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結婚式の話
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「では、結婚式の話をしよう」
何故、朝にはなかった黒板がそこにあるのか。
何故、ヴァレンが教鞭を握っているのか。
何故、自分は生徒のように黒板と向かって座っているのか。
他にも疑問はあるが、とりあえずエリンシアはその場で手を上げることにした。
「エリンシア」
教鞭で指されて立ち上がる。
「これはお遊戯でしょうか?」
「お前との生涯に一度の結婚式の話をお遊戯として扱うと思うか?」
真面目でこれかと戦慄しそうになる。
「もっと隣り合って話し合うのだと思っていました」
「隣り合うのは効率が悪い。カタログがあるわけではないからな」
「向かい合うにしても、机でいいような……」
「僕はこの人生の一大イベントを職務をする場所でしたくない」
「執務室ですが……」
「使っていない部屋は鍵をかけっぱなしだったため、埃まみれらしい。お前の気管を汚染しないためにはここが一番だと思った」
そんなことがありえるのかと驚きながらも彼は余計なことを嫌うため、納得でもあった。
だが、問題はそこではない。
「何故、陛下直々に教鞭を?」
「結婚式の主役はお前だからだ、エリンシア」
「主役は二人だと思うのですが……」
「ウェディングドレスというたった一度しか着ないくせに人生史上最も力を入れる繊細で美しいもので着飾る花嫁こそ主役だろう」
褒めているのかいないのかわからない言い回しに首を傾げながらもエリンシアはとりあえず頷きを返す。
「二人で座ればよいのでは……」
「隣り合うのは効率が悪いと言ったばかりだ」
「向かい合うのでもよろしいかと……」
「お前の発言を記録するためだ、エリンシア」
「陛下が、ですか?」
「執事が、だ。僕は手が汚れるのは嫌いだからな」
黒板の端に立っている執事が頭を下げてチョークを持ち上げて見せる。
エリンシアは若干の頭痛を感じ始めていた。
「陛下が教鞭を握っておられる理由はなんでしょう?」
「確認のためだ。お前が言ったことを書き出し、最後にまとめ上げる。その際、僕がこうして指すことによって間違いが起こらないようにする」
「……ナルホド」
質問をやめようとエリンシアは思った。
彼は彼の世界の常識で生きている。それを理解するにはまだまだ時間が足りない。ツッコんではいけないという常識も覚えなければと思った。
「フィオレンツの伝統的なドレスはあるのでしょうか?」
「ない」
「では、メルヴェル家の伝統は──」
「ない」
本当だろうかとエリンシアは思わず執事を見たが、目を閉じられる。ここで首を振ろうものならヴァレンから何を言われるのかわからないからだ。
厳格な先代なら伝統に則ったドレスを作ったはずだと考えるが、ヴァレンは教えようとしない。
彼が言う「ない」は「知らない」なのか「興味ない」なのか。「存在しない」ではないことは間違いない。
「エリンシア、これはお前と僕の結婚式だ。伝統など気にするな。お前が着たいドレスを着ればいい」
国民の前を歩くのにそれでは彼らに受け入れてもらうのは難しくなるのではないかと考えてしまう。
戴冠式から既に十一ヶ月が経っているのに未だに結婚式の発表がない。国民は純粋な疑問というよりは怪訝に思っているだろう。
結婚式だけでも国民が納得する形を取るべきではないかと思っているのだが、その理由ではヴァレンを納得させられないのはエリンシアもわかっている。
「ティアラも新調しよう」
「所有しているティアラでいいんですよ?」
「インペリアルトパーズが埋め込まれたティアラはあるか?」
「ありません、陛下」
「新調する」
長い歴史の中で数十個は所有しているだろうティアラを使わないことなどあるのかと唖然とする。
「真ん中にインペリアルトパーズの大粒を置く。これは最高級の物を探せ。中粒もいくつか用意する。装飾はダイヤモンドだ」
「二色だけでございますか?」
「他に必要だと思うのか?」
即座にかぶりを振る執事が黒板に書き始める。
「陛下、ティアラひとつにそれだけの国費を使うのは──」
「僕の私財で作る。ウェディングドレスもだ」
エリンシアは久しぶりに耳を疑った。
ヴァレンが納得するだけのドレスとティアラが安価で済むはずがない。それだけに不安視していたのだが、私財という言葉に脳が理解するのに少し時間を要した。
「僕は世界の王の中でもケチなのだろう。自分に金を使うことをしなかった。必要な物はなかったしな。先代の資産も入っている。僕の私財だけでお前に黄金の城を建ててやれるほどあるぞ」
「遠慮しておきます」
彼に物欲がないのは知っている。人には欲しい物を聞くのに、自分は何も欲しがらない。それはきっと、欲しがってはいけないと教え込まれてきたせいだろうとエリンシアは思っている。
だからといって「お金があるならいいか」とも思えない。
アルヴェンヌ家はベルモント家に支援するぐらいには裕福ではあったが、豪遊する一人娘を抱えられるほどではなかった。
だから、際限なく与えようとしてくれる夫を持ったことを幸運に思うべきか、エリンシアは頭を悩ませる。
「お前のためではないぞ、エリンシア」
「え?」
「僕は結婚式でお前が身につける物を私財で作るのは所有権が欲しいからだ」
「所有権、ですか?」
「お前のために作った物を国費だからと国に奪われてはたまらん。ドレスもティアラも全て僕の物と主張するために私財で作るのだ」
彼らしい言い分だと思った。そして、それも彼の真実であり、優しさでもあるのだと。
悩めばいつも理由をくれる。強引ではあるが、彼のやることに今のところ失敗はない。
国費で作れば予算について貴族が黙っていないだろうが、私財であれば文句は言えない。ヴァレンはそこもわかっているのではないか。
「形はいかがなさいましょう?」
「王妃だからな……」
「普通のティアラではダメなのですか?」
「厳密に言えば、ティアラに普通はない。それぞれに意味があって形を作っているのだ。お前が言うティアラは半円型のプリンセスティアラのことだろう。あれは“永遠”や“終わりのない愛”を意味しているし、植物や花は“繁栄”や“幸運”、ハートは“愛”や“ロマンス”、サンバーストと呼ばれる太陽などの形は“希望”や“導き”を意味している」
女である自分よりも知識を持っている彼に感嘆の息を吐きながら頷く。
ヴァレンの横で執事はエリンシアにわかりやすいようにイラストまで描いてくれていた。
それを見るヴァレンが暫し沈黙を貫く。その時間がエリンシアと執事には重たい。
「プリンセスティアラがいいか?」
「王道だとは思います。ドーム型では仰々しい感じがありますし……憧れもありますし」
「お前は王妃だ。仰々しいことはないが、あれはティアラではなくクラウンだからな。確かに結婚式には重いか」
教鞭でプリンセスティアラのイラストを叩いて決定した。
そこから十五分ぐらい、ヴァレンの頭の中にあるイメージ図を執事がせっせと黒板に描く時間となった。
「ここに大粒のインペリアルトパーズを置き、こことここには中粒を置く。形に沿うのはダイヤモンドで、物足りなければ小粒を散りばめよう。あまり大きいのを置きすぎては下品だからな」
エリンシアはもはや感心していた。
花嫁が主役だと言ったその口で、花嫁がかぶるティアラについて意見を聞いたのは形だけ。その他は全てヴァレンが決めてしまった。それもどこか満足げな様子で。
庭のときもそうだった。エリンシアのために作ると言いながら、ほとんどをヴァレンが決めた。花は任せると言われているが、それもどうなるかわからないと覚悟はしている。
「ドレスはやはりデザイナーを呼ばなければわからない。僕はそれについては学んでいないからな」
「ティアラについては学んだのですか?」
「それは王族としての嗜みだ」
近いようで遠い世界で生きてきたのだと静かに頷く。
「デザイナーを呼びましょうか」
「いいのか?」
「デザインを見たいので」
「デザイナーを呼べ」
エリンシアは決断することにしたのだ。
この調子では、ドレスの完成までに何年もかかることになる。
戴冠式から既に十一ヶ月が経っている今、焦っているのはエリンシアのほう。
だからこそ早くデザイナーを呼んで色々と決め始めなければ、ヴァレンはいくらでも時間をかけるだろう。
スマートに部屋を出た執事が慌てて駆け出した足音を聞きながら、黒板を見つめるヴァレンを見ていた。
何故、朝にはなかった黒板がそこにあるのか。
何故、ヴァレンが教鞭を握っているのか。
何故、自分は生徒のように黒板と向かって座っているのか。
他にも疑問はあるが、とりあえずエリンシアはその場で手を上げることにした。
「エリンシア」
教鞭で指されて立ち上がる。
「これはお遊戯でしょうか?」
「お前との生涯に一度の結婚式の話をお遊戯として扱うと思うか?」
真面目でこれかと戦慄しそうになる。
「もっと隣り合って話し合うのだと思っていました」
「隣り合うのは効率が悪い。カタログがあるわけではないからな」
「向かい合うにしても、机でいいような……」
「僕はこの人生の一大イベントを職務をする場所でしたくない」
「執務室ですが……」
「使っていない部屋は鍵をかけっぱなしだったため、埃まみれらしい。お前の気管を汚染しないためにはここが一番だと思った」
そんなことがありえるのかと驚きながらも彼は余計なことを嫌うため、納得でもあった。
だが、問題はそこではない。
「何故、陛下直々に教鞭を?」
「結婚式の主役はお前だからだ、エリンシア」
「主役は二人だと思うのですが……」
「ウェディングドレスというたった一度しか着ないくせに人生史上最も力を入れる繊細で美しいもので着飾る花嫁こそ主役だろう」
褒めているのかいないのかわからない言い回しに首を傾げながらもエリンシアはとりあえず頷きを返す。
「二人で座ればよいのでは……」
「隣り合うのは効率が悪いと言ったばかりだ」
「向かい合うのでもよろしいかと……」
「お前の発言を記録するためだ、エリンシア」
「陛下が、ですか?」
「執事が、だ。僕は手が汚れるのは嫌いだからな」
黒板の端に立っている執事が頭を下げてチョークを持ち上げて見せる。
エリンシアは若干の頭痛を感じ始めていた。
「陛下が教鞭を握っておられる理由はなんでしょう?」
「確認のためだ。お前が言ったことを書き出し、最後にまとめ上げる。その際、僕がこうして指すことによって間違いが起こらないようにする」
「……ナルホド」
質問をやめようとエリンシアは思った。
彼は彼の世界の常識で生きている。それを理解するにはまだまだ時間が足りない。ツッコんではいけないという常識も覚えなければと思った。
「フィオレンツの伝統的なドレスはあるのでしょうか?」
「ない」
「では、メルヴェル家の伝統は──」
「ない」
本当だろうかとエリンシアは思わず執事を見たが、目を閉じられる。ここで首を振ろうものならヴァレンから何を言われるのかわからないからだ。
厳格な先代なら伝統に則ったドレスを作ったはずだと考えるが、ヴァレンは教えようとしない。
彼が言う「ない」は「知らない」なのか「興味ない」なのか。「存在しない」ではないことは間違いない。
「エリンシア、これはお前と僕の結婚式だ。伝統など気にするな。お前が着たいドレスを着ればいい」
国民の前を歩くのにそれでは彼らに受け入れてもらうのは難しくなるのではないかと考えてしまう。
戴冠式から既に十一ヶ月が経っているのに未だに結婚式の発表がない。国民は純粋な疑問というよりは怪訝に思っているだろう。
結婚式だけでも国民が納得する形を取るべきではないかと思っているのだが、その理由ではヴァレンを納得させられないのはエリンシアもわかっている。
「ティアラも新調しよう」
「所有しているティアラでいいんですよ?」
「インペリアルトパーズが埋め込まれたティアラはあるか?」
「ありません、陛下」
「新調する」
長い歴史の中で数十個は所有しているだろうティアラを使わないことなどあるのかと唖然とする。
「真ん中にインペリアルトパーズの大粒を置く。これは最高級の物を探せ。中粒もいくつか用意する。装飾はダイヤモンドだ」
「二色だけでございますか?」
「他に必要だと思うのか?」
即座にかぶりを振る執事が黒板に書き始める。
「陛下、ティアラひとつにそれだけの国費を使うのは──」
「僕の私財で作る。ウェディングドレスもだ」
エリンシアは久しぶりに耳を疑った。
ヴァレンが納得するだけのドレスとティアラが安価で済むはずがない。それだけに不安視していたのだが、私財という言葉に脳が理解するのに少し時間を要した。
「僕は世界の王の中でもケチなのだろう。自分に金を使うことをしなかった。必要な物はなかったしな。先代の資産も入っている。僕の私財だけでお前に黄金の城を建ててやれるほどあるぞ」
「遠慮しておきます」
彼に物欲がないのは知っている。人には欲しい物を聞くのに、自分は何も欲しがらない。それはきっと、欲しがってはいけないと教え込まれてきたせいだろうとエリンシアは思っている。
だからといって「お金があるならいいか」とも思えない。
アルヴェンヌ家はベルモント家に支援するぐらいには裕福ではあったが、豪遊する一人娘を抱えられるほどではなかった。
だから、際限なく与えようとしてくれる夫を持ったことを幸運に思うべきか、エリンシアは頭を悩ませる。
「お前のためではないぞ、エリンシア」
「え?」
「僕は結婚式でお前が身につける物を私財で作るのは所有権が欲しいからだ」
「所有権、ですか?」
「お前のために作った物を国費だからと国に奪われてはたまらん。ドレスもティアラも全て僕の物と主張するために私財で作るのだ」
彼らしい言い分だと思った。そして、それも彼の真実であり、優しさでもあるのだと。
悩めばいつも理由をくれる。強引ではあるが、彼のやることに今のところ失敗はない。
国費で作れば予算について貴族が黙っていないだろうが、私財であれば文句は言えない。ヴァレンはそこもわかっているのではないか。
「形はいかがなさいましょう?」
「王妃だからな……」
「普通のティアラではダメなのですか?」
「厳密に言えば、ティアラに普通はない。それぞれに意味があって形を作っているのだ。お前が言うティアラは半円型のプリンセスティアラのことだろう。あれは“永遠”や“終わりのない愛”を意味しているし、植物や花は“繁栄”や“幸運”、ハートは“愛”や“ロマンス”、サンバーストと呼ばれる太陽などの形は“希望”や“導き”を意味している」
女である自分よりも知識を持っている彼に感嘆の息を吐きながら頷く。
ヴァレンの横で執事はエリンシアにわかりやすいようにイラストまで描いてくれていた。
それを見るヴァレンが暫し沈黙を貫く。その時間がエリンシアと執事には重たい。
「プリンセスティアラがいいか?」
「王道だとは思います。ドーム型では仰々しい感じがありますし……憧れもありますし」
「お前は王妃だ。仰々しいことはないが、あれはティアラではなくクラウンだからな。確かに結婚式には重いか」
教鞭でプリンセスティアラのイラストを叩いて決定した。
そこから十五分ぐらい、ヴァレンの頭の中にあるイメージ図を執事がせっせと黒板に描く時間となった。
「ここに大粒のインペリアルトパーズを置き、こことここには中粒を置く。形に沿うのはダイヤモンドで、物足りなければ小粒を散りばめよう。あまり大きいのを置きすぎては下品だからな」
エリンシアはもはや感心していた。
花嫁が主役だと言ったその口で、花嫁がかぶるティアラについて意見を聞いたのは形だけ。その他は全てヴァレンが決めてしまった。それもどこか満足げな様子で。
庭のときもそうだった。エリンシアのために作ると言いながら、ほとんどをヴァレンが決めた。花は任せると言われているが、それもどうなるかわからないと覚悟はしている。
「ドレスはやはりデザイナーを呼ばなければわからない。僕はそれについては学んでいないからな」
「ティアラについては学んだのですか?」
「それは王族としての嗜みだ」
近いようで遠い世界で生きてきたのだと静かに頷く。
「デザイナーを呼びましょうか」
「いいのか?」
「デザインを見たいので」
「デザイナーを呼べ」
エリンシアは決断することにしたのだ。
この調子では、ドレスの完成までに何年もかかることになる。
戴冠式から既に十一ヶ月が経っている今、焦っているのはエリンシアのほう。
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