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賢帝のシード
しおりを挟む城では、リア達がいた会場に竜が現れ、騎士団達が戦いを繰り広げていた。
魔導師達が竜を抑える為、鎖の拘束魔法で抑えるが、力強く10人もの魔導師でやっとだった。
それでも、今にも鎖は破られそうで、鎖はギシギシと音を立てていた。
そこにリヒトが現れた。
「クライスとマルクが来るまで私が抑える。皆力を貸してくれ!」
リヒトが杖を掲げると、リヒトの言葉と共に、飛竜が現れた。
「空の覇者、賢帝のシードよ。お前の愛したテレーズが守りし我らを守りたまえ。」
それは、初代テレーズ女王より代々受け継ぎし、テレーズ国の王の証のドラゴニアンシードだった。
リヒトのドラゴニアンシードにより、死竜は動きを止めた。
(私の攻撃魔法では、とどめはさせん。早く来い!クライス!)
リヒトはありったけの魔力を使い、クライスを待った。
先に到着したのはマルクだった。
怪しい薬師バーティを調べに来た事務所と会場が図らずも近かったからだ。
「光の槍よ!貫け!」
リヒトの後ろから、光の槍が飛んで来たと思うと、マルクが飛び出して来た。
(まだ、ドラゴニアンシードを扱いきれないが、出し惜しみはできない!)
「光竜よ。頼みますよ!」
死竜の上に光が集まると、一斉に降り注いだ。
「光の槍よ!落ちろ!」
魔法と同時に、体が耐えられず、マルクは膝を付き、その場に倒れた。
死竜はかなりのダメージを喰らうが、まだ倒れず、唸り声を上げた。
「くそっ!後もう一回!!」
そこに、マルクを庇うように、クライスが立ちふさいだ。
「すみません、止めがまださせてません。」
マルクがクライスに言う。
「後は俺がやる。」
「暴嵐の牙よ!切り裂け!」
クライスの風は凄まじく、死竜は断末魔と共に、欠片となり消えた。
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