見習い女神のミッションコンプリート!<完結>

黎明まりあ

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12、見習いのしくじり

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「どうやら上手く行ったみたいね!」
「まぁな」

 ココは高い高い空の上。
 地球という青く輝く惑星ほしを、のぞき込んでいる銀髪の美男美女がいた。

「本当にあの時はどうなることかと思った。
 先代がすぐに気付いて直してくれたからいいものの……」
「もぉそれ以上言わないでよ、審査官!
 これでも、深く、深く反省しているんだから」

 2人の脳裏のうりに浮かぶのは、あの日の出来事だ。

 >>>>>>

 「もう食べられないよぉ~……サツモイモ……ムニャムニャ」

 地球と呼ばれる惑星ほしに降りた時に手に入れた、お気に入りのソファで、彼女が昼寝をしていた時だった。
 そこに息を乱しながら、1人の使いの者がけ込んでくる。

「大変です!
 25代目、時の女神さまぁ~!
 何者かが時の概念がいねんを勝手に操作そうさしたせいで、地球という惑星ほしの時間に、ひずみがしょうじています!」
「スピーッ、スピーッ」

 使いの者がユサユサと体をゆすっても、彼女は気持ち良さそうにまだ眠っていた。
 そこへ銀髪の美男子が、すごい勢いで走りこんでくる。

「25代目はいたか?!」
「そっ、それが、グッスリ寝ておられまして、全然起きません!」
「何だとぉ~!
 おい、起きろぉ~!」

 美男子も彼女の耳元で叫ぶが……彼女は全く目を覚さない。

「早くおーきーろぉ~!
 大変なコトが起きてるぞ!」
「ブッ、ブフォー!」
「えっ?
 何だ、この音!
 何か爆発したのか?
 起きろぉ~、25代目ぇ~!」

 すると、25という言葉が刺激となったのか、彼女の目がパッチリ開いた。

「ハイ!
 ワタクシ25代目でございます!」
「ようやく起きたか!
 詳しい話は後からするが、地球の時間が、何者かによってゆがめられているらしい!
 早く直すんだ!
 うっ……何だ……くっ、クサい!」

 彼は鼻をつまみながら説明するが、彼女の目はまたしても半分閉じかかっていく。

「ハイ、分かりました……ムニャムニャ!
 ワタクシは……ふわ~っ……あ~っ、まだ眠い……」
「しっかりしろ!
 一刻いっこくあらそうのだ!
 うっ、本当にクッサっいなぁ!」

 彼も、彼女の肩をさぶって起こそうとした。

「あっ、ハイ、ワタクシは、地球で学習した、寝っと呼ばれる、寝ながらオナラというモノを再現してみました!
 この特徴は、音と異臭いしゅうです。
 しばらくたったら、このにおいは消えるので、それまでお待ちくださいね!

 え~と、何だったっけ?
 あっ、そうだ!
 お仕事、お仕事!
 ワタクシは時の女神25代目なので、この惑星ほしも1日25時間で動いてますよね?
 さぁ、直しますよぉ~!
 とぉりぁあぁぁ~!」
「はぁあぁあ~?!
 違うだろ!
 この惑星ほしは1日24時間だぞ!
 しかもこの異臭いしゅう、なかなか消えない!」

 彼の言葉に、今度こそ彼女の目は大きく見開いた。

「えぇえぇえ~!!
 ヤバいじゃん!
 やっちゃったぁ~!」
「25代目、早く直せよ!
 おい、そこの使いの者!
 先代の時の女神を早く呼んでこい!」
「はいぃいぃ!」

 バタバタと、使いの者は部屋から走り去って行った。

 >>>>>

「あの後さぁ、24代目の前でも寝っ披露ひろうしたら、ますます怒られたのよ。
 それで罰として25代目を降ろされ、見習いの身になってしまったの」

 彼女はほおに手を当てながら、深くため息をついた。

「違うだろ!
 見習いに降ろされたのは、お前の時間設定ミスのせいだろ!
 それに、すぐに時間設定を直したけど、すでに遅くて……本来とは違う未来になった事例じれいが、25件も発生したんだぞ!」

 彼女は、しばらくプクリとほおふくらませていたが、気持ちを持ち直したのか、彼にある件を確かめる。

「でもさぁ、コレで先代に言われた25件全部、本来のカタチに直したわよ?
 これで私もやっと、見習いから卒業ね!」
「それは……どうかな?
 あの先代だからなぁ。
 何とも言えないな。
 一応いちおう俺もキチンと見届けて、この件の報告も終えた。
 これで、やっとお前が25代目にふさわしいかどうかの審査は、終了だな」

 そこまで話したところで、彼は改めて彼女に問いかけた。

「ところで今回の2人、生まれ変わったせいで、2人を見つけるのにさらに難易度なんいどが上がったけど、どうやってあの2人が、あの時の当事者だと分かったんだよ?」
「ふふふっ、それはね、生まれ変わる時にあの2人だと分かるように、たましい目印めじるしをつけたの」
「目印ぃ~?」
「そう、あのね、地球には……特にあの2人が生まれ変わった日本には、四則しそく計算と呼ばれるものがあって、ソレを使ったの!」
「どこに?」
「私は25代目でしょう?
 2と5をそのまま使うか、四則計算を使った名前になるように、魔法をかけたのよ。
 だから、七実は2と5を足した7を、圭三は5から2を引いた3が名前に使われているでしょう?」
「……ソレって……本当に分かりやすいのか?」
「もう!
 私が分かったからイイの!
 とにかく、コレにて……」
「コレにて?」
「先代から言われた……ミッション、コンプリートぉ!」

 そう言って25代目……まだ見習いの……時の女神は、右手を空高くき上げて、満面の笑みを浮かべた。

 <完>
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感想 5

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みんなの感想(5件)

八朔バニラ
2026.02.21 八朔バニラ

素晴らしい神作品じゃありませんか!
まりあさんは作品によって文体を変えられるのが本当にスゴいと思います。
とても読みやすくて、最後まで飽きませんでした。

七実さんと圭三さんが無事にくっついて良かったです。
圭三さん、最終的にはスパダリになって……(´;ω;`)
占い師の2人がめっちゃ好きなんです(*´艸`*)
良い作品に出会えて幸せでした!
ありがとうございました(*´ω`*)

2026.02.23 黎明まりあ

バッ、バッ、バニラさぁ〜ん!
 感想まで書いてくださり……好きです♡付き合ってください!(←結構ガチ笑)

 褒めていただき、素直に嬉しいんですが、自分的には、恋愛イケメンのノリの文体ですし、なんだか長編のプロットみたいになってしまったなぁ〜と反省ばかりの作品になりました。
 短編って難しい!
 いや、他の2作品も長編にするつもりは全くなかったんですが、ストーリーの矛盾はダメ!絶対!と思って書いていたら、いつの間にか文字数が増えていたカンジなんです……実は。

 イイね!もありがとうございました!(フフフ、作者だから……じゃなくて、人がいないから分かりました笑)
 今後の励みになります。

 あの占い師2人は、私も気に入っていて、2人を主人公にした作品を書いて、なろうさんにリベンジにいきたいです。
 (この作品、なろうさんにも置いて……見事になろう樹海に沈んでます=読まれてないので……)

 でもウフフ♡シーン(18)がないと、ラクはラクですが、その分、ストーリーで魅せないといけないので、苦労はどっちもどっちなんだなぁ〜と体感しました。笑

 それにしても今回の25周年カップは、AIさん規定で、100作品くらい退場になりましたね……それが1番ビックリしました。

 もはや私信になってますが(笑)、恋愛祭り中にもう一度更新したいので、苦手だけど、恋愛イケメン頑張って書こうと思ってます。
 一緒に頑張っていきましょうね!

 バニラさんもお忙しいところ、本当にありがとうございました。
 )^o^(〜バニラ神降臨&感謝♡♡♡

解除
うどん
2025.12.06 うどん

おっ完結!面白かったです!(この作品神やん)(o^―^o)ニコ

2025.12.06 黎明まりあ

何度も感想ありがとうございます!

 この作品は、うどん様のおかげで完結できたと言っても過言ではありません。

 心より感謝とお礼申し上げます。
 ありがとうございました。
 m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

 それにしても、カップといい、コンテンツ大賞といい、参加する方にまわると、本当に大変ですね。
 うどん様もお疲れ様でした。
 今後のご活躍、陰ながら応援させていただきます。

 話は代わりますが、家族に鉄道好きがいまして……私はただ話を聞いているだけなんですが、最近、ダイヤモンドクロッシングについて聞きました。

 漠然とした感想なんですが、ダイヤモンドクロッシングって、なんかこうロマンがあるというか、小説のネタに使えそうだなぁ〜と思いましたが、まだ熟考が必要なようです。
 
 鉄道って時刻表トリックみたいなミステリーにも活躍するし、乗車したら異世界だったとかのファンタジー系もイケると思うので、ステキな趣味をお持ちだなぁ〜と思いました。(素人感想で申し訳ありません)

解除
うどん
2025.12.04 うどん

まだ続きアルカナ...(o^―^o)ニコ

2025.12.04 黎明まりあ

感想&ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
 )^o^(〜〜〜神☆☆☆

 あります!
 ココで終わると普通のお話になってツマラないので、明日までに頑張って書きます!
 最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです!
 m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

解除

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