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第三章
150話目
しおりを挟む「なんじゃなんじゃ?」
チェックインをしている最中に一緒に来たマッヘンさんが騒いでる。
あれ? っと思いさっさとチェックインを済ませ鍵を受け取りマッヘンさんの元へといく。
「桜、これは? 他の皆はどこに行ったんじゃ?」
一歩踏み出してモフッとした感触にうひょっ?! っと声を出したりして、マッヘンさんがとても挙動不審になっている。
「桜……これは踏んでも大丈夫なのか……のう?」
どうすれば良いのか分からずそのまま固まっている。 え? もしかして一回も連れてきてない? 倉敷さんと菅井さんにこの間カタログギフト渡したよね? え? 嘘でしょ?
「マッヘンさん、動いて大丈夫ですよ。 安心してください、皆すぐ来ますから」
毛足の長いもふもふした絨毯の上を、小刻みに震えているマッヘンさんと歩き受付カウンターの向かいにある椅子に二人で腰を下ろした。
次にこちらに来たのは菅井さんと倉敷さん。 菅井さんがチェックインをして倉敷さんがさっさとこっちに来た。
「お……おお、 透よく来たのう」
倉敷さんの姿を見てホッとしているマッヘンさん。
「倉敷さん、もしかしてマッヘンさんって……」
すぐさま疑問に思ったことを問いかける。
「ん? ……ん?
………爺さん初めてか」
私の言葉を聞きマッヘンさんを見る倉敷さん。 少し考えるそぶりをして首をかしげる。
連れてくるのを忘れてたのか、予想通りマッヘンさんは初の日本旅行だった。
「え? 今まで連れて来てなかったんですか? 二人に渡してましたよね!? 」
「何々? どうしたの?」
そこに菅井さんが加わった。
「菅井さんもマッヘンさん連れて来なかったんですか?!」
「へ? ……あ」
そう聞くと菅井さんも自分のカタログギフトの使い方を思い出そうとして首を傾げた。
どうやら菅井さんも忘れていたらしい。
二人の話を聞くと倉敷さんは回復のためにだけ使い、菅井さんは二人が魔道具作りに没頭するから一人で温泉に入りに来たりしたらしい。
「まあ……あれだ。 今来たんだからいいだろう、な。 爺さん」
「う、うむ?」
よく分からないまま、な! 、と言う一言で誤魔化されたマッヘンさん。 まぁ私は関係ないから別にいいかとスルーした。
「お待たせしました」
そこに相良さんと長谷川さんがやって来た。
「じゃあ部屋に行きますか。 それともどこか見ます?」
みんな揃ったのでそう声をかける。
「見て回るのは後でいいだろ? 爺さんに説明したいから部屋に行こう」
倉敷さんからそう言われたので部屋へ向かうことにした。
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