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祝福と加護
しおりを挟む「フローリア!」
大きな声に振り向くと焦った様子のヴィンセントがいた。
「どうしたんですか?」
「どこ行ったのかと思って……心配したよ」
「遠くへは行きませんから大丈夫ですよ」
「僕の目の届く範囲にいなきゃダメって言っただろう?」
「すみません」
心配性に拍車がかかったヴィンセント。大袈裟だと何度言っても直らず、フローリアは既に諦めた状態にある。
距離が近くなるにつれ腕の広がりが大きくなり、目の前に来た時にはもう包み込まれていた。
「会いたかったよ」
「私もです」
「半日も離れとらんだろ」
どこから出てきたのか老婆の声に顔を向けると見慣れた顔がそこにあった。
「キャサリン、どうしてここに?」
「付き添いじゃ」
「いいって言ったのに」
「蝶々を追いかけて森に行く奴の何が大丈夫なものか」
「あれはキレイな蝶々なんて初めて見たからです」
「子供でもせんぞ」
新しい地に辿り着いて最初に受け入れてくれた人がキャサリンだった。
街から離れた寂しい村だったが、二人はすぐここが気に入った。
村も人間もくたびれているが、教会だけはキレイにしてあった。自分達の家よりもずっと。
神父も牧師もいない場所でもこの村の人間は信仰を忘れず毎日を生きている。
キャサリンがいなければ二人は明日さえ生きられなかっただろう。
「どこ行ってたんだい?」
「ああ、市場に行ってた。オマケをたくさんもらえてね」
「毎回思うが、何しに行ってんだかわかったもんじゃないね」
外に出てすぐ目に入った荷馬車に山ほど積み込まれた食材は揺らせば何かが落ちそうなほどで、毎回こんな状態で帰ってくる。ヴィンセントが買ったのはこの中の一割程度で、残りは全て『廃棄する物だから』『売れ残りになりそうだから』『いっぱい食べて』と言って荷馬車に置かれて行き、市場を出る頃には荷馬車はいっぱいになっている。
「それぐらいしか役に立ちませんからね」
「リガルド、言いすぎじゃないか?」
荷馬車から降りたリガルドは食材を入れている木箱に詰め込めるだけ詰め込み始める。
「事実ですから」
この村に着いてから三ヵ月が経った頃、リガルドが現れた。騎士の服ではなく私服をまとった姿に二人は驚きながらも話を聞けば『手紙を運んでいたのがバレてクビになったので責任取ってください』とのことで、一緒に生活している。
思いのほかヴィンセントが役に立たないため助かっているためフローリアとしては何の文句もないのだが、ヴィンセントはリガルドの言葉が気に入らないと日々文句を言っている。
「リンゴを二つ買えばオマケで他の果物が十個手に入り、野菜を三種類一つずつ買えば五種類の野菜が十個ずつ手に入る。この顔でありがとうと言うだけでですよ。世界が貧困に喘いでもこの顔を見れば貧民達は自分の食べる分を差し出しますよ」
「嫉妬は見苦しいぞリガルド」
「そんな面倒な顔いりませんよ」
羨ましいと思うどころか面倒とさえ思うと肩を竦めて首を振れば、入りきらなかった残りは袋に詰めて村中の家に配っていく。
銅貨一枚も持っていなかったフローリア達に食事を与え、馬の面倒も見てくれた村人たちに自分達が出来る事をと恩返しとして食材はヴィンセントが確保する事にしている。そうするとそれが美味しい食事となって返ってくるシステムになっている。
「シェリーとリベルは?」
「ジーナとジョナサンのところです」
「僕も会いたいのに」
「あの二人は完璧ですよ。泣いても一瞬で泣き止ませることが出来るんですよ。離乳食もとっても美味しいですし、食べさせるのが楽しみです」
「アンタが食べちまった時は驚いたよ」
「わ、私にかと思ったので……」
「試食のつもりで出したんだよ。あんな味の薄いもんを全部食べちまうとはびっくりだ」
離乳食というものを知らなかったフローリアにジーナが作ってくれたのだが、それを食べてしまい老人達を驚かせた過去をまた持ち出され苦笑しながら視線を逸らすとヴィンセントが肩を抱いて笑顔を見せる。
「ママはいっぱい食べて元気にならないとね。おっぱい出さなきゃいけないから」
「良かったな、言い訳が出来る時期で」
ふっと笑うキャサリンも積極的に赤ん坊を見てくれている。何もない廃れた村で赤ん坊たちは毎日愛を受け取っている。赤ん坊など半世紀以上前に見たきりで触ってもいないと懐かしがって皆で育ててくれる。
だからフローリアはエミリアのように泣き止んでくれないと困ったことは一度もない。
「フローリア様! フローリア様!」
大慌てで駆けこんできたウィルに皆が驚いた。
「どうしたの?」
「よ、ヨナスという者が訪ねてきたのですが、ふ、フローリア様のお知り合いでしょうか!?」
「ヨナス様が!?」
「なんだって!? リガルド、シェリーとリベルを連れてきてくれ!」
フローリアとヴィンセントが驚きに声を上げれば急いで家に戻った。
玄関の前で深呼吸をして息を整えてから中に入ると椅子に座って足を組む音がいた。
「ヨナス様!」
見間違えるはずのない相手にフローリアは声を上げながら抱きついた。それをしっかり受け止めて抱き上げ膝に乗せればアーウィンの怒鳴り声が頭の中に響く。
「ヨナス様どうされたのですか? どうしてこのような所に?」
「お前に会いに来た。迷惑だったか?」
「とんでもない! 嬉しいです! レオは元気ですか?」
「ああ、毎日忙しく働いている」
「良かった」
馬車馬のようにという言葉はあえて口にしなかったのはフローリアが面倒な事を言いださないため。素直に受け取って喜ぶ姿に天使の時と何も変わっていないとヨナスが笑う。
仕事で天界を離れさせてからずっと見守ってきたが、実際こうして会ってみると見守っていた時よりずっと子供っぽい印象を受けた。
「変わらないな、お前は」
「ママになったんです。そのうちリンゴだって片手で砕けるようになるはずです」
「そうか、それは楽しみだな」
エミリアが言い訳に使った言葉を今でも本当だと信じているフローリアは毎日リンゴを砕けるか試しているがまだ一度も成功していない。
「夫を紹介してくれるか?」
「はい! ヴィンセントさ……」
振り返ってヴィンセントを紹介しようとしたが膝をついて祈りを捧げており、どうすればいいのかわからずヨナスを見ると静かにしていろと唇に指を当ててヴィンセントの祈りが終わるまで見守る事にした。
祈りが終わったのは一時間ほど経ってからで何をそんなに祈ることがあるのだろうかとフローリアさえ疑問に思うほどだったが、ヨナスは呆れ一つ見せずに微笑んでいた。
「そなたらの祈りが我を我でいさせてくれるのだ。感謝しているぞ」
ヨナスの言葉はヴィンセントにとって〝ありがたい〟や〝もったいない〟では足りない言葉で深く頭を下げる。
フローリアからヨナスが神である事は聞いていたが、それを聞いていなくとも疑いようのない神々しさにヴィンセントは顔を上げられなかった。
天使を目の前にした時も息が止まりそうだったが、今はそれよりも上の緊張感があり、呼吸の仕方を忘れてしまったように息を吸う事も吐く事も出来なかった。
「楽にしろ」
「は、はい」
ヨナスの言葉でようやく息を吐きだすことが出来たが、頭は上げられない。
「ヨナス様、彼が私の夫のヴィンセント様です」
「そなたの願いは届いていた。祈りもな」
何と返していいのかわからず言葉を詰まらせるヴィンセントを見るのは初めてで、ヨナスの膝から降りてヴィンセントの傍に寄ると震えているのが見えた。
怯えているのではなく感動による震え。フローリアはそっと傍に膝をついて背中を撫でた。
「このような場所などと思う必要はない。そなたらが何故ここを気に入ったのかは知っている。良い選択をしたな」
ヴィンセントの頭の中を読んだヨナスの言葉にヴィンセントは首を振る。
「フローリアはそなたの妻だ。そなたの考えに賛同し、どこまでもついて行くだろう。我は見守るだけだ」
「あまり頭の中を読んではいけませんよ? あれすっごく気まずいんですから」
「お前はそうだろうな」
「アーウィン様も頭の中を読むのはどうにかならないものかって言ってました」
「ほう……いい事を聞いたな」
「あ……」
ヨナスの笑みに覚えがあるフローリアはマズイ事を言ったと気付くもアーウィンに謝る術はない。口に出さず謝るもヨナスが頭を撫でて「素直でいい子だ」と褒めるため、申し訳ないという気持ちはすぐに吹き飛び嬉しそうに笑った。
頭の中でアーウィンがする言い訳が響くも無視するヨナスはヴィンセントに『立て』と命令する。
「フローリアは危うい子だ。いつか人間を好きになると思っていた。天使は元々さほど感情を持たない生き物だが、フローリアやレオは特別でな、感情を持ちすぎて生まれた。それ故に人間を祝福するのが好きで、積極的に地上に行っていた。恋は禁忌だ。だが、その禁忌を犯すのも時間の問題だとわかっていた」
「ヨナス様……」
ウルマリアが予想していた事は当たっていた。自分よりウルマリアの方がずっとヨナスの事をわかっていて、正しかったと眉を下げる。
仕事だと突き放された時、何故と疑問ばかり感じていた自分が子供のように思えて恥ずかしくなった。
「地上に落としたところで一人で生きられない。そこでそなたの願いがフローリアに会う事だと思い出したのだ。そなたに預けるのが一番良いと考え……」
「待ってください。私の仕事は……? 私を信じて任せてくだった仕事ではないのですか?」
「……もちろんお前の能力を認めての事だ」
みるみる頬が膨らんでいくフローリアに笑いながら立ち上がって近付くと膨らんだ頬を撫でてヴィンセントの肩に手を置いた。
信じられないと目を見開きながら肩に置かれた手を見つめるヴィンセントの顔が笑ってしまうぐらい面白いもので、フローリアは思わず顔を逸らした。
「フローリアを愛してくれてありがとう」
直接の感謝にヴィンセントは顔も歪めないまま涙を流した。
「連れてきました」
ウィルとリガルドが中に赤ん坊を連れて来るとフローリアがシェリーを受け取り、ヴィンセントがリベルを受け取った。
何故泣いているのかと疑問はあったが、神への信仰が厚くない二人にもヨナスが特別な存在である事は感じ取れた。天使をこの目で見たリガルドは特に。
信仰者であるヴィンセントが涙を流している事について触れる事はなく、二人は静かに家を出た。
「ヨナス様、シェリーとリベルです」
「美しい子達だ」
「祝福をいただけませんか?」
上から降ってきた一枚の羽根を手に双子の額を撫でると理解出来ない言葉で何かを囁いた。もう、神の祈りの言葉がわからなくなってしまった事にわかっていながらも寂しさを感じては目を閉じる。するとフローリアの髪にも羽根が触れた。
「そなたらが進む道が茨の道でも迷わず歩けるよう」
羽根を上に放るとその場で弾け、眩いばかりの光が降り注がれる。
なんとも言えない神秘的な光景に息をのむ中、双子はキャッキャッと声を上げながら嬉しそうに笑っていた。
「祝福しよう」
頭を下げて祝福を受け取った後、二人は双子を抱いてもらった。
恐れ多いとヴィンセントは遠慮しようとしたが、フローリアがリベルを奪ってヴィンセントを尻で押しのけた。
「お前にもこんな時があったな」
「私も赤ちゃんで生まれたのですか?」
「いや、中身がだ」
唇を尖らせるフローリアの隣でヴィンセントは顔を背けながら声を押し殺して笑う。
「ヴィンセント、そなたは……」
「ヨナス様、今日はアーウィン様は何故ご一緒されなかったのですか?」
「フローリア、ヴィンセントと話をしている」
「はい。アーウィン様がご一緒されなかった理由はなん……」
「フローリア、ヨナス様がお話されているからね?」
「はい。それでアーウィン様は……」
「「フローリア」」
二人声を揃わせての注意に眉を下げるフローリアは『お茶を用意します』と言うもヴィンセントが代わる。何度キャサリンに教えられても家事は上手く出来ない。フローリアは『勝手に暴れる』と言っているが、そんなわけはなく、フローリアの注意の問題である事は村中の人間が知っていた。
「茶はいい。もう帰らなければならないからな」
「もう?」
「長居はできん」
「そうですか……」
あっという間だった再会にフローリアが名残り惜し気に傍に寄ると包み込まれるように抱きしめられた。まだ生まれたての頃、怒られては泣き、その度にこうしてヨナスが抱きしめてくれた。それを甘やかしだと怒るアーウィンを無視してはまたアーウィンが怒る。その繰り返しだった日々が懐かしくてたまらない。
「アーウィン様にもお会いしたかったです」
「天使長まで抜けては結界は維持できん」
「結界?」
「……悪魔に乗り込まれないためのな」
「新しい装置が出来たのですか?」
「お前が生まれる前から張ってある」
「ああ……」
天界に結界が張ってある事を知らないのはフローリアだけだろうと溜息の一つでもつきたくなったが、それでこそフローリアだとヨナスは受け入れている。しっかりされてしまったのではあまりにも寂しい。
こうして会って、何も変わっていないのを見てヨナスは心から安堵した。
「そなたらに祝福と加護を」
二人を光で包み、それが吸収されると同時にヨナスの姿は見えなくなった。
「ッ……!」
「フローリア」
声を押し殺して泣くフローリアを抱きしめるヴィンセントはフローリアがどれほど愛されていたかを知ることが出来て嬉しかった。
神を信じ、その存在を疑った事はなかったが、会えるとも思っていなかった。それが目の前に現れ、会話することは出来なかったが、あの神々しさは一生忘れないだろうと胸に刻んだ。
「この子達は幸せになるだろう」
「ええ、きっと」
祝福と加護を神から直接与えられた双子の未来は明るいと微笑み合ってキスをする。
もう一度会える日が来るかはわからないが、二人は今日の出来事を子供達に話して聞かせるつもりだった。
そしてどうか覚えていてほしいと願う。
神の愛を受け取った事を。
「愛しています」
「僕も愛してる」
愛しい我が子の額に口付けた二人は額を合わせてからもう一度キスをした。
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