僕みたいにならないで！うつ病の恐ろしさ、教えます！

1話

うつ病とは？

うつ病（うつびょう、鬱病、欝病、英語: Clinical Depression）は、気分障害の一種であり、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥（しょうそう）、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害である。
（Wikipediaより）

要するに心の病気ということです。
これは全ての人がなる恐れがある恐ろしい病気です。
16人に1人の確立で発病する現代では避けては通れない病気です。
主になる人は「真面目な人」や「責任感が強い人」などが罹ることが多い病気です。

うつ病ってなるとどうなるの？
僕の経験談なので他の人に共通することではありませんが・・・。

「眠れなくなる。」
身体は疲れているはずなのに目を瞑っても、安眠マスクや睡眠誘導のCDなどを聴いても眠気が訪れません。
自分のベッドにゴロゴロと寝転がって眠れるまで待っているといつの間にか朝になっていたということはよくあったものです。

「食欲がなくなる。」
お腹が空かなくなります。
体重も就職した当時は60㎏会ったのが休職する時には49㎏～50㎏を行ったり来たりとなることがあります。
食生活も職場にいるときには昼食を食べる時間があるので食事をしますが、休みの日に一人でいるときは食べるのが億劫になります。
「そういえば、今日は何も食べてないな・・・。」と思いながらもお腹は減ることはなく生活をしていました。

「感情がなくなる。」
喜怒哀楽がなくなります。
介護士をしていたのですが、その中で利用者の死に直面する時があります。
その時、僕は悲しい気持ちになることはありませんでした。
本当に何の感情もわかないんですよね・・・。
人の死というのは精神的にキツイもののはずです。
TVで知らない人が亡くなったと聞いても特に何も感じない人は多いでしょうが、知っている人。
特にいつもお世話している人が亡くなったと聞いたら多少は動揺すると思うんですが僕の心は動くことはありませんでした。
他にも自分の好きなアニメや漫画、小説や映画などを観たり読んだりしても心を動かされることがなくなりました。
学生の頃は夢中になってのめり込めたはずなのにそう言う気持ちもなくなりました。
「もしかして、飽きたのかな？」とも思いましたが美味しいものを食べても嬉しいことがあっても喜びを感じることはありませんでした。
あと、理不尽な扱いを受けてもそれに対して怒りを覚えることはありませんでした。
せいぜい、また怒られたな・・・。と思ったくらいです。

「自分は価値がない存在だと感じる。」
少しの失敗にも自分自身を責めます。
「自分はダメな奴だ。」・「生きていてもしょうがない。」などを考えるようになります。
その事で頭がいっぱいになり眠れなくなったり、仕事のミスが多くなったりすることが増えました。
そのたびに自分を責めての繰り返しとなります。

うつ病の原因って？
僕の場合は仕事が激務だったことと職場内の人間関係が問題でした。
まず、仕事についてですが・・・。

僕のプロフィール
職場　特別養護老人ホーム　長期入所課
肩書　正社員2年目
一日の実働時間　10時間～20時間。
勤務の種類
早番　午前5時～午後3時
日中　午前9時～午後6時
夜勤　午後6時～翌朝9時
平均残業時間　2時間～4時間程度
休み　週休2日制（完全ではない）。

正直、これでも僕の務めていた特養はマシな方だと思います。
家に帰って寝る生活。
久しぶりの休みもただ寝るか勉強会や会議で呼び出されたりとプライベートはほとんどない状態でした。
それでも、介護士は僕の夢でしたので必死に頑張りました。
しかし、その見返りが先輩や上司からの仕事の押し付けや後輩のフォローなどでした。
評価は上がることなく体の良い使い捨てみたいな扱いを受けていましたね。
まあ、それでも少しでも役に立てればと頑張ったのですが限界は来たんですよね。
人間関係も最悪でしたね。
誰かと組めば、「アイツは使えない。」・「偉そうにしていてむかつく。」など悪口ばかり・・・。
そんな話ばかり聞いていればこう思いますよね？
「僕がいないときには同じようなことを言われているのではないだろうか？」
そう思うと人間不信にもなるものです。
そんな環境で誰かに相談できるわけもなくガス抜きが出来なかった僕はクリスマスの日に職場で倒れました。

うつ病と診断されて・・・。
過労で倒れた時、僕は全身に冷や汗、呼吸が乱れて息が出来ず身体は痺れて動けない状態でした。
その後、病院に運ばれ告げられたのは
「身体には異常はありません。」
とのことだった。
「もしかしたら、精神的な異常があるかもしれないですね。」
とのことで翌日、心療内科に受診してうつ病と診断されました。
うつ病と告げられた時、僕は・・・。
「やっぱりか・・・。」
と納得しました。
僕は大学で心理学を専攻しておりそこで精神病の勉強もしていたのでなんとなく感じてはいたのですが仕事の忙しさに休むことが出来ませんでした。
医師から1ヶ月の休養を言い渡され休職することになりました。
結果8ヶ月休職することになりました。