俺とバカ共の異世界攻略記

ツノノコ

文字の大きさ
3 / 15
始まりの始まり

プロローグ 3

しおりを挟む
やっと、次に進める…本題までが長いんだよな…ふぅ。

「ちょっと!聞いてますか?真面目に聞いてくださいね!もう…」

あ、やべ。怒られちった。

「あ~、すまん。悪いがもう一回説明してくれないか?」

「はぁ…では、もう一度だけですよ?今からここ、私の自室兼死者の来世を決める場所で、貴方の来世を決めます。ここまでは理解出来ましたか?」

あーりょーかいです。

「あぁ、そこまでは大丈夫だ。」

「分かりました。そして、貴方の来世は私が決めました。」

…ン? ナンデ?

「おい、ちょっと待て…いや、いいです。続けて下さい。」

凄い眼力で圧迫してきやがった。

「貴方は、刺激を求めてましたね?前世は、つまらない。と。だからわたしが来た。それで、刺激が欲しいならと、貴方の世界での、アニメ?やら漫画やらである『異世界』というタイプの世界を選んでおきました。どうですか?嫌…ですか?」

あら可愛い。暴力とは、ほど遠い聞き方だな。それより、来世を好きなように選べるなんてな。おぉ、なんか興奮して来た!凄いな。うん。なんか、女神オーラ出て来たから敬語使うようにしよう。

「いえ、ありがとうございます。女神様」

「え?いきなり敬語ですか?気持ち悪いですね。なんか企んでます?」

この女神ぃ!人の好意を!でも、まぁいいや。

「いえ、女神様なんだなと実感したので」

「あ、そうですか…ということは、今まで信じてなかったんですか!?少し、いや、かなりショックですね。泣きますよ?」

え?女神様泣かしたとか、レッテル的に悪いんじゃ?これは、マズイな。うん。マズイ…

「そ!それより、早く進めた方がいいんじゃないですか?」

誤魔化そう。

「え?あ、はい。そうですね。続けます。」
上手くいったな。

「では、これでいいのですね?」

「はい、ありがとうございます」

「いえいえ、では、決まりですね。」

「はい…」

少し、気になることが。

「では、送りますね。目がさめると、そこはもう…」

聞いておきたい事が…

「あの!すみません…一ついいですか?」

「なんですか?時間がもうありませんので手短にお願いしますね。」

「はい。では…女神様…いや、セリア様!!     何カップですか!!!?」

「はいでは、送りますねー」

「あー!!嘘です!!すみません!」

「はぁ…なんですか?本当に時間がありませんよ?」

「すみません…では。俺の…俺の前世の記憶は引き継がれるのですか?」

前世にも忘れたくない記憶くらいある。初デートとか…

「はい。そうでないと刺激を感じる事が出来ませんからね。」

なるほど。

「分かりました。ありがとうございます。」

「では、送りますね。」

あぁ…もうお別れか…正直寂しいな…
こんなに一緒にいて、ムカついたり、笑ったり、そんな風に感情をむき出しにさせてくれるやつ初めてだったな…

「あの、最後の最後にもう一ついいですか?」

「なんですか?もう送ってしまうのでくだらない質問であれば飛ばしますよ?」

まじか…じゃあ今思い浮かんだのは却下だな。パンツの色を聞こうと思ってたのに…

「大丈夫ですよ!あの…ですね…」

「はい?なんでしょう。」

「もし…もしも来世で会えたら…また俺とくだらない会話をしてくれますか?」

「嫌です。」

「ふぇ?」

「冗談ですよ~あははっ」

この女神…やっぱり意地悪りぃ…

「ですが…」

そう言うと、セリアは少し顔を伏せた。

「私が次にあなたに会えるとしたら、私が神の座を追われ、天界を追放された時になりますね!」

そう言って、微笑むセリアを俺は不覚にも可愛いなと思った。暴力と混沌の女神があんな顔で笑っていいのか?って思うほどに…しかし、この女神なら天界追放もそんなに遠くはなさそうだなと思ってしまう俺をどうか許してほしい。そして、俺は言う。

「セリア様。それ、フラグですよ」

そう言って、俺は、セリアに笑いかける。…俺がこんなに表情豊かになったのは多分この女神のおかげだろう。感謝してもしきれないだろうな…
セリアは、少し困った顔をしていたがそれでも笑っていた。

「本当にお別れなんだな」

独り言のように呟く言葉をもう聞こえないだろ。
あれで、最後とは素っ気ない。
まぁ、終わってしまった事は、しょうがないだろう。
気持ちを切り替えて、前を向く。

「さぁ、始めよう!新しい人生を!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...