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第三章 進路とダンジョン攻略
57話目 修学旅行の計画
しおりを挟む「今日はルート決めだね」
修学旅行のルート決めの日である。
修学旅行の予定は紙で配布された。
日程は10月。
4泊5日の予定。
1日目は朝早くに新幹線で移動、まずは広島行き。
2日目は兵庫に立ち寄り、夜はアトラクションを楽しみ、京都へ。
3日目は京都で自主研修。
4日目は奈良へ移動し新幹線で帰路につく。
今の時間は3日目の自主研修という名の自由行動を決める。
机をいくつかくっつけ、足らない椅子を持ってくる。
そうして班を作り楽しい楽しいルート決めだ。
「どこ行こうか!!」
楽しみが勝ってしまいそう尋ねる。
「その前にテーマ決めだよ。 一応自主研修なんだから」
「そうだったー」
あーちゃんにたしなめられる。
だって皆で旅行楽しみなんだもん。
「ホテルも綺麗だよね、温泉は入れるかな?」
ゆうゆうもテーマそっちのけでプリントを見ながら話し始める。
「温泉も楽しみだけど食事も楽しみ」
「私は厳島神社が気になる。 海の上の鳥居生で見たかったの」
各々修学旅行への期待を口にする。
「わ……私は京都の和菓子とお漬物が楽しみ」
皆が口々に楽しみなことを口にしたからか真面目に考えねばと意気込んでいたあーちゃんも恥じらいながら陥落した。
「なら和菓子とお漬物をテーマにしたらいいんじゃないかなー? 食べ歩きしようよ!!」
「「「良いね」」」
「え?!」
あーちゃんの言葉で閃いてしまった。
我ながら恐ろしい計画を考えてしまったもんだ。
食べ歩きを楽しみながらそれが自主研修のテーマになるなんて。
あーちゃんは戸惑っているが他の皆は乗り気だ。
だって写真を撮って色々食べれるからね。
こうして私たちの自主研修のテーマは満場一致であっさり決まった。
「ここからはリサーチ力が勝負を分ける。 諸君いいかい? 美味しいお漬物と可愛い和菓子の情報を集めるんだ」
私は席を立ちウォッホンとわざとらしく咳払いをする。
そのまま顔を伏せ気味にし、右に左にゆっくりと歩きそう告げた。
すると何かを察したすーちゃんと、めぐちゃんは両肘を机に付け両手を組み顔を伏せた。
雪ちゃんも二人を見て同じよう両手を組み顔を伏せた。
あーちゃんは3人の行動を見て理解できずに困惑している。
「諸君、返事はいいな?」
「「「ラジャー!!」」」
「ぇえ?!」
返事はいいな? と言いつつ皆に指令を出すと、戸惑うあーちゃん以外は皆はこちらを見てノリノリで敬礼してくれた。
先生が用意してくれた観光ガイドブックを見る人とスマホで情報を集める人とに分かれ、皆に配られた地図にペンで印をつけていく。
すーちゃんがノートにお店の特徴をまとめてくれた。
あーちゃんもどうにか立ち直って積極的に意見を出してくれるようになった。
雪ちゃんはバスや電車の路線の時刻表を調べてくれている。
めぐちゃんは話から脱線して休憩用にカフェやアトラクションを探し出してる。
途中で味に飽きるといけないとかお腹を減らすためらしい。
皆がてきぱき手分けをしてくれたおかげで私が手持無沙汰になってしまった。
しまった!!
わ……私は何を……。
そうだ!!
すーちゃんがまとめてくれたノートに番号を割り振り、地図に番号を書きこむ役目を担った。
最後には皆で行ってみたいお店を一人一つづつ出して道順を決めた。
もちろんそれでも時間が余るので、合間合間に良さそうなお店やアトラクションを組み込むことにした。
「なんだかすぐにでも行きたくなるねー」
「皆ありがとう」
「私も……楽しみ」
「乗り倒すぞー!!」
「食べつくすぞー!!」
私とめぐちゃんで肩を組んでそう叫んだ。
もちろん先生に注意されて皆に笑われた。
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