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賄いご飯
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毎回満腹の巻
とある会社の社員食堂からは今日も良い匂いがしていた。
この会社の社員食堂はメニューが日替わり定食しかない。
メニューは入口のボードに毎日書かれている。
入口に立っているボードに毎日書いているのは
事務員のみちよ。
年に数回社長の孫娘・ゆいが仕事が休みの日に
食堂の手伝いに来る。
ゆいの職場はダブルワーク禁止なので
あくまでも手伝いである。
ゆいが来る日はボードに黄色い花の飾りを
みちよは付ける。
社員寮のユウキの部屋の窓から見えるように。
いいかげんめんどくさ、と思っているが
優しいみちよは花を付ける。
近隣の会社からもこの社員食堂で食べたいと
いう要望もあり、厨房はひとつだが
入口と中はスタッフ用と一般に分かれている。
同じものを出しているが
500円(税込)で
食べることができる。
また地域の子ども食堂としても存在。
遠足の日は大人もお子さまランチのようで楽しい。
食堂は朝昼晩の提供で、スタッフは晩ごはんは賄いとして無料。
その他にも、この食堂では
バンド活動をしている社長の孫たちが
各地へ行った時のお土産やファンの方からの差し入れ
など、オヤツも充実している。
ファンの方たちも一般の所で食事できる。
一般スペースはランチのみ営業。
毎週水曜日は食堂は休みだが
近くの商店街の飲食店が交代で入り
自慢の味を提供している。
基本的にこの食堂の味は家庭料理で量が多い。
形の不揃いな野菜など安く買っている。
近所の農家さんから新鮮な野菜が届き
「家にいてもヒマだからつまらない。」
とおばあちゃんたちが腕をふるっている。
そして
スタッフの中にも
「仕事は賄いご飯までのヒマつぶし。」
と言う者もいる。
だが
スタッフたちは日に日に体重が増えていく。
気づいたら10キロ増なんて者もいる。
おばあちゃんたちは痩せているのになぜ?
今日もおばあちゃんたちが
大盛りのおかずとご飯を笑顔で出してくる。
そして、
出されたものは残さず食べる、世代のスタッフたちは
満腹を過ぎても食べてしまう。
「やばいよ!」
「少なめ、と言ってこの量だよ。」
「これはもう被害者の会を作るしかない!」
「そーだ!」
「そーだ!」
やってることと言ってることが違う。
今日も大盛り定食を否定することは出来なくて
完食してしまう。
ついでにおやつも手に取ってしまう。
自分との闘いにいつも負けてしまう
自分を認めたくない面々。
そして
寝る前にそんな話を毎日聞かされて、写真を見せられる家族もまた
飯テロ被害者の会メンバー。
とある会社の社員食堂からは今日も良い匂いがしていた。
この会社の社員食堂はメニューが日替わり定食しかない。
メニューは入口のボードに毎日書かれている。
入口に立っているボードに毎日書いているのは
事務員のみちよ。
年に数回社長の孫娘・ゆいが仕事が休みの日に
食堂の手伝いに来る。
ゆいの職場はダブルワーク禁止なので
あくまでも手伝いである。
ゆいが来る日はボードに黄色い花の飾りを
みちよは付ける。
社員寮のユウキの部屋の窓から見えるように。
いいかげんめんどくさ、と思っているが
優しいみちよは花を付ける。
近隣の会社からもこの社員食堂で食べたいと
いう要望もあり、厨房はひとつだが
入口と中はスタッフ用と一般に分かれている。
同じものを出しているが
500円(税込)で
食べることができる。
また地域の子ども食堂としても存在。
遠足の日は大人もお子さまランチのようで楽しい。
食堂は朝昼晩の提供で、スタッフは晩ごはんは賄いとして無料。
その他にも、この食堂では
バンド活動をしている社長の孫たちが
各地へ行った時のお土産やファンの方からの差し入れ
など、オヤツも充実している。
ファンの方たちも一般の所で食事できる。
一般スペースはランチのみ営業。
毎週水曜日は食堂は休みだが
近くの商店街の飲食店が交代で入り
自慢の味を提供している。
基本的にこの食堂の味は家庭料理で量が多い。
形の不揃いな野菜など安く買っている。
近所の農家さんから新鮮な野菜が届き
「家にいてもヒマだからつまらない。」
とおばあちゃんたちが腕をふるっている。
そして
スタッフの中にも
「仕事は賄いご飯までのヒマつぶし。」
と言う者もいる。
だが
スタッフたちは日に日に体重が増えていく。
気づいたら10キロ増なんて者もいる。
おばあちゃんたちは痩せているのになぜ?
今日もおばあちゃんたちが
大盛りのおかずとご飯を笑顔で出してくる。
そして、
出されたものは残さず食べる、世代のスタッフたちは
満腹を過ぎても食べてしまう。
「やばいよ!」
「少なめ、と言ってこの量だよ。」
「これはもう被害者の会を作るしかない!」
「そーだ!」
「そーだ!」
やってることと言ってることが違う。
今日も大盛り定食を否定することは出来なくて
完食してしまう。
ついでにおやつも手に取ってしまう。
自分との闘いにいつも負けてしまう
自分を認めたくない面々。
そして
寝る前にそんな話を毎日聞かされて、写真を見せられる家族もまた
飯テロ被害者の会メンバー。
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