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01 ヌーボー・レース
クロージングと婚約話
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先ほど、『小さく始めて大きく育てる』という
ある自動車メーカー創業者の手法をパクったわけだが、
「初期投資ゼロの販路拡大方法」もまたまた同じ人物からのパクりだ。
とはいえ、
「正確には色々とかかりますのでコストゼロとはいきませんが」
エクスキューズを入れる。
「要は既存の商店で販売してくれるところへ商品を卸します」
レース中に街を通ったが、さまざまな商品を並べて販売する色々な店舗が目に付いた。
水と逆で商品は『価格の低いところから高いところに流れる』わけで、
儲かるモノがあれば、商人は絶対に見逃したりはしない。
「それはいいが、どうやって店に説明するんだ?そのためにわざわざ全国各地の一店一店を全部回る気かい?」
当然の質問が出てくる。
新幹線も飛行機も無い世界だから、出張して売り込みに行く事は難しい。
だが、戦後まもなくの日本……やっぱり新幹線も無いし飛行機は高額すぎる時代、
全国に販売網を作り上げた手法ならほぼ流用可能だ。
「手紙を使います。各地の店舗に商品アイテムの詳しい説明と卸価格、それに販売希望価格を書いた手紙を送りつけて勧誘するのです」
つまり店舗向けの『ダイレクトメール』だ。
現代でも会社のポストやFAXには毎日のように何通も送りつけられているが
正直、効果があるかというと――
「そんな手紙送ったところで、本気にしてくれる店がどれだけあると思うかい?」
やはり、その指摘が来る。
さすがに地域の為政者だけあって、よく気がつくな!と感心する。
「正直、全員は無理でしょう。最初は100通送って1つ成約できるかどうかだと思っています」
ぶっちゃけるとダイレクトメールで1%の成約率なら大成功の部類だ。
「ですがレースの実績をアピールし『期間限定!今だけ好条件でお取引できます!』などと早い決断を促せば成約率は上がりますし、商品の評判が伝われば何もしなくても向こうから希望者がやってきます」
ちなみに元ネタは自転車店向けのエンジンキット。
自転車に取り付けるエンジンのキットを売りませんか?というダイレクトメールの効果は
たしか当時の自転車店は5万軒でそのうち5000軒から反応があったとか。
それが本当なら10%という、聞いたことがないほどの大成功だ。
「問題は同じ内容の手紙を多数用意する手間と、送り先です」
元ネタの事例も全部手書きだったから、取引銀行の担当者まで動員されたと聞いた。
それに店舗の住所リストも無いだろうから、手紙の送り先をどうするのか?が問題だ。
「手紙は人手をかければ簡単だ。幸い農家も収穫が終わった後だから手間賃をはずめば人はすぐ集まる」
「送り先は各地の郵政担当者に前もって手紙を送って頼めば、店を向こうでチョイスしてくれるよ」
城主さん達からあっさり解決策が提示される。
実務をよくわかってるようで本当に話が早い。
「という事でご理解いただけたかと思います。あとはご決断いただくだけです」
長く感じた交渉もいよいよクロージングだ。
「まとめますと、こちらはゴムにかかわる製造権を譲渡……今回、契約にはエドアル城主も?」
「いや、私は今回の件に関しては単なるアドバイザーだよ。契約相手は私の叔父であるアレクシス卿だけだね」
「私と私の領地にかけて、契約は履行させてもらう」
「わかりました。では続けます。いっさいの製造権をアレクシス卿に譲渡。馬車向けの販売権も譲渡します。製造アドバイザーとしてララガが協力するかわりに報酬と利益に対する配当を」
「そのあたりの金額については別途協議させてもらうよ」
「いいでしょう。ララガ、きみが適切と思う金額で交渉してくれ」
「合点でぇ。せいぜい、高く買ってもらうことにするぜ」
「お手柔らかに願うよ」
あとは俺の条件だ。
「そして私、ダニール・アルテミエフは馬車用以外の販売権を。そして製造権等を譲渡する代金として一億パムをいただきます」
だいたいの落としどころはこんなもんだろう。
一億は借金返済と当面の資金だ。
「ではダニー、友人として私からの提案も聞いてくれるかい?」
「どうぞ、エド。でもどうしたんだい?」
条件が煮詰まったところで逆提案とは、いやな予感しかしない。
「先ほどの話の続きだよ。きみ、本当にアリステアと結婚してくれないか?なに。商売のほうはそのまま続けていいし軌道に乗ったら誰かに任せるのもいい。この交渉でよくわかったが……君は本当に『変わった』ね?」
!なにか感づかれたか?!
いまやダニール・アルテミエフは別人の俺、
50歳の異世界人である『菊池原』に入れ替わっているわけで、
元のダニールを知っている人なら気付く可能性は充分にある。
でも、もし異変に気がついたのなら妹を嫁に出すというのはどうなんだろうか。
少し探ってみよう。
「エド。君から見て以前の俺はどう映っていたんだい?そして今はどう感じるのかな?」
「そうだね。野心の塊だったよ、以前の君は。正直ギラギラしてたね。それがすっかり落ち着いちゃって老獪さまで感じるようになったから驚いたさ。で、レース中に何があったんだい?あのリーナさんが関係してるんだろ?」
うーん。まずい。
ギラギラかぁ。若手政治家センセイによくあるイメージで攻めれば良かったかな。
ドラゴンであるリーナの素性がバレてるっぽい、という話もあったし
ここの対応を間違うと面倒そうだ。
では、昔読んだスパイ小説の手法を使おう!
「レース中に事故でね。ほとんど死ぬような目にあったんだよ。そこをリーナに助けられたんだが、えらく気に入られちゃってね。見た目は普通の少女だけど、レース中もずいぶん助けられて優勝できたのも彼女のおかげだよ」
真っ赤なウソはバレやすい。
だから真実をちょっと混ぜる。
スパイが敵に捕まったとき、厳しい尋問から秘密を守る基本のテクニックだ。
ちなみに今の台詞にウソは無い。言わなかった事実があるだけだ。
だから、勘の鋭い為政者相手にもバレないだろうという勝算はある。
「まぁ、とりあえずそういう事にしておこうか」
バレてるな。これ!
「ま、いいさ。だけど結婚の件は本気だよ?とりあえず婚約という形でどうだい?」
どうだい、じゃねーよ。
結婚かぁ。正直、こりごりなんだよなぁ……
「人が変わるか?ってぇと、人はそうそう変わりはしねぇよ」
ララガが言う。
「ただ、死に物狂いで勝利を掴み取ったんだ。なら『憑き物が落ちる』って事は、あるんじゃねぇか?ダニーは確かになんか変わったけどよ、おいらは今のダニーも嫌いじゃねぇ」
「憑き物はダニーが実家を飛び出したときに付いたのかもしれませんね。あの時も彼は変わってしまいましたし」
今だから言えますが、あの時は実に残念な変わり方でしたけどね。とエドは続ける。
ダニーが実家飛び出した時は荒れてたみたいだからなぁ。仕方ない。
「でも、ダニー。きみは実家と縁を完全に切ったんだから、ここまで商売の話が大きくなったのならやっぱり後ろ盾は必要だよ?」
「そうだね。今回私が契約に踏み切ったのも『物の善し悪し』は別にして、やっぱりエドの友人という要素は無視できないものがあったよ」
貴族社会だからなぁ。
社会的地位は本当に魅力だ。
元の世界でも、企業の名前と信用があってこそのサラリーマンだったし。
それが無くなると、本当に寂しいものだった。
以前銀行の人に冗談で
「もし俺が脱サラするとしたら融資してくれますかねぇ(笑)」
と聞いたら
「菊池さん、土地持ってます?無いなら三期分の帳簿見せてくださいね~」
と言われたことがある。
「え?これから起業するとしてもですか?」
と聞いたら
「はい。とりあえず三期分見せてもらって状況よろしければ上に許可取りますよ~」
三期も何もまだ起業してない企業に帳簿なぞあるはずがない。
だから実質門前払いということだ。
担保が無ければ、信用も無い。
ならば実績を示さなければ、銀行は相手をしてくれない。
あの時は本当に社会の厳しさを感じたものだ――
ただ、そういう打算で結婚とかどうなんだろう、と現代日本に生きていた俺は思う。
ちょっと前までなら日本でも親が嫁ぎ先を決める、なんてことはよくある話だったのだが。
「アリステアの気持ちとか考えてるなら、むしろ受けてやって欲しい。あの子は本当に君に夢中なんだよ」
「あのアリスちゃんがもう結婚かぁ。私も年を取るはずだよ」
だんだん、退路が無くなってる気がする。
このまま、14歳の少女と婚約へ押し切られていまうのか……!
ある自動車メーカー創業者の手法をパクったわけだが、
「初期投資ゼロの販路拡大方法」もまたまた同じ人物からのパクりだ。
とはいえ、
「正確には色々とかかりますのでコストゼロとはいきませんが」
エクスキューズを入れる。
「要は既存の商店で販売してくれるところへ商品を卸します」
レース中に街を通ったが、さまざまな商品を並べて販売する色々な店舗が目に付いた。
水と逆で商品は『価格の低いところから高いところに流れる』わけで、
儲かるモノがあれば、商人は絶対に見逃したりはしない。
「それはいいが、どうやって店に説明するんだ?そのためにわざわざ全国各地の一店一店を全部回る気かい?」
当然の質問が出てくる。
新幹線も飛行機も無い世界だから、出張して売り込みに行く事は難しい。
だが、戦後まもなくの日本……やっぱり新幹線も無いし飛行機は高額すぎる時代、
全国に販売網を作り上げた手法ならほぼ流用可能だ。
「手紙を使います。各地の店舗に商品アイテムの詳しい説明と卸価格、それに販売希望価格を書いた手紙を送りつけて勧誘するのです」
つまり店舗向けの『ダイレクトメール』だ。
現代でも会社のポストやFAXには毎日のように何通も送りつけられているが
正直、効果があるかというと――
「そんな手紙送ったところで、本気にしてくれる店がどれだけあると思うかい?」
やはり、その指摘が来る。
さすがに地域の為政者だけあって、よく気がつくな!と感心する。
「正直、全員は無理でしょう。最初は100通送って1つ成約できるかどうかだと思っています」
ぶっちゃけるとダイレクトメールで1%の成約率なら大成功の部類だ。
「ですがレースの実績をアピールし『期間限定!今だけ好条件でお取引できます!』などと早い決断を促せば成約率は上がりますし、商品の評判が伝われば何もしなくても向こうから希望者がやってきます」
ちなみに元ネタは自転車店向けのエンジンキット。
自転車に取り付けるエンジンのキットを売りませんか?というダイレクトメールの効果は
たしか当時の自転車店は5万軒でそのうち5000軒から反応があったとか。
それが本当なら10%という、聞いたことがないほどの大成功だ。
「問題は同じ内容の手紙を多数用意する手間と、送り先です」
元ネタの事例も全部手書きだったから、取引銀行の担当者まで動員されたと聞いた。
それに店舗の住所リストも無いだろうから、手紙の送り先をどうするのか?が問題だ。
「手紙は人手をかければ簡単だ。幸い農家も収穫が終わった後だから手間賃をはずめば人はすぐ集まる」
「送り先は各地の郵政担当者に前もって手紙を送って頼めば、店を向こうでチョイスしてくれるよ」
城主さん達からあっさり解決策が提示される。
実務をよくわかってるようで本当に話が早い。
「という事でご理解いただけたかと思います。あとはご決断いただくだけです」
長く感じた交渉もいよいよクロージングだ。
「まとめますと、こちらはゴムにかかわる製造権を譲渡……今回、契約にはエドアル城主も?」
「いや、私は今回の件に関しては単なるアドバイザーだよ。契約相手は私の叔父であるアレクシス卿だけだね」
「私と私の領地にかけて、契約は履行させてもらう」
「わかりました。では続けます。いっさいの製造権をアレクシス卿に譲渡。馬車向けの販売権も譲渡します。製造アドバイザーとしてララガが協力するかわりに報酬と利益に対する配当を」
「そのあたりの金額については別途協議させてもらうよ」
「いいでしょう。ララガ、きみが適切と思う金額で交渉してくれ」
「合点でぇ。せいぜい、高く買ってもらうことにするぜ」
「お手柔らかに願うよ」
あとは俺の条件だ。
「そして私、ダニール・アルテミエフは馬車用以外の販売権を。そして製造権等を譲渡する代金として一億パムをいただきます」
だいたいの落としどころはこんなもんだろう。
一億は借金返済と当面の資金だ。
「ではダニー、友人として私からの提案も聞いてくれるかい?」
「どうぞ、エド。でもどうしたんだい?」
条件が煮詰まったところで逆提案とは、いやな予感しかしない。
「先ほどの話の続きだよ。きみ、本当にアリステアと結婚してくれないか?なに。商売のほうはそのまま続けていいし軌道に乗ったら誰かに任せるのもいい。この交渉でよくわかったが……君は本当に『変わった』ね?」
!なにか感づかれたか?!
いまやダニール・アルテミエフは別人の俺、
50歳の異世界人である『菊池原』に入れ替わっているわけで、
元のダニールを知っている人なら気付く可能性は充分にある。
でも、もし異変に気がついたのなら妹を嫁に出すというのはどうなんだろうか。
少し探ってみよう。
「エド。君から見て以前の俺はどう映っていたんだい?そして今はどう感じるのかな?」
「そうだね。野心の塊だったよ、以前の君は。正直ギラギラしてたね。それがすっかり落ち着いちゃって老獪さまで感じるようになったから驚いたさ。で、レース中に何があったんだい?あのリーナさんが関係してるんだろ?」
うーん。まずい。
ギラギラかぁ。若手政治家センセイによくあるイメージで攻めれば良かったかな。
ドラゴンであるリーナの素性がバレてるっぽい、という話もあったし
ここの対応を間違うと面倒そうだ。
では、昔読んだスパイ小説の手法を使おう!
「レース中に事故でね。ほとんど死ぬような目にあったんだよ。そこをリーナに助けられたんだが、えらく気に入られちゃってね。見た目は普通の少女だけど、レース中もずいぶん助けられて優勝できたのも彼女のおかげだよ」
真っ赤なウソはバレやすい。
だから真実をちょっと混ぜる。
スパイが敵に捕まったとき、厳しい尋問から秘密を守る基本のテクニックだ。
ちなみに今の台詞にウソは無い。言わなかった事実があるだけだ。
だから、勘の鋭い為政者相手にもバレないだろうという勝算はある。
「まぁ、とりあえずそういう事にしておこうか」
バレてるな。これ!
「ま、いいさ。だけど結婚の件は本気だよ?とりあえず婚約という形でどうだい?」
どうだい、じゃねーよ。
結婚かぁ。正直、こりごりなんだよなぁ……
「人が変わるか?ってぇと、人はそうそう変わりはしねぇよ」
ララガが言う。
「ただ、死に物狂いで勝利を掴み取ったんだ。なら『憑き物が落ちる』って事は、あるんじゃねぇか?ダニーは確かになんか変わったけどよ、おいらは今のダニーも嫌いじゃねぇ」
「憑き物はダニーが実家を飛び出したときに付いたのかもしれませんね。あの時も彼は変わってしまいましたし」
今だから言えますが、あの時は実に残念な変わり方でしたけどね。とエドは続ける。
ダニーが実家飛び出した時は荒れてたみたいだからなぁ。仕方ない。
「でも、ダニー。きみは実家と縁を完全に切ったんだから、ここまで商売の話が大きくなったのならやっぱり後ろ盾は必要だよ?」
「そうだね。今回私が契約に踏み切ったのも『物の善し悪し』は別にして、やっぱりエドの友人という要素は無視できないものがあったよ」
貴族社会だからなぁ。
社会的地位は本当に魅力だ。
元の世界でも、企業の名前と信用があってこそのサラリーマンだったし。
それが無くなると、本当に寂しいものだった。
以前銀行の人に冗談で
「もし俺が脱サラするとしたら融資してくれますかねぇ(笑)」
と聞いたら
「菊池さん、土地持ってます?無いなら三期分の帳簿見せてくださいね~」
と言われたことがある。
「え?これから起業するとしてもですか?」
と聞いたら
「はい。とりあえず三期分見せてもらって状況よろしければ上に許可取りますよ~」
三期も何もまだ起業してない企業に帳簿なぞあるはずがない。
だから実質門前払いということだ。
担保が無ければ、信用も無い。
ならば実績を示さなければ、銀行は相手をしてくれない。
あの時は本当に社会の厳しさを感じたものだ――
ただ、そういう打算で結婚とかどうなんだろう、と現代日本に生きていた俺は思う。
ちょっと前までなら日本でも親が嫁ぎ先を決める、なんてことはよくある話だったのだが。
「アリステアの気持ちとか考えてるなら、むしろ受けてやって欲しい。あの子は本当に君に夢中なんだよ」
「あのアリスちゃんがもう結婚かぁ。私も年を取るはずだよ」
だんだん、退路が無くなってる気がする。
このまま、14歳の少女と婚約へ押し切られていまうのか……!
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