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安心できる場所
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ガタゴトと馬車に揺られて1時間ほどだろうか?
少し馬車の動きがゆっくりになったなと感じた時、
「そろそろうちに着くよ」
とリオル様が言った。
そっか、着くんだ。
ドキドキと不安が押し寄せて、心臓が口から出そう。
「緊張しすぎて・・」
自分のいまの状況を素直に口にする。
それを聞いたリオル様は、ハハッと軽く笑って、
「くくっそんなに緊張しなくても、僕の両親も使用人たちもみんなクラナのこと歓迎してくれるから。
大丈夫、ここは安全だよ。」
笑いながらも、安心してほしいと伝えてくれることに少しホッとする。
「あの、ご両親にはすぐに挨拶出来ますか?」
「ん?あぁ、うん。なんなら、出迎えに出てくるんじゃないかな?」
「え・・それは・・嬉しいけど、申し訳ない気が・・」
「本人たちの意思なんだから、させておけばいいんだよ。
制止すると逆に拗ねるからね(苦笑)」
「す、拗ねる???」
何かの冗談かと思った。
侯爵と夫人が拗ねるお姿なんて、想像も出来なかったから。
「クラナと会うのは久しぶりだからね、2人もとっても楽しみにしているんだよ~」
「そ、そうなんですね・・
あっ私、手土産とかも持ってきてなくて・・」
「あぁ、今回はそういうのは気にしなくていいよ。
ほら、こちらが強引に預からせてって言ったようなものだからね。
両家同意だし、うちの屋敷で過ごしている間にまたクラナの手作りお菓子を振る舞ってくれたら、そちらのほうが喜ぶよ」
ハッとなった。
そうか・・一度きりの訪問じゃなくて、これからいつまでかわからないけどトルディア家で過ごすんだから・・
よしっ!!
美味しいお菓子を振る舞って見せる!
トルディア家の皆様に私が出来る最大限の感謝を示さなきゃっ
小さな拳をぎゅっと握って気合を入れてる可愛い人を見つめる目には気づかず、クラナは一人何を作ろうかと頭の中でお菓子の図を広げていた。
そんな微笑ましい時間も、馬車の止まった音で中断される。
コンコン
「到着致しました」
御者の声かけで一旦思考を停止した。
リオル様が応え、扉が開かれて降りていく。
私のこともエスコートしてくれた。
私よりも大きい手は温かくて、ホッとする。
到着した少し先に、お屋敷の扉前で使用人のみなさんと共に侯爵夫妻も出迎えてくれている。
久しぶりに見たお二人も、相変わらず素敵だ。
リオルと共に進み、対面する。
「おかえりさない、二人とも。
クラナちゃん今日からはただいまよ?いいわね?お家だと思って過ごして欲しいの。」
お家だと・・実家を思い出して、ウルっとなりながらも、静かに頷く。
「はい・・お世話になりますっ・・ただいま。」
そう言ってニコリと笑った。10歳の少女の気丈な姿にみんなが心を痛め、そして快適過ごせるように配慮しようと思うには十分だった。
「やぁクラナ、私のことも覚えているかい?
今日からよろしく!」
まだ若々しい侯爵も、ニカっと笑って歓迎してくれた。
ふふっ私のことをこんなに受け入れてくれてる人たちがいて、守りたいって思ってくれているなんて・・なんて贅沢。
いまはとにかく、この環境でしっかり養生しなきゃ・・
そしてせっかくだから、色々と学んで役に立ちたい。
私はこの先、ここで生きていきたい。
”この温かく安心できる場所で”
少し馬車の動きがゆっくりになったなと感じた時、
「そろそろうちに着くよ」
とリオル様が言った。
そっか、着くんだ。
ドキドキと不安が押し寄せて、心臓が口から出そう。
「緊張しすぎて・・」
自分のいまの状況を素直に口にする。
それを聞いたリオル様は、ハハッと軽く笑って、
「くくっそんなに緊張しなくても、僕の両親も使用人たちもみんなクラナのこと歓迎してくれるから。
大丈夫、ここは安全だよ。」
笑いながらも、安心してほしいと伝えてくれることに少しホッとする。
「あの、ご両親にはすぐに挨拶出来ますか?」
「ん?あぁ、うん。なんなら、出迎えに出てくるんじゃないかな?」
「え・・それは・・嬉しいけど、申し訳ない気が・・」
「本人たちの意思なんだから、させておけばいいんだよ。
制止すると逆に拗ねるからね(苦笑)」
「す、拗ねる???」
何かの冗談かと思った。
侯爵と夫人が拗ねるお姿なんて、想像も出来なかったから。
「クラナと会うのは久しぶりだからね、2人もとっても楽しみにしているんだよ~」
「そ、そうなんですね・・
あっ私、手土産とかも持ってきてなくて・・」
「あぁ、今回はそういうのは気にしなくていいよ。
ほら、こちらが強引に預からせてって言ったようなものだからね。
両家同意だし、うちの屋敷で過ごしている間にまたクラナの手作りお菓子を振る舞ってくれたら、そちらのほうが喜ぶよ」
ハッとなった。
そうか・・一度きりの訪問じゃなくて、これからいつまでかわからないけどトルディア家で過ごすんだから・・
よしっ!!
美味しいお菓子を振る舞って見せる!
トルディア家の皆様に私が出来る最大限の感謝を示さなきゃっ
小さな拳をぎゅっと握って気合を入れてる可愛い人を見つめる目には気づかず、クラナは一人何を作ろうかと頭の中でお菓子の図を広げていた。
そんな微笑ましい時間も、馬車の止まった音で中断される。
コンコン
「到着致しました」
御者の声かけで一旦思考を停止した。
リオル様が応え、扉が開かれて降りていく。
私のこともエスコートしてくれた。
私よりも大きい手は温かくて、ホッとする。
到着した少し先に、お屋敷の扉前で使用人のみなさんと共に侯爵夫妻も出迎えてくれている。
久しぶりに見たお二人も、相変わらず素敵だ。
リオルと共に進み、対面する。
「おかえりさない、二人とも。
クラナちゃん今日からはただいまよ?いいわね?お家だと思って過ごして欲しいの。」
お家だと・・実家を思い出して、ウルっとなりながらも、静かに頷く。
「はい・・お世話になりますっ・・ただいま。」
そう言ってニコリと笑った。10歳の少女の気丈な姿にみんなが心を痛め、そして快適過ごせるように配慮しようと思うには十分だった。
「やぁクラナ、私のことも覚えているかい?
今日からよろしく!」
まだ若々しい侯爵も、ニカっと笑って歓迎してくれた。
ふふっ私のことをこんなに受け入れてくれてる人たちがいて、守りたいって思ってくれているなんて・・なんて贅沢。
いまはとにかく、この環境でしっかり養生しなきゃ・・
そしてせっかくだから、色々と学んで役に立ちたい。
私はこの先、ここで生きていきたい。
”この温かく安心できる場所で”
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