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エリスローズは回想する
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侍女も見張りもしないエリスローズの行動など誰も気にはしない。
王太子に接近せず、王太子妃の身代わりであることがバレなければそれでいい。
だからこんな雨の中をエリスローズが歩いていようとどうだっていいのだ。
(雨……)
全身で受ける懐かしい雨の感触。
スラム街に傘はない。飛ばされてくる傘は大体壊れていて役に立たない。無傷な傘は大体が貧困街の人間の手に渡る。
だから雨が降ってもエリスローズたちは傘をささなかった。
王太子妃として過ごすようになってから雨の日は傘をさしてもらえるようになった。
雨の中わざわざ出かけることなどほとんどないが、イベントが入っていると雨でも向かわなければならない。
こうして雨に打たれるのは半年ぶり。
その懐かしさにエリスローズは目を閉じた。
(雨だー!)
思い出すのは雨が降ると皆で大喜びしたこと。
皆で外に出て洗髪や洗濯をした。
キレイな水が飲みたければ飲みたいだけ出てくる。
お腹が空いても待っていれば三食必ず出てくる。
毎日服を着替えて、一週間に一度はお風呂に入って石鹸で身体を洗う。
そんな生活、スラム街で生きていれば一生経験することはない。
字を読むことも書くことも、ノートやペンを使うことも、ここに来なければありえなかった話だ。
暑さに喘ぐことも寒さに凍えることもない生活は贅沢すぎるほど。
それなのにエリスローズはこの六ヶ月、一度だって心が満たされたことはない。
(恵みの雨だ!)
そう父弾んだ声を弾ませる父親。
(これで飲み水の心配はないわね!)
樽の中に貯まっていく水を見ながら手を叩く母親。
(ずっと雨でいいのに)
空を見上げながら呟くロイ。
(メイの頭も洗ってあげる)
絡んだメイの髪を丁寧に指で梳かすシオン。
(あーめッ! あーめッ!)
降ってくる雨を捕まえようと何度も手を叩いては開いてを繰り返すメイ。
込み上げる幸せに目を開けるとさっきまで聞こえていた声が消え、広がる光景に今が現実なんだと思い知らされる。
自分の心があの樽ならきっとこの雨が降り終わる頃にはいっぱいになっているはずなのにとエリスローズはもう一度空を見上げた。
スラム街での生活は確かに貧しかったが楽しかった。暑いと言って汗を飛ばして笑うのも、寒いと言って肌を寄せ合って笑うのも幸せだった。
もう一度あの生活に戻りたい。でも家族をまたあの苦しみの中に戻らせたくない。
チョコレートに目を輝かせるメイとシオンが耐えられるはずがないのだから。
だが、疲れている自分がいる。家族のためならどんなことでも頑張れたのに、疲れたと全てを投げ出したくなっている自分がいる。
でも投げ出せない。両親に働くなと言ったのだから、稼げるのは自分だけなのだから。贅沢な暮らしの中にいるのにわがままを言うなと自分に言い聞かせるが、目を閉じると涙が流れる。
助けてと縋りつきたくなるほど心が弱っていた。
「エリー!」
聞き慣れた声はどこか怒っているように聞こえ、エリスローズは目を開けて声がするほうへと顔を向けた。
リオンが駆け寄ってきている。
「何をしているんだ!」
自分だって傘をさしていないくせにと口を動かすが早すぎてリオンには伝わらない。
「どうして大雨の中、外に立っているんだ! 風邪をひいたらどうするつもりだ!」
この人の優しさが辛い。この人がこんなに優しくなければ何も考えずにいられたのに。
傘をさして歩いてくるような人だったらよかったのに。
クシャッと顔を歪めたエリスローズに驚いたリオンはしがみつくように抱きついてきたことに一瞬硬直したが、唇を噛み締めてすぐに抱き上げ、中へと入っていく。
「リオン殿下、どちらへ!?」
「部屋だよ」
「王妃様がお呼びです」
「明日聞くと言ってくれ。今はこっちが優先だ」
「いけません! 王妃様がお呼びなのですからすぐに──」
エリスローズをゴミ呼ばわりした使用人が慌てて止めに入るとリオンが足を止めた。
向けられた表情にビクッと肩を跳ねさせる使用人の目に映る初めて見るリオンの怒った顔。
「君が僕の行動を決めるのか?」
静かなその問いかけが怖かった。
「国王からであれば国政のことかもしれないが、王妃からの呼び出しということは個人的な内容のはず。今すぐ行く必要はないよ」
「で、ですが──」
「君は!」
廊下に響く大声にまた使用人の肩が跳ねる。
「君は風邪をひくかもしれない人間と大した用事でもない母親の呼び出しを天秤にかけることもできないのかい?」
使用人にとっては王妃だが、リオンにとっては母親というだけ。
国政に関わっていない母親からの呼び出しなどロクなことではないとわかっている。
足止めされたことだけでも苛立っているリオンにとって使用人の判断はそれを更に増長させるものでしかない。
「心なき者は必要ないよ?」
「も、申し訳ございません!」
脅しのような言葉に顔を青くする使用人が慌てて頭を下げた。
それを無視して部屋へと向かったリオンは自分が使う予定だった風呂にエリスローズを浸そうとしたが、身体を動かしたときにぬるりとした感触に気付いて手を見て目を見開く。
「怪我をしたの!?」
床に下ろしてエリスローズの背中を見るとつくはずのない真っ赤なシミがあった。
背中に広がる赤いシミがなんなのか調べるまでもない。
「すまない!」
妻でもない女性にしていいこととは思っていないが、このままにしておくこともできずエリスローズの服をうなじから裂いて背中を露わにして驚愕した。
「なん、だ……これは……」
背中にある傷はできたばかりのもの。昨日や一昨日の傷ではなく、今日つけられたもの。
細い物でつけられた傷は鋭い傷をつける鋭利な刃物とも違い、皮膚を無惨に裂く物。
「誰にやられた?」
エリスローズは答えない。
「答えろ! 誰にやられたんだ!」
肩を掴んで強制的に自分のほうを向かせるとエリスローズは涙で歪む顔を見られたくないと両手で顔を押さえながら身体を震わせ、声の代わりにしゃくりあげる吐息だけが漏れる。
「母上か……」
母親が呼んでいる内容が何かはわからないが、もし先にエリスローズを呼び出したのだとしたら自分にも同じようなことを言うつもりだろうと推測したリオンは唇を噛んで浴室から出ていく。
ドアを開けて息を吸い込んだリオンは一気に声を張り上げる。
「すぐに救急箱を持ってきてくれ! タオルもだ!」
「いかがなさいました!?」
「聞き直してる暇があったら持ってこい!」
リオンが怒鳴るのは今日が初めて。いつだって穏やかで柔和な話し方をする笑顔の多い人。
誰に聞いても良い印象しか答えない人が怒鳴り、命令することに驚いた使用人たちは慌てて駆け出した。
「何かお手伝いできることはございますか?」
「王妃に用件は後で聞きに行くと言っておいてくれ」
それだけ伝えるとドアを閉めて浴室へと戻り、エリスローズの背中へと回ってから救急箱を開ける。
「痛いだろうけど我慢して」
無数にある傷の痛々しさに眉を寄せながら消毒液に浸した綿球を傷口へと触れさせる。
それだけでエリスローズの身体が震え、痛みを堪えているのだろう背中が丸まっていく。
怯えた子供のように床の上で丸くなっているエリスローズの手が拳になっているのがよく見える。
声が出ないことがどういうことなのか、リオンはこのとき初めてわかった。
痛くても辛くても声を上げられない。あんな雨の中ではノートもペンも役に立たない。助けてと救いを求めることもできない。
「神はどこまで人に試練を与えるんだ……」
スラム街に生まれただけで差別を受け、常に死と隣合わせで生きなければならないだけでも辛いのに、神は彼女に声さえ与えないと悔しさに唇を噛み締めるリオンは背中をガーゼで覆うとたまらず背中から抱きしめた。
「僕が君を守るから」
その言葉にどれだけの効力があるのだろう。
人形のように従うしかできない彼の言葉を百パーセント信じることはできない。
それでも今はその言葉が嘘でも嬉しかった。
甘えることを忘れた日々を過ごしてきたエリスローズにとって今が初めて安心できた瞬間。
この数秒だけでの安心でもいい。エリスローズは前に回ってきた手をそっと握った。
王太子に接近せず、王太子妃の身代わりであることがバレなければそれでいい。
だからこんな雨の中をエリスローズが歩いていようとどうだっていいのだ。
(雨……)
全身で受ける懐かしい雨の感触。
スラム街に傘はない。飛ばされてくる傘は大体壊れていて役に立たない。無傷な傘は大体が貧困街の人間の手に渡る。
だから雨が降ってもエリスローズたちは傘をささなかった。
王太子妃として過ごすようになってから雨の日は傘をさしてもらえるようになった。
雨の中わざわざ出かけることなどほとんどないが、イベントが入っていると雨でも向かわなければならない。
こうして雨に打たれるのは半年ぶり。
その懐かしさにエリスローズは目を閉じた。
(雨だー!)
思い出すのは雨が降ると皆で大喜びしたこと。
皆で外に出て洗髪や洗濯をした。
キレイな水が飲みたければ飲みたいだけ出てくる。
お腹が空いても待っていれば三食必ず出てくる。
毎日服を着替えて、一週間に一度はお風呂に入って石鹸で身体を洗う。
そんな生活、スラム街で生きていれば一生経験することはない。
字を読むことも書くことも、ノートやペンを使うことも、ここに来なければありえなかった話だ。
暑さに喘ぐことも寒さに凍えることもない生活は贅沢すぎるほど。
それなのにエリスローズはこの六ヶ月、一度だって心が満たされたことはない。
(恵みの雨だ!)
そう父弾んだ声を弾ませる父親。
(これで飲み水の心配はないわね!)
樽の中に貯まっていく水を見ながら手を叩く母親。
(ずっと雨でいいのに)
空を見上げながら呟くロイ。
(メイの頭も洗ってあげる)
絡んだメイの髪を丁寧に指で梳かすシオン。
(あーめッ! あーめッ!)
降ってくる雨を捕まえようと何度も手を叩いては開いてを繰り返すメイ。
込み上げる幸せに目を開けるとさっきまで聞こえていた声が消え、広がる光景に今が現実なんだと思い知らされる。
自分の心があの樽ならきっとこの雨が降り終わる頃にはいっぱいになっているはずなのにとエリスローズはもう一度空を見上げた。
スラム街での生活は確かに貧しかったが楽しかった。暑いと言って汗を飛ばして笑うのも、寒いと言って肌を寄せ合って笑うのも幸せだった。
もう一度あの生活に戻りたい。でも家族をまたあの苦しみの中に戻らせたくない。
チョコレートに目を輝かせるメイとシオンが耐えられるはずがないのだから。
だが、疲れている自分がいる。家族のためならどんなことでも頑張れたのに、疲れたと全てを投げ出したくなっている自分がいる。
でも投げ出せない。両親に働くなと言ったのだから、稼げるのは自分だけなのだから。贅沢な暮らしの中にいるのにわがままを言うなと自分に言い聞かせるが、目を閉じると涙が流れる。
助けてと縋りつきたくなるほど心が弱っていた。
「エリー!」
聞き慣れた声はどこか怒っているように聞こえ、エリスローズは目を開けて声がするほうへと顔を向けた。
リオンが駆け寄ってきている。
「何をしているんだ!」
自分だって傘をさしていないくせにと口を動かすが早すぎてリオンには伝わらない。
「どうして大雨の中、外に立っているんだ! 風邪をひいたらどうするつもりだ!」
この人の優しさが辛い。この人がこんなに優しくなければ何も考えずにいられたのに。
傘をさして歩いてくるような人だったらよかったのに。
クシャッと顔を歪めたエリスローズに驚いたリオンはしがみつくように抱きついてきたことに一瞬硬直したが、唇を噛み締めてすぐに抱き上げ、中へと入っていく。
「リオン殿下、どちらへ!?」
「部屋だよ」
「王妃様がお呼びです」
「明日聞くと言ってくれ。今はこっちが優先だ」
「いけません! 王妃様がお呼びなのですからすぐに──」
エリスローズをゴミ呼ばわりした使用人が慌てて止めに入るとリオンが足を止めた。
向けられた表情にビクッと肩を跳ねさせる使用人の目に映る初めて見るリオンの怒った顔。
「君が僕の行動を決めるのか?」
静かなその問いかけが怖かった。
「国王からであれば国政のことかもしれないが、王妃からの呼び出しということは個人的な内容のはず。今すぐ行く必要はないよ」
「で、ですが──」
「君は!」
廊下に響く大声にまた使用人の肩が跳ねる。
「君は風邪をひくかもしれない人間と大した用事でもない母親の呼び出しを天秤にかけることもできないのかい?」
使用人にとっては王妃だが、リオンにとっては母親というだけ。
国政に関わっていない母親からの呼び出しなどロクなことではないとわかっている。
足止めされたことだけでも苛立っているリオンにとって使用人の判断はそれを更に増長させるものでしかない。
「心なき者は必要ないよ?」
「も、申し訳ございません!」
脅しのような言葉に顔を青くする使用人が慌てて頭を下げた。
それを無視して部屋へと向かったリオンは自分が使う予定だった風呂にエリスローズを浸そうとしたが、身体を動かしたときにぬるりとした感触に気付いて手を見て目を見開く。
「怪我をしたの!?」
床に下ろしてエリスローズの背中を見るとつくはずのない真っ赤なシミがあった。
背中に広がる赤いシミがなんなのか調べるまでもない。
「すまない!」
妻でもない女性にしていいこととは思っていないが、このままにしておくこともできずエリスローズの服をうなじから裂いて背中を露わにして驚愕した。
「なん、だ……これは……」
背中にある傷はできたばかりのもの。昨日や一昨日の傷ではなく、今日つけられたもの。
細い物でつけられた傷は鋭い傷をつける鋭利な刃物とも違い、皮膚を無惨に裂く物。
「誰にやられた?」
エリスローズは答えない。
「答えろ! 誰にやられたんだ!」
肩を掴んで強制的に自分のほうを向かせるとエリスローズは涙で歪む顔を見られたくないと両手で顔を押さえながら身体を震わせ、声の代わりにしゃくりあげる吐息だけが漏れる。
「母上か……」
母親が呼んでいる内容が何かはわからないが、もし先にエリスローズを呼び出したのだとしたら自分にも同じようなことを言うつもりだろうと推測したリオンは唇を噛んで浴室から出ていく。
ドアを開けて息を吸い込んだリオンは一気に声を張り上げる。
「すぐに救急箱を持ってきてくれ! タオルもだ!」
「いかがなさいました!?」
「聞き直してる暇があったら持ってこい!」
リオンが怒鳴るのは今日が初めて。いつだって穏やかで柔和な話し方をする笑顔の多い人。
誰に聞いても良い印象しか答えない人が怒鳴り、命令することに驚いた使用人たちは慌てて駆け出した。
「何かお手伝いできることはございますか?」
「王妃に用件は後で聞きに行くと言っておいてくれ」
それだけ伝えるとドアを閉めて浴室へと戻り、エリスローズの背中へと回ってから救急箱を開ける。
「痛いだろうけど我慢して」
無数にある傷の痛々しさに眉を寄せながら消毒液に浸した綿球を傷口へと触れさせる。
それだけでエリスローズの身体が震え、痛みを堪えているのだろう背中が丸まっていく。
怯えた子供のように床の上で丸くなっているエリスローズの手が拳になっているのがよく見える。
声が出ないことがどういうことなのか、リオンはこのとき初めてわかった。
痛くても辛くても声を上げられない。あんな雨の中ではノートもペンも役に立たない。助けてと救いを求めることもできない。
「神はどこまで人に試練を与えるんだ……」
スラム街に生まれただけで差別を受け、常に死と隣合わせで生きなければならないだけでも辛いのに、神は彼女に声さえ与えないと悔しさに唇を噛み締めるリオンは背中をガーゼで覆うとたまらず背中から抱きしめた。
「僕が君を守るから」
その言葉にどれだけの効力があるのだろう。
人形のように従うしかできない彼の言葉を百パーセント信じることはできない。
それでも今はその言葉が嘘でも嬉しかった。
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