僕はどうやら神様の手違いにより飛ばされたみたいです。 旧バージョン

わっしー

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2話 召喚されて

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「正真!起きろ、正真!」
僕は身体を激しく揺すられる。それにより僕の意識は浮上する。
「正悟兄さん?」
「良かった・・・。なかなか起きないから心配したぞ・・・。」
正悟兄さんは安心したように微笑む。
「僕は一体・・・。」
そう言って辺りを見渡すとそこは見覚えのない広間だった。そこには多くの人がいて僕たちを囲んでいた。
「ここは・・・それにこの人たちは?」
「目を覚ましたようだな。」
厳格な声が聞こえたのでその方向を見るとそこには壮年の男性が大きな椅子に座っていた。
「貴方は何者ですか?」
正悟兄さんはその男性に問いかける。
「そう警戒をしないでほしい・・・。私たちは君達の味方だ。」
そう言ってその壮年の男性は答えた。
「ここは、「ブリストア」という世界の中にある「ヴァルコイネン王国」だ。」
「ヴァルコイネン・・・?それにブリストア?」
正悟兄さんは首を傾げる。
「あの・・・この世界ということは私たちの世界とは違うのですか?」
そう聞いたのは美玖だった。
その声を聞いて改めて周りを見ると美玖の他に美香姉さんに美紀姉さん、美沙姉さんに正文兄さんが近くにいる。
「そうだな・・・。まずは、君たちにはこの世界のこととこの世界に君たちを呼んだ理由を話さなければな・・・。」
そう言って壮年の男性が説明をしてくれる。

この世界は地球とは違う世界「ブリストア」。僕たちの世界と違って魔法がありモンスターなどがいるという。
まあ、アニメや漫画でよくある異世界トリップだということが分かった。
そして、この国、「ヴァルコイネン王国」は東西南北の強大な国に囲まれた小国だということだ。
そして、ヴァルコイネン王国は東西南北の大国からの侵略に怯える毎日を過ごしていた。
さらに、最北には魔王率いる魔王軍が台頭しており世界の危機とのことだった。
そんな切迫した状況にもかかわらず東西南北の国では小競り合いが絶えず中央にあるヴァルコイネン王国に対して各国から協力体制という侵略行為が行われているとのことだった。そして、ヴァルコイネン王国が取った行動とは「勇者召喚」だった。
「我が王国の古文書にはかつて世界が混乱に陥った時、6人の勇者により平和を取り戻したという記録がある。そして、我らはそれに縋ることにした。」
「6人?」
その時、僕は違和感を覚えた。それを口にしたのは正文兄さんだった。
「俺達、7人なんだが・・・。」
「は?」
壮年の男性は惚けた顔をする。
「そんなはずは・・・。」
そう言って壮年の男性は僕達の人数を数える。そして、顔を青くする。
「7人いるだと・・・?」
その瞬間、周りがざわつく。
「あの・・・これってどういうことです?」
美香姉さんが聞くと壮年の男性が答える。
「いや・・・これは何かの間違いなのか・・・?」
そう言って少し考えた後壮年の男性は僕達に聞く。
「君達はこの世界に召喚されたとき鐘の音を聞かなかったか?」
「鐘の音?」
そう言われても僕はよく分からなかった。しかし、僕以外の兄妹は何か心当たりがあったみたいで頷く。
「なるほど・・・アレが何かの合図なんだな・・・。」
正悟兄さんは納得したみたいだが僕は血の気が引く。
「正真?顔が青いけどどうしたの?」
美沙姉さんが聞いてきたので答えた。
「僕・・・聞いていないんだけど、鐘の音・・・。」
「え・・・。」
「なんと!?」
その瞬間、壮年の男性は険しい顔をする。
(やばい・・・。この流れって僕追い出されるのでは?)
僕は顔を更に青くする。そんな僕を美香姉さんが抱きしめる。
「大丈夫・・・。私が正真を守るから・・・。」
「美香姉さん・・・。」
僕は美香姉さんに抱きしめられて少し安心する。そんな僕たちに壮年の男性が大きい椅子から立ち上がり僕たちに近づく。
僕は身体を固くして彼の言葉を待つ。
「すまなかった!」
そう言って壮年の男性は膝をついて僕に謝罪をする。
「王!?貴方様が頭を下げるなど!?」
どうやら壮年の男性は王様だったようだ。
「いや、これは我の過失だ。6人の勇者はもちろん関係ない少年を我らの事情に巻き込んでしまった。」
王様は顔を上げず言葉を続ける。
「しかし、我らにはこれしか方法がなかった。だから我らの望みを聞いてくれないだろうか?そのためなら私の首を差し出そう!だからどうか我が王国を・・・世界を救ってはくれないだろうか・・・。」
僕は王様を見る。その誠意溢れる姿に僕は正悟兄さんを見る。その時、目が合い正悟兄さんは頷いた。
「顔を上げてください、王様。」
王様は顔を上げる。正悟兄さんは王様に視線を合わせるために膝をつく。
「貴方の誠意見せてもらいました。俺達の力がどれほどなのかわからないが貴方たちの力になろうと思います。」
「では・・・!?」
「はい。これからのことについて話をしましょう。」
こうして僕たちはヴァルコイネン王国と世界のために戦うことになるのだった。
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