僕がいた

パッセ

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約束

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豪君はあの時息も止まっていて、病院に運ばれた。

 「・・くん!・・くん!豪君!!」

 「どこだここ?俺教室に居ただろ?」
 
 「ここは病院だよ、びっくりしすぎて息が止まってたんだ。」

 「確かあの時・・・」

また豪君は動かなくなった、、
嬉しさと驚きが大きすぎて体がおかしくなってるんだ。
また起こさないと・・

あれから何度も起きて寝てを繰り返した。

 「おーい、そろそろ起きてー!」

 「どこだここ?俺教室に居ただろ?」

 「もういいよ!何回するんだよ!幽霊だって疲れるんだよ!!」
 
 「お、おう」

、、ん?地震かな?
病室の揺れと共にものすごい勢いでお父さんが入ってきた。

 「豪ちゃん!!大丈夫か!?学校で倒れたって?誰にやられた?今すぐパパがそいつを消してやる!」

病院揺らすほど走るって、、

 「誰にもやられてねぇよ!確か俺は女に話しかけられて、、」

 「豪が女に話かけられ、、た、、」

そして2人同時に倒れたんだ。
このアホ2人をどうにかしてくれ、、
その日は仲良く同じ病室で入院、次の日家に帰った。

 「で?もう大丈夫なの?」

お母さんは心配そうに聞いていた。

 「お、おう!もう大丈夫だ!明日から学校も行く!」

 「大丈夫ならいいけど、無理はしないでね!」

 「あ、ありがとう、、」

 「えっ?」

 「なんでもねぇよ!」

 「・・うんうん、本心でありがとうって言ってる!」

お母さんは嬉しそうに部屋を出ていった。

 「どう?ありがとうって気持ちいいでしょ?」

 「まあ、悪くはないな。」

 「言葉って不思議だよね、人を笑顔にもできるし、傷つけることもできる。だから言葉は選ばないとね!」

 「そうだな、今までの俺はそんなこと考えたこともなかったな。」

 「これから気をつけたらいいだけだから大丈夫だよ。今日はもう一つ覚えてほしいんだけど、約束をしたら必ず守って。」

 「約束?」

 「うん、約束したら必ず守る!守れないなら約束しない!お互いの為になることだからね!」

 「よくわからねぇけど、やってやるよ!」
 
 「じゃあ、約束を守るのが僕との約束だね!」

 「なるほどな、それは一石二鳥ってやつだ。やるじゃねぇか」

 「じゃあ、父さん母さんに会いに帰るからまた明日ね!」
 
 「おう!」

僕は家に帰った。
2人の顔見ると本当に安心する。
まだ元気はないみたいだ。
僕のこと話してる?

 「母さん、あの子は落ち込んでる私達を見てどうおもってるだろう。このままではダメだと思うんだ。だからこれから休みの日に、あの子が行きたいって言ってた所にいかないか?」

 「どうして?」

 「あの子は必ず私達の近くに居ると思うんだ。だからあの子と一緒に外にでてる気持ちになれないかな?」

 「私もこのままじゃダメだと思ってたの、そうしましょう、あの子はとても優しかったから私達のこと心配してるわよね」

 「ありがとう母さん、じゃあ次の休みの日は海に行ってみようか。元気になったら行きたいってずっと言ってたから」

父さん母さんごめんね、僕は近くにいるよ。
なにもできない自分に腹が立った。
とにかく豪君だけが頼りだ。僕の為にも豪君の為にも頑張らないと。

そして父さん母さんに伝えてもらうんだ。 
ごめんねって、ありがとうって、それと
友達ができたって。

次の日

 「おはよう!」

 「おう、お前いつもよりテンション高くねぇか?」

 「昨日改めて頑張ろうって思うことがあったからね!」

 「まあやる気があるならいいけどよ」

今日も2人で登校して、教室に着いた。
問題は隣の怜さんだ。すでに豪君はカチカチになってる!

 「昨日は私のせいでごめんなさいね。」

 「ち、違うんだ!あ、あれは俺がダメだったんだ、じ、自分を責めるな!」

 「う、うん。魔島君って私が思ってた感じの人とかけ離れてる」

 「お、思ってた感じ?」

 「もっと大人しい勉強ばかりな人だと思ってたから、不思議な人」

 「ま、まあな!普通の人とは違うかもな!ハハハ」

 「・・だめだガッチガチだ、でも慣れるしかない頑張れ豪君!」

 「・・おい、どうすればいい?なにを話したらいい?」

 「・・とにかく質問しよう!どうしてこの学校に来たかとか!」

 「・・女ってお前でいいのか!?」

 「・・だめだよ!!最低でも君だよ!」

僕は豪君に話の仕方を教えてなかったんだ。
ごめん豪君がんばって!!

 「き、君はどうしてこの学校に来たんだ!?」

 「私はあなたに勝つ為にここに来たの。」

 「俺に勝つ?」

 「私の家は常に1番を取ることを求められる。兄はスポーツに優れてた、私は勉学に優れてた、だから私はあなたに勉学で勝たないといけない」

 「なるほどな、てめぇは俺に戦いを挑みに来たってことか!それなら俺にも負けられねぇ理由がある!手加減しねぇぞ!」

 「それが素の魔島君ね、私も手加減されるのはムカつくから全力で勝負しましょう!」

・・この2人もしかしたら似てるのでは?

授業が始まった。なぜだろう、、
1位と2位は静かに眠っていた、、

 「・・お前達なにしてんの?」

 「・・なんだよ起こすんじゃねぇ!」

 「・・全力で戦うんでしょ!勉強しないと!」

 「・・これだからアホは!学校の授業なんか意味ねぇんだよ、今やってるとこは全部頭に入ってる、だから今寝て家で勉強するんだろうが!この女も同じだ、とにかく今は寝て体力を温存だ!」

だから寝てたのか。それじゃあクラスメイトと馴染めないはずだよ。
ということは、怜さんも豪君と同じ状況だったんじゃ!?

そして昼休みになり屋上にご飯を食べに行った。

 「教室で食べようよ!」

 「まだ無理だ、今の俺がいても周りが気を使うだろうが!」

 「本当素直だよね、、」

 「誰と話してるの?」

屋上に怜さんがいた。

 「・・まずい!話してるの見られてたらイカれてるとおもわれちゃう!」

 「・・任せろ!」

 「独り言だ!なんで教室で食わねぇんだよ!」

 「私がいてもみんな気を使うでしょ、授業中も寝てるだけだし、うまく馴染めないのよ。魔島君は私と似てるのかもね、こんなに話をしたの家族以外で初めてだもの」

 「俺とお前が似てるのは否定できねぇ、でも勉強する理由はまったく違うだろうな!」

 「理由なんて知らないでしょ。」

 「お前親父に1位取れって言われたから勉強してんだろ?俺を抜く為にここに来たのもお前の意思じゃねぇな!親父に言われたから、そんな所だろ!」

 「勝手に決めないでくれる?私は私の意志でここにきてあなたを越えるの!お父さんは関係ない!」

 「俺は抜けねぇと思うぞ。
俺は親に命令されてねぇ、俺は信じてくれてる2人の為にやってるからなぁ!楽しくてしょーがねぇ!でもお前は楽しくなさそうだからよ!それじゃあ勝てねぇ」

 「あなたになにがわかるの?お父さんが1位を取れと言ったら取るのよ!取らないと褒めてもらえない、私は褒められたい、だから、、」

 「そういうことだよ、お前の望みは親父に褒められたい、1位を取ることじゃねぇ!
だから俺には一生勝てねぇ」

 「勝手に言ってたらいいわ。すぐに抜いてあげる」

怜さんは怒って行ってしまった。

 「豪君あれは言いすぎたよ。」

 「お前が言いすぎだと思うのか?
違うだろ、あいつは親の操り人形になってるんだぞ?それはあいつの人生じゃねぇ!お前が1番わかるんじゃねぇのか!?
自分の人生を生きれないやつが生きてたら、お前は悔しくねぇのか?」

 「もしかして、怜さんと僕の為にあんなに、、」

 「わかんねぇけど、ムカついたんだよ!
あいつと俺は似てるって言うのがよくわかった!もしかしたら友達になれるかもしれねぇ、だからこそ辛い顔してるあいつをほっといたらダメなんじゃねぇのか?」

やっぱり豪君はすごく優しいんだ。
僕はまだ豪君の事ちゃんとわかってなかった。

「豪君、その通りだよ。僕が間違ってた。
ごめん!」

 「まだ俺の憶測でしかねぇ、だからお前今日あいつの家ついて行って確かめてこい!」

 「そんなのストーカーじゃないか!」

 「お前幽霊だろ!お前こそあいつをほっとくのかよ!」

 「でも確かになにか抱えてそうだった。
でも、、、」

 「あいつの悩みも俺の悩みもさほど違わねぇはずだ!お前はいいやつだ!状況がわかればなんとかできるかもしれねぇだろ!」

 「わかったよ!今回だけだからね!!」

ごめんなさいと思いながら怜さんについて行った。
そこで恐ろしい光景を目の当たりにしたんだ。

 
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