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無礼者2
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「だ、大丈夫でしょうか?」
「それは何に関する心配だ?」
「な、何か良からぬことを考えたり……」
「奴はお前の父親同様の愚の者だ。滑稽ではあるが、狡猾ではない。もっと頭が働くのであれば愚仲間を集い、申し立てをするだろう。その頭もないのだから、良からぬ事を考えたとしても実行はできまい」
申し立てを一瞬で却下されるのが目に見えているからこそ、血族の力を使って乗り込んできたのではないだろうかとエリンシアは思ったが、口には出さないでおいた。
「もし、上流貴族たちが国を出たら……」
エリンシアは国会に出席したことがないためわからないが、先代時から会議は王の独壇場だったと執事に聞いた。今もそれが続いている、と。
それに嫌気がさした貴族たちが一斉に国を出たら、と不安になるエリンシアをヴァレンはジッと見つめる。
「何か、おかしなことを言ったでしょうか?」
こうして三秒ほど見つめてくるときは必ず、何か言いたいのだとわかるようになった。
「お前は貴族令嬢だったから知らないのも当然だ」
フォローしてもらっているのだろうが、自分の発言のあとにそれを言われると、何故か無知だと言われているような気がした。
「お前はシアレスに移住する理由を父親から聞いたことがあるか?」
「仕事、だと……」
あまり深くは考えなかったが、仕事での移住はおかしな話だ。貴族の仕事は農地の管理、税の徴収、裁判、防衛、インフラ整備など、自分の領地に関すること。それなのに領地を離れるとはどういうことか。
「先に言っておくが、この国にアルヴェンヌの領地はない」
「え!?」
「爵位と領地は一体のものだ。領地を放棄すれば爵位も実質的に失効する。アルヴェンヌ家がシアレスへ移住した時点で、フィオレンツにあった領地は王に返還された」
南部にあるアルヴェンヌ家の領地は緑豊かで美しい場所だった。思い出すこともしなかった自分にショックを受ける資格はないと思いながらも衝撃は隠せなかった。
「貴族の爵位は国から与えられるものであって、他国に移住すればその爵位での活動はできなくなる。爵位はあくまでも国内でのもの。移住となれば、移住先で新たに爵位を授かる必要がある。だからこそ、お前の父親は愚かだと言ったのだ」
今となっては父親は愚か者だとエリンシアも思っているため、反論はしないのだが、言葉も出てこない。
「お前は子爵家だからそれほどでもなかったのだろうが、この国の財政を支える上流貴族ほど、移住は失うものは大きい。広大な領地、莫大な収入、代々の権威──それらは全てフィオレンツ王国内でのみ有効。他国へ移住すれば、彼らはただの“元公爵”になってしまうのだからな」
だから貴族たちは不満を垂れるだけで出て行こうとはしない。
令嬢はそうした情報には疎く、エリンシアも例外ではなかった。
王妃として国について知ろうとしてもヴァレンは「必要ない」と言い続けた。
エリンシアは自分を賢い人間だとは思っていないため、下手に口を挟めばややこしいことになると考え、ヴァレンの意見に従っていたのだが、貴族出身でありながら何も知らない無知を恥じていた。
「まあ、貴族たちに不満を抱かせるのはあまり得策ではないが、僕は間違ったことは言っていない。奴らが不当にも愚行に及ばんものなら僕は奴らの爵位を取り上げる」
「愚行、ですか?」
「僕のやり方に不満があるから軍役の不足、税の納入の遅延など、だな」
「で、でもそれは──」
「無論、それらは貴族の王への義務だ。そしてそれらは絶対だ。税の納入、軍役の提供──これらは爵位と引き換えの契約のようなもの。意図的にでも行おうものなら、それは反逆罪と見なされる。僕はそう見なす」
貴族の世界を美しいと思ったことはない。見栄の張り合い、陰口の叩き合い、見下し合い、嘘の蔓延……どれも醜いものばかり。
そして、ヴァレンが口にしたことはエリンシアの知らない世界のこと。
ヴァレンが先代と同じく恐怖政治を行なっているのであれば、それが反逆罪として処分されるのは貴族ならわかっているはず。
「そんなことが起こり得るのですか?」
「表向きは別の理由をつけるだろうな。「今年は領地全体が不作で、税が集まらなかった」「疫病で兵が集められなかった」などと言ってな」
納得したように頷くエリンシアに続ける。
「僕は認めないが」
「え?」
「不作なら領地経営が下手ということだ。無能な貴族に領地を任せるわけにはいかないだろう」
ヴァレンらしい答えだと思った。
彼ならきっと、その貴族の領地に視察に行かずとも嘘を見抜いてしまうだろうが。
ヴァレンは決して優しい王ではない。嫌われ者の自覚もある。それでも変えようとはしない。いや、変えるべきだと思うことすらないのだ。そしてそれは、エリンシアにもどれが正しいのかはわからない。
彼は少なくとも国民を苦しめてはいない。それなら変わる必要もないのだろうかと。
「王とは……」
「孤独、か?」
苦笑しながら頷く。
「お前が思うほど孤独ではない。僕にはお前がいる」
「でも、私は政治の中で陛下をお支えすることはできません」
「それでいい。僕はお前を政治の汚濁に触れさせたくないのだから」
一人で戦わなければならないそれを孤独だとエリンシアは思うのだが、ヴァレンはそう思っていない。
手を伸ばしてエリンシアの頬に触れる。
「お前は王には向いていないだろうな。優しすぎる」
「私を王にさせないでくださいね」
「当然だ。僕はお前を見送ってから逝く。お前を一人にしてなるものか」
子供がいれば子が王位を継ぐが、まだ幼ければ、摂政は母であり、先王の妻であったエリンシアが行うことになる。
自信などあるはずがない。
だから、彼には長生きしてほしいと微笑んだ。
「心配するな。何も起こりはしない」
「そうですね」
だが、二人は同じことを考えていた。何も起こりはしないのなら、何故先代は同時に亡くなったのか。
それでも、不吉な言葉は互いに口にしなかった。どちらも心の中は同じ。相手と少しでも長く一緒にいるために、余計なことは言葉にしないと決めていた。
「愚者の訪問によって気分を害したな。庭に行くか」
「雨ですよ?」
「雨だから行くのだ」
ヴァレンの口から発されたとは思えない言葉に思わず眉を寄せた。
「まさか……陛下ではありませんね?」
「……バレたか。僕は双子の弟だ。雨も平気な男で、雨の日に庭に行くぐらい問題ない」
「お名前は?」
「……わからん」
少し考えたのだろうが、咄嗟に出てこなかったのか、ハッキリ言ったヴァレンにエリンシアは吹き出した。
「あと少しだったのだがな」
「そうですね。名前を言われたら騙されていたと思います」
「次までに考えておく」
「楽しみにしています」
微笑みながら立ち上がると、エリンシアは服を着替えに向かった。今日は雨だから少し丈が短めのワンピースにしようと考えた。足首が出る程度だが、濡れてしまうよりはいいと。
「お前はなんでも着こなすのだな」
「お褒めいただき光栄です」
「だが、僕が贈った服ではない」
「雨の日に着ろと言われた服はありませんので」
「それもそうか」
雨の日に外に出るのは初めてで、そうしたことを考えたことはなかった。
ヴァレンの隣に立つと、執事が傘をさす。それをヴァレンが受け取り、一緒に道を歩いていく。
「滑るから気をつけろ」
大理石は滑りやすい。雨の日には歩かないからと言ってこれに決めたのに。そう思いながらも笑みが溢れるエリンシアは少し強めに手を握った。
「ああ……お前が言っていたのはこういうことか」
幸いにも雨はそれほど強くはなく、穏やかなものだった。だからこそ、ガゼボの下に立てる。
傘を畳んでステンドグラス張りの屋根を見上げたヴァレンが呟いた。
「いかがですか?」
「悪くない」
即答であることに嬉々とした感情が深い笑みへと変わる。
雨が当たって滑り落ちるそれは、ただの窓でも見られる光景だが、ヴァレンの目に映るのは全く違った光景だった。
二羽のうさぎが向かい合って鼻先を近づけている。周囲はオレンジと白のバラ。
「情熱、絆、信頼、純粋、清純……」
二つのバラの花言葉を呟くヴァレンの腕にエリンシアがそっと頭を寄りかからせる。
「瑞々しいな」
晴れの日には絶対に見ることができない濡れたバラの姿。
ヴァレンらしい感想を受け入れながらエリンシアも一緒に見上げる。
『僕の愛は、純粋とは言い難い』
彼はそう言ったが、彼の愛ほど純粋なものはない。 打算も妥協もない、ただ一点を見つめ続けた愛。
それは歪んでいても、嘘偽りのない純粋さだとエリンシアは確信していた。
「それは何に関する心配だ?」
「な、何か良からぬことを考えたり……」
「奴はお前の父親同様の愚の者だ。滑稽ではあるが、狡猾ではない。もっと頭が働くのであれば愚仲間を集い、申し立てをするだろう。その頭もないのだから、良からぬ事を考えたとしても実行はできまい」
申し立てを一瞬で却下されるのが目に見えているからこそ、血族の力を使って乗り込んできたのではないだろうかとエリンシアは思ったが、口には出さないでおいた。
「もし、上流貴族たちが国を出たら……」
エリンシアは国会に出席したことがないためわからないが、先代時から会議は王の独壇場だったと執事に聞いた。今もそれが続いている、と。
それに嫌気がさした貴族たちが一斉に国を出たら、と不安になるエリンシアをヴァレンはジッと見つめる。
「何か、おかしなことを言ったでしょうか?」
こうして三秒ほど見つめてくるときは必ず、何か言いたいのだとわかるようになった。
「お前は貴族令嬢だったから知らないのも当然だ」
フォローしてもらっているのだろうが、自分の発言のあとにそれを言われると、何故か無知だと言われているような気がした。
「お前はシアレスに移住する理由を父親から聞いたことがあるか?」
「仕事、だと……」
あまり深くは考えなかったが、仕事での移住はおかしな話だ。貴族の仕事は農地の管理、税の徴収、裁判、防衛、インフラ整備など、自分の領地に関すること。それなのに領地を離れるとはどういうことか。
「先に言っておくが、この国にアルヴェンヌの領地はない」
「え!?」
「爵位と領地は一体のものだ。領地を放棄すれば爵位も実質的に失効する。アルヴェンヌ家がシアレスへ移住した時点で、フィオレンツにあった領地は王に返還された」
南部にあるアルヴェンヌ家の領地は緑豊かで美しい場所だった。思い出すこともしなかった自分にショックを受ける資格はないと思いながらも衝撃は隠せなかった。
「貴族の爵位は国から与えられるものであって、他国に移住すればその爵位での活動はできなくなる。爵位はあくまでも国内でのもの。移住となれば、移住先で新たに爵位を授かる必要がある。だからこそ、お前の父親は愚かだと言ったのだ」
今となっては父親は愚か者だとエリンシアも思っているため、反論はしないのだが、言葉も出てこない。
「お前は子爵家だからそれほどでもなかったのだろうが、この国の財政を支える上流貴族ほど、移住は失うものは大きい。広大な領地、莫大な収入、代々の権威──それらは全てフィオレンツ王国内でのみ有効。他国へ移住すれば、彼らはただの“元公爵”になってしまうのだからな」
だから貴族たちは不満を垂れるだけで出て行こうとはしない。
令嬢はそうした情報には疎く、エリンシアも例外ではなかった。
王妃として国について知ろうとしてもヴァレンは「必要ない」と言い続けた。
エリンシアは自分を賢い人間だとは思っていないため、下手に口を挟めばややこしいことになると考え、ヴァレンの意見に従っていたのだが、貴族出身でありながら何も知らない無知を恥じていた。
「まあ、貴族たちに不満を抱かせるのはあまり得策ではないが、僕は間違ったことは言っていない。奴らが不当にも愚行に及ばんものなら僕は奴らの爵位を取り上げる」
「愚行、ですか?」
「僕のやり方に不満があるから軍役の不足、税の納入の遅延など、だな」
「で、でもそれは──」
「無論、それらは貴族の王への義務だ。そしてそれらは絶対だ。税の納入、軍役の提供──これらは爵位と引き換えの契約のようなもの。意図的にでも行おうものなら、それは反逆罪と見なされる。僕はそう見なす」
貴族の世界を美しいと思ったことはない。見栄の張り合い、陰口の叩き合い、見下し合い、嘘の蔓延……どれも醜いものばかり。
そして、ヴァレンが口にしたことはエリンシアの知らない世界のこと。
ヴァレンが先代と同じく恐怖政治を行なっているのであれば、それが反逆罪として処分されるのは貴族ならわかっているはず。
「そんなことが起こり得るのですか?」
「表向きは別の理由をつけるだろうな。「今年は領地全体が不作で、税が集まらなかった」「疫病で兵が集められなかった」などと言ってな」
納得したように頷くエリンシアに続ける。
「僕は認めないが」
「え?」
「不作なら領地経営が下手ということだ。無能な貴族に領地を任せるわけにはいかないだろう」
ヴァレンらしい答えだと思った。
彼ならきっと、その貴族の領地に視察に行かずとも嘘を見抜いてしまうだろうが。
ヴァレンは決して優しい王ではない。嫌われ者の自覚もある。それでも変えようとはしない。いや、変えるべきだと思うことすらないのだ。そしてそれは、エリンシアにもどれが正しいのかはわからない。
彼は少なくとも国民を苦しめてはいない。それなら変わる必要もないのだろうかと。
「王とは……」
「孤独、か?」
苦笑しながら頷く。
「お前が思うほど孤独ではない。僕にはお前がいる」
「でも、私は政治の中で陛下をお支えすることはできません」
「それでいい。僕はお前を政治の汚濁に触れさせたくないのだから」
一人で戦わなければならないそれを孤独だとエリンシアは思うのだが、ヴァレンはそう思っていない。
手を伸ばしてエリンシアの頬に触れる。
「お前は王には向いていないだろうな。優しすぎる」
「私を王にさせないでくださいね」
「当然だ。僕はお前を見送ってから逝く。お前を一人にしてなるものか」
子供がいれば子が王位を継ぐが、まだ幼ければ、摂政は母であり、先王の妻であったエリンシアが行うことになる。
自信などあるはずがない。
だから、彼には長生きしてほしいと微笑んだ。
「心配するな。何も起こりはしない」
「そうですね」
だが、二人は同じことを考えていた。何も起こりはしないのなら、何故先代は同時に亡くなったのか。
それでも、不吉な言葉は互いに口にしなかった。どちらも心の中は同じ。相手と少しでも長く一緒にいるために、余計なことは言葉にしないと決めていた。
「愚者の訪問によって気分を害したな。庭に行くか」
「雨ですよ?」
「雨だから行くのだ」
ヴァレンの口から発されたとは思えない言葉に思わず眉を寄せた。
「まさか……陛下ではありませんね?」
「……バレたか。僕は双子の弟だ。雨も平気な男で、雨の日に庭に行くぐらい問題ない」
「お名前は?」
「……わからん」
少し考えたのだろうが、咄嗟に出てこなかったのか、ハッキリ言ったヴァレンにエリンシアは吹き出した。
「あと少しだったのだがな」
「そうですね。名前を言われたら騙されていたと思います」
「次までに考えておく」
「楽しみにしています」
微笑みながら立ち上がると、エリンシアは服を着替えに向かった。今日は雨だから少し丈が短めのワンピースにしようと考えた。足首が出る程度だが、濡れてしまうよりはいいと。
「お前はなんでも着こなすのだな」
「お褒めいただき光栄です」
「だが、僕が贈った服ではない」
「雨の日に着ろと言われた服はありませんので」
「それもそうか」
雨の日に外に出るのは初めてで、そうしたことを考えたことはなかった。
ヴァレンの隣に立つと、執事が傘をさす。それをヴァレンが受け取り、一緒に道を歩いていく。
「滑るから気をつけろ」
大理石は滑りやすい。雨の日には歩かないからと言ってこれに決めたのに。そう思いながらも笑みが溢れるエリンシアは少し強めに手を握った。
「ああ……お前が言っていたのはこういうことか」
幸いにも雨はそれほど強くはなく、穏やかなものだった。だからこそ、ガゼボの下に立てる。
傘を畳んでステンドグラス張りの屋根を見上げたヴァレンが呟いた。
「いかがですか?」
「悪くない」
即答であることに嬉々とした感情が深い笑みへと変わる。
雨が当たって滑り落ちるそれは、ただの窓でも見られる光景だが、ヴァレンの目に映るのは全く違った光景だった。
二羽のうさぎが向かい合って鼻先を近づけている。周囲はオレンジと白のバラ。
「情熱、絆、信頼、純粋、清純……」
二つのバラの花言葉を呟くヴァレンの腕にエリンシアがそっと頭を寄りかからせる。
「瑞々しいな」
晴れの日には絶対に見ることができない濡れたバラの姿。
ヴァレンらしい感想を受け入れながらエリンシアも一緒に見上げる。
『僕の愛は、純粋とは言い難い』
彼はそう言ったが、彼の愛ほど純粋なものはない。 打算も妥協もない、ただ一点を見つめ続けた愛。
それは歪んでいても、嘘偽りのない純粋さだとエリンシアは確信していた。
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