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使用人の計画2
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あれから1時間、再び使用人棟の食堂へ集まったメンバー。
庭師見習いのティム
庭師のモルト(ティムの兄貴分)
厩番のコール
そして、執事長の代わりに執事のルーチェ
4人が森の奥へと行くことになった。
「じゃあ気をつけてね、くれぐれも無茶なことはしてはいけません。
無事に戻ってくること。わかったね?」
「おかんみたいですよー(笑)」
「なんだって?」
「いやいや、侍女長の言うことはわかっています。みんな揃って戻ってきますよ。」
「そうしてくれないと、仲間が泣くよ」
・・・
そうか、仲間は泣いてくれるんだな。
でも、泣かせたくない。
俺達は無事に戻ってくることが一番の使命だと胸に留めた。
そして、侍女長を見て頷く。
「弁当とお菓子、ありがとうございます!行ってまいります!」
「「「「いってらっしゃい」」」」
侍女長と料理人たちに見送られて出発した。
そうして俺達4人はティムを先頭に森へ足を入れた。
帰りも迷うことのないようにと、青い掌の大きさもある大きめの魔除け石を道筋に置いていく。
コレなら動物にも持っていかれない。
最初はそんなに気にならないほどの木の多い庭だな~程度だったが、10分も進むと陽も薄っすらしか差していないまるで森のような様子に、なるほどコレは森だと思えた。
道とも呼べないなんとか獣道に見えるところを植物を刈りながらわざと道を作っていく。
時間にして30分ほどだろう。
目を凝らすと見えてきた小さな小屋、どうやら目的地に着いたらしい。
怖いもの知らずのコールが小屋の周りをウロウロして様子を探っている。
「目立つよつなことするなよ~」とモルト。
「相変わらずコールさんは好奇心の塊ですねぇ」ルーチェも呆れている。
当の本人は、楽しそうに「お?野菜が植えられてる!」とか、「コレは~何かな??」と手に取ってみたり。
その好奇心丸出しの行動を取れるところはある意味羨ましい。
俺は慎重すぎてなかなか行動に移せないことが多くてチャンスを逃すんだよなぁ。
何とも損な性格だと思っている。
「うーん、特に物音もしないしなぁ」
「そうですね、でも質素な小屋ではあるけど小綺麗にされていますよ」
「野菜だけじゃなくて、植木鉢とかもあるしな花を愛でられる人間は悪い奴じゃない!」
「それは会ってみないとわかんないだろー?」
「どうする??」
「よし、では私が入室を試みることにします。
普段執事として働いているので、そういうことに関しては一番やり慣れていますし。」
「「「適材適所だな!任せた」」」
「えぇ、任されました。」
そう言ってルーチェは手袋をはめてから丁寧な所作で扉をノックした。
控えめかつしっかり認識出来る音量を弁えている。
"さすがなだ"
残りの3人は感心した。
俺達には無理だからなぁ(笑)
そして、事のいきさつを見守っていると・・
中からの細く全体的に白い人が出てきた。
歩みはヨタヨタとしていて、いまにも倒れそうだ。
ムーングレー色の髪は長くいつから切っていないんだ?と思うほど引き摺っている。
この人が魔女???
4人の頭にはハテナばかりが浮かぶ。
庭師見習いのティム
庭師のモルト(ティムの兄貴分)
厩番のコール
そして、執事長の代わりに執事のルーチェ
4人が森の奥へと行くことになった。
「じゃあ気をつけてね、くれぐれも無茶なことはしてはいけません。
無事に戻ってくること。わかったね?」
「おかんみたいですよー(笑)」
「なんだって?」
「いやいや、侍女長の言うことはわかっています。みんな揃って戻ってきますよ。」
「そうしてくれないと、仲間が泣くよ」
・・・
そうか、仲間は泣いてくれるんだな。
でも、泣かせたくない。
俺達は無事に戻ってくることが一番の使命だと胸に留めた。
そして、侍女長を見て頷く。
「弁当とお菓子、ありがとうございます!行ってまいります!」
「「「「いってらっしゃい」」」」
侍女長と料理人たちに見送られて出発した。
そうして俺達4人はティムを先頭に森へ足を入れた。
帰りも迷うことのないようにと、青い掌の大きさもある大きめの魔除け石を道筋に置いていく。
コレなら動物にも持っていかれない。
最初はそんなに気にならないほどの木の多い庭だな~程度だったが、10分も進むと陽も薄っすらしか差していないまるで森のような様子に、なるほどコレは森だと思えた。
道とも呼べないなんとか獣道に見えるところを植物を刈りながらわざと道を作っていく。
時間にして30分ほどだろう。
目を凝らすと見えてきた小さな小屋、どうやら目的地に着いたらしい。
怖いもの知らずのコールが小屋の周りをウロウロして様子を探っている。
「目立つよつなことするなよ~」とモルト。
「相変わらずコールさんは好奇心の塊ですねぇ」ルーチェも呆れている。
当の本人は、楽しそうに「お?野菜が植えられてる!」とか、「コレは~何かな??」と手に取ってみたり。
その好奇心丸出しの行動を取れるところはある意味羨ましい。
俺は慎重すぎてなかなか行動に移せないことが多くてチャンスを逃すんだよなぁ。
何とも損な性格だと思っている。
「うーん、特に物音もしないしなぁ」
「そうですね、でも質素な小屋ではあるけど小綺麗にされていますよ」
「野菜だけじゃなくて、植木鉢とかもあるしな花を愛でられる人間は悪い奴じゃない!」
「それは会ってみないとわかんないだろー?」
「どうする??」
「よし、では私が入室を試みることにします。
普段執事として働いているので、そういうことに関しては一番やり慣れていますし。」
「「「適材適所だな!任せた」」」
「えぇ、任されました。」
そう言ってルーチェは手袋をはめてから丁寧な所作で扉をノックした。
控えめかつしっかり認識出来る音量を弁えている。
"さすがなだ"
残りの3人は感心した。
俺達には無理だからなぁ(笑)
そして、事のいきさつを見守っていると・・
中からの細く全体的に白い人が出てきた。
歩みはヨタヨタとしていて、いまにも倒れそうだ。
ムーングレー色の髪は長くいつから切っていないんだ?と思うほど引き摺っている。
この人が魔女???
4人の頭にはハテナばかりが浮かぶ。
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