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第三章
142話目
しおりを挟む商業ギルドにて
「どうでした?」
「どうだった?」
領主の接待をした次の日、オーフェンにアポを取り予定を空けてもらい相良さんと来た。
応接室には私の対面にオーフェンと春子さん、横に相良さんという席で早速接待について聞かれた。
「満足していただいた……と思います。 ですよね相楽さん」
「良いお店でした。 最近は温泉ばかりでしたので……ああいうレストランも良いですね」
「そうなの? どんなお店なのかしら? 私も行ってみたいわね」
「是非今度行きましょう!! 料理美味しかったですよ!! そうそう、あちらに長谷川さんというかたが居て沢山料理注文されてました。 おかげでテーブル空けるために早食いなっちゃって料理に未練があったんですよ。 相良さんはちゃっかりワインとおつまみで楽しんでるし羨ましかったです」
「せっかく良いワインが飲めそうだったからね。 とても美味しかったよ」
「へえー」
和かに話を聞いてくれる春子さん。
「それで……領主の様子は如何でしたか?」
オーフェンさんからの質問に答えたのは相良さんだった。
「一応桜さんに付いていた監視を護衛に回すという話を頂きました。 商業ギルドの中に一人、建物の周りに二人居ますよ」
へ?!
「護衛を付けてもらえましたか。 それならば満足してもらえたようですね」
安堵の様子を見せるオーフェンさんと春子さん。
「監視って何ですか?! 護衛って何ですか?! え? いつから!? 怖っ」
変な行動とってなかったよねとここしばらくの自分の行動を見直す。 うん、お茶したり食べ歩きしたり魔道具の勉強してただけだ。 大丈夫……だよね?
「気付いたのはこの間店に来たときかな? 不審な動きをしていたので魔法でマーク付けておきました」
和かに話す相良さん、さらっと言ってるけど全然気づかなかったよ。
「どっちかっていうと相良の方が護衛みたいなもんよね」
相良さんの魔法の使い方に呆れた様子の春子さん。
「魔法使い放題の為ですからね。 そう簡単に帰らせられては困ります」
いつもの温和な表情から一転、ギラリと光を放つ眼が怖い。
その発言から延々とカタログギフトを出させられている図が容易に想像出来た。
いや、ありがたいけど怖いわ!!
「桜さん、相良が鬱陶しかったら殴って良いからね」
「物理的に排除ですか!?」
「そう言えば透が次いつあっちに行けるんだって騒いでたんだけどどうしようか」
私のツッコミはスルーされてしまった。
透? あぁ倉敷さんか。 魔法使うのに大量に魔力消費するもんね。 でもなぁ……。
「街で使用出来ないし、今回の結果で領主に呼び出しあるだろうし、となると遠出は出来ないよね……まだ暫く無理そうかな」
「呼び出しにすぐ応じれば良いんじゃないですか?」
「え? だって教えてもらった場所ここから2週間くらい必要じゃないですか? 往復で1ヶ月かかっちゃいますよね?」
「あら? 使って良い場所教えてもらったの?」
「はい、一応……ラルジュの森の廃村です」
前回領主の館に招かれた際教えてもらった場所はラルジュの森の開拓地としては一番奥にあった廃村だ。
数年前に村民の移動に伴い廃村となった場所で道はもう草に覆われているだろうが木々はまだ低く道しるべもまだあり目印がない他の場所よりはマシだろうと教えてもらったのだ。
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