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森の奥の住処があるよ
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※病んでる表現注意報。
苦手な方は回避お願いします。
マトワの部屋にて、絶叫が響いていた。
「あぁぁぁぁ~送っちゃったぁ~ついに!ついにっっっ!!
あの子に似合う最高のドレス!!!
ぼ、僕の瞳の色なんてっ、なんてっっ
と~っても似合うよぉ~
もう見てくれたかなぁぁ
あの子のミルキーホワイトの髪の毛がキラキラしてぇ
もうたまらないっっっ!!!」
部屋の隅では、最近マトワの部屋付きになった新人メイド3人。
先程から絶叫している相手を見て、顔を青くして佇んでいる。
ソレを止めることもなく、見守っているだけ。
なぜ新人だけなのか・・なぜ?って・・ねぇ?
この家の在り方についていけなくて、給金の良さにも関わらず辞めていくのだ。
今回のメイドは1週間前に新しく入ってきた3人。
給金も良いし、初めは特に問題もなく仕事をこなせていた。
それが、今日になってコレだ。
もう狂気の沙汰。
頭がおかしいとしか言いようの無い光景を目の当たりにして、見ているこちらも気がおかしくなりそうなのだ。
ナニコレっっっ
気持ち悪っっ
先輩メイドから聞いた話では、このご子息は少し前にあったペアリングパーティーで意中のお相手を見つけたらしいが、ペアの申し込みを送り見事に断られたらしい。
だというのに、相手が素直になれないだけなのだとか勝手な思い込みをして、挙げ句の果てにはペアでもない相手にドレスを送りつけたらしい。
しかも、自分の瞳の色。
ペアでもない相手に贈り物をするのは非常識。
さらに瞳色なんて押し付けがましいし、断られている相手に対して無礼すぎる。
それを聞いて、ドン引きだ。
された側じゃなくても気持ち悪いのに、お相手はどれだけ怖い思いをしているかと思うと・・
お相手のことも先輩が教えてくれた。
キッシュ伯爵家のご令嬢で、珍しいミルキーホワイトの御髪にラズベリー色の瞳のお菓子のような可愛らしいお方だとか。
同性でもあれは好きになっちゃうって言ってたわね。
私たちも見てみたいっっっ!
んんっ
そんなお相手だけど、極秘情報だと最近侯爵家の御子息とペアが整ったらしいとか。
え・・うちの坊っちゃん完全に無理じゃないですか・・
え?坊っちゃんはペアが組まれたことを知らない???なんでよ・・
ご両親が隠してるらしいとか・・
害しかないな。
使用人一同、頭を痛め日々ため息ばかりが充満していく。
使用人専用サロンでは、常にいつ辞めようかという話で持ちきりだった。
いっそのこと、みんなで一斉に辞めてしまおうとか結託しているところだ。
この家は坊っちゃんだけじゃなく、色々おかしいのだ・・
その最たることが、いまいる使用人たちの誰も・・奥様をお見かけしたことがない。
本当に男女関係なく、誰も見たことがないという。
なんなら、奥様って幻??って思うほど。
旦那様からは奥様の名前が出ることもなく、奥様のためにこうしてほしい~とかそういう要望もない。
いったいどうなっているのか・・
私たちみたいな新人が奥様に会うには未熟すぎるから会えないだけかと思っていたら・・
なんと先輩メイド達も会ったことがないらしい。
執事長とメイド長なら知ってるかと聞いたことがあったらしいが、2人も本人に会ったことがなくてこのことは禁句らしい。
ナニソレ怖すぎる・・
「「「「「いやぁぁぁぁあ」」」」」
ってみんなで背筋を寒くさせている中、窓際で一人外を見ていた庭師見習いのティムはじぃーーっと庭の隅にある誰も近寄らないはずの屋敷の庭奥の森の茂みに小さな明かりを見た。
なんだ??と思って、目を擦ってもう一度見た時には暗い森に変わっていた。
疲れているせいだと気にも留めずそのまま忘れていた・・
まさかあんなことになるとは・・
”森の奥には誰も知らない魔女の住処があるよ”
いつだか聞いた庭師の師匠の言葉を思い出すのに時間がかかった。
もっと早く思い出すべきだったんだ。
苦手な方は回避お願いします。
マトワの部屋にて、絶叫が響いていた。
「あぁぁぁぁ~送っちゃったぁ~ついに!ついにっっっ!!
あの子に似合う最高のドレス!!!
ぼ、僕の瞳の色なんてっ、なんてっっ
と~っても似合うよぉ~
もう見てくれたかなぁぁ
あの子のミルキーホワイトの髪の毛がキラキラしてぇ
もうたまらないっっっ!!!」
部屋の隅では、最近マトワの部屋付きになった新人メイド3人。
先程から絶叫している相手を見て、顔を青くして佇んでいる。
ソレを止めることもなく、見守っているだけ。
なぜ新人だけなのか・・なぜ?って・・ねぇ?
この家の在り方についていけなくて、給金の良さにも関わらず辞めていくのだ。
今回のメイドは1週間前に新しく入ってきた3人。
給金も良いし、初めは特に問題もなく仕事をこなせていた。
それが、今日になってコレだ。
もう狂気の沙汰。
頭がおかしいとしか言いようの無い光景を目の当たりにして、見ているこちらも気がおかしくなりそうなのだ。
ナニコレっっっ
気持ち悪っっ
先輩メイドから聞いた話では、このご子息は少し前にあったペアリングパーティーで意中のお相手を見つけたらしいが、ペアの申し込みを送り見事に断られたらしい。
だというのに、相手が素直になれないだけなのだとか勝手な思い込みをして、挙げ句の果てにはペアでもない相手にドレスを送りつけたらしい。
しかも、自分の瞳の色。
ペアでもない相手に贈り物をするのは非常識。
さらに瞳色なんて押し付けがましいし、断られている相手に対して無礼すぎる。
それを聞いて、ドン引きだ。
された側じゃなくても気持ち悪いのに、お相手はどれだけ怖い思いをしているかと思うと・・
お相手のことも先輩が教えてくれた。
キッシュ伯爵家のご令嬢で、珍しいミルキーホワイトの御髪にラズベリー色の瞳のお菓子のような可愛らしいお方だとか。
同性でもあれは好きになっちゃうって言ってたわね。
私たちも見てみたいっっっ!
んんっ
そんなお相手だけど、極秘情報だと最近侯爵家の御子息とペアが整ったらしいとか。
え・・うちの坊っちゃん完全に無理じゃないですか・・
え?坊っちゃんはペアが組まれたことを知らない???なんでよ・・
ご両親が隠してるらしいとか・・
害しかないな。
使用人一同、頭を痛め日々ため息ばかりが充満していく。
使用人専用サロンでは、常にいつ辞めようかという話で持ちきりだった。
いっそのこと、みんなで一斉に辞めてしまおうとか結託しているところだ。
この家は坊っちゃんだけじゃなく、色々おかしいのだ・・
その最たることが、いまいる使用人たちの誰も・・奥様をお見かけしたことがない。
本当に男女関係なく、誰も見たことがないという。
なんなら、奥様って幻??って思うほど。
旦那様からは奥様の名前が出ることもなく、奥様のためにこうしてほしい~とかそういう要望もない。
いったいどうなっているのか・・
私たちみたいな新人が奥様に会うには未熟すぎるから会えないだけかと思っていたら・・
なんと先輩メイド達も会ったことがないらしい。
執事長とメイド長なら知ってるかと聞いたことがあったらしいが、2人も本人に会ったことがなくてこのことは禁句らしい。
ナニソレ怖すぎる・・
「「「「「いやぁぁぁぁあ」」」」」
ってみんなで背筋を寒くさせている中、窓際で一人外を見ていた庭師見習いのティムはじぃーーっと庭の隅にある誰も近寄らないはずの屋敷の庭奥の森の茂みに小さな明かりを見た。
なんだ??と思って、目を擦ってもう一度見た時には暗い森に変わっていた。
疲れているせいだと気にも留めずそのまま忘れていた・・
まさかあんなことになるとは・・
”森の奥には誰も知らない魔女の住処があるよ”
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もっと早く思い出すべきだったんだ。
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