【短編】先生

夜霞

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葬儀・2

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 夕凪善弥と柊智恵は、共に妖を退治する退魔師であった。
 同じ退魔師の養成学校に入学して、学生時代はバディを組んでいた。

 智恵が父親のわからぬ子供――ひめを産んだことでバディは解消され、お互いにソロの退魔師として活動することになったが、それでも智恵に呼ばれては、足繁く二人に会いに行っていた。

 不摂生な生活を繰り返す善弥を気にして、ひめの遊び相手を理由に、よく彼女の実家に呼び出されては、智恵特製の鍋料理を食べさせられたものだった。
 料理全般が苦手な智恵だったが、鍋料理だけは得意だった。
 明らかに冷蔵庫の中にあった余り物で作ったと思しき鍋料理を囲んで、善弥と、智恵と、ひめと、三人で鍋料理を囲むあの時間が、何よりも至福の時だった。

 好き嫌いの多いひめと、偏食な善弥を、毎回、智恵があの手この手で食べさせてきた。
 残せば怒られるからと、いつも嫌々食べていたが、そのおかげで食べられる食材が増えたのは確かだった。
 なかなか食べないひめを、智恵と二人がかりで食べさせた後は、ひめの遊び相手になった。
 ひめが幼い頃はおもちゃで遊び、小学生になってからは勉強を見てあげたこともあった。

 この時間がずっと続けばいいと、あの頃は思っていた。
 三人だけの幸せな時間が続けばいいとーー。
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