伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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雪の村

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スノーテリアは今の時期雪が降り積もっているらしく防寒の為コートを着ていた。
「転送前から着るの?」
「転送してすぐに寒いからな。」
リアは上半身がケープ風でリボンで結ぶ可愛らしいコートをきた。
クライスとキースを趣味が似ているのか二人ともモッズコートを選んだ。

「クライス、面倒をかけてすまない。」
リヒトはマルクが死竜の結界を強めたことにより、城の結界を強めることができ、賢帝の間から出て来ていた。
「マルクはおいて行くから頼むよ。」
クライスとリヒトは抱き合い兄弟の絆を深めたようにリアには見えた。

キースの転送魔法で三人はスノーテリア村へと移動した。
スノーテリアにはテレーズの小さな支所がありクライス達はそこに転送した。
支所長にはクライスの身分を明かしていたが、ここでは城の魔導師と言うことにしていた。
村にはいつまでいるかわからない為空き家を一軒借り三人の拠点にした。
「支所長、まずはスノーマン伯爵の屋敷に行きたいのだがどういう人物だ。」
支所長は取り立て何もない普通の人と話すが先月亡くなり、カイという人物が養子になり爵位を継いだと話した。
だがそのカイもテレーズに行き、姿をしばらく見てないとの事だった。

「カイと言う方が戻って来るかもしれませんからしばらく滞在しましょうか?」
リアの提案にしばらくスノーテリアに滞在する事になった。

「なら俺はしばらく自由にさせてもらうぞ。何かあったらすぐ呼べよ、リア。」
キースがそう言いながら近付くとクライスがリアを抱き寄せキースに触れないようにした。
「お前はリアに触るな。」
「クライスったら、せっかく一緒に来てくれたのに。」
キースは笑いながら、また後でな、と自由に散策をしに行った。
「さてと、リア連れて行きたいところがあるんだが来てくれ。」
「どこに行くの?」
「バーさんの墓参り。」
「…じゃあ、お花を買っていきましょうね。」
二人は花屋により、白い百合を買いお墓へと行った。
クライスは祖母にリアを紹介でき、どこか嬉しそうだった。
お墓から村まで少し歩く為二人は手を繋ぎ寄り添い歩いた。
雪に馴れてないリアは少し歩きにくかった。
村に近付くと女の人が村から出て来ていた。
だが、クライスは立ち止まり女の人を見て動揺していた。
「クライス?どうしたの?」
「…母さん…」
「え?」
二人が立ち止まると女の人も不審に思ったのか二人に声をかけた。
「あの、どうかなさいました?」
「クライス?」 
「…すみません、少し知り合いに似ていましたので。」
美しい黒髪の女の人はどこかクライスに似ていた。
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