神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

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広めたい味

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そういえば・・

昨日、 ”麦とスパイス” で聞いた話はとっても興味深かった。

お店で食べたカリーという食べ物のこと。

何種類ものスパイス・・ハーブみたいだけれど、種類としてはハーブとはまた違うみたいでカリーの基本のスパイスは決まっていて、そこからお店それぞれで独自のスパイスを加えたり、量を変えたり他のものを加えたり・・
自分たちの味を追求して競争しているのね。

辛さのレベルも多くて、それもお店によって違うのだとか。

私は辛いのがあまり得意ではないけど、昨日食べたものは甘くはないけれど少しピリっとするくらいが食欲を刺激して、どんどん食べられたのよねぇ。

~~本当に美味しかったわ!!

たぶん、スパイスのことやカリーのことも、商人であるコンポート商店でなら色々聞けるだろと思っている♪



ふぅ・・
そろそろお昼ねぇ。

今日の昼食は商店の3階にあるレストランでいただくことになっている。

VIP専用個室も完備してはいるけれど、そもそも入口も通路も普通のレストラン利用客からは見えないように隔たりがあるらしい。
やはり平民にも利用出来るようにと謳っていても、貴族の凝り固まった思考があるのはどこの国も同じで、そういう相手に対応するためにはこうやって隠す=特別感を出していますよ とうまくやるしかないようだ。

それに・・やはりというか、貴族と平民が同じフロアでとなると、特に貴族側が平民に当たり散らすのである。

そういうトラブルがあると、店側にも損害が出て評判も悪くなるわけ。

ただお金があるだけ、運が良かっただけ、親が頑張っただけ・・中には自分で這い上がった人もいるけれど(そういう人は平民だからと見下したりはしないものだ)、
中身は同じ人であるというのに・・どこでどのような縁が繋がるかわからないのだ・・よっぽど変な人相手でない限りは当たり障りのない対応をしているほうが良いはず。

まぁ、私にはそのような差別をする人の気持ちは良くわからないけれど。
私は私であり、彼らではないのだから・・それでいいかなと思うようにしている。



そして、私たちはというと。

当たり前のように普通の利用客と同じフロアで食事をいただくことにしている。

私がVIPなんて行ったら、やっぱり”愛し子様”だから・・なんて思われたくないということもあるけれど、
せっかくの旅なんだから現地の方々と同じ空気で体験したいのだ。
こちらでは料理を美味しそうに食べている顔を見られるし、それを見て私も幸せな気持ちになるから。

昼食に出されたメニューは、”若鶏のスパイス炙り焼き” ”麦パン” ”トマトとアロエのサラダ” ”ココナッツのジュース” ”マンダリンのゼリー” 贅沢っ!

マンダリンはうちの領地から取り寄せてるものね!嬉しいっ

若鶏の炙り焼き、スパイスがきいていてとっても爽やか~
麦パンはしっかり麦の香りがしてサクっと食べ応え抜群!
トマトもシトラスからだわ・・アロエって初めて食べるけどツルっとしてて美味しい♪
ココナッツ~~~なにこれなにこれ~美味しっっ!

もうこんな美味しいのズルい~~~~

なんだか心がうるさくなる昼食だった(笑)

ルイは終始、懐かしいようなこと言いながらおかわりまでして食べていたし、ジーンも初めての異国料理に感動しながら噛み締めて食べていた(笑)

素敵な昼食を済ませてからは、サンドラ姉様とばったり会ってちょうど良いからって昨夜練った取引の計画を話すことにした。

目立つところでは何だから~と、私たちの宿泊している部屋へ来てもらったの。

サンドラ「話って私でいいのかしら?とりあえず、お部屋へお邪魔するわね」
と言っていたけど、
お嫁さんとはいえ、コンポートを名乗れているのだから有能なお嫁さんだと思うんだ!
私の勘でしかないけど。

そうして私たちの部屋のリビングでサンドラ姉様を囲んで座り、話し出す。

ルナ「姉様、実は昨夜私たちは夕食を街の飲食店で食べたのですが~・・」

と、”麦とスパイス” という店のこと、店主と奥様のこと、そこで食べたものについて思ったこと、それらをシトラスにも広めたいことを話した。

終始黙って話を聞いてくれたサンドラ姉様は、
サンドラ「まぁ!!そうだったのねっ、私たちにとって日常食であるものがまさか輸出出来るようなものだとは、思いもしなかったわ!!
確認なのだけどスパイスはあちらにもあるの??」

ハッ!となった。
そこは考えてなかったな・・

ルナ「いえ・・一応ハーブはあるのですが、カリーに使われているようなスパイスという種類は見たことがないので、流通していないと思うのだけど・・
これも一応お父様に確認事項として追記したいと思います!
あと、もしレシピだけじゃなくて料理から伝えてもらえるなら、こちらから料理人の方を派遣していただいたほうが現地の味をしっかりと伝えられると思うのですけど、どう思いますか?」

こればかりは、サンドラ姉様やコンポート商店の知恵を借りてしか考えらえない。
だって、私はいち子爵令嬢でしかない・・すべての決定権はお父様にあるわけだし・・

うん、だから相談することは間違ってないはずだ!

サンドラ姉様は少し考えてから、
サンドラ「そうねぇ・・だったら、今日の夕食は私たちと食べましょう?夕食刻にはお義父様もお義母様も主人も揃っているから、その時にいま話したことを伝えてくれたらいいわ!私はとっても良い考えだと思うけど、人員派遣にまでなると少し王宮を通さないといけないかもしれないし・・
難しい手続きもあったりするからね?でも、私はルナの考えを応援するわよ!頑張って♪」

そうして姉様の後押しもあって、私たちは夕食を皆さんとご一緒することにした。

領地に新しい特色を持ち込めるかもしれないんだものっ頑張るわ!!

そんな気合い十分なルナティカを優しく笑って見守るジーン。

・・の隣で、そんなジーンをそっと見つめるルイだけど、ジーンは気づかない(笑)



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