異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。

マーチ・メイ

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34日目-1

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34日目

MP365/409

はぁ……寒い寒い。
手を擦り合わせて火置き場に火を焚く。

今日は静かだな……。
その場でぼんやり寝っ転がりながら洞窟内が温まるのを待つ。

……!

嫌な予感がしてバッと起き上がると土の山を踏まないように気を付けながら入り口を確認した。


良かった…埋もれてない。


いつぞやの二の舞かとひやりとした。
どうやら大丈夫なようだ。

空を見上げる。

どんより鼠色の厚い雲から白い粒が落ちていた。
今日も雪だ。

息を吐くと白い息になった。
……静かだな。

大粒の雪がしんしんと降っていた。

火置き場の前に戻り暖を取る。
寒い寒い。

朝ごはんにするか。

インベントリから焼きトマトと器と箸を取り出す。
箸で焼きトマトを串から外し器に落とす。

……そうだ。昨日焼いたやつも入れてみよう。

インベントリに串を入れる。
代わりに焼きトマトと焼きナスの入ったバケツを取り出す。
箸でトマトを数個とナスを2つ取り器に入れた。
ナスの皮が焦げていたので食べる前に剥いた。
皮は火にくべておく。


インベントリから塩を取り出して味を調えた。

今日の朝ごはんは豪華だな。

トマトの皮を破くとトマトの汁が溢れ出た。
箸でナスを掴みトマトの汁を吸わせる。
たっぷり吸って膨らんだのを確認し口に含んだ。

旨いなぁ。

ぺろりと食べると外に出て雪で器と箸と串を洗いインベントリに収納した。


MP375/409


腹ごしらえも終わったことだし昨日の作業の続きをするか。

昨日から置きっぱなしの土の山を見た。
底部分にあたるところを半分固めただけの土の山。
崩れたところはないかと確認し魔力を込め固めていった。



MP221/409

ゆっくり丁寧に魔力を込めて出来たのは左官道具のトロ箱。
昨日バケツで土をこねたが、まとめてやった方がやっぱり効率が良さそうだ。

かぽっと取り外すとひっくり返す。ちょっと重い。
インベントリから園芸用のこてを取り出し残った土を入れていく。
半分くらい入れると残りの土はインベントリに片づけた。全部は多い。

インベントリからバケツと柄杓を取り出す。
魔力水をバケツに注ぎ柄杓でトロ箱に少しづつ入れて混ぜていった。

バケツの時より3倍くらい多くできた気がする。
その分土が重くて腕が疲れた。

丁度良い硬さになったらインベントリに入れていった。

休みをはさみながらこれを10回行った。


MP246/409

道具をいったん洗面台のそばに寄せておく。
インベントリから鏝(こて)と鏝板(こていた)を取り出す。

洞窟入って右側、火置き場側。
昨日1/3塗り終わったところの続きから。

インベントリから鏝板に先ほどの泥を取り出し鏝で拭い壁に塗っていった。

火が焚かれている奥の壁は……いいか。

区切りのいいところまで塗って左官道具をトロ箱の中に置き壁に向かって魔力を込めていった。


MP21/409


トロ箱の傍まで行きピュリフィケイションを唱え自身と道具を綺麗にしインベントリに仕舞った。
振り返って塗った場所を見てみる。
雑だし荒いが……これはこれで味があっていいんじゃないか?

おっと……そろそろ野菜の世話をしなくては。

薪に火をつけ灯りとしトマトの苗のところへ行く。
土壁に刺しておく。

そうだ。ついでにコンロでトマトを焼こう。

インベントリからコンロを取り出し地面に置く。
インベントリからトマト入りのバケツを取り出す。
バケツトマトを取り出しへたを取ってコンロの中に入れていった。

10個……もっといけるか?

ヘタを取っては入れていく……。

16個。こんなものでいいかな。

とったへたは火を焚く部分に入れておいた。ついでに燃やそう。
ファイアーを唱える。

さて苗はどうかな?

第6果房が収穫出来そうだ。
真っ赤に鈴なりに実っている。
プチプチと捥いではインベントリに落としていった。
第七果房は夕方だな。

その時にトマトの苗を植えかえるか。
その時に手間がかからないよう今のうちに第七果房以外のサツマイモの蔓を取り除いていった。


隣の苗の様子は……。

隣の苗に目をやる。
ようやく収穫出来そうだ。

なんだか個数が少ない気が……。
いや大きい。
隣の苗からは8~10個収穫出来たがこの苗の第一果房には5個実が生っている。
実を増やすより一つの実に栄養を注いだのかな?

いつものトマトより少し大きかった。
少数精鋭って感じか。

よく分からないが。
同じ苗なのに性格は違うんだな。

そんなことを思いながら第一果房からトマトを捥いでインベントリに落としていった。

第二果房が実が大きくなり始めていた。
第三果房は小さい実が付き始め、
第四果房は花が咲いていた。

新しい果房は出来てはいなかった。
この苗は第四果房までか。


余計な脇芽を欠き重そうにしていた第二果房と第三果房をサツマイモの蔓で支柱に誘引し結わえていった。

インベントリからバケツと柄杓を取り出す。
バケツにインベントリから魔力水を注ぎ柄杓で2回水をやった。


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