クズ系社会人の休日

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本編

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 夏も終わり肌寒くなってきた夕方すぎにデジカメ片手に街で落ち合ったのは大学からの悪友で、社会人になったというのに月イチ位の頻度とはいえ今だ付き合いが続いている。

 俺たちにはゲイ寄りのバイでタチ同士という共通点がある。社会的に面倒で付き合う相手は女ばかりだが当然男とだって遊びたい。むしろやりたくなるのは男なのだ。ナンパしても悪友を含む男四人で歩いていれば妙な勘繰りをされる心配も減るので、学生時代から悪友ーー上田と遊び相手を探す事が多かった。

 最近は専ら『素人ナンパシリーズ』に動画を提供して小遣い稼ぎするのにはまっている。制作会社から便宜を図ってもらえる位には評判も良いらしい。

「あ、上田。あそこ歩いてる子、可愛くね?」
「どれ? ああ……悪くはないけど……」
「いやちょい地味だけども。素材はよさげ」

 上田の車に乗り込み、適当に停めた場所から通行人を物色していると獲物になりそうな子が目に留まった。遠目に見る印象は清潔感のある真面目そうな子。そして今まさに道に迷っている最中。付け入る隙しかない。ほぼ決まりだろうと目を離さずに問いかけるが「引っ掛かってんのはそこじゃねーから」と上田に笑われた。

「峰は選り好みするから仕方ない。行っとくか」
「とか言いつつ、なにげにお前がヤル気なのはなんでよ」

 程好い距離に駐車し直して、いそいそとID証を首から下げる上田は既に捕食者の顔になっている。こいつにとって重要なのは見た目ではなく好奇心を刺激されるかどうかってことなだけでそこにモラルは伴わない。

「ーーちょっとごめんね。今って忙しい? 良かったらアンケートに協力してもらえないかな?」

 もし伴っていたのなら、道に迷って弱っている子ども相手に率先して声をかけようとは思わないだろう。

 好みだから相手が制服着てようがお構いなしの俺と、特に興味はなかったけど制服エッチも悪くないなって上田はどっちも同じくらいクズだ。間違いない。

「あの、その……自分は付き合った事とかないから、参考にはあまりならないんじゃないかと思います」

 居心地悪そうに細いフレームの眼鏡に触れながら答えるのは隣県からお越しのイチカ君。スマホの電池が切れてホテルの場所が分からず困っていたようだ。オープンキャンパス帰りらしく、着崩されてないブレザー姿が若干野暮ったく感じるが素直そうで可愛くもある。

「大丈夫大丈夫。青少年の実態調査なんだから普通に参考になるし、終わったらちゃんとホテルまで送るよ」
「み、道だけ教えて貰えれば十分です」
「でも別れた後でまた迷子にならないか心配だから」

 人の良さそうな顔を浮かべて上田が気さくに話しかけるが、高校生にもなって迷子になっていたとイチカ君が恥じているのを分かっててわざと抉っている性悪だ。しかし上手いこと車に連れ込む事には成功した。

 リアシートをフラットにしている上田のミニバンは端から疚しい目的の為だが、恐る恐る靴を脱いで乗り込むイチカ君は単に仕事用だとでも思っているのか緊張はしているものの車への不信感はないようだ。ゲイビ配信会社の臨時社員なんて怪しいID証や名刺にもTV局の社員だからと信頼すら持った様子だった。イチカ君が座り心地を褒めているそのマットって超撥水なんだけど何で濡れる予定なのか分かってる? 分かんないよな。

 街から軽く車を走らせ、会社から融通されている駐車場に停める。屋外でオープンに見えるが、実際この駐車場の周囲は全てアダルトな会社で埋められているという「それ目的」の場所だった。たとえ隣に車が停まったとしても車内では似たような事が行われる。お互い干渉しないのだけがルールだ。

「イチカ君、上田が準備してる間にジャケット抜いじゃいなよ。項目だけは多いから疲れると思う」
「あーそうそう。楽な格好で全然良いし、なんなら靴下も抜いじゃって良いから」

 二人して畳み掛けるとガチガチに緊張しているイチカ君はぎこちない仕草で上着だけ脱ぐことにしたようだ。靴下は脱がなかったけれど別に問題ない。リアル高校生だと宣伝するようなブレザー着てたらさすがに動画まわせないってだけだ。後は脱がす手間が省けるくらいか。

「空調これぐらいー?」とか上田が適当に話しかけている間にデジカメを準備しながらイチカ君をチラ見する。上田も俺もそれっぽくスーツ着てきたんで車内の全員がワイシャツ姿だが社会人の俺らとは違うイチカ君の初々しさが眩しい。ぴっちぴちーなんてアホな事を考えてたら目があった。

「あの……撮影って顔も撮りますか?」
「いや、気になるなら顔出しなしでも良いけど」
「顔はやっぱり恥ずかしいから」
「了解、首から下だけね。可愛い顔してんのに」

 初めから破る気満々なので適当に受け流す感じで答えてたらイチカ君が目に見えて真っ赤になった。いま何か反応する所あったか?

「あーこれ無自覚だから唐突すぎて防御不可避なんだよ、ごめんねーイチカ君」

 上田も何か言いながら後部に乗り込んできた。俺をダシにしてさりげなくイチカ君の真横に滑り込むあたりが見た目通りチャラい。馴れ馴れし過ぎて嫌悪感を持たれないギリギリのラインを見極めるのが上手いのでチャラいのもある意味才能だ。

 長めの茶髪に緩くパーマをかけた上田はいかにも都会的で、絡まれて困惑するイチカ君とは対照的だ。首にかからない程度に整えただけの黒髪は優等生っぽく、頭振るたびにサラサラ揺れる細い毛質は触り心地良さそうだし肌が白いのもあって無垢さが際立っている。

 知らず喉を鳴らしながらデジカメを構えた。

「ーーじゃあ、さっきも説明した通り青少年育成条例に関連する意識および実態調査ね。軽い気持ちで答えてくれて良いけど嘘だけはダメ。いい?」
「はいっ! わかりました」

 上田の敢えて少し硬めの説明から始まる。上田が即興で考えただけの適当な質問に、照れながらも一つ一つ真摯に答えるイチカ君を無言で撮影する。

 偽の書面を確認するフリをしなから真面目な顔と淡々とした態度で羞恥心を煽る質問を投げ掛けていくと、答えるイチカ君は次第に沸騰寸前のようになっていった。

「上田。一旦休憩しよう」

 カメラを止めたっぽく提案すると、イチカ君はあからさまにホッとした顔を浮かべた。

「どうしても緊張しちゃって……」
「リラックス、リラックス。ここ男しか居ないんだし。恥ずかしい事とかないっしょー」
「上田は街中のテラス席でも下ネタかますしな」

 緊張感の欠片もない上田が笑いながら自然にイチカ君の肩を揉み、俺は助手席から未開封のペットボトルを取って手渡してやった。薄っすら汗ばんでいたイチカ君はお礼を言って水をゴクゴクと飲む。これからの為にもしっかり水分補給はしてもらわなくては。

「しっかし細い肩。ちゃんと食ってる?」
「結構がっつり食べるんですけど、筋肉つきにくいみたいで。上田さん達みてるとホントに羨ましいです」
「大人は必死にジム通いだ。ほら自慢の上腕二頭筋」

 上田に袖を捲って剥き出しになった腕を差し出され、苦笑しつつもペタペタ触るイチカ君はスキンシップに慣らされている事なんて気づきもしない。もちろん俺の膝に置いたデジカメはイチカ君達を捉えたまま録画中だ。

「ちょっとやれば胸とか腕は目に見えて筋肉つくよ。この真っ平らな胸も多分Bカップ位にはなるはず」
「あっ……ちょっと! 揉まないでください」

 抱き抱えるようにして両胸を揉まれると制止はするが危機感はない。上田も悪ふざけの延長という態度を崩さずに掌全体でマッサージみたく揉み続けている。

「リラックス出来てるみたいだから俺が続きやるね。欲しいのは回答だしそのままで良いから」

 カメラ片手に偽の書面を膝に置いて、上田は放置で今度は俺がイチカ君に質問をする。すぐに戸惑いを浮かべたイチカ君だが声をあげる隙を与えるつもりはない。

「今度は外的要因に受ける影響かな。イチカ君はパソコンなんかでエロ動画とか見る?」
「えっ、いや……」
「まったく? 見たことない?」
「動画では……怪しいサイトとかあるっていうし、自分のパソコンで見るのは怖いから」

 消え入りそうな声で「画像検索とかはします」と補足を入れた。DVDを友人から借りた事もあるらしい。恥じる必要なんてないくらい真っ当で健全だと思うぞ、イチカ君。

「自慰はするよね? 何も見ないでも出来る?」
「えと、どういう意味……あっ、ちょっと上田さんっ」
「質問わかんなかった? エロ動画なんてなくてもイケるかって聞かれてるよ?」

 質問に意識を取られていたイチカ君だがマッサージを続けていた上田が揉みかたを性的な手つきに変えると、くすぐったそうに身体を跳ねさせた。無い胸に谷間を作るみたく寄せたり絞ってみたりしながら耳許で「イチカ君、答えは?」と問いかけている。

「……んっ、でき……できます」

 いっぱいいっぱいで答えたので揉まれていた手が一旦止まり、イチカ君は気を抜いているようだが上田はドサクサに紛れてシャツのボタンを外しにかかっている。隙だらけな青少年は可哀想で可愛い。

「あーイチカ君は性経験ないみたいだけど、自分では胸とかも触って興奮したりするよね?」
「……胸ですか? いや……触らないので」
「え、嘘。触ったことないヤツとか居んの?」

 さも常識みたく驚いてみるが自分でも内心笑える。もちろん上田もビックリしたってリアクションをとったので、イチカ君が感じる必要のない申し訳なさで俯いた。

「あ、なんかごめん」
「いえ峰さんは全然悪くないです」

 あーこんな良い子なのに。いや良い子で可愛いからこそ「じゃちょっとだけ触ってみよっか」なんて提案をしたくなる。一般的にはチクニーが前提なので経験ないんじゃ質問が先に進まないって体だ。

 イチカ君はどうするか迷ってる素振りだったが上田の「男同士じゃーん」の軽い一言とともに堂々と胸に手を伸ばされるのを今度は制止はしなかった。

 はだけたシャツの下は速乾性の良さそうな薄い肌着で、ツルツルした素材に上田の手が滑る。先ほどまでとは違い、他人の体温をもろに感じたのか手の平が触れた瞬間「んっ」とイチカ君から声が漏れた。感度が良さそうなのを見て、上田は直接手が乳首に触れる事は避けつつ、服が間接的に擦れるように狙って揉む事にしたようだ。

 伏し目がちなイチカ君から若干性的な匂いを感じてきた。たぶん雰囲気に呑まれかけているのだろう。上田の片手が肌着の裾に潜りこもうとしているのにも気づいているのかいないのか。

「ちょっとだけ捲るよ。男の子だから平気だよね」

 勝手な事を言いながら鎖骨の下まで一気に捲りあげるとイチカ君の真っ白な身体が露になった。すかさず乳首にカメラを向ける。桜色のあどけない小さな突起はイチカ君のイメージ通りだった。そのうちこれも耳と同じくらい真っ赤になったりするんだろうか。羞恥心が限界近いイチカ君は眼鏡を曇らせるほど熱を発していた。

「イチカ君、どんな感じ?」
「えっと……くすぐったい、かな? それより恥ずかしくて……もう……」
「ね。これ、乳首って勃ってる状態?」
「っあ、だめっ……!」

 上田の手を掻い潜って、これまで明確な刺激から逃れていた乳首を爪の先でピンっと弾くと言い逃れしようもないほど甘い声が上がる。思わず上田と目を合わせてしまった。うわ今のチンコにキタよね?みたいな共感だ。

「さて、イチカ君。青少年に過激な映像は必要でなく、あくまでその身体から得られる刺激だけで健やかな成長は望めるって意見に対してどう思うか、だって」
「えっと……っ、そのそれは」
「要するにイチカ君が身をもって感じてる今の状態は十八禁映像に勝てるかって質問。まだ分かんない?」

 弱音を吐きそうな子に課題を与える。真面目なイチカ君は答えが出るまで無理とは言いにくいだろうと見越してのことだ。涙目で見つめてこられて良心が痛まないこともないがそれより下半身が痛む方が深刻だ。

 イチカ君は腕ごと上田に抱えられてはいるが拘束力はない。健気に手を握りこんで耐えている姿にグッときたので足元に移動してイチカ君の手を握る。カメラアングルも上気した顔と半勃起した乳首を見上げるような良い角度になった。

 上田は乳首にはやっぱり触らない。遠いところから始まり、乳首ギリギリまでを指先でなぞると離れていく。俺が触れた刺激を無意識に求めてるだろうと見越して焦らしているのだが、繰り返していると期待どおりイチカ君は指が近づく度に乳首を差し出すように動くようになってきた。

「いっちー、触ってないのに勃ってない?」

 気安い勝手な呼び名で上田は意地悪くズボンの膨らみを指摘する。慌てて腰を引きかけたイチカ君を咎めるように指先でやんわりと乳輪だけを同時に摘まむ。

「んあっ、やっ……」
「ね。この先っぽ引っ掻いてあげよっか。それと一緒にちょっとチンコ擦ったらすんごい気持ち良いんだよ」
「だ、だめ……そんなの」
「峰にさ、ちょっとだけなぞってもらわない? んで俺が疼いてるとこカリカリって好きなだけ掻いてやるの」
「っ、あ……あ、」

 上田はイチカ君に頬を擦り寄せるように耳許に悪魔の囁きを流し込む。その間もゆっくり指先を擦り合わせる動きで乳首に意識を向けさせるのは忘れない。下唇を噛んで眉間を寄せるイチカ君から否定的な言葉が出ないのを都合良く受け取り、そっと握った手を離す。

「ーーだ、だめ……っああああ」

 イチカ君の口が緩んだと同時に上田は乳首の先に爪をたてた。俺はズボンの上から裏筋に人差し指が当たるように指先を押し込んで動かす。イチカ君の泣き声みたいな嬌声は興奮を煽って俄然盛り上がってくる。

「あっ、んんっんーーやっ、や」

 カリッカリッと何度も乳首の先っぽを引っ掻かれるのにイチカ君の身体はびくびくと跳ねる。完勃ちまではいってなかった陰茎も俺の手のなかで順調に育っている。

「んー。あと一歩?」
「いっちーも辛いだろ、峰イカせてやれよ」
「だな」

 大人二人の勝手な会話は耳に届いてないだろう。はふはふ必死で息をしているイチカ君の頭を撫でて、今度は陰茎の先に親指を添えた。しっかりと擦れるようにグリグリと強めに数度撫でてやると、硬く目を瞑ったまま声も出せずにイチカ君が果てた。激しい心臓の音がこっちまで聞こえてきそうだった。

 強張っていた身体がゆっくり弛緩していく。荒い呼吸を続けながらもイチカ君は放心しているようで、背後に居る上田にぐったりと身体を預けたまま動かない。

「つか、いっちーて何だよ」
「えっ可愛くね? ぴったりじゃん」

 手持ちぶさたに気になっていたのを突っ込んどいた。確かにイチカ君は可愛いしイキ顔は最高にエロかった……が、その呼び名がどうとは特に思えない。似合わなくもないレベルだろうか。イチカ君の顔をまじまじ見てると上田に苦笑された。

「峰、お前ほんっと初心なの好きだよな」
「処女厨みたく言うな。真っ直ぐそうな中身で真っ直ぐそうな外見な子が好みなだけだ。初心じゃなくて良い」
「あー俺らみたいなの嫌ってそうなタイプだなぁ」
「俺らっつか上田は特に毛嫌いされそう」

 しょーもない会話しながら待ってるうちにイチカ君も回復してきたようだ。目をぱちくりさせていたので、邪魔そうな眼鏡を取り上げてみた。あまり主張しない眼鏡だが外すとより幼く見えるし、やっぱこの子もう少し手を加えたら抜群に可愛くなると思う。

「イチカ君、眼鏡外しとこうか。見えない?」
「……いや細かい物とか見ないなら」
「そっか。じゃ、ついでにズボンも脱いどこうか」
「あ、はい……はい?」

 意識がはっきりしてきたようで何よりだ。流れに乗って当たり前みたくスルッとズボンを下げようとするが、途中で抵抗された。そこまでガードは緩んでないらしい。

「でも、いっちー。ぐっっっしょり濡れてるよ?」

 それも上田の台詞をきっかけに、あれこれを思い出したのか咄嗟にズボンより顔を押さえて呻いている。ズボンを引き抜いたら、中のチャコールグレーのボクサーパンツが大変な事になっていた。正にぐっっっしょり色が変わってしまっている。

「アンケ終わったらコンビニで買ってあげるから、とりあえず綺麗にして続きしよ?」
「……はい。あのでも自分でやります」
「いーのいーの。早く続けたいし、位置的に俺が撮って峰がやるのがベスト。カメラ貸して」

 上田のよく回る口が急かすように場を仕切る。カメラを渡すとドアップで顔面を撮られたイチカ君は「顔出ししないってお願いしました」と半泣きだ。

 その隙にズルッとパンツを剥ぐと濡れた陰茎がこぼれ出てくる。イチカ君が手で隠すだろうことは予想出来てたのでいち早くその手を抑えさせてもらって、間近でじっくりと陰部を拝ませてもらう。

 肌と同じく真っ白な陰茎はついさっきまでの淫行の名残を残してほんのりと赤みがさしている。覆われた皮から半分だけ顔を出した頭だけは強めに擦ったせいかピンクになっている。これは自分らと同じ性器なんだろうか。色味と皺が少ないせいで果実感がすごい。濡れてるおかげで瑞々しさまでも付与されている。

「ーーひっ、」

 咥えるのに抵抗がないどころか完全に誘われた。咥えてじゅるっと啜って一旦離す。口の中で味わうみたく舌を転がしてみたが当然果実のように甘くはなく、これはむしろ……。

「イチカ君な、溜めすぎ。濃い。濃すぎる」
「……っ、」
「ちょっ、峰デリカシーなさすぎ」
「も少し発散させないと身体に悪そう。これもう軽くタピオカみたいになってんの、わかる?」

 上田は爆笑、イチカ君は消え入りたそうだが苛めているつもりはない。いやちょっと盛ってはいると認めはしても消費が絶対的に足りてないことは確かだ。思春期にこれは良くない。

「もっと出せるよな? 我慢しないでどんどん出してくれていいから。素直に気持ち良くなっといて」

 イチカ君の心と一緒に縮こまってしまった陰茎に舌を伸ばす。顔を埋めてしまえばイチカ君の手を抑える必要もなくなったので半端に脱がせたパンツを下げつつ好き勝手にじゅるじゅると舐めあげていく。

「いっちー、オナニーの頻度どんくらい?」とか上田が質問しているが、当然まともな答えはかえってこない。それでも声を我慢したそうなのを邪魔するのが目的らしく、しつこく重ねて問いながら答えを催促するようにヘソを擽ったり乳首をつついたりしている。

「ま、待って……峰さ、だめ。答えられな……」
「出しちゃえば終わるからさー。頑張れ、いっちー。俺も精一杯応援してあげるし」
「ひゃっ! んんんーっ」

 イチカ君のすっかり硬く勃ち上がった陰茎を握りつつ、膝を立てるようにして玉の方まで舐めていたら上田に乳首を舐められてこぷっと亀頭の先から蜜を吐き出した。それを啜って深く咥えこみ、軽く吸引してやればイチカ君の腰は面白いくらいにガクガク揺れる。

 咥えたまま舌先で裏筋を擦って、指の輪っかで陰茎を扱く。チラッとイチカ君の顔を見上げれば半開きの唇を戦慄かせてもうトロットロになってる様子。このエロ可愛い顔、上田はちゃんと録画出来てんだろうな。

「やっ……もう出る、出るからっ離して」
「そのままイっていーんだって。ほらこっちも舌で乳首グリグリーって押し込まれるの気に入ったんでしょ?」
「んっ、あ、ああっ」
「イってる最中も後も峰が出しきれないやつ気持ちよーく吸いだしてくれっから。追いうち。癖になるよ」

 俺の唾液とカウパーでぐしゅぐしゅ音をたてるイチカ君は限界が近い。喉奥まで深く呑み込んできつく吸い上げるのと上田が乳首を摘まみあげるのはほぼ同時だったようで。

「ああーっ! イイーーんっ、ああ」

 やたらと気持ち良さそうな声で達した。上田の勝手な約束通り震えながら断続的に吐き出される精液をちゅうちゅう吸って迎えいれてやる。唇を強く絞めあげて出した後も熱が燻るように手を加えるのも忘れない。

「この子はなんでもうこんなトロットロなの」
「やーばい。イチカ君、可愛いがすぎる」

 俺が陰茎に口をつけた辺りでイチカ君の手は自由だったが、俺の頭を強引に引き剥がすなんて乱暴な行いは出来なかったらしい。こちらを気遣いながらも弱々しい力で跳ね返そうとする動きも可愛いかったが、途中からその手が無意識に引き寄せる方に変わったのも堪らなかった。心優しく快感に弱いイチカ君最高。

 余韻に浸ってる様子のイチカ君をよそに、口許を拭いながら上田と場所を交代する。されるがままのイチカ君の背中に膝枕にするようにして楽な姿勢で凭れさせて、汗で額に張り付いた髪を拭ってやると心地よさそうな吐息が聞こえてきた。

 上田はといえば、あらかじめ仕込んでたボックスから必要そうな物を次々と取り出している。ティッシュやゴム、ローションの他にちょっとした大人の玩具。本格的な物はないが初心者にはぴったりだろう。

「イチカ君、悪いけどこのまま調査に付き合ってな」
「ん? なに……」
「大人の玩具に対する耐性、調査させて」

 声をかけてもイチカ君はまだふわふわしている。酔い潰れているようにも見えて一回酒飲ませてみたいなーなんて関係ない事を考えながら頭を撫でてる俺に構わず、上田は温めたローションをイチカ君に垂らす。

「……やっ、なにして……ますか」

 怪しい口調ながらも抗議するが、上田はにっこり笑いかけて陰茎と後ろにまんべんなく塗り広げていく。たっぷりローション塗れにしてから後ろの窄まりを指で軽く押した。

「検査だと思って我慢してねー」
「お、おしり? ……やです、こわい」
「ん? 病院とかに大腸カメラとかあるでしょ? あんなのより全然小さいから。ほら見て、これ」
「なに? これ」

 それはエネマグラといいます。不思議そうに独特な形状の機械を眺めるイチカ君には名称は教えずに「玩具だよ」と答える上田。知識がなければフォルムの独特さゆえに具体的にどこがどうなるのか想像できないだろうし丸みがあるせいか無害に見える事だろう。しかし効果のエグさは折り紙つきだ。

「滑ってるから案外ツルッと入るよ。せーの、」

 気づけばゆるーいかけ声でもう挿れられちゃっている。無事に入ったようだがわりと強引だったので、イチカ君が涙目になってしまった。

「上田、殺すぞ。なに焦ってんだよ」
「ごめん! いっちー。びっくりしちゃった?」
「イチカ君、許す。蹴ってやれ」

 本気でイラッとして声を上げたが「抜いてやれ」とは言わない自分の卑劣っぷりには辟易する。甘やかすみたく優しく髪を撫でながら頭に浮かんでるのは飴と鞭だとかいう打算だ。上田に怒る事もなく許すようにふるふる頭を振る善良なイチカ君とは違う人種なんだろう。

「もう挿入っちゃってるからさ、気持ち良くなってよ」

 しかし反省など微塵もなくスイッチを入れる上田のクズっぷりには頭が下がる。微かに響く低い振動音にイチカ君が慌てて身を起こそうと動くのをやんわりと押し止める。最初は異物感ばかりでさぞかし不快だろうと思う。

「大人が夢中になる玩具だけど、イチカ君はどう?」
「き、気持ち悪いです……お腹っ変な感じで」

 俺が飴っぽく優しく優しく問いかけ、その反応を見ながら上田が少しずつ中の角度を調整する。上手いこと前立腺にハマれば異物感も気にならなくなるはずだ。

「うっ……そこ、そこやめて。変な……んっ」

 劇的にではないがイチカ君の反応が変わる。じわっと汗が滲み身を捩らせる姿で「あ、これだ」と思った。上田がその部分を押し上げるみたく動かすとイチカ君の腰が浮く。そのまま振動を一つ強くしたのが見えた。

「あっ、抜いて……峰さん……お願っ、い」
「俺なの? やってんの上田だろ?」
「上田さ……だめ、峰さんいって……」

 どうやら上田の信用は地に落ちたらしい。名指しされて俺は大層気分良く、軽く見放された上田は挑発と捉えたようで二人仲良くイチカ君に煽ってもらった感じだ。

「じゃ、キスしてくれたら止める」
「あっ……なん、で強く……だめっ」
「駄目? 止めない?」
「ちがっ……する、して。とめて……んんん」

 上田が意地悪全開でエネマ動かすせいでまともなおねだりは聞けそうもないが、俺の腕を必死に引き寄せるイチカ君に負けてその柔らかそうな唇にかぶりつく。口の中がめちゃくちゃ熱い。歯列をなぞって上顎を擦って、舌を絡め取って甘噛みする。零れた唾液がイチカ君の首に流れていくのを指先でぬるぬる擦り付けながら、深く深く夢中で貪る。

 やばい、なんか全然飽きない。息苦しそうだから様子窺って時々唇を離して息継ぐ間を作ってやってるのに、離すたびイチカ君が我慢出来ないみたく吸い付いてくる。積極的に舌を絡ませるようなテクニックはないながら「気持ち良いからもっとやって!」と催促されている気分だ。すっげ興奮する。

 時折、目線だけで上田を見遣るがカメラマンに徹しているらしくエネマを咥えてひくつく後孔やキスシーンを無言で撮っている。ニヤニヤしてるのは俺が常になくキスに夢中なのを露骨に嘲笑ってるからだろうがこっちには優越感しかないので無意味だ。

「親切なはずの峰くんが止めないようなので、ここは一発ローターでも追加して射精して貰おうと思います」

 当て付けるように言われるがそれイチカ君には聞こえてないみたい。それはそれでと上田はローターを乳首に当ててスイッチを入れる。

「ふっ、はふ、ううーーっ、」

 イチカ君が溺れそうだからキスは止めたが縋りつく必死さで首に両腕を回された。役得だなーと思いつつも首が痛いんで軽く抱き起こして背中をポンポン叩いてやる。

 イチカ君の陰茎を見ると勃起してたらたら際限なくカウパーを垂れ流していた。乳首にローターを押し当てられる度に痙攣する身体はどうしようもなく火照っている。そろそろかなって目が上田とかち合う。

 エネマの振動をカチリと上げられるとイチカ君が苦しいくらい強く抱き付いてきて、腰がぐぐーっと浮き上がった。そして声にならない声でイった。イった後も腰がガクンガクンと上下するのが止まらないようで、上田も乳首からローターを離そうとはしない。

「いっちー上手くイケたね。一回目」
「んっんん……あんっ、ああああ」

 射精でいえば三回目だが上田が数え始めたのはそっちじゃない。一分も経たないうちにその二回目が来た。やっと恐れを感じたのか俺に抱き付いた腕を片方はずして、乳首に添えたローターを反射的にはね除けているがもう遅い。上田はあっさり手を引いて刺激は少なくなったはずなのにイチカ君は身体は止まる素振りもない。

「はい、三回目。あれ? もう勃ってもない」
「やだ……っも、こわ……いっ、いっ」
「大人の玩具は怖いって回答かな? 気持ちいいよね」

 ガクガク頷くイチカ君はその間にも小さくイってるみたいだった。ぎゅうぎゅう抱き付きながら首もとに頭を擦り付けられてこっちはもうデレデレっつかまじチンコ痛い。いい加減暑くなってきて、イチカ君の汗やら涙やらで濡れてしまったワイシャツの首もとを緩めてボタンも外す。素肌に安心感があったのか何かイチカ君が首に吸い付いてくる。え、まじ可愛いんだけど。

 次で終わりねーと上田が宣言して、再びローターを乳首に宛がう。振動が最大なので掠めるくらいソフトに。イチカ君が余りにも気持ち良さそうだったので、反対側の乳首は俺がカリッカリッと引っ掻いてあげた。

「うううーーっあ、あっ、あああ」

 脚の先をピーンの伸ばして思いっきりメスイキをきめたのを見届けてからエネマを引き抜く。上田はローターも止めたが俺は未練がましく乳首を撫でている。硬く尖った乳首に最初の面影はなく血が滴りそうに真っ赤だ。

「ちょっと腫れたかも。明日擦れて痛かったらごめん」
「大丈夫っぽいけどいちお中も確認しとくね」

 お前持っとけよ、と上田のアイコンタクトをうけてイチカ君の頭を下げて両足を持ち上げた。まんぐりがえしって体勢で、ひくつく後孔がよく見えるよう真上に向ける。足を差し込んで背中を支えてやりながら上田がドアップで撮っている。フェラした時には少し色味が濃かっただけの幼気な孔が今やぬらぬら光って蠢く卑猥な性器に変わっていた。良い、非常にエロい。

 今度は俺にカメラを手渡して、上田がローションを絡めた中指を挿しこんでみるがそれほど抵抗もなく飲み込んでいく良い感じに蕩けたイチカ君の後孔。

 一度抜いて、人差し指を添え直してゆっくり二本挿してみてももぐもぐ順調に飲み込んでくれる。優等生なイチカ君はやっぱり覚えが良いようだ。そのまま怪我を確認するっぽく上田の指が中を探るとイチカ君の足が揺れ、呻きに近い声がした。

「イチカ君、体勢きつい? ちょっと下ろそっか」
「あーわり。クッションとるわ。待って」

 SMプレイがしたい訳ではないので若干焦る。上田もやたら迅速に動き、背中に硬めのクッションを入れていた。薄っすら痙攣が続いているイチカ君から特に返事はないが、上田が指を動かすとぼんやり「うー」と唸る。

「怪我はないけど中まだ蠢いてるね。足りない?」

 前立腺で連続イキした後はしばらくじんじんするらしい。もちろん分かった上でのエネマグラなのだが。上田の動きはゆっくりだがイチカ君の呼吸がどんどん浅くなっていく。薄い腹筋がぐーっと引き攣る時、前立腺が押し込まれてるんだろうなとか想像しながらカメラ越しに眺める。

「……も、はいらないっから……」
「そ? 入り口だいぶ柔らかいよ?」
「あ、だめ……そこ気持ちい、」

 上田はもう一本挿れようとしてるらしい。というよりイチカ君から「気持ちいい」って言葉が出た事に驚いた。理性の方もだいぶ緩んできてるな。

「苦しいと悪いからうつ伏せになろっか」
「イチカ君こっち。おいで?」

 指を抜かれ、ひっくり返されると潰れてしまいそうな力の入らなさ具合に上田にカメラを任せイチカ君に腕を差し出す。素直にふにゃっと身体を預けてしがみつかれるのが癖になる。

「身体は峰でも、お尻はこっちね」
「んっ……や、なに? ぬるぬる……」
「何か知らないフリした方が平和かも。いいかな?」
「……だ、め。それっ……あ、あ、」

 ゴム越しにぐりぐり擦り付けるのはもちろん上田の陰茎だった。俺も大概勃ちっぱなしだが実物をイチカ君の視界に入れれば高確率で引くとわかっていたから取り出したりはしない。伸び伸びと自由な上田の陰茎は反り返ってだいぶ醜悪だが今は羨ましくて仕方がない。

「ふあっ……はいって、あ、やっ」

 焦らすのと様子窺いに先っぽだけをぬぽぬぽ抜き差しされるのは堪らないらしい。イチカ君の陰茎から蜜が滴り落ちてきた。ふと気になって触って確かめてみると半勃ちくらいにはなっている。こっちもまだ出せんのかな。

「んんんんーーっあぅ、はっ」
「おお。峰、ナイスアシスト」

 図らずも上田を手助けした形になったようだ。受け入れがきつそうな亀頭はイチカ君の中にずっぽり刺さっている。そのままローションを継ぎ足して細かく前後に揺らしていれば、陰茎は無理なく奥へ奥へと飲み込まれていった。

「はー。あっついね、いっちー。滾ってるわ」
「汗もヤバいし。上田、水取れる?」
「よゆー。あ、やば。攣りそ……」

 不自由な姿勢でペットボトルを取った上田が何やら悶えてるのはスルーで、水飲むどころじゃなさそうなイチカ君に口移しで飲ませてやる。生温くなって不味そうだがないよりはマシらしく、こくこくと喉が動いている。

 鼻から抜ける息が色っぽくて飲ませ終わるたびについ舌を撫でてしまう。何度か繰り返した後、口を離そうとするとイチカ君が吸い付いてきたので餌付けからキスに変わった。口の中が潤ってて普通に気持ちいい。

 そろそろ馴染んだと判断したらしい上田が何度か控えめに抽挿を加える。ゆっくりとだが揺さぶられるイチカ君とキスは続けられなくて、代わりに乳首を撫でてあげた。前立腺を擦られるのはやっぱり気持ち良いようで、エネマの時ほど声は上げないが色めいた吐息が漏れる。

「こうやってね。ゆーっくり挿れながら気持ちいいとこ擦り上げて、中で揺らすの。いっちーも好きかな?」
「ふ、ぁぁ……ん、いい……」
「うんうん。飲みこみが早くてえらいねー」

 快感だけを覚え込ませようと動く上田も限界が近くなると手加減しつつもピストンを早め、きつく歯を食いしばりながらゴム越しにイチカ君の中に吐き出した。

「いっちーなにげに搾り取る動きしてくるから、最後の方はマジ自分との戦いだったよね」と何とか己に打ち勝ったらしい上田は誇らしげに語る。

 一方、その上田に付き合わされたイチカ君もだいぶ疲れた様子で俺の首にぶら下がったままペタリと座り込んでいる。可哀想だからヤらないであげようという選択肢はないものの、インターバルは長めにあげようかな位の分別はあるつもりだ。いや……だった。

「……み、ねさん……水、ください」
「ん、いーよ。ちょっと動ける?」

 小さな声で請われて、しっかり支えてやろうと引き寄せはしたが予想外にイチカ君が自分から俺の膝に乗り上がってきたので普通に驚く。上田も驚く。理由を求めて上田に目で訴えかけるが、ふるふるふると高速で首を振られた。

「飲める? 飲ませる?」

 試しに聞いてみたらぎゅっと抱き付いてきたので、飲ませてってことなんだろう。望まれるままにさっきと同じように口移しで飲ませてやってる途中で気づく。あーこれ水も飲みたいけど、キスして欲しかったんだろうなって。なんとなく納得しながらキスしてると、イチカ君の腰が揺れる。そこで俺のが勃ってるの分かってるよね?

「あーイチカ君? ちょっと顔見せて」
「……? ん、峰さんは……しない、ですか?」
「いやするけど。は? いいの?」

 蕩けた顔で不思議そうに聞かれたら、若干の戸惑いは抱えつつもやるしかない。だらけていた上田は白けた顔をしていたが面倒臭そうにゴムとローションを投げて寄越す。

「体重こっちにかけてくれていいから、ちょっとだけ膝立ちして」

 ズボンとパンツ下げて陰茎を取り出すと、擦らなくてもガッツリ勃起してるのが我ながら不憫になった。形だけ数度扱いてゴムをつける。ローションも追加でぶっかけて、指にも纏わせた分はイチカ君の後孔へ。

「ふっ、あ……んん、あっ」
「乳首痛い? 舐めるより吸ったが良い?」
「……や、どっちも……きもちっ」
「あーまじ素直で可愛いんだけど」

 後孔をぬとぬと探りながら、目の前にあった乳首に吸い付く。イチカ君は俺の頭を抱えて悶えている。リップサービスなんて出来ないからただの本音駄々漏れなんだが、孔がギュッと食いしめられたあたり特に悪い気はしないようだ。

「そのまま腰落として。ゆっくりで良いから」
「はっ……あ、やっ……こわい……」
「当てるだけでいい。下見んな、口はこっち」

 無理を承知で騎乗位に持ち込む。挿入される側は一番楽な体位なはずだし、何より自分から咥えこむイチカ君が見たかった。さすがにビビったようだが無理強いしなくても言われた通りにはしてくれる。

 キスはかなり好きらしい。イチカ君の柔らかくて小さな舌は滑らせるとこっちも気持ち良くて、ぷるぷるの下唇に吸い付くと甘い気さえしてくるから不思議だ。上顎を擽ってやると背中を戦慄かせて、後孔に宛がっただけの先がじわじわ内側に入っていく。

 正直言えば、今すぐにでも突き上げたい。けど終わった後でイチカ君に恨まれるのは……かなりダメージ食らいそうな気がする。

「あっ、みねさ……んっ、ん」

 濡れ具合と切れてないか確かめるのに結合部をなぞるとイチカ君がぶるっと震えた。おかげで亀頭が収まったようだが別に急かすつもりはなかった。いやまじで。でも少し位はもういいかなって陰茎を揺らして挿りやすいように動く。

 イチカ君の前立腺を押し上げながら全て挿入するのにそう時間はかからなかった。舌を吸い上げるたびにピクピク健気に動く後孔は陰茎の根元まで嵌まっている。成長途中のイチカ君の身体も俺の腕の中にスッポリ収まっていて、何かもう……これは俺のだって気分で堪らなくなる。

「ふかっ……あっ当たって、っ」
「うん、奥ってどう? 痛い?」
「いたい? あっ、びりびりって」

 隙間がなくなる位に抱きしめると結合が深くなり、一番奥の壁に強く押し付けて揺らす。反応は悪くない。素質はありそうだけどすぐに快感は得られないかな。

「倒すからそのまま身体預けといてな」
「は、あっ……んんっ、」

 倒すだけのはずが角度が変わってどっか良いとこ抉ったらしい。イチカ君寝かせて正常位になった所で、ぺたんこの薄い腹に手を添えて落ち着いて探る。何かどこ突いても気持ち良さそうに見えるんだけど。つか俺が気持ち良いし。

 イチカ君の中はやたら熱くて元気にうねる。左右に揺れる半勃ちの陰茎を握ってやったら千切れそうなほど食いしめられた。手を止めたらちょっと緩まって、擦ったらギュッと締められて。抽挿に合わせて動かせば期待通りに反応してくれる。口寂しいのか自分の指咥えちゃってるのに本人は気づいているんだろうか。

「ちょっと体勢きついかもしんないけどキスする? このまま動いてて欲しそうだし、扱いてても欲しそう。どうしたい?」
「んっんっ、チューして」
「あ、可愛い」

 全部して欲しそうな所も可愛い。キス優先で陰茎扱きながら腰振る俺、超頑張ってる。なんかもうイチカ君が単純に好みのタイプってレベルを超えてるような気がするんだけどどうしよう。

「な、イチ。これセックス。分かってるよな?」
「んっうん。きもちいっ、」
「あー俺も。セックス好き?」
「せっく、す……んっすき、すき」

 ハート飛ばしそうな勢いで答えてくれるのは良いが、青少年にセックスは危険だとありもしないアンケートに結論づける。つかヤバい。青少年の好きの破壊力ヤバい。

 切迫感に顔を上げ、自分が快感を得る為の抽挿で追い上げる。イチカ君の陰茎もそろそろ出そうで、タイミング合わせて先っぽの穴をかき回すように指先で擦る。

「あっあっ、んんんイっ、イくっ」
「ーーっ!」

 自分でイったのか搾り取られたのかは分からないが、めちゃくちゃ気持ち良く出た。つかまだ出てる。イチカ君のは本日一発目に比べると水滴かなと思えるくらい薄い。無事に出しきったようでホッとした。

 そっと抜いてゴム取ってイチカ君きつそうなんで舌入れない健全なキスだけして顔を上げると、無表情より虚無を浮かべた上田と目が合った。途中から上田の存在もカメラも忘れてた事に気づいて若干気まずい。

「……何なの? いつから付き合ってんの?」

 最初から最後まで見届けていた上田からの温度のない問いかけに顔が引き攣る。

「なんだろ? 俺ってなんなんだっけ?」
「上田だろ? 忘れんなよ」
「……どさくさ紛れて『イチ』とか呼んでた。人がいっちーって呼んだのには不服そうにしてたヤツが」
「上田ぁーっ? 焼肉食いにいこっか。高いやつ」

 返答にそこそこ満足したようで上田が片付け始めたので、俺も自分とイチカ君の身繕いに取りかかった。

 どこかぽやーっとした感じのイチカ君にアンケートは終了とだけ告げて、俺らが何事もなかったかのように振るまうせいかイチカ君の口数は少ないものの、それ以上の追及もしてこない。さすがに騙された事には気づいてるだろうが眼鏡越しの表情はいまいち読めない。

 コンビニに寄って下着買った時も上田が「はーい! 約束の品とアンケお礼の晩ごはん。ホテルで食べてね」なんて軽いノリでちゃっちゃか渡してしまった。気まずいのは俺だけか。いや普段は俺もこんなもんだなと思い直す。しかし……どうもモヤモヤする。

 やがてなんとなくの世間話だけでホテルに着いてしまい、イチカ君が降りて車のドアが閉まる……ともう我慢できずに助手席から飛び出した。あー自分がどうしようもなくダサく感じる。

「ちょっと待って、イチカ君。どう使ってくれても良いから連絡先だけ渡させてくんない?」
「どう……って?」
「連絡くれると嬉しい……けど捨てても良いし、通報すれば一発アウト確定だからしたいならして」

 レシートの裏にガチの連絡先を書く。らしくない事をしてる自覚があるから気まずくてイチカ君に押し付け別れも言わず、そのまま車に逃げ帰った。

 腹立つ訳知り顔の上田に高級焼肉奢って、デジカメの映像は投稿せずに私用で使わせてもらうよう頼みこむのに更に余計な出費して、俺の身体だけはスッキリとした濃い休日は終わる。



ーーーーその数日後、知らない相手から届いたLINEには「イチで良いですから」と書かれていた。


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