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似た者同士
しおりを挟む「君はヒロインに憧れたりしないのか?」
コンラッドに頼まれた王室専用の書斎の片付けをしている最中の唐突な問いかけにティファニーは肩を竦める。
「わたくしが誰にでも笑顔を見せる親切な女に見えまして?」
「いや、君がそんな女なら俺は興味を持っていないだろう」
それはそれで失礼な話だと思いながらも遊び人と名高い王子であれば色々なタイプの女と遊んでいるはず。悪役令嬢でもない、美人でもない女を見た所で興味など惹かれるはずもないかと納得してしまう。
「誰にでも優しい人間は気味が悪い。根っからの善良者故の優しさも下心丸出しの優しさも気味が悪い。人間は欲にまみれた生き物だ。それを隠して生きる人間は嫌いだ。だから君のように他人に媚びず、嫌がらせをする歪んだな性格の持ち主の方がいい」
「女の趣味が悪いんですのね」
コンラッドと話しているとティファニーはいつも驚きに満たされる。
王子という立場でありながら媚びない人間、それも他人に嫌がらせをするような女がいいとは一般人でも言わないだろう事を平気で口にする。
ティファニーにとってコンラッドがそういう性格だった事はラッキーだったが、客観的に見ると【変人】としか言いようがなかった。
「君はイイ女だぞ」
「大絶賛ですわね。嬉しくて反吐が出そう」
お世辞にしてもたちが悪いと素直に受け取らないティファニーのニッコリとした作り笑いをコンラッドは面白そうに見つめる。
「その歪んだ女は眠り姫だったというオモシロ設定付きとくれば興味を持つなというほうが難しいだろ」
「眠り姫なんて悪趣味な呼び方するのはあなただけですわよ」
「俺だけでじゅうぶんだ」
やれやれと首を振って本棚に本を戻す。
「君は自分だけ城の舞踏会に行けないとしたらどうする?」
「魔法使いを探しますわ」
「それで?」
「魔法使いに頼んでお城を爆発してもらいます」
一冊の本をめくりながら問いかけた事への返事はコンラッドの予想の斜め上をいったことで目を瞬かせる顔に悪い笑みを向ける。それだけでコンラッドは目を細め、面白いと更に興味をそそられるのだ。
「だが、行けばガラスの靴が手に入るかもしれないんだぞ?」
「片方だけ手に入れたところで何の役に立つと? それにガラスの靴なんて信用出来ませんわ。ガラスですわよ? 耐えられると思いませんわ」
「魔法がかかってるんだ。大丈夫さ」
「信用できませんわね。そもそも、何故ガラスの靴だけ魔法が解けませんでしたの? 魔法なら全て溶けてしまうはずではありませんの?」
魔法は信じていないと首を振るティファニーはヒロインのご都合主義だと幸せ物語に口を開けて舌を出した。ククッと喉奥を鳴らして笑うコンラッドはページをめくってある一分を指で叩いた。
「ドレスや馬車、馬、御者は全て物を魔法で変えたが、ガラスの靴だけは魔法使いが与えた物とされている。魔法の靴は得意だとも書かれている。もしこのガラスの靴がヒロインの物であったなら魔法は解けてボロボロの靴が階段に落ちていた事だろう。君、この話を読んだことは?」
「いいえ。悪役令嬢が出ない本は与えてもらえなかったもので」
「義姉達がその立場だろ」
「立場が違いますもの。参考になりませんわね」
有名だからあらすじを知っているだけで詳しい内容までは知らないティファニーにとって自分の力で幸せを勝ち取ったわけではない物語には嫌悪しかなく、読む気にもならなかった。
コンラッドの手から本を奪い取って本棚に戻す。
「こんな本、誰が読んでましたの?」
「弟だ」
「随分メルヘンですのね」
「そうだな。気弱だが賢い。本なら何でも読み漁る。歴史、恋愛、ホラー、ミステリー、ファンタジーと何でもだ」
「あなたは?」
「俺は学科より実技派だ」
笑顔を見せるコンラッドに頷きだけ返して残りの本をしまいにその場から離れた。
「こんな場所での逢瀬も悪くない」
「協力する代わりに手伝えと脅した事を逢瀬と呼ぶのであればそうでしょうね」
「そう言うな。王室専用の書斎から二人で出てきたとなれば噂は瞬く間に広がるだろう」
悪役令嬢として公爵令嬢であるマリエットと対立するためにはコンラッドの協力が必要不可欠。ティファニー一人では書斎に入るどころか近付くことさえ出来なかった。
興味を持たれた時は地獄だと思ったが、それがこうして役に立つ日が来るとは思っていなかっただけに今の人生も悪くないと思えている。
しかし、悪役令嬢として生きるために必要な事は全てコンラッドにとって利用でき、更には優位に立てるものばかりなため、こうしてティファニーが反論できないような言い方をしてくる。
「二人きりで何をしていたんだ? 何故ティファニー・ヘザリントンがコンラッド王子と一緒に? 最近コンラッド王子はマリエットよりティファニー・ヘザリントンと一緒にいる方が多いんじゃないか? マリエットは婚約者候補なのでは?」
生徒達の真似をしているのだろうが不快でしかなかった。だがそれよりも気になった事が一つ。
「ちょっと、どうしてわたくしだけフルネームですの?」
「それはこっちが聞きたい。何故君はフルネームで呼ばれているんだ?」
どこで噂を聞いてもティファニーは〝ティファニー〟や〝ヘザリントン〟ではなく〝ティファニー・ヘザリントン〟と呼ばれている。わざわざフルネームで呼ぶ手間を取る理由はなんだとずっと気になっていた。
「わたくしが知るわけないでしょ。わたくしは呼ばれている側ですのよ」
「君は命令したんじゃないのか? わたくしを呼び捨てにするなんて百億万年早いですわ! わたくしのことはティファニー・ヘザリントンとお呼びなさい!とか言って」
「わたくしは子供ではありませんのよ……」
どんな人間だと思っているんだと目を細めながら眉を寄せると目の前にある指を掴んで曲がるべきではない方へと曲げればそれに合わせてコンラッドの身体も動く。
「いててて。君が俺の指を折ったら責任を取ってもらわないとな。結婚という形で」
すぐに責任発言をするため最近はその発言関連は無視すると決めていた。
「踊らないか?」
「何故?」
「舞踏会にも行けず、ガラスの靴も手に入れられなかった可哀相な眠り姫に今一度チャンスを授けよう」
「上から目線ですのね。マリエットの次にムカつきますわ。くたばりあそばせ」
差し出された手を笑顔で思いきり叩けば唾を吐きかけん勢いで断った。
「王子と踊れるチャンスだぞ?」
「王子と踊ることに何の価値があるかわかりませんもの。それに他の女の手垢まみれの手を握る趣味はありませんのよ」
舞踏会にもガラスの靴にも王子とのダンスに興味がないと肩を竦めるティファニーは厚みのある本を五冊ほど一気に抱えて距離を取るため移動した。
持つだけでやっとの本をどうやって本棚にしまうのか興味が湧いたコンラッドは手伝わずに目で追っていた。
「……」
「どうした? 場所がわからないか?」
本棚の前で立ち止まってどうすべきか考えているティファニーにかける声には明らかに笑みが含まれておりティファニーの眉間にシワが寄る。
家の本棚であれば棚に足をかけてその上に本を置き、自由になった手で本をしまうのだが、此処は一般人が許可なく足を踏み入れる事は許されない特別な場所。本棚さえも神聖に思える場所で、そこに足をかけるなどあちこちを荒らしまくる盗賊でもしないだろう。
「ちょっと! レディが困ってますのよ! そこで下品にニヤついていないで手伝うのが紳士の務めですわよ!」
「素直に手伝ってと言えないのか?」
「素直に手伝おうかと言えませんの?」
「男はレディに頼られたいものなんだよ。男心がわかってないな」
「女は紳士に何も言わずスッと助けられたいものですの。女心がわかってませんのね」
笑顔で言い合う二人。
近くまで来たティファニーが本を差し出すもコンラッドは後ろ手に回した手を前に出そうとしない。
「ちょっと。なんですの?」
「手伝ってと可愛くねだれたら手伝ってやる」
「は?」
「どうする?」
意地の悪さではティファニーに負けず劣らずな性格をしているコンラッドにティファニーは反対を向いて少し離れたテーブルに本を置きに行った。
「おいおい、正気か? 頼めば済む話だろ」
重たい本を一冊ずつ運ぶつもりかと呆れを見せるコンラッドを無視して黙々と往復するティファニーに溜息をつきながら首を振って腕を組む。
「梯子はありませんの?」
「あるにはあるが、物置の中だ」
「物置はどこに?」
「庭の奥にある」
ここの庭がどれほど広いものかは馬車で走ってわかった。歩いても十分以上はかかるだろう広大な敷地。あと一冊、戻してしまえば終わるのに十分かけて梯子を取りに行きたくはない。
「頼んだらどうだ?」
葛藤中のティファニーにニヤつくコンラッドを睨み付けるも天秤は左右に揺れたまま。
頼めば今すぐ終わる。たった一回可愛くねだるだけ。そうすればこの鬱陶しい空間からおさらばできる。
でも一度可愛く頼めば次から何か協力を得たい時には必ずやらされそう。
そもそも可愛くねだるって何だ?
ティファニーの中で天秤が弾け飛び、そもそもの疑問がドンッと降ってきた。
「ねだり方のご要望などありますの?」
「ぶりっこがいいな」
言いきったコンラッドに背を向け、庭の方へと歩き出した。
「待て待て待て待て! 冗談だ!」
慌てて腕を掴んで引き留めるコンラッドに振り向いたティファニーの顔は軽蔑が現れている。
「普通に頼んでくれれば手伝ってやる」
「じゃああれをこの棚に戻してくださいませ」
普通にと言われたため普通に頼んだがコンラッドは首を傾げる。違うと思っているのだろう事は容易に想像がつき、ティファニーの頬がひきつる。
「こうしている間に時間は経ちますのよ。取りに行っても同じですわ」
「物置まで十分。ここに戻るまでに十分の計ニ十分。そんなに長い時間、俺と話をするつもりだったんだな」
髪を搔き乱したくなるほど苛立ちを感じたティファニーは縦ロールを気にして掻く真似だけにした。
「はあ……」
あからさまに大きな溜息を吐き出したティファニーは深呼吸をしてから胸の前で手を組み、上目遣いでコンラッドを見上げる。
「手伝ってくださいませ」
「……三十点だがいいだろう」
「呪術をマスター出来た暁には一番にあなたを呪いますわ」
「俺のこと考えすぎだろ。照れるじゃないか」
他人から見れば自分もこんなに苛立つ相手なのだろうかと考えると今までやりすぎだったかと反省したくなった。だが反省はしない。散々好き勝手やってきたマリエットに反撃しなければならないのだから。そのためにはこれぐらいの屈辱は耐えなければならない。
が、やはり腹は立つ。
「お腹がすきましたわ」
「抜け出すか?」
「学校を?」
「ああ」
「何故?」
「外の方が美味い飯があるからだ」
何を言っているんだこの男は。ティファニーは黙って首を振る。
「学食でじゅうぶんですわ」
「マズイだろ」
「マリエットに見せつけないと意味ありませんのよ!」
「出ていく所を見せつけよう。脱走を。二人で食べるより効果的だと思わないか?」
悪役令嬢の自分よりずっと悪い事を思いつくと悔しくなった。
黙って二人で抜け出すのならそれはただのデートだが、見せつけてからならマリエットにあれこれ想像させて悔しがらせる事が出来るという考えに至ったティファニーは渋々ながらも承諾する。
「書斎に呼び出すだなんてどうかしてますわ」
「どうした?」
急にバンッと勢いよく窓を開けて話を変えたティファニーに素で問いかけると目だけで窓の外を見るため同じように目だけで見るとタイミングよくマリエットが外にいた。相変わらず取り巻き達を従えている。
「二人きりになりたいだなんてマリエットに悪いですわ」
「結婚前に出来るだけ遊べるだけ遊んでおかないとな」
「遊びだなんて酷い男」
首に腕を回すティファニーの変わり様に目を細めるコンラッドは腰に手を回して密着するように抱き寄せ、即興で合わせる。そして少しだけ顔を外に向けてワザとマリエットと目を合わせた。
「本当にキスしたら窓から突き落としますわよ」
顔を近付ける途中で警告するティファニーに余裕だなと笑うコンラッドはそのまま後頭部を押さえてキスしてしまおうか迷ったが、怒りを買って距離を置かれると困るためキスをするフリをした。
「ふふっ、ヒロインって大変ですわね……ってちょっと!」
何をしているのかと怒鳴る事も出来ず、その場から足早に去る事しか出来ないマリエットをバカにしながら腕を離すも腰に回された腕が離れないせいで距離が取れない。
「眠気は?」
「ありませんわ」
「眠るなら今だぞ。受け止めてる」
「残念ですわね。頭はスッキリしてますの」
眠る期待をする理由はわかっているため残念でしたと小馬鹿にした笑いを向けるティファニーの後頭部に手を回しそのまま口付けた
「なにっ!」
「可愛い顔をされると欲情してしまう」
「した覚えはありませんわ!」
「俺しか欲情しないだろうな」
信じられないと手の甲で唇を何度も拭うティファニーに謝罪もしないコンラッドから距離を取らなかったティファニーは腕を掴んで窓に寄せる。
何かと窓に寄ったコンラッドをティファニーは思いきり押した。
「お、おい! しゃれにならんぞ!」
「しゃれにするつもりなどありませんわ! わたくし言いましたわよね!? キスしたら窓から突き落とすと!」
「あの時はしなかっただろ!」
「あの時限定とは言ってませんわ! わたくしにキスしたのだから窓から落ちてもらいますわ!」
本気で落ちそうになったことに焦り、両手を左右に広げて窓枠にしがみつきながら抵抗を見せるもティファニーも負けてはいない。もはやタックルに近い状態で突き落とそうとしている。
「可愛げないぞ!」
「ええそうでしょうね! 自覚済みですわ!」
「落ちる! 落ちる落ちる落ちる落ちる!」
「落ちてくたばりあそばせ! この恥知らず!」
王子を罵倒しながら手にチョップを叩きつけると反射的に手を離したコンラッドは窓の外へ落ちていく。
「ふんっ、ざまあみろですわ」
パンパンと手を叩いたティファニーは満足げに鼻から息を吐き出して玄関へと向かった。
「あー清々しいですわー!」
唇に残る感触は最悪だが、外に出て吸う空気は爽やかで思わず声を上げた。
「この人殺し」
「あら、生きてましたのね。残念。くたばり損ないの称号を付与してさしあげますわ」
「君がやった事は犯罪だぞ! 殺人未遂だ!」
「一階の窓から落ちて死ねるのならそうでしょうね」
「君ってやつは本当に悪女だな」
「光栄ですわ」
窓から地面まで高さにして1メートル。コンラッドの身長を考えればベッドから落ちた程度にしかならない。
嬉しそうに笑うティファニーの横に立って歩くコンラッドの頭には良い具合に草がついており、吹き出しそうになるのを堪えながら摘まんで取ってやる。
「人殺しと糾弾する前に身なりを整えた方がいいですわよ」
ふふっと笑うティファニーの素の笑顔を見たような感じにコンラッドは眉を下げながら軽く笑って手を伸ばした。
握られそうになった手を後ろに引いて避けると触れなかった事に疑問を感じて振り向いたコンラッドがおかしくてティファニーはまたおかしそうに笑いだす。
「突き落とされたんだぞ? 手を握るぐらいいいだろ」
「キスしたからですわ!」
「昼食奢らないぞ」
「ケチな王子と言いふらしてやりますわ」
並んで歩く二人の言い合いを通り過ぎる生徒達が驚きの顔で見ている。
「まったく……君が好きなのは?」
「魚介ですわね」
「俺は肉が好きだ」
「相性が悪いようで良かった。じゃあ魚介で」
「肉にしよう。イイ店を知ってるんだ」
「不味かったら承知しませんわよ」
「美味いと唸らせたらもう一度キスする」
言わなければ済む話だと受けて立ったティファニーだが、帰りの馬車の中で後悔することになるとはこの時はまだ思ってもいなかった。
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