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最終章 アリシア脱獄編
結婚式には魔法の花火がうち上がる
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アレク様とフェリシア様の結婚式は盛大だった。
美しい落ち着いた純白のウェディングドレスに何メートルもある長いベール。
フェリシア様は女神の如く綺麗で思わずホゥとため息が漏れた。
私はブラッドフォード公爵夫人だからかなり前の席で近くでフェリシア様の姿が見られて感動してしまっていた。
そして、アレク様達は街を一周し、パレードが行われる。
その間に私達は用意された控室で少し休暇に入っていた。
「オズワルド様、凄く綺麗でしたね」
「そうだな…でもリディアの方が綺麗だぞ」
オズワルド様の瞳と同じ紫のドレス姿の私を見てオズワルド様は誉めることも忘れない。
そして、そろそろパレードが終わるようで控室にいた私達に声がかかった。
オズワルド様はブラッドフォード公爵として、アレク様達が現れるバルコニーの下に並び、私はブラッドフォード公爵夫人として特別席に移動しなくてはいけない。
「オズワルド様…送らなくて構いませんよ」
「時間はまだあるから…」
そう言ってオズワルド様は、私を特別席まで送ってくれた。
席に着くと、席一つ分ぐらい空いた隣にはアスノーム公爵夫人が着席していた。
オズワルド様とご挨拶をするとアスノーム公爵夫人も席を立ち挨拶をしてくれた。
「オズワルド様、捕らえられた時は驚きましたよ。夫のヘクターがアスノームの谷に行っていましたので、私とヒースがアスノーム公爵の名代として陛下に談判しようと思っていましたのよ」
「すみません、ご迷惑をおかけしたようで」
「ヒースはアレク様がすぐに出してくれるはずと言ってましたが、アスノーム公爵家からも解放の声は出すつもりでしたから…それにしてもヒースの言うとおり、リディア様にご執心のようですね」
美魔女のアスノーム公爵夫人は、ホホホと扇子を持ち話していた。
ヒース様、ご実家で何を話しているのやら。
オズワルド様はヒース様と子供の時から仲がいいから、アスノーム公爵家とも懇意にしていた。
だから、アスノーム公爵夫人ともそれなりの交流はあるようで、会話が弾んでいた。
「オズワルド様、もう大丈夫ですから行って下さい。大事な式ですから遅れたら大変ですよ」
「わかった。バルコニーから魔法の花火を打ち上げるからよく見てろよ」
「はい、ずっと見てますね」
そう言うと、オズワルド様は私の顎をクイッと片手で持ち上げ軽く頬にキスをして行った。
アスノーム公爵夫人は照れもせずにホホホと見ている。
そんな空気にこっちが赤面してしまった。
そして、アレク様とフェリシア様が帰り、バルコニーに現れると国中の歓声が聞こえるのかと錯覚するくらい会場が歓声で沸いていた。
会場は魔法でフラワーシャワーが降り注いでおり、なんともいえない美しさがあった。
そのフラワーシャワーの中、アレク様とフェリシア様が手を振り、その下のバルコニーではオズワルド様や有力公爵達が一同に並び国民に手を振っていた。
オズワルド様を見てると、オズワルド様もこちらに向き手を振ってくれ、あれは私に向けて振ってくれたのだと私も恥ずかしながら小さく手を振り返した。
そして、その姿を微笑ましくホホホとアスノーム公爵夫人が見ていた。
そして、魔法の花火の為に魔法が使える有力公爵達が一歩前に出ると、一斉に手を前に掲げ、魔法を放った。
それは色とりどりの花火になり、会場はまた歓声に沸いた。
美しい落ち着いた純白のウェディングドレスに何メートルもある長いベール。
フェリシア様は女神の如く綺麗で思わずホゥとため息が漏れた。
私はブラッドフォード公爵夫人だからかなり前の席で近くでフェリシア様の姿が見られて感動してしまっていた。
そして、アレク様達は街を一周し、パレードが行われる。
その間に私達は用意された控室で少し休暇に入っていた。
「オズワルド様、凄く綺麗でしたね」
「そうだな…でもリディアの方が綺麗だぞ」
オズワルド様の瞳と同じ紫のドレス姿の私を見てオズワルド様は誉めることも忘れない。
そして、そろそろパレードが終わるようで控室にいた私達に声がかかった。
オズワルド様はブラッドフォード公爵として、アレク様達が現れるバルコニーの下に並び、私はブラッドフォード公爵夫人として特別席に移動しなくてはいけない。
「オズワルド様…送らなくて構いませんよ」
「時間はまだあるから…」
そう言ってオズワルド様は、私を特別席まで送ってくれた。
席に着くと、席一つ分ぐらい空いた隣にはアスノーム公爵夫人が着席していた。
オズワルド様とご挨拶をするとアスノーム公爵夫人も席を立ち挨拶をしてくれた。
「オズワルド様、捕らえられた時は驚きましたよ。夫のヘクターがアスノームの谷に行っていましたので、私とヒースがアスノーム公爵の名代として陛下に談判しようと思っていましたのよ」
「すみません、ご迷惑をおかけしたようで」
「ヒースはアレク様がすぐに出してくれるはずと言ってましたが、アスノーム公爵家からも解放の声は出すつもりでしたから…それにしてもヒースの言うとおり、リディア様にご執心のようですね」
美魔女のアスノーム公爵夫人は、ホホホと扇子を持ち話していた。
ヒース様、ご実家で何を話しているのやら。
オズワルド様はヒース様と子供の時から仲がいいから、アスノーム公爵家とも懇意にしていた。
だから、アスノーム公爵夫人ともそれなりの交流はあるようで、会話が弾んでいた。
「オズワルド様、もう大丈夫ですから行って下さい。大事な式ですから遅れたら大変ですよ」
「わかった。バルコニーから魔法の花火を打ち上げるからよく見てろよ」
「はい、ずっと見てますね」
そう言うと、オズワルド様は私の顎をクイッと片手で持ち上げ軽く頬にキスをして行った。
アスノーム公爵夫人は照れもせずにホホホと見ている。
そんな空気にこっちが赤面してしまった。
そして、アレク様とフェリシア様が帰り、バルコニーに現れると国中の歓声が聞こえるのかと錯覚するくらい会場が歓声で沸いていた。
会場は魔法でフラワーシャワーが降り注いでおり、なんともいえない美しさがあった。
そのフラワーシャワーの中、アレク様とフェリシア様が手を振り、その下のバルコニーではオズワルド様や有力公爵達が一同に並び国民に手を振っていた。
オズワルド様を見てると、オズワルド様もこちらに向き手を振ってくれ、あれは私に向けて振ってくれたのだと私も恥ずかしながら小さく手を振り返した。
そして、その姿を微笑ましくホホホとアスノーム公爵夫人が見ていた。
そして、魔法の花火の為に魔法が使える有力公爵達が一歩前に出ると、一斉に手を前に掲げ、魔法を放った。
それは色とりどりの花火になり、会場はまた歓声に沸いた。
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