私が好きなのはあなたじゃないですよ?

夜明シスカ

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兄として

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なんということだ・・

俺の妹が怖がるほどの人物が近づくだと・・
なんとしても、情報を入手してやる。
お父様との約束の期限は2週間、それだけあれば十分だ。

翌日から学園での友人や贔屓にしている先生方や、学園の景観管理人や動物管理人などあらゆる伝手を使って情報集めをした。

それはもう呆れるくらい出てくること・・

ルティ家には男児が2人いる、一人は俺と同じ学園に通う15歳の兄の方、名前はセス・ルティ 彼についても、あまり良い噂は聞かなかった。
性格が悪いとかではないみたいだが、かなり陰気らしく目立つことを嫌いひたすら陰から・・そして、いまは一人のご令嬢にずっと執着しているらしいこと。

なんだそれは・・と思い、詳しく聞いてみると、
それはもう気分の悪くなる話だった。

どうやら彼の執着はかなりいきすぎているようで、
彼女がプライベートで出かけている際に急に同じ場所に現れたり、
下校途中もずっと付いてきたり、
知らないうちにカバンに手紙を忍ばせてたり、
彼女の使った物や触った物を集めているらしいことも聞いた。
直接話しかけてくることはないらしいが、とにかくずっと見ているらしい。
手紙にはどこで何をしていたね とか、一緒に居た友人に対して悪口を書きもっと相応しい友人と付き合うように助言されたり、男性と居たと知ると呪のような言葉を綴りながら、君に相応しいのは私だけだよ。
と意味不明なことが書かれているらしい。

あまりの執拗なやりように参ってしまった彼女は、いまは学園も休んでしまい自宅屋敷の自室から出られなくなっているんだとか。

好きなら好きだと言えばいいのに、そういうことは伝えずに陰気なやり口で彼女から回りの人間を排除したなんて・・
同じ生物と思いたくないな。

兄だけかと思いきや、なんとルティ家の男は代々そのようなことをするらしい。
なんて危ない奴らなんだ・・こんなのを貴族として放置しているなんて、国の責任問題になりかねない大事になってしまうこともあるかもしれない。

今度、殿下にもそれとなく話してみよう。

いや、いまはそれどころじゃない。

そんな奴が俺の妹を狙っているだなんて・・
絶対に関わらせてはならない。

誰か守ってくれる相手でも居てくれたらいいが・・
生憎と、クラナは男性との接点があまりないからなぁ・・

ん??
接点?
あるぞ?
あるじゃなか・・
1番適任者が・・

あー・・だけどあいつはいまペアが居たはずだ。

ふぅ・・
藁にも縋る思いとはこのことか。
とりあえず話してみるとするか。

兄として、なんとしてでも妹を守る。

早速夜に心当たりのある人物へと会いたいという手紙を出した。

一か八かだが・・

きっと、乗ってくれるだろう。

”たのむ・・・”

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