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共犯者
しおりを挟むいつもと変わらない朝。
顔を洗ってメイクをしてスタイリストによる完璧な縦ロールになったのを鏡で確認してから制服を着る。
朝食は相変わらず焼きたてパンとオムレツとサラダとヨーグルト、それにオレンジジュース。
その目の前で無言で食べる父親は不機嫌を無言で訴えており、それを見ても娘はいつものようにご機嫌伺いの声掛けをしない二人の険悪な雰囲気に母親も気まずそうに無言で食事をした。
嫌な雰囲気での静かすぎる朝食だけがいつも通りではなく、それがティファニーにとって皮切りとなる。
「お嬢様、着きましたよ」
「はっ……ご苦労様」
凛として馬車を折りたいが、寝てしまうのまでは気合でどうこうできる問題ではないため今日も涎を拭ってから馬車を降りた。
「おはよう、ティファニー」
まるで待っていたかのように現れて声をかけてきたマリエットは良い笑顔をしていた。
昨日の行動が効いたと思っているのだろう。
いつものティファニーならここで悪役令嬢の演技をしてマリエットの機嫌を取っていたが、今はもうその機嫌を取るつもりはなく、無視をした。
「ちょっとティファニー。挨拶は?」
「どうしていちいち挨拶を返さなければいけませんの?」
「挨拶は常識でしょ?」
「自分が常識人だと言いたいのならご自由に。でもわたくしが挨拶を返すかどうかわたくしが決めることであってあなたに指示される事ではありませんのよ。強要しないでくださる?」
「ティファニー」
声がワントーン低くなったのはすぐにわかった。取巻き達がマズイという顔をしているのがその証拠だ。
いつもの甲高い声でいかにも悪役令嬢という感じではない様子は今までが演技だったと言わんばかりの物静かさでマリエットだけではなく取巻きも怪訝な表情を浮かべている。
「わたくし、友達にしか挨拶しないと決めてますの」
「私は友達じゃないってこと?」
「ええ」
間髪入れずに言い放つティファニーに取巻きが大口を開けて絶句する。
マリエットはティファニーを『大切な友達』と言い回っていただけに完全なる裏切り行為だと焦っていた。
友達だと思っていた相手に友達ではないと言われて傷付くのが普通だが、マリエットはそうじゃない。怒りを感じる方だ。
品行方正を気取っていようと必ず素は出るもので、マリエットの恐ろしさを取巻きはよく知っていた。
「わたくし達は親同士が顔見知りなだけでわたくし達は友達ではないでしょう? 大体、自分で言っていておかしいと思いませんの? わたくしはあなたに嫌がらせをしてきたのにそれでも友達だと思っているなんて」
「あなたは私の友達よ。幼い頃からずっと一緒だったじゃない。あなたは確かに意地悪な所があるけど、愛情表現が下手なだけだって知ってるもの」
友達ではないと言いきった相手に自分は友達だと思っていると言うマリエットは優しいと見世物に集まった生徒達は思っているだろう。
人が大勢いればいるほど自分の好感度を上げるには最高の舞台となるためマリエットの演技に熱が入る。
「まあ、お優しい。あまりの優しさに涙がこぼれそうですわ」
「ティファニー、あなたが本当は優しい子だって知ってるわ。だからそんな言い方をする必要はないのよ」
「聖女様の如き優しさを押し付けるあなたの良い人っぷりには虫唾が走りますの。ですから挨拶もしたくありませんし、出来れば顔も見たくありませんのよ。あなたの顔を見るだけで吐きそうですわ」
ティファニーのような伯爵令嬢が公爵令嬢であるマリエットに言っていい言葉ではなかった。
貴族は爵位で上下関係が決まる。無能でも公爵であればふんぞり返る事が許され、有能でも伯爵であれば頭を下げなければならない。
ティファニーが優秀な成績を維持しているのは皆が知っているが、マリエットはそれ以上。ティファニーがマリエットに勝っている部分など何もない。それなのにティファニーはマリエットに対して強気に出る。
いつも通りの強気だとしても、どこか雰囲気が違う事が変化を思わせる。それが取巻きを不安にさせた。
「ひどい……。私はあなたを大切な友達だと思ってるから照れ隠しの言葉も受け入れてきたけど、さすがに傷付くわ」
涙を浮かべてから顔を覆って肩を震わせる。
マリエットにとって涙は笑顔を見せるとの同じぐらい自由に操れる物。ヒロインでいるために涙は必須だといつでも泣ける努力をしたのだろう。
さすがだと思うもそれより強く嘲笑が鼻から漏れ、表情にも表れた。
「何様だ!」
「謝れヘザリントン!」
「怠け者!」
集まっている生徒達の中からマリエットのファンが怒声を上げる。
ティファニー・ヘザリントンのくせにマリエット・ウインクルを泣かすとは何事だと怒っていた。
今までならここでティファニーは強がりの余裕を見せながら逃げ去っていった。だが今日は違う。元々周りの人間などどうでもいいと思っているティファニーには投げつけられる怒声は怖くもなく、罵声も痛くはなく効果はない。
「何事だ?」
一人の男の声で場が一瞬で静まり返る。
花道を作るように割れた先から歩いてきた人物にマリエットの顔が上がった。
「コンラッドさ……」
「コンラッド様!」
駆け寄ろうとしたマリエットより先にティファニーが駆け寄ってコンラッドに抱きついた。
「おっと」
一番驚いたのはマリエットではなくコンラッドだった。
今までなら声をかければ嫌悪感丸出しの顔で見ていた上に触れ合うのさえ嫌がっていたティファニーが今は何故か腕の中にいる。それも名前を呼びながら飛び込んでくるというサプライズ。
「何があった?」
肩を押して軽く離して顔を見るとティファニーの目には涙が溜まっていた。瞬きをすれば頬に溢れ出すだろうほど溜まった瞳の潤みにコンラッドは周りを見回す。
「皆でわたくしをイジメるんです。マリエット様はわたくしが挨拶を返さなかった事が気に入らなかったみたいで……ッ、聞こえなかっただけなんです。マリエット様を無視なんてするはずありませんのにマリエット様は皆の前でわたくしを責めてきて……」
「嘘です! 彼女は嘘をついています!」
場が一気にザワついた事でティファニーが嘘をついているのは明白だが、コンラッドはあえて問い直さなかった。
まだ数回の接触だが、ティファニー・ヘザリントンは一人でも生きていけるだけの図太さを持っている。王子からの求愛を受ける事より使命を優先する女だ。その女が涙を見せて今まで接触を拒んでいた相手に縋りついて見せるには必ず理由があるはずだと乗っかる事にした。
「ひどい……嘘つき呼ばわりするなんて……」
ゆっくり瞬きをすれば目に溜まった涙が頬を伝って零れ落ちる。
「わたくし、嘘をつくような女ではありません。王子に嘘をつくなんて大罪犯すはずないのに……」
「わかっている」
「コンラッド様!?」
コンラッドの胸に顔を押し付けながら肩を震わせて泣くティファニーを抱きしめながらマリエットに確認を取らないコンラッドに周りは驚きを隠せない。
二人は婚約寸前のはず。その王子がマリエットではなくティファニーを信じようとしているなどマリエットも信じられなかった。
「二人の問題だとしてもこの人数はなんだ? 野次馬のように集まり、集団で彼女を責めていたじゃないか」
「それは彼女が私に酷い事を言ったんです!」
「彼女はお前に酷い事を言われたと泣いているが?」
「嘘泣きです!」
さっきまで泣いていたのは自分だったのに予想もしていなかったティファニーの行動に涙は引っ込んでいた。
性悪女と名高い嫌われ者のティファニー・ヘザリントンが泣いているなどよっぽどの事があったに違いないと思うのも始まりから見ていなかった相手ではムリもない。だからそれを嘘泣き呼ばわりした時点でマリエットは窮地に立たされる。
「いい加減にしろ!」
「コンラッド様?」
「嘘泣きだ、嘘つきだと言い放つなど何様のつもりだ」
「ッ!」
「この状況が異常であるとは思わないのか?」
コンラッドの言葉に生徒達は蜘蛛の子のようにサッと散り始めた。
コンラッドは腐っても王の息子であり、王子である。その王子に睨まれでもすれば学園で心豊かに生きていく事は出来ないだろう。自分の失敗は親の失敗となるのは貴族なら誰もが心得ている事。
その場に残ったのはコンラッド、ティファニー、マリエット、マリエットの取巻きだけだった。
「コンラッド様、僭越ながら申し上げます」
「何だ?」
恐る恐る手を上げた取巻きの一人に顔を向けると話を聞く姿勢を見せるコンラッドに安堵しながら口を開いた。
「ティファニー・ヘザリントンはマリエット様の挨拶が聞こえなかったのではなく、意図的に無視をしたのです」
「その証拠は?」
「この耳で確かに聞きました。挨拶を返すかどうかは自分の勝手だ、強要するな。反吐が出ると彼女がマリエット様に言い放ったのです」
他の取巻きに確認するように顔を向けた女に合わせて他の取巻きも大きく何度も頷いた。
このような仕打ちが許されるはずがないと確信を持って見つめる取巻き達にコンラッドは吐き捨てるように鼻で笑った。
「お前達の言葉を信じろと?」
「なっ!?」
驚きに声を詰まらせる取巻き達の前でコンラッドは一段と強くティファニーを抱きしめる。
「お前達はマリエットの腰ぎんちゃくだろう。マリエットの不利になるような事は口が裂けても言わないはずだ。信ぴょう性に欠ける」
「彼女達は嘘つきではありません!」
「どうだかな」
「何故私を信じてくださらないのですか!?」
胸に手を当てながら涙目で訴えるマリエットに王子は特に反応を見せなかった。
「どんな理由があろうとお前達は大勢で一人を責めた事に違いない。それを卑怯だと思う事なく、根源は彼女だと当然の顔で言い放つ。恥を知れ」
どんな時も笑顔でやり過ごしてきた。時には状況を利用して勝ち得た信頼もコンラッドには通用しない。
いつものように陥れるはずが何故こうなるんだと絶望に顔を青くするマリエットの震えは本物。
「わたくしがいけないのです。マリエット様にご挨拶いただいたのに気付けなかったわたくしが悪いのです」
急に自分が悪いと言い出したティファニーの変わり様に取巻きの表情が憎悪に変わっていく。それをあえて横目で見て視線を合わせた。
「君は優しいな。教室まで送ろう」
「コンラッド様にお時間を取らせるわけにはいきませんか……ああっ」
「ほらっ、強がるな」
「おかしいですわね。どうして震えが……」
「怖かったんだろう。落ち着くまで俺の部屋で過ごすといい」
「で、でも……」
「王子の命令だ」
マリエットには見向きもせず、目の前でティファニーを抱き上げて去っていくコンラッド。
怒りを抑えきれないマリエットは拳を震わせながら思いきりコンラッドの背中を睨み付けた。
「あの女! やっぱり野放しにしておくべきじゃなかったんです!」
「卑しい女! マリエット様に優しくしてもらった恩も忘れて仇で返すなんて!」
「全部演技なのに! 震えるわけないでしょ! わざとらしいのよ!」
ガクッと膝を折ってヨロめいたティファニーの演技はわざとらしさしかなかった。それに気付かなかったコンラッドを責めたい気持ちでいっぱいだったが誰もそれを口には出来なかった。拳を震わせるマリエットの怒りに触れればどうなるかわからないからだ。
「絶対に許さないんだから……」
地獄の底から聞こえるような声で呟くマリエットに取巻き達は震えあがった。
「震えは落ち着いたか?」
王族にのみ使用を許されている部屋に着くとソファーに下ろしたコンラッドは笑顔だった。
全てバレているとわかったティファニーは一度視線を横に逸らしてからゆっくり溜息を吐き出し、スカートのプリーツを整えて座り直した。
「よく付き合ってくださいましたわね」
「面白そうな事を始めたと思ったからな」
面白いと受け取ったコンラッドに目を細め「ええ」と言葉を返した。
「何を企んでるんだ?」
「企みだなんて言葉が悪いですわね。わたくしは望みを叶えてあげる事にしただけですわ」
「望み?」
「マリエット・ウインクルの幼い頃からの望みですわ」
大勢がいる場で演技をしてまで敵を作ったのには理由があると思ったコンラッドは間違っていなかった。「望みを叶える」と優しい事を言いながらもその笑みは悪だくみをしているようにしか思えないもので、更に興味を惹かれた。
「説明してもらってもいいか?」
コンラッドならそう言うと思ったと笑みを深めて幼い頃から今に至るまでの人生を軽く説明した。
「そこであなたに協力していただきたいんですの」
「協力するメリットは?」
「わたくしと一緒に居られること」
迷わず答えたティファニーの顔は冗談を言っている顔ではない。それがまた面白いとコンラッドは思う。
「それはメリットにならないな」
「何が不満ですの? わたくしに興味があるのでしょう? 合法的に一緒に居られますのよ?」
「今も違法じゃない」
正論をぶつけてくるコンラッドはニヤついて見せるが、ティファニーはそれを一蹴するように鼻で笑った。
「断っているのにしつこくするのは暴力と同じですわ」
「なるほど。それで君が暴力を訴えれば接近禁止だとでも言いだすつもりか?」
「その通りですわ!」
自信満々に頷くティファニーにコンラッドは吹きだして笑う。辺りに響くほどの笑い声に理由がわからないティファニーは何度も瞬きを繰り返しながら見つめた。
「嫌われ者のティファニー・ヘザリントンが暴力を受けたと訴えたとして、いったい何人がそれを信じるだろうな?」
返す言葉もなかった。
暴力をふるった相手があのコンラッド・グレンフェルだとなれば尚更誰も信じない。女好きだが女に暴力はふるわない。ティファニーの狂言だと言われて終わるのは目に見えている。
「じゃあ何が望みですの?」
「俺のキスで目覚めるのを認める」
「王子様気取りですの? 笑わせますわね」
意地でも認めたくない事だが、口にしないだけでほとんど認めているようなもので、それを認めさえすれば協力者として加担してくれるなら安いものだと鼻で笑った後に「わかりました」と頷いた。
「なら協力しよう。面白そうだしな」
人には人の人生があって、それが良いものだろうと悪いものだろうと変えられるのは自分の行動だけ。だからマリエットは自分が持つ力を使ってヒロインになろうとしている。
コンラッドは生まれながらに王子の地位を手に入れ、そこにある力を有意義に使っている。
何の特徴も力も持たないティファニーはただ親に、マリエットに言われるがままに行動してきた。
どれも人の人生であり、過去の事を今更どうこう言ったところで過去は変えられない。だからコンラッドは何も言わなかった。
それよりもこれからやろうとしている事への興味に声を上げた。
「最初に言っておきますけど、わたくしに協力すればあなたの評価は最低のものになりますわよ?」
王子が婚約寸前と言われている女を捨てて性悪女と一緒にいると広まるのは一瞬だろう。それを彼の家族はどう受け止めるのか、ティファニーは少し心配になった。
「優秀な兄がいる以上、俺に王位継承権はない。女好きの遊び人と言われている俺に期待している者はいないんだ。今更評価を気にする事なんてない」
「腐っても王子ですのよ?」
「そうだな。だが、今更品行方正を気取るより人生を楽しむ方が大事だと思わないか?」
ティファニーは頷きたかった。
今まで真面目に悪役令嬢をやってきた。言葉遣いも行動も全てマリエットの望むようにやってきた。信頼を勝ち得るのにかかった時間は十年。それが崩れるのは瞬きするような、一瞬の間だった。
親のために、マリエットのためになんてバカバカしい。そう思ったからこそ自分を変える事にしたティファニーにとってコンラッドの言葉は教科書に書かれている事よりずっと正しい事のように聞こえた。
「伯爵令嬢が公爵令嬢に出来る事なんて限られてますの」
「だろうな」
「ですからそこであなたの出番ですわ! わたくしを気に入っている感じていつもわたくしを呼びつけてくださいませ。マリエットの前でマリエットではなくわたくしの名を呼んでいただきたいのです」
「ティファニー」
「今ではなく」
ピシャリと言い放つティファニーの願いにコンラッドは頷く。
ティファニーが言うように本気で拒み続けられるより目的ありきの事だとしてもティファニー・ヘザリントンという女を知るためには話をしなければならない。いつもいつも逃げられてはそれも出来ないため合法といえば合法。メリットになるうるのだ。
「オーケーだ」
「では、わたくし達はこれから共犯ですわね」
「君が最高の悪役令嬢になれるよう尽力するさ」
「期待してますわよ」
悪役令嬢になるつもりなんてなかった。だが、ここまで尽くしてきたのにあんな仕打ちを受けてまで尽くし続けようとは思えなかった。
ヒロインには王子がいて、その王子を狙う悪役令嬢がいる。
婚約寸前だと噂が広がっている中で興味も示さなかったコンラッドにくっつき続ければマリエットも穏やかではいられないだろう。
どこまでヒロインを気取れるか見物だとティファニーは部屋中に響き渡る高笑いを上げた。
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