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陰謀
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窓の外では、夜の闇を塗りつぶすような豪雨が降り続いていた。
王都の一等地に構えるロドリク大公の屋敷。
その地下にある広間には、重苦しい熱気と紫煙、腐りかけた者たちの悪意が充満している。
集まっているのは十数名。いずれも、フィオレンツ王国において要職に就く高位貴族たちだ。
彼らは一様に顔をしかめ、手にしたグラスを苛立たしげに揺らしている。
「……あの若造は、我々を何だと思っているのだ」
口火を切ったのは、財務を担う伯爵だった。
「奴の振る舞いはあまりにも目に余る。我々の挨拶を『雑音』と切り捨てるような言い方。貴族あっての国だというのに、あの態度は暴君そのものだ!」
「全くだ。フィオレンツの王は代々、傲慢がすぎる。先王のほうがまだ、我々の言葉に耳を傾ける度量があった。だが、今の王は……」
貴族たちの不満が堰を切ったように溢れ出した。
彼らが恐れているのは、ヴァレンの冷徹さではない。彼らが真に恐れているのは、“ヴァレンが貴族を必要としていない”という事実だ。
彼は優秀すぎる。財務も、軍事も、外交も、全て自分の頭脳一つで最適解を弾き出し、貴族たちをただの“手足”として酷使する。そこには情も、敬意も、貸し借りもない。
自分たちが“国を動かす歯車”ではなく、“取り替え可能な消耗品”のように扱われていることに彼らの古臭いプライドが怒りを噴き始めていた。
その様子を、上座に座るロドリクは冷めた目で見つめていた。
(……小者どもが)
吠えているだけの犬などどうでもいい。
ロドリクの脳裏にあるのは、あの甥——ヴァレン・クローディア=メルヴェルの、氷のような青い瞳だけだ。
彼は手元のワイングラスに映る自分の顔を見つめた。
兄である先代国王によく似ていると言われてきた。だが、その裏で決定的に何かが違うとも言われ続けてきたことを彼は知っている。
ロドリクの記憶の淵から、幼い日の両親の声が蘇る。
『ロドリク、お前は自由に生きなさい』
優しく、慈愛に満ちた声だった。
両親は、長男である兄には厳しい教育と、王としての責務、そして逃げ場のない重圧を与えた。朝から晩まで教師をつけ、遊びの時間さえ奪い、王となるための帝王学を叩き込んだ。
一方で、次男であるロドリクには何も強かなかった。
勉強をしなくても、剣の稽古をサボっても、誰からも叱責されることはなかった。好きな絵を描き、好きな時間に起き、好きな場所へ行くことが許された。
周囲はそれを『愛されている』と言い、兄は『お前は自由だ』と言った。
だが、ロドリクにとっては違った。
その“自由”という言葉は、「お前には期待していない」「お前は王家の歴史に必要ない人間だ」という、無言の宣告に他ならなかったからだ。
メルヴェル家では、“抑圧”こそが選ばれし者の証であり、王としての重みとなる。
それを与えられなかった自分は、ただの“スペア”ですらなかった。透明人間だ。
兄が休憩もなく机に向かっている背中を見るたび、ロドリクは胸を焼かれるような劣等感に苛まれた。兄の感情が消えれば消えるほど、その“無”を与えられない自分の無価値さが浮き彫りになるようだった。
だからこそ、兄が死に、ヴァレンが即位したとき、ロドリクは歪んだ歓喜に震えた。
(二十二歳の若造だ。世間知らずの子供だ。俺が叔父として導いてやればいい。実質的な権力を握り、俺がこの国を動かせばいい。そうすれば、ようやく俺は“必要とされる存在”になれる)
だが、その野望は、即位初日に粉々に打ち砕かれた。
『叔父上。あなたの領地の収支報告には矛盾がある。横領か、無能か。どちらにせよ、次はないと思え』
玉座に座った甥は、ロドリクを見下ろし、淡々と言い放った。
そこに親愛の情など欠片もなかった。
あったのは、絶対的な支配者としての、圧倒的な「威厳」だった。
認めたくない。
だが、ロドリクの目は、彼が間違いなく「フィオレンツの王」であることを理解してしまった。
あの若さで、彼はすでに完成されていた。感情に流されず、私欲を持たず、ただ国というシステムを回すための冷徹な心臓。フィオレンツの王のみ手に入れる“無”がそこにあった。
それは、ロドリクが喉から手が出るほど欲しても手に入らなかった“王の器”そのものだった。
期待され、重圧の中で心を殺し、その果てに生まれたのがあの怪物だというのなら、期待されなかった自分には一生手が届かない高みなのだろう。
(……化け物め)
ロドリクはグラスを強く握りしめ、反対の手で太ももを撫でた。
ヴァレンはロドリクの太ももに躊躇なくをフォークを突き立てようとした。
痛みを与えることへの躊躇いがないのではない。彼は、そもそも、痛みという概念を理解していないのだ。
人の形をした、何か別の生き物。だからこそ、脅威なのだ。
このまま彼を生かしておけば、貴族は遠からず価値を失う。彼にとって欲を持つことは悪なのだろう。貴族然とした者しか必要とされないようになれば、ここに集まっている腐った者たちはゴミのように捨てられるだろう。
「……静粛に」
ロドリクが重々しく口を開くと、騒めきが波が引くように収まった。
全員の視線が彼に集まる。
この瞬間だけは、自分が王になったかのような錯覚に浸れる。それは何物にも代え難い優越感。
グラスを持ったままスッと立ち上がるその行動に貴族たちの視線が動く。それは震えそうになるほどの喜びをロドリクに与えた。
「貴殿らの憂慮はもっともだ。今の王は……危険すぎる」
ロドリクは、壁に掛けられた王国の地図を見上げた。
「ヴァレン王は優秀だ。それは認めよう。だが、人の心が欠落している。貴族の誇りも、伝統も、彼にとっては無意味な数字の羅列に過ぎない。そのような者が長く玉座に座れば、国は早晩、血の海に沈むだろう」
「そ、それでは大公閣下……やはり……」
「……排除、するしかないのかもしれないな……」
明確な反逆の言葉に、部屋の空気が凍りついた。
だが、誰も異論を唱えない。彼らはもう、後戻りできないところまで追い詰められているのだ。彼らの不正や怠慢は、ヴァレンの目から見れば処刑に値する罪であることを、彼ら自身が一番よく知っている。
「しかし、どうやって? 王の警護は鉄壁です。それに、彼自身も剣が立つ。生半可な暗殺者など、返り討ちに遭うのがオチです」
一人の貴族が不安げに声を上げた。
痛みを感じない肉体はリミッターの外れた兵器と同じ。怯えなき者の強さに対抗できる者がどこにいる。それが彼らの不安だった。
「正面から挑めば、ここにいる全員の首が飛びますぞ」
しかし、ロドリクはニヤリと口角を歪めた。
「正面から挑めばな。……だが、あの完全無欠の怪物にも、ついに隙ができた」
ロドリクはテーブルの上に、一枚の紙片を投げた。
それは城内の密偵——娘のイゾルデが手懐けた下級侍女から送られてきた報告書だった。
「王と王妃は、冷戦状態にある」
その言葉に、貴族たちが顔を見合わせた。
「あのような成り上がりの娘とですか?」
「所詮は政略結婚、愛などなかったのでは?」
「いや、違う」
ロドリクは首を振った。
「愛がないなら喧嘩などしない。無関心でいればいいだけだ。この国を築き上げてきた先代たちのようにな。ヴァレン王は、あの娘に執着している。異常なほどにな」
フォークを突き立てられたときのヴァレンの目を思い出す。
『僕の妻に傷がつくのは許さない』
あの時、彼の瞳には確かに殺意が宿っていた。
何も感じないはずの男が、あの娘のことになると感情を露わにする。
それこそが、唯一にして最大の弱点だ。
「報告によれば、王妃は今、主寝室を出て私室に引きこもっている。王もまた、執務室に籠もりきりだ。……つまり、王の守りは薄い」
貴族たちの中に、ざわめきが広がった。
「王妃を、殺すと?」
「殺せば王は激昂し、我々を根絶やしにするだろう。リスクが高すぎる。だが……王妃が襲われ傷ついた、となればどうだ?」
ロドリクは、獲物を追い詰める狩人の目をしていた。
薄暗い地下室の灯りが、彼の瞳に陰鬱な影を落とす。
「自らの不手際で、愛する者を傷つけたとなれば、あの完璧な王の心にヒビが入る。そこを我々が掌握するのだ。「王妃を守れない王に国は守れない」とな。精神的に揺さぶり、失墜させる。あるいは、その混乱に乗じて王そのものを物理的に排除してもいい。どちらに転んでも、今の均衡を崩すことができる」
あの傲慢な甥が膝をつき、絶望に顔を歪める姿が見られるのなら、手段など選んではいられない。
「手はずは整えている。明後日、手引きした者を城へ送り込む。あの傲慢な王が、愛する者の血を見てどう歪むか、見物だな」
雷鳴が轟いた。地下室に響くその音はまるでフィオレンツ王国の崩壊を告げる号砲のように聞こえた彼らは驚いた顔を歪んだ笑みへと変える。
ロドリクは満足げにワインを飲み干した。
自分が抱え続けてきた劣等感と渇きを癒やすのは兄の息子が絶望に沈む姿だけだと確信しながら。
広間の隅で蝋燭の火がゆらりと揺れた。
彼らの企みは、嵐の夜に紛れ、城へと忍び寄る毒蛇のように鎌首をもたげ始めていた。
王都の一等地に構えるロドリク大公の屋敷。
その地下にある広間には、重苦しい熱気と紫煙、腐りかけた者たちの悪意が充満している。
集まっているのは十数名。いずれも、フィオレンツ王国において要職に就く高位貴族たちだ。
彼らは一様に顔をしかめ、手にしたグラスを苛立たしげに揺らしている。
「……あの若造は、我々を何だと思っているのだ」
口火を切ったのは、財務を担う伯爵だった。
「奴の振る舞いはあまりにも目に余る。我々の挨拶を『雑音』と切り捨てるような言い方。貴族あっての国だというのに、あの態度は暴君そのものだ!」
「全くだ。フィオレンツの王は代々、傲慢がすぎる。先王のほうがまだ、我々の言葉に耳を傾ける度量があった。だが、今の王は……」
貴族たちの不満が堰を切ったように溢れ出した。
彼らが恐れているのは、ヴァレンの冷徹さではない。彼らが真に恐れているのは、“ヴァレンが貴族を必要としていない”という事実だ。
彼は優秀すぎる。財務も、軍事も、外交も、全て自分の頭脳一つで最適解を弾き出し、貴族たちをただの“手足”として酷使する。そこには情も、敬意も、貸し借りもない。
自分たちが“国を動かす歯車”ではなく、“取り替え可能な消耗品”のように扱われていることに彼らの古臭いプライドが怒りを噴き始めていた。
その様子を、上座に座るロドリクは冷めた目で見つめていた。
(……小者どもが)
吠えているだけの犬などどうでもいい。
ロドリクの脳裏にあるのは、あの甥——ヴァレン・クローディア=メルヴェルの、氷のような青い瞳だけだ。
彼は手元のワイングラスに映る自分の顔を見つめた。
兄である先代国王によく似ていると言われてきた。だが、その裏で決定的に何かが違うとも言われ続けてきたことを彼は知っている。
ロドリクの記憶の淵から、幼い日の両親の声が蘇る。
『ロドリク、お前は自由に生きなさい』
優しく、慈愛に満ちた声だった。
両親は、長男である兄には厳しい教育と、王としての責務、そして逃げ場のない重圧を与えた。朝から晩まで教師をつけ、遊びの時間さえ奪い、王となるための帝王学を叩き込んだ。
一方で、次男であるロドリクには何も強かなかった。
勉強をしなくても、剣の稽古をサボっても、誰からも叱責されることはなかった。好きな絵を描き、好きな時間に起き、好きな場所へ行くことが許された。
周囲はそれを『愛されている』と言い、兄は『お前は自由だ』と言った。
だが、ロドリクにとっては違った。
その“自由”という言葉は、「お前には期待していない」「お前は王家の歴史に必要ない人間だ」という、無言の宣告に他ならなかったからだ。
メルヴェル家では、“抑圧”こそが選ばれし者の証であり、王としての重みとなる。
それを与えられなかった自分は、ただの“スペア”ですらなかった。透明人間だ。
兄が休憩もなく机に向かっている背中を見るたび、ロドリクは胸を焼かれるような劣等感に苛まれた。兄の感情が消えれば消えるほど、その“無”を与えられない自分の無価値さが浮き彫りになるようだった。
だからこそ、兄が死に、ヴァレンが即位したとき、ロドリクは歪んだ歓喜に震えた。
(二十二歳の若造だ。世間知らずの子供だ。俺が叔父として導いてやればいい。実質的な権力を握り、俺がこの国を動かせばいい。そうすれば、ようやく俺は“必要とされる存在”になれる)
だが、その野望は、即位初日に粉々に打ち砕かれた。
『叔父上。あなたの領地の収支報告には矛盾がある。横領か、無能か。どちらにせよ、次はないと思え』
玉座に座った甥は、ロドリクを見下ろし、淡々と言い放った。
そこに親愛の情など欠片もなかった。
あったのは、絶対的な支配者としての、圧倒的な「威厳」だった。
認めたくない。
だが、ロドリクの目は、彼が間違いなく「フィオレンツの王」であることを理解してしまった。
あの若さで、彼はすでに完成されていた。感情に流されず、私欲を持たず、ただ国というシステムを回すための冷徹な心臓。フィオレンツの王のみ手に入れる“無”がそこにあった。
それは、ロドリクが喉から手が出るほど欲しても手に入らなかった“王の器”そのものだった。
期待され、重圧の中で心を殺し、その果てに生まれたのがあの怪物だというのなら、期待されなかった自分には一生手が届かない高みなのだろう。
(……化け物め)
ロドリクはグラスを強く握りしめ、反対の手で太ももを撫でた。
ヴァレンはロドリクの太ももに躊躇なくをフォークを突き立てようとした。
痛みを与えることへの躊躇いがないのではない。彼は、そもそも、痛みという概念を理解していないのだ。
人の形をした、何か別の生き物。だからこそ、脅威なのだ。
このまま彼を生かしておけば、貴族は遠からず価値を失う。彼にとって欲を持つことは悪なのだろう。貴族然とした者しか必要とされないようになれば、ここに集まっている腐った者たちはゴミのように捨てられるだろう。
「……静粛に」
ロドリクが重々しく口を開くと、騒めきが波が引くように収まった。
全員の視線が彼に集まる。
この瞬間だけは、自分が王になったかのような錯覚に浸れる。それは何物にも代え難い優越感。
グラスを持ったままスッと立ち上がるその行動に貴族たちの視線が動く。それは震えそうになるほどの喜びをロドリクに与えた。
「貴殿らの憂慮はもっともだ。今の王は……危険すぎる」
ロドリクは、壁に掛けられた王国の地図を見上げた。
「ヴァレン王は優秀だ。それは認めよう。だが、人の心が欠落している。貴族の誇りも、伝統も、彼にとっては無意味な数字の羅列に過ぎない。そのような者が長く玉座に座れば、国は早晩、血の海に沈むだろう」
「そ、それでは大公閣下……やはり……」
「……排除、するしかないのかもしれないな……」
明確な反逆の言葉に、部屋の空気が凍りついた。
だが、誰も異論を唱えない。彼らはもう、後戻りできないところまで追い詰められているのだ。彼らの不正や怠慢は、ヴァレンの目から見れば処刑に値する罪であることを、彼ら自身が一番よく知っている。
「しかし、どうやって? 王の警護は鉄壁です。それに、彼自身も剣が立つ。生半可な暗殺者など、返り討ちに遭うのがオチです」
一人の貴族が不安げに声を上げた。
痛みを感じない肉体はリミッターの外れた兵器と同じ。怯えなき者の強さに対抗できる者がどこにいる。それが彼らの不安だった。
「正面から挑めば、ここにいる全員の首が飛びますぞ」
しかし、ロドリクはニヤリと口角を歪めた。
「正面から挑めばな。……だが、あの完全無欠の怪物にも、ついに隙ができた」
ロドリクはテーブルの上に、一枚の紙片を投げた。
それは城内の密偵——娘のイゾルデが手懐けた下級侍女から送られてきた報告書だった。
「王と王妃は、冷戦状態にある」
その言葉に、貴族たちが顔を見合わせた。
「あのような成り上がりの娘とですか?」
「所詮は政略結婚、愛などなかったのでは?」
「いや、違う」
ロドリクは首を振った。
「愛がないなら喧嘩などしない。無関心でいればいいだけだ。この国を築き上げてきた先代たちのようにな。ヴァレン王は、あの娘に執着している。異常なほどにな」
フォークを突き立てられたときのヴァレンの目を思い出す。
『僕の妻に傷がつくのは許さない』
あの時、彼の瞳には確かに殺意が宿っていた。
何も感じないはずの男が、あの娘のことになると感情を露わにする。
それこそが、唯一にして最大の弱点だ。
「報告によれば、王妃は今、主寝室を出て私室に引きこもっている。王もまた、執務室に籠もりきりだ。……つまり、王の守りは薄い」
貴族たちの中に、ざわめきが広がった。
「王妃を、殺すと?」
「殺せば王は激昂し、我々を根絶やしにするだろう。リスクが高すぎる。だが……王妃が襲われ傷ついた、となればどうだ?」
ロドリクは、獲物を追い詰める狩人の目をしていた。
薄暗い地下室の灯りが、彼の瞳に陰鬱な影を落とす。
「自らの不手際で、愛する者を傷つけたとなれば、あの完璧な王の心にヒビが入る。そこを我々が掌握するのだ。「王妃を守れない王に国は守れない」とな。精神的に揺さぶり、失墜させる。あるいは、その混乱に乗じて王そのものを物理的に排除してもいい。どちらに転んでも、今の均衡を崩すことができる」
あの傲慢な甥が膝をつき、絶望に顔を歪める姿が見られるのなら、手段など選んではいられない。
「手はずは整えている。明後日、手引きした者を城へ送り込む。あの傲慢な王が、愛する者の血を見てどう歪むか、見物だな」
雷鳴が轟いた。地下室に響くその音はまるでフィオレンツ王国の崩壊を告げる号砲のように聞こえた彼らは驚いた顔を歪んだ笑みへと変える。
ロドリクは満足げにワインを飲み干した。
自分が抱え続けてきた劣等感と渇きを癒やすのは兄の息子が絶望に沈む姿だけだと確信しながら。
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