風の魔女

みどり

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あおいとおばあちゃん

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あおいは小学1年生。

学校から帰ってくるのを家でおばあちゃんが待っていてくれます。


「ただいま。」

「今日は風が強いね。寒かったでしょ、外は。」

「うん。風に飛ばされそうだったよ。」

「手を洗っておいで。おやつにしようね。」


あおいの勉強机はリビングにありました。

机の上には地球儀が置いてあります。

おやつの用意ができるまでの間

あおいは地球儀をくるくる回していました。


おやつはリビングのテーブルで

おばあちゃんと一緒に食べます。

「大きな雲が次々と流れていくね。」と

窓の外を見ながらおばあちゃんが言いました。

「あの大きな雲も風が飛ばしているの?」

「あおいは風の魔女の話を聞いたことがある?」

「風の魔女? 知らない。」

「地球儀を見てごらん。」

おばあちゃんは何かを思い出すようにお話を始めました。



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