僕はどうやら神様の手違いにより飛ばされたみたいです。 旧バージョン

わっしー

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1話 神様の手違い

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目を覚ますと僕は白い世界に居た。そこは本当に真っ白世界だった。
そこで、僕は椅子に座らされていた。
「目を覚ましましたか?」
そう語り掛けてきたのは綺麗な女性だった。
真っ白い肌に真っ白い髪。目だけは真っ赤に染まっていたがそれはまれで宝石みたいにキラキラしていた。
「あの・・・貴方は?」
「私はメビィア。ブリストアという世界で神様をしている者です。」
「神様・・・。」
僕は首を傾げる。正直、冗談を言われているとしか思えなかった。
「まあ、信じられないのも無理ありませんね・・・。でも、事実なので受け入れてくれないと話が進みません。」
「はあ・・・。」
僕は生返事をする。
「実は私は貴方の兄妹を魔王討伐のためにこの世界に呼んだのです。」
「僕の兄妹を?」
「はい。あなた以外の6人だけを呼んだつもりだったのですが貴方たち兄妹の絆が思った以上に強かったみたいで貴方もこの世界に連れて行かれたみたいですね・・・。」
メビィアはため息を吐く。
「残念ながら今のあなたでは私の世界に行っても生き残ることが不可能です。何の力も持たない貴方では・・・。」
「・・・待って。それじゃあ、他の兄妹・・・正悟兄さん達には力があるみたいじゃないか?」
「はい。彼らの強い魂により私の世界に来た瞬間にそれぞれ自分の能力に目覚めます。」
「そうなんだ・・・。」
僕は二の句を告げられなかった。
「貴方をこの世界に呼んでしまったのは私のミスです。そんな貴方には特別に私から力を授けます。」
「力を?」
「はい。貴方はどんな力を望みますか?」
僕はしばらく考える。そして、ふとあることを思う。
「あの、その力というのはどの程度のモノなのでしょうか?例えばチートみたいな能力みたいなものでしょうか?」
「いえ。貴方の魂ではそんな力を授けても魂が耐えきれなくて壊れてしまうので無理です。精々貴方の兄妹の十分の一程度の力しか持ち合わせることは出来ません。」
「それってどれくらいの力ですか?」
「精々普通の兵士よりも強い程度ですね。」
「・・・微妙ですね。」
「魔法使いなら中堅の魔法使い程度の力です。その世界の人間で才能ある人間と比べると貴方はどんなに努力しても上級になれないでしょう。」
「・・・そんなに僕の魂って弱いんですか?」
「はい。」
断言された。僕は心の中で少し落ち込みながらも考える。
神様にお願いしたところで力は一般兵よりも強い程度で魔法も中堅の魔法使い程度の力しか持てない。
つまり、力以外の加護を得たほうが現実的ということだ。
「あの、その力というのはどんなものでもよいのでしょうか?」
「あまり強大な力でなければ大丈夫ですよ。貴方の魂が持つ程度の力ならいくつでも加護をつけることが出来ます。」
「そうですか・・・。」
しばらく考えた後に僕はメビィアに言う。
「なら、僕が望むのはそこそこの力と魔力・・・そして、意思疎通の力かな?」
「力と魔力は分かりましたが意思疎通とは?」
「動物とかと意思疎通出来ればいいなと思ったんだけど可能かな?」
「はい。それ位なら貴方の魂には負担はないでしょう・・・。しかし、それだけでいいのですか?」
「あとは僕の兄妹にも何か特典みたいなものをくれると嬉しいかな。」
「貴方の兄妹にですか?」
「はい。何か特別な武器とかそんな感じのモノを・・・。」
「わかりました・・・貴方の願い確かに受け取りました。」
すると、僕の視界がゆがむ。
「アレ?」
「もう時間みたいですね・・・。もうすぐ、貴方は私の世界で目を覚まします。」
「そうですか・・・。」
「はい。起きたらここでの記憶は無くなります。」
そして、メビィアは僕の頬を撫でる。
「貴方たち兄妹には過酷な運命が待っているでしょう。しかし、きっと貴方たちなら乗り越えられると信じています。だから、私の世界をよろしくお願いします。」
そう言ってメビィアは微笑む。
そこで、僕の意識は途切れた。
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