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01 ヌーボー・レース
祭りのはじまり
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「あ、ああ、そ、そうなんでぇ……」
「やっぱりロリコンだった。疑惑は確信へと変わる。次は私も毒牙にかけるのか、そうなのか」
2人がリーナの妻&初夜発言にどん引く。
「違うぞぉ!俺はロリコンじゃねぇ!」
「あんなにわらわを利用するだけしておいて捨てる気なのかえ?」
いや、そりゃ、リーナの力を借りたけども。
おまえ、絶対わかっててやってるだろ……!
「まぁ。そういう事じゃ。わらわはこやつの妻のようなものと思っておいてほしいのじゃ」
「妻って、おま」
ララガがボリボリツインテールの頭をかいて
「まぁよお、おいらだって、まぁ、その、人のことはあまり言えないけどよ」
ちらっとメイドのアデルを見て、丸いメガネを直して改まると
「世間様には隠しとけよ?教会が少しうるせぇかんな」
「本来教義では同性愛も小児愛も禁止されてないから案外多い」
「だから違うって!」
元の世界よりはちょっとロリにはゆるい感じなのかな。
もしかすると結婚年齢も低めなのかも。
日本だって昔は10歳で結婚、とかありえないわけではなかったようだし。
だが、俺がリーナに手を出すことは無い!
そもそも人間ですらないし。こいつ。
でもそっくりではあるんだが……体はどうなっているんだろう?
「優勝者前へーっ!」
兵士が大声でコールする。
「おっと、やべぇ。呼ばれてんぞダニー」
「じゃぁ、行ってくる」
城の建物の前に表彰台らしきものがあり、上るように促されると
僧侶?神官?のような格好の男が
「はるか遠く、ヴィルの地より、新たなる地の恵みがもたらされた。一番に届けたこのダニール・アルテミエフに『唯一残りたる神』カウジーの祝福があらんことを祈り、ここに『飲み干しの祭り』の開催を宣言する」
――飲み干しの祭り?
なんだか、すごくいやな予感が。
そういえば、さっきアデルが試飲式とか言ってた気がするが……
神官が俺の積んできた樽から、元の世界の基準からしても超絶豪華な中ジョッキサイズのグラスになみなみとワインを注ぎ、俺に渡す。
「さあ、皆のほうを向き、一息で飲み干すのじゃ。一滴もこぼしてはならんぞ。こぼれた分だけ翌年の収穫が減ると言われておるでな」
やっぱりか!
元の世界だったらパワハラものの一気飲み強要ですか!
振り返ると、いつの間にか城広間に集まった民衆は数千人を超えていそうだ。
バブル世代なめんな。
こちとら大学どころか、高校生が居酒屋に行っても普通に酒を出してくれた時代を生きたんだ!
サークルで飲まされ、会社で飲まされ、鍛えられてんだ!
ついでに大手量販店の酒部門にいたこともあるが、ま、それは関係無い。
グラスを掲げ、集まった民衆にゆっくり視線をまわし
腰に手をあて余裕で飲みきった。
日本酒の新酒……それも原酒だったら加水してないので度数が高いが、
ワインの新酒なら逆にだいたい度数低いので楽勝だ。
「おーっ!」と歓声があがる。
味の方は
「リースリングに近いかな?クセのない甘めの白って感じか。案外いけそうだな。もしかしてフリーランなのかも」
ドイツの有名どころの味に似てる感じで、想像以上にうまい!
変なクセがぜんぜん感じられないので、圧搾機を使っていない贅沢なタイプかもしれない。
思ったより味が良かったので、余韻にひたっていると
「皆の衆、喜べ!今年の優勝者も『1杯目』をきれいに飲み干した!あとは良いところをもっと見せてもらおうぞ!」
「おおーっ!」
え?
俺の手からグラスが奪われ、さらにワインが注がれる。
ちょ
「来年の収穫もっと多く!パァンパン・実り豊富に!パン!パパン!もっと1杯!さぁ1杯!次の1杯!」
「さぁ!2杯目をいってみろ!これまでの最高は10杯じゃ。記録を更新した翌年は大豊作と言われておるでの。わかっておるな?是非とも更新してもらいたいのじゃよ」
やばいぞ。これ!
タチの悪い大学サークルや体育会系ブラック企業の飲み会と同じだ。
飲ませるというより潰しにかかる最低のやつだ。
「ハイハイ!1杯で家が建ち、2杯で倉が建つ!3杯飲めば嫁が来る!ハイハイ!」
なんか、コールがめっちゃ息合ってるんですが。
毎年これなのか!そうなのか!
「ダニーっ!潰れても介抱してやっからよぉ!安心して飲めぇ!」
「裏の納屋に放り込みますからご心配なく」
「あっはっは、本当に人の世もおぬしも面白くて最高じゃのぉ!」
つつっと背中に流れる冷や汗を感じながら、俺は2杯目に口をつけた……
「やっぱりロリコンだった。疑惑は確信へと変わる。次は私も毒牙にかけるのか、そうなのか」
2人がリーナの妻&初夜発言にどん引く。
「違うぞぉ!俺はロリコンじゃねぇ!」
「あんなにわらわを利用するだけしておいて捨てる気なのかえ?」
いや、そりゃ、リーナの力を借りたけども。
おまえ、絶対わかっててやってるだろ……!
「まぁ。そういう事じゃ。わらわはこやつの妻のようなものと思っておいてほしいのじゃ」
「妻って、おま」
ララガがボリボリツインテールの頭をかいて
「まぁよお、おいらだって、まぁ、その、人のことはあまり言えないけどよ」
ちらっとメイドのアデルを見て、丸いメガネを直して改まると
「世間様には隠しとけよ?教会が少しうるせぇかんな」
「本来教義では同性愛も小児愛も禁止されてないから案外多い」
「だから違うって!」
元の世界よりはちょっとロリにはゆるい感じなのかな。
もしかすると結婚年齢も低めなのかも。
日本だって昔は10歳で結婚、とかありえないわけではなかったようだし。
だが、俺がリーナに手を出すことは無い!
そもそも人間ですらないし。こいつ。
でもそっくりではあるんだが……体はどうなっているんだろう?
「優勝者前へーっ!」
兵士が大声でコールする。
「おっと、やべぇ。呼ばれてんぞダニー」
「じゃぁ、行ってくる」
城の建物の前に表彰台らしきものがあり、上るように促されると
僧侶?神官?のような格好の男が
「はるか遠く、ヴィルの地より、新たなる地の恵みがもたらされた。一番に届けたこのダニール・アルテミエフに『唯一残りたる神』カウジーの祝福があらんことを祈り、ここに『飲み干しの祭り』の開催を宣言する」
――飲み干しの祭り?
なんだか、すごくいやな予感が。
そういえば、さっきアデルが試飲式とか言ってた気がするが……
神官が俺の積んできた樽から、元の世界の基準からしても超絶豪華な中ジョッキサイズのグラスになみなみとワインを注ぎ、俺に渡す。
「さあ、皆のほうを向き、一息で飲み干すのじゃ。一滴もこぼしてはならんぞ。こぼれた分だけ翌年の収穫が減ると言われておるでな」
やっぱりか!
元の世界だったらパワハラものの一気飲み強要ですか!
振り返ると、いつの間にか城広間に集まった民衆は数千人を超えていそうだ。
バブル世代なめんな。
こちとら大学どころか、高校生が居酒屋に行っても普通に酒を出してくれた時代を生きたんだ!
サークルで飲まされ、会社で飲まされ、鍛えられてんだ!
ついでに大手量販店の酒部門にいたこともあるが、ま、それは関係無い。
グラスを掲げ、集まった民衆にゆっくり視線をまわし
腰に手をあて余裕で飲みきった。
日本酒の新酒……それも原酒だったら加水してないので度数が高いが、
ワインの新酒なら逆にだいたい度数低いので楽勝だ。
「おーっ!」と歓声があがる。
味の方は
「リースリングに近いかな?クセのない甘めの白って感じか。案外いけそうだな。もしかしてフリーランなのかも」
ドイツの有名どころの味に似てる感じで、想像以上にうまい!
変なクセがぜんぜん感じられないので、圧搾機を使っていない贅沢なタイプかもしれない。
思ったより味が良かったので、余韻にひたっていると
「皆の衆、喜べ!今年の優勝者も『1杯目』をきれいに飲み干した!あとは良いところをもっと見せてもらおうぞ!」
「おおーっ!」
え?
俺の手からグラスが奪われ、さらにワインが注がれる。
ちょ
「来年の収穫もっと多く!パァンパン・実り豊富に!パン!パパン!もっと1杯!さぁ1杯!次の1杯!」
「さぁ!2杯目をいってみろ!これまでの最高は10杯じゃ。記録を更新した翌年は大豊作と言われておるでの。わかっておるな?是非とも更新してもらいたいのじゃよ」
やばいぞ。これ!
タチの悪い大学サークルや体育会系ブラック企業の飲み会と同じだ。
飲ませるというより潰しにかかる最低のやつだ。
「ハイハイ!1杯で家が建ち、2杯で倉が建つ!3杯飲めば嫁が来る!ハイハイ!」
なんか、コールがめっちゃ息合ってるんですが。
毎年これなのか!そうなのか!
「ダニーっ!潰れても介抱してやっからよぉ!安心して飲めぇ!」
「裏の納屋に放り込みますからご心配なく」
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