勇者様の理想の彼女

屋月 トム伽

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湖で泳ぐ?

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家具屋につくとジークは好きなものを選べと言った。
(報酬ほとんどなかったよね。)
「ジークお金は?報酬あんまりなかったから。」
「金ならあるぞ。王都の銀行にも貯まっているし。気にせず選ぶんだ。」
フィーネはジークを見て考えた。

(まだ帰らないよね?ずっといるなら丈夫なテーブルの方がいいよね。でもイグニスさん達とそのまま帰るかも、私から聞いてもいいのかな?)

「どうした?フィーネ」
「ジーク、ずっといてくれるのかなって思って。」
「当たり前だ!帰る気はない!」
「よかった。じゃあこのテーブルの足の太い丈夫なやつにしようかな。」

ジークはフィーネの選んだテーブルを買い担いで持って帰った。

家につくとイグニスとサリアが待っていた。
「おかえりー」
サリアが陽気に手を振っていた。
「待ってたんですか?結構今日は暑いですよ。」
「確かに暑いな。どっか泳げるところないか?」
「湖で泳ぎます?」
「賛成!行きましょ!」
イグニスとサリアが行く気になるとジークは真っ青な顔になった。
「ジーク?どうしたの?」
(また思い詰めてる?)
「ダメだ!フィーネの裸見せられん!」
(何言ってんの!この人!サリアさんは私のはいいの?って言ってるし!)
「ジーク、水着で泳ぐのよ?」
「水着?」
「水着です!」
「ならいいだろう。」
「とにかく、着替えて来ます!サリアさんも貸しますよ。」
フィーネはサリアと着替えに家に入った。

「ジーク、お前段々面白くなるな。」
「フィーネが可愛いからか?」
「…そうかもな。」
イグニスはもう突っ込みどころがなかった。

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