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激動! 体育祭!
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武藤様の待っている家。揺らぐことなく素敵な響きである。推しの待ってる家に帰るってアクスタ買わなくてもできたんだ、武藤様のアクスタはないけども。何でないの?
「たで~ま~」
がちゃりと音を立てて扉を開けば、武藤様はまだ帰ってきていなかった。しんと静まり返った広いリビング兼ダイニングに俺の声のみが響く。
俺の動きに人感センサーが反応したのか、電気がパッと点いた。何でもかんでも自動化の時代である。
「……」
周囲を見まわし、人がいないか確認。いたら怖いけど。いつも武藤様が寛がれているカウチに近づいて──
「ダハァ~~~~~~怖かった~~~~~!!」
バフン、と倒れ込んだ。アーーーーいい匂いーーッッスッゲェなんかこうさぁ、大人のムスクみたいなスメルみたいなとにかくいい匂いがする。これを缶とかに詰めて一生嗅いでいたい~~
体臭なのだろう、ほんのりと人間味のある(ふわふわ言葉)匂いがするのも良すぎる。脳が溶ける。
「マジで死ぬかと思った本当にアイツちょっと腕振ったら俺のこと殺せるじゃんなァ~~!! 上位存在は上位存在らしくしてろよ~~!!」
アーーーーッッッッいい匂いに包まれて赤ちゃん返りするのはキクなぁ!! これから先大人になるにつれて増える自由と責任が重いぜ!! ずっと子供のままでいたい、あんな怖い思いは二度としたくない。
「一歩間違えたら終わりなんマジでクソゲーかよ~~この人生とかいうゲームよぉ!! ゲームショップの隅とかで20円で売られてろ勝手に!!」
体全体を使って自分を脈うたせてみる。俺は今なお空中にあるなんか粒子の波の一つ。このまま空気に溶けて消えてしまいたい。なんか儚いね。やってること水際に打ち上げられた魚だけど。
「プレイする了承もしてねーのにステージ進ませるんじゃねぇよ体験版で終わらせてくれ~!!」
今日は怖かったし生きるのは素晴らしい。
一手打ち間違えたら何もかもおしまいになる状況にプロ棋士でもないのに陥らされるとは思っていなかった。いい加減にしてほしい。ほらなんか泣けてきてる。
はぁ~ばぶばぶ。おぎゃおぎゃにゃ~ん
無責任にただ可愛い生き物になって永遠に愛でられるだけ愛でられて生きていき──
「…………何してんだ」
──たい……。
「おかえり~……ソファ、あっためておいたよ~……?」
「そうか、退け」
はい。
仰向けになってダバダバ手足を動かし、エアベッドメリーで遊んでいたら武藤様に見られていた。新鮮に死にたい。
すごすごとソファから降り、風呂にでも入ってこようと洗面所に歩き出す。あ、風呂入る前にソファダイブしちゃったから後で掃除しておこ。
「おい」
「ワ!! ごめん掃除今からやる!?!?」
「は? ……ああ、あとでやっておく。気にすんな」
「えっ優し~ありがと~ごめ~ん!!」
なんか今日武藤様やさしいな。普段は俺がズボラなことしたらクソデカビッグため息も付属するっていうのに。
じゃあ何を呼び止められたのだろう。困惑しながら武藤様をみると、金色の瞳がじっと俺を映していた。相変わらず他人をまっすぐみる人である。
「……なぁに?」
極限まで消した空調の音が聞こえるくらい、沈黙が耳に痛かった。
シンとしている中に時計の針がカチカチと等間隔で時を刻んでいて、洗面所に向かう俺を見る武藤様は、気持ち顔が赤い、ような?
(え、何告白?)
この雰囲気はそうじゃない? 華麗に完璧に武藤様のピンチを救えてしまったのだし、多少恋をされても──いや無理か。
けれど心臓は勝手に脈打つ。皮膚の薄い目元に赤みがかった、綺麗な金色に見つめられていたら、その場に縫い付けられたように動けなくなった。
呼吸音だけがただ交わされていて。
空調は効いているのに暑い。どくどくと早鐘を打つ心臓が、スゥと息を吸った彼の声を聞き取って──
「何がほしい」
まぁですよね。
思わずズッコケそうになるのを堪えた。そらそんなことで好きになってもろたら苦労もせんわ親衛隊なんぞ!! 俺は別にガチ恋勢じゃないし!!
(でも憧れの人にこんな見られたら勘違いするやろがい!!)
どうやら褒美をもらえる展開のようだ。世界救った時の国王じゃん。王様似合うな武藤様。まぁ経済界のプリンスだしな。
しかし褒美、褒美ねぇ~……
「うーん、特にないかも」
「は?」
「いや確かにさぁ、今回おれ頑張ったよ? 凄かったよ? 今日の晩御飯はハンバーグと唐揚げを持ってくれてもいいと思うの」
「そのつもりだが」
「じゃ~それで良いよ~」
「は? ふざけるなよ」
ブチギレるなそんなことで。
眼光が鋭くなる。目ェ怖! 借り作ったとか思ってんのかな。まぁ律儀な人だし、プライドも高いし、立場もあるので得体の知れない相手に借りを作った状態というのも怖いだろう。
……仕方がない。推しに心労をかけさせる訳にもいかないしな。
「あのねぇ武藤様、おれ、武藤様のファンなんだよね」
「……は?」
「だいすきなの。武藤様のこと」
「大好きって──」
「あ、付き合いたいとかじゃなくてね? まさにファンってこと! 同居人がファンなの、嫌かな~と思って黙ってただけ」
立ち上がりかけた武藤様を制しておく。リアコだったら怖いもんな。その点俺はリアコではない。なので武藤様と一緒にいられる。安全安心である。
困惑している武藤様に苦笑した。
変なとこ可愛らしいので、この人はずるいのだ。
「だから、笑ってくれたらそれでいいよ。オタク冥利に尽きるから」
困惑したまま、完璧な笑顔で返された。わは、でもちょっと口元引き攣ってる。
「あはは! おれほどじゃないけど、笑顔下手だね~!」
「何言ってんだ、テメェ」
「何年オタクやってると思ってんの! 貴方の本当の笑顔くらい、区別つくよ」
でもそれで良い。出来れば本当に笑って欲しかったけれど、武藤様が今見せれる顔がそれならそれでも良いのだ。綺麗なのは綺麗だし、俺は武藤様のどんな顔も愛しているのだから。
「……うん。俺の報酬はそれで良いよ」
オタクって、推しのためならなんでも出来ちゃうんだからさ。
──こうしてカッコつけて洗面所に去りかけ、踵を返す。
「アごめんでもやりたいことはあった!!!!!!! 無理にはしてくれなくて全然良いけど相談はさせて!?!?!?!?!?」
そんな間抜けな俺の姿を見て、武藤様は今度こそ、誰もが見惚れる可愛い顔で笑ってくれた。
「たで~ま~」
がちゃりと音を立てて扉を開けば、武藤様はまだ帰ってきていなかった。しんと静まり返った広いリビング兼ダイニングに俺の声のみが響く。
俺の動きに人感センサーが反応したのか、電気がパッと点いた。何でもかんでも自動化の時代である。
「……」
周囲を見まわし、人がいないか確認。いたら怖いけど。いつも武藤様が寛がれているカウチに近づいて──
「ダハァ~~~~~~怖かった~~~~~!!」
バフン、と倒れ込んだ。アーーーーいい匂いーーッッスッゲェなんかこうさぁ、大人のムスクみたいなスメルみたいなとにかくいい匂いがする。これを缶とかに詰めて一生嗅いでいたい~~
体臭なのだろう、ほんのりと人間味のある(ふわふわ言葉)匂いがするのも良すぎる。脳が溶ける。
「マジで死ぬかと思った本当にアイツちょっと腕振ったら俺のこと殺せるじゃんなァ~~!! 上位存在は上位存在らしくしてろよ~~!!」
アーーーーッッッッいい匂いに包まれて赤ちゃん返りするのはキクなぁ!! これから先大人になるにつれて増える自由と責任が重いぜ!! ずっと子供のままでいたい、あんな怖い思いは二度としたくない。
「一歩間違えたら終わりなんマジでクソゲーかよ~~この人生とかいうゲームよぉ!! ゲームショップの隅とかで20円で売られてろ勝手に!!」
体全体を使って自分を脈うたせてみる。俺は今なお空中にあるなんか粒子の波の一つ。このまま空気に溶けて消えてしまいたい。なんか儚いね。やってること水際に打ち上げられた魚だけど。
「プレイする了承もしてねーのにステージ進ませるんじゃねぇよ体験版で終わらせてくれ~!!」
今日は怖かったし生きるのは素晴らしい。
一手打ち間違えたら何もかもおしまいになる状況にプロ棋士でもないのに陥らされるとは思っていなかった。いい加減にしてほしい。ほらなんか泣けてきてる。
はぁ~ばぶばぶ。おぎゃおぎゃにゃ~ん
無責任にただ可愛い生き物になって永遠に愛でられるだけ愛でられて生きていき──
「…………何してんだ」
──たい……。
「おかえり~……ソファ、あっためておいたよ~……?」
「そうか、退け」
はい。
仰向けになってダバダバ手足を動かし、エアベッドメリーで遊んでいたら武藤様に見られていた。新鮮に死にたい。
すごすごとソファから降り、風呂にでも入ってこようと洗面所に歩き出す。あ、風呂入る前にソファダイブしちゃったから後で掃除しておこ。
「おい」
「ワ!! ごめん掃除今からやる!?!?」
「は? ……ああ、あとでやっておく。気にすんな」
「えっ優し~ありがと~ごめ~ん!!」
なんか今日武藤様やさしいな。普段は俺がズボラなことしたらクソデカビッグため息も付属するっていうのに。
じゃあ何を呼び止められたのだろう。困惑しながら武藤様をみると、金色の瞳がじっと俺を映していた。相変わらず他人をまっすぐみる人である。
「……なぁに?」
極限まで消した空調の音が聞こえるくらい、沈黙が耳に痛かった。
シンとしている中に時計の針がカチカチと等間隔で時を刻んでいて、洗面所に向かう俺を見る武藤様は、気持ち顔が赤い、ような?
(え、何告白?)
この雰囲気はそうじゃない? 華麗に完璧に武藤様のピンチを救えてしまったのだし、多少恋をされても──いや無理か。
けれど心臓は勝手に脈打つ。皮膚の薄い目元に赤みがかった、綺麗な金色に見つめられていたら、その場に縫い付けられたように動けなくなった。
呼吸音だけがただ交わされていて。
空調は効いているのに暑い。どくどくと早鐘を打つ心臓が、スゥと息を吸った彼の声を聞き取って──
「何がほしい」
まぁですよね。
思わずズッコケそうになるのを堪えた。そらそんなことで好きになってもろたら苦労もせんわ親衛隊なんぞ!! 俺は別にガチ恋勢じゃないし!!
(でも憧れの人にこんな見られたら勘違いするやろがい!!)
どうやら褒美をもらえる展開のようだ。世界救った時の国王じゃん。王様似合うな武藤様。まぁ経済界のプリンスだしな。
しかし褒美、褒美ねぇ~……
「うーん、特にないかも」
「は?」
「いや確かにさぁ、今回おれ頑張ったよ? 凄かったよ? 今日の晩御飯はハンバーグと唐揚げを持ってくれてもいいと思うの」
「そのつもりだが」
「じゃ~それで良いよ~」
「は? ふざけるなよ」
ブチギレるなそんなことで。
眼光が鋭くなる。目ェ怖! 借り作ったとか思ってんのかな。まぁ律儀な人だし、プライドも高いし、立場もあるので得体の知れない相手に借りを作った状態というのも怖いだろう。
……仕方がない。推しに心労をかけさせる訳にもいかないしな。
「あのねぇ武藤様、おれ、武藤様のファンなんだよね」
「……は?」
「だいすきなの。武藤様のこと」
「大好きって──」
「あ、付き合いたいとかじゃなくてね? まさにファンってこと! 同居人がファンなの、嫌かな~と思って黙ってただけ」
立ち上がりかけた武藤様を制しておく。リアコだったら怖いもんな。その点俺はリアコではない。なので武藤様と一緒にいられる。安全安心である。
困惑している武藤様に苦笑した。
変なとこ可愛らしいので、この人はずるいのだ。
「だから、笑ってくれたらそれでいいよ。オタク冥利に尽きるから」
困惑したまま、完璧な笑顔で返された。わは、でもちょっと口元引き攣ってる。
「あはは! おれほどじゃないけど、笑顔下手だね~!」
「何言ってんだ、テメェ」
「何年オタクやってると思ってんの! 貴方の本当の笑顔くらい、区別つくよ」
でもそれで良い。出来れば本当に笑って欲しかったけれど、武藤様が今見せれる顔がそれならそれでも良いのだ。綺麗なのは綺麗だし、俺は武藤様のどんな顔も愛しているのだから。
「……うん。俺の報酬はそれで良いよ」
オタクって、推しのためならなんでも出来ちゃうんだからさ。
──こうしてカッコつけて洗面所に去りかけ、踵を返す。
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