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目が覚めると……・9
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(オルキデア様に追い出されるだけならいい。でも、オルキデア様が私を軍に連行したら? 今度こそ軍を通じて、国に強制送還されるかもしれない。それとも捕虜として酷い目に遭わされるか……)
まだ記憶を失っていた頃、国境沿いにあるペルフェクト軍の基地で乱暴されそうになった出来事を思い出して、顔が真っ青になる。
あの時はオルキデアが守ってくれた。けれども、今度はそういかない。
誰も助けてくれなければ、味方してくれる人もいないだろう。自分で自分の身を守らなければならない。
果たして、訓練を受けた軍人相手に、素人のアリーシャがどこまで敵うのか。
きっとすぐに負けて、相手の好きなようにされるだけだろう。
(オルキデア様に会いたい。会って本当の理由を知りたい。でも、会うが怖い。真実を知るのが怖い……)
オルキデアの真意を知りたいと思う反面、それがアリーシャの意に沿わない内容だったとしたら、耐えられる自信がない。
すっかり怖気づいてしまい、その場で動けなくなっていると、「お嬢様?」と遠慮気味に声を掛けられる。
「如何されましたか? その様なお姿で……」
「これは、その……」
窓辺に片足をかけたままだったアリーシャは、足を下ろすと、乱れたスカートを整える。
「外をよく見たくて……屋敷から遠出したことがないから、じっくり見てみたくて……」
「そうでしたか」
片手にブランケットを持ったカリーダは、窓を閉めると座席に置いたままになっていたペットボトルを窓辺に戻した。
同じく置いたままにしていたアリーシャの上着を肩に掛けてくれると、アリーシャを促して座席に座らされたのだった。
「外を見たいお気持ちは理解出来ますが、あまり危険な真似はされないで下さい。お嬢様が怪我をされたことを旦那様が知ったら、私の首がとんでしまいます」
「すみません……」
アリーシャが項垂れると、カリーダは安堵の息を吐きながら、持っていたブランケットを広げた。
そうして、アリーシャ膝の上に、ブランケットを掛けてくれたのだった。
「このブランケットは……?」
「車掌に言ってお借りしました。走行中に体調が悪くなったお客様に貸し出ししているものだそうです」
先程カリーダに欲しいものを聞かれた時に、アリーシャが「ブランケット」と答えたので、わざわざ用意してくれたのだろう。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ありがとうございます」
「執事として、当然のことをしたまでです」
素っ気ないデザインではあったが、ブランケットの生地は厚手で、すぐに膝は温まった。
しばらくすると、緊張の糸が切れたのか、睡魔を感じるようになった。
どれだけ我慢しようとしても、繰り返し睡魔か襲い、だんだん瞼が重くなってきたのだった。
(そういえば、最近よく眠気に襲われるような……)
最近の体調不良といい、やはり変な病気にでも罹ったのだろうか。
そんなことを考えながら、アリーシャは両目を閉じたのだった。
まだ記憶を失っていた頃、国境沿いにあるペルフェクト軍の基地で乱暴されそうになった出来事を思い出して、顔が真っ青になる。
あの時はオルキデアが守ってくれた。けれども、今度はそういかない。
誰も助けてくれなければ、味方してくれる人もいないだろう。自分で自分の身を守らなければならない。
果たして、訓練を受けた軍人相手に、素人のアリーシャがどこまで敵うのか。
きっとすぐに負けて、相手の好きなようにされるだけだろう。
(オルキデア様に会いたい。会って本当の理由を知りたい。でも、会うが怖い。真実を知るのが怖い……)
オルキデアの真意を知りたいと思う反面、それがアリーシャの意に沿わない内容だったとしたら、耐えられる自信がない。
すっかり怖気づいてしまい、その場で動けなくなっていると、「お嬢様?」と遠慮気味に声を掛けられる。
「如何されましたか? その様なお姿で……」
「これは、その……」
窓辺に片足をかけたままだったアリーシャは、足を下ろすと、乱れたスカートを整える。
「外をよく見たくて……屋敷から遠出したことがないから、じっくり見てみたくて……」
「そうでしたか」
片手にブランケットを持ったカリーダは、窓を閉めると座席に置いたままになっていたペットボトルを窓辺に戻した。
同じく置いたままにしていたアリーシャの上着を肩に掛けてくれると、アリーシャを促して座席に座らされたのだった。
「外を見たいお気持ちは理解出来ますが、あまり危険な真似はされないで下さい。お嬢様が怪我をされたことを旦那様が知ったら、私の首がとんでしまいます」
「すみません……」
アリーシャが項垂れると、カリーダは安堵の息を吐きながら、持っていたブランケットを広げた。
そうして、アリーシャ膝の上に、ブランケットを掛けてくれたのだった。
「このブランケットは……?」
「車掌に言ってお借りしました。走行中に体調が悪くなったお客様に貸し出ししているものだそうです」
先程カリーダに欲しいものを聞かれた時に、アリーシャが「ブランケット」と答えたので、わざわざ用意してくれたのだろう。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「ありがとうございます」
「執事として、当然のことをしたまでです」
素っ気ないデザインではあったが、ブランケットの生地は厚手で、すぐに膝は温まった。
しばらくすると、緊張の糸が切れたのか、睡魔を感じるようになった。
どれだけ我慢しようとしても、繰り返し睡魔か襲い、だんだん瞼が重くなってきたのだった。
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最近の体調不良といい、やはり変な病気にでも罹ったのだろうか。
そんなことを考えながら、アリーシャは両目を閉じたのだった。
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