悪役令嬢な眠り姫は王子のキスで目を覚ます

永江寧々

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これからのこと

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 目を覚ましたティファニーは暫く何の反応もせず、ボーッとしていた。
 心配と安堵が混ざった表情を向けるクリストファーの声は聞こえているが、まるで何も聞こえていないかのように天井を見上げ続けている。
 何故クリストファーがいるのか、周りの医者らしき人物達は誰なのか、身体が動かないのは何故なのか。何もわからず、頭の整理がつかないせいで上手く反応できないティファニーにクリストファーは医者達を下げさせた。

「ティファニー、僕がわかるかな?」
「ええ」

 出した声は思ったより小さく、そして擦れていた。どうしてしまったのかと喉を触ろうにも手が動かない。

「ああ、動かなくていいよ。動かし辛いだろう?」

 何があったのか知っているクリストファーを見つめると頬に触れられる。
 相変わらず心を落ち着かせる優しい手。

「どうして、あなたが?」
「覚えてない?」
「ええ」

 数秒黙ってティファニーを見つめたクリストファーはどうするか迷ったように眉を寄せながらも息を吐き出して眉を下げた情けない笑みを見せる。

「血を吐いて倒れたんだよ」

 言われた言葉にティファニーは一度目を閉じて思い出そうとした。いつから記憶がないのか、いつまであったのか。
 記憶はあっという間に甦り、眉を寄せた。

 お茶会に行って言い合いをした事。
 紅茶を飲んでから気分が悪くなった事。
 フラついて……そこから記憶がない。

 ———血を吐いて倒れた?

 疑いたくても自分の身体に繋がれた医療機器がそれが嘘ではないと物語っている。

「ここは……」
「マレニスの医療センターだよ」
「あなたが運んでくださいましたの?」
「この国はどこの国よりも医療が発達してるから君を誘拐してきたんだ」

 相手の言い方に笑うも咳が出てしまう。

「でもどうしてあなたがわたくしを?」
「アーロンが連絡をくれたんだ。君が血を吐いて倒れた。死ぬかもしれないってね。コンラッド王子が駆けつけて助けてくれたんだけど、僕が無理矢理連れてきちゃったんだ」
「コンラッド王子が……」

 いつだってコンラッドは近くにいた。喧嘩で別れた後も近くにいる事が多く、嫌いになったはずなのに助けてくれたのはコンラッドだった。
 本当に何を考えているのかわからない相手だとティファニーは思う。

「助けてくださってありがとうございます」

 お礼を口にするティファニーは大粒の涙をこぼす。声も唇も震えてはいないのに涙だけがこぼれていく事にティファニー自身、何故涙がこぼれるのかわからなかった。

「どうしたの?」

 指で優しく涙を拭ってくれるクリストファーに小さく首を振ると遅れて唇が震えだした。

「悲しい?」

 違うと首を振る。

「悔しい?」

 唇を噛みしめながら小さく頷いた。

「結局……わたくしの人生は……なんだったのか……」

 ティファニーは悔しくてたまらなかった。
 マリエットのわがままによって奪われた自由な人生は十年間も続き、ようやく転機が見え、マリエットの思い通りにはさせないと七転八倒しながらやってきたこの数か月が結局無駄に終わったことに涙が止まらなかった。
 仕返ししてやると意気込んでも結局最後はこうして自分が馬鹿を見て終わるのだと酸素マスクの中で強く噛みしめる唇がへの字に曲がっていく。

「本当に君の人生に良いことはなかった?」

 ティファニーはそれにすぐ頷くことは出来なかった。
 自由に生きられた人生ではなかった。だが、クリストファーと出会えた事がティファニーにとって唯一の希望だったから良いことがなかったなどと嘘はつけなかった。
 この人の存在まで否定したくないと首を振れば額に優しいキスが降ってくる。

「君の人生は確かに辛いことが多かったかもしれない。でも君が生きてきた人生を、君がしてきた努力を君が否定してはいけない。君こそ認めてあげなきゃいけないんだ。君が努力してきたことは誰よりも君が一番わかっているはずだから」

 握られた手が熱い。手の甲に落ちてくる唇も同じぐらい熱くて、ティファニーは零れ落ちる涙に目を閉じた。

「たぶんマリエットはもうヒロインを続けられない。コンラッド王子が正しい判断を下すだろうから」

 公爵令嬢が伯爵令嬢を見下そうとも貶そうとも誰も咎めはしない。だが毒を盛って命を狙ったとなれば話は別だ。
 コンラッドは元々マリエットを嫌っていただけに今回は市場もあって大きな裁きが下るのは間違いない。
 公爵令嬢であること。そこにヒロインという肩書きがあれば自分は完璧になれると思っていたマリエットにとって耐えがたい現実となるだろう。

「ティファニー?」

 ティファニーはそれを喜べなかった。同情さえしていた。
 少し可哀相だと思ったのは、毒を盛るという行為に走らせたのは自分の言動のせいだとわかっているから。
 仕返しなど考えなければマリエットはここまで非道に走る事はなかったはず。卒業と同時に結婚したいという願望があるマリエットなら何が何でも結婚したはず。ゴールは見えていたのに抗うと決めた事でマリエットとの関係は終わり、ティファニーだけでなくマリエットの人生も狂い始めた。
 全てに大人しく従っていればマリエットを怒らせることもなかった。
 だが、それと同時に大人しく従っていればクリストファーには出会ていなかっただろう。
 この優しすぎる男の愛を受ける事は出来なかった。

「君はもう悪役令嬢なんてしなくていいんだよ。自由に生きていいんだ」
「他の生き方を知りませんのに……どうしましょう」

 苦笑が混じるティファニーの横にクリストファーが寝転ぶ。

「本格的に婚約の話を進めるっていうのはどうかな?」

 サビついたブリキのオモチャのようにゆっくりと顔を向けるティファニーを優しい瞳が捉える。

「手紙は受け取ったよ。でもあれは君の本心じゃないよね? 君の中の正義感がああさせたんだろう?」

 手紙を読んだ時、クリストファーは驚いた。ティファニーらしい書き方で、最初に「婚約の話はなかったことにしていただきたいのです」と書かれていた。だがそこで悲しまなかったのは尤もらしい理由が書かれてあったから。
 ティファニーの性格から考えると「お話がありますのでお時間をいただけますこと?」と書かれている方が自然で、手紙に長々と書かれた理由は言い訳にしか思えなかったのだ。
 自分が悪役令嬢である事を気にしているティファニーが言いそうな言葉が並べられている手紙はクリストファーにとって子供が書いた謝罪の手紙のように見えて微笑ましくさえあった。

「わたくしはあなたに相応しい女にはなれませんわ」
「どこかの国の王女なら僕に相応しいってことかい?」
「少なくともわたくしよりは……」
「王女が伯爵令嬢より勝ってるのって称号だけだよね?」

 クリストファーの問いかけはいつもティファニーを戸惑わせる。
 受けた教育も、マナーや服装も伯爵令嬢では得られない物を王女は全て持っている。やりたい事をやりたいようにやれる分、吸収できる事は多いだけに自分よりずっと優れているとハッキリ言える。しかしそれにハッキリと答えられないのはクリストファーが尋問するように問いかけるから。これはクリストファーが少し怒っている時に使うやり方で、ティファニーが眉を下げようとクリストファーの表情は変わらない。

「君が思う僕に相応しい人ってどんな人?」
「おしとやかで、常識もあって、評判が良い方かと……」
「じゃあ君は悪役令嬢だから相手は悪役のような男と結婚するのかい?」
「それは……」

 そんな男と結婚したい女がどこにいるんだと思うも口には出来ない。自分が言っている事は同じような事だとわかっているから。

「王子だから王女と結婚するなんて絵本の中だけだよ。伯爵令嬢が王子の婚約者になっちゃいけないなんて法律はないんだよ」
「ですが、あなたのご家族が何とおっしゃられるか……」

 大きな溜息をつくクリストファーが数回首を振って静かな否定を見せる。

「君、アーロンに言ったんじゃなかった? でも、それは、だって。そういうのは鬱陶しいし女々しいって」
「どうして、それを……」
「君が眠ってる間、アーロンはお見舞いを我慢する代わりに手紙を書いてくれたんだ。毎日毎日ね。その中に君との思い出話もたくさんあった」

 毎日見舞いに来るには遠い距離でもアーロンなら許可さえ下りれば苦とも思わず通うだろう。だが、アーロンは今回が緊急事態だと理解して邪魔にならないよう見舞いに行きたいという欲を抑えて手紙にした。
 アーロンらしいと微笑むティファニーにクリストファーはようやく笑顔を見せる。

「君が心配するような事は何もないんだよ。君は笑顔で頷いてくれればいい」

 難しい注文だとティファニーは思う。
 ティファニーの噂はクリストファーが家にティファニーを連れてきた時点でブレア家にも届いていたはず。調べれば簡単にわかる評判の悪い女との結婚を許す家族がどこにいのだろう。
 クリストファーの言葉は嬉しくとも結婚が二人だけの問題ではない以上、ティファニーは声も漏らすこともしなかった。

「君のことは僕が全力で守る。だから、僕と結婚してくれますか?」

 膝をつかず、寝転んだまま横を向いて両手で手を握るクリストファーからのプロポーズにティファニーが笑う。

「こんな弱った状態の相手にプロポーズしますの?」
「逃げ出せない時にした方がいいかなって」
「卑怯ですわよ」
「欲しい物は己が力で勝ち取れって習ったからね」

 左手の薬指を握るクリストファーにティファニーは笑う。

「努力?」
「君に振り向いてもらう努力はしてきたつもりだよ? 足りなかったかな? もし足りてないなら今からもっと努力して……」
「じゅ、じゅうぶんですわ! ゲホッ、ゲホッ……」

 慌てて拒否するティファニーは急に身体に力が入ったせいで咳き込んだ。
 風邪の時に出る咳とは違う、痛みと呼吸辛さを伴うもので、咳はまだ血の匂いがした。

 血を吐いたのだと実感する。

「ここまで恨まれていたとは驚きですわ」

 十年という年月を悪役令嬢として生きてきた。だがそれはあくまで相談あっての演劇ようなもの。
 何を言おうと何をしようとすべてマリエットの指示だったため受け入れてもらえた。だが、ティファニーが一人で始めたことは相談のない独演会。
〝ヒロインをイジメる悪役令嬢役のティファニー・ヘザリントン〟ではなく〝悪役令嬢のティファニー・ヘザリントン〟になったのだ。
 順調だった人生をぶち壊した事は許せなかっただろう。それは理解出来ても、毒を盛った事を理解しようとは思わなかった。
 毒を盛ればどうなるかなど子供でもわかること。仮にそれを実行したのがマリエットではなくクラリッサだったとしてもクラリッサのようにずる賢い人間が自分一人で罪を背負うわけがない。マリエットに話してマリエットにも罪を背負わせているはず。それでも決行したということはそういう意図があったということ。
 あの場に集まっていたのが全てティファニーを嫌う者達だった事を思えば疑問でも何でもない。
 ただ、クラリッサが実行犯だとしても知っていて止めなかったマリエットには苦笑さえも出てこなかった。

「人は自分が見下している相手が自分より上のものを持っていると気に入らないんだよね」
「見下しているわたくしがあなたと婚約したから?」
「たぶんね」

 理解はできる。ティファニーは優しい公爵令嬢に会ったことがない。完璧に見える公爵令嬢でも必ず裏の顔があって、その裏の顔があまりにも酷いことを知っているだけに自分より下である人間をストレスのはけ口にする。
 普通に過ごしていれば爵位だけをバカにされて終わるが、そこに何か特別な物でも手に入れてしまえば〝ターゲット〟になってしまう。
 可愛いともてはやされることもなければ、ブサイクだと貶されることもないティファニーは悪役令嬢をさせるのにピッタリだったのだろう。
 マリエットが見せてくれた優しさが全てヒロインになるためだったとは信じたくないが、毒を止めなかった時点でその思いは叶わない。
 ティファニーがいなくなればコンラッドが追う者もいなくなり、自分の努力で勝ち取れると欲が勝ったのだと思うと悲しみより虚しさが勝った。

「マリエット達はどうなりますの?」
「没落するのは間違いないだろうね。貴族は労働しちゃいけないし、金策をどうするかが彼らにとって試練となるだろう。没落した貴族に手を差し伸べる貴族はいない。それどころか皆こぞって今までの鬱憤を晴らすようにある事ない事吹聴して回るだろう。笑い者にならないために知り合いのいない辺境の地に行ってどう暮らすか。そこまでしか想像できないな。コンラッド王子が王にどう伝えるか、そこが運命の分かれ目になる」

 あのプライドしかない二人が没落して耐えられるかどうかは考えずともわかること。ドレスも装飾品も手放したくないと叫びまわっているのが目に浮かぶ。
 甘やかすだけ甘やかしてきた両親も娘のそんな姿には耐えられないだろう。だが、どうすることもできない。爵位を失った貴族に待つのは貧困と耐えがたい苦痛だけ。
 煌びやかな世界を思い出しては恋しさと悔しさが混ざりあって何とも言い難い気持ちになるはず。

「きっと君に縋りついてくるだろうね。私達、幼馴染でしょ?ってね」

 プライドの塊であるあの二人がそんな事を言ってくるだろうか?とは思うも、子供の頃から味わい続けてきた輝きを手に入れるためならプライドを捨ててでも縋りつく可能性はあった。自分達がした事を忘れて〝友情〟を口にしながら王子の婚約者である自分に擦り寄ってくる姿は想像に難くない。

「ねえ、一つ提案があるんだけど」
「なんですの?」
「このままマレニスで暮らさない?」

 突然すぎる提案に困惑するティファニーは表情に出ており、思わずクリストファーも苦笑する。

「急すぎるって事は分かってるけど、君をこのまま帰すのは不安だよ」
「心配しすぎですわ」
「君が強い子だっていうのは知ってる。でも結果こうなってる」

 クリストファーの優しさに微笑むもティファニーは首を振った。

「学校を卒業しなければなりませんの。ブレア家に学校を中退するような者がいることはきっと許されませんわ」
「事情があったんだから仕方ないよ」
「あなたが行かせてくれなかったという事情が?」
「まあ、そうだね」

 クリストファーは言い訳をしない。そこが面白かった。ティファニーがどんなに嫌味めいた言い方をしようとそれを正面から受け止めてしまう。
 コンラッドもそうだった。だが、コンラッドはクリストファーのようにティファニーを利用しようとはしない。目を覚ましてから顔を合わせていないため相手が何を言うか想像もつかないが、ロクな事ではないだろうと予想している。

「ヘザリントン伯爵には僕から連絡しておくから暫くはここで過ごそう。君の体調が万全になったら送るから」
「ええ」

 頷くティファニーに嬉しそうに笑うクリストファーの笑顔が好きだった。暖かい手も心も、ティファニーの心を癒してくれる。
 この人と一緒になりたい。そう願い心と、そんな事が叶うはずがないと否定する心が同時に存在し、ティファニーを苦しめる。
 だが、それに迷い続けて相手を待たせるわけにはいかないと自分の気持ちに向き合うことにした。

「キスしてもいい?」
「酸素マスクが外れたら」
「まだ時間かかりそうだね」

 酸素マスクを外してまでキスをしない誠実さに微笑むティファニーをクリストファーはしっかりと抱きしめた。
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