伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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おかえり

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翌朝、魔物退治は雑魚だった為、難なく終わり、面倒がおきる前にとヒューゴはすぐに帰ることを決めた。

馬車に乗り城に帰ると、馬車乗り場にはクライスと老齢の品のいい男性が立っていた。

馬車から降りるとクライスはおかえりと優しく言ってくれた。

ヒューゴが、これで演習は解散といい、演習の評価はそれぞれに後日送ることとなっていた。

グレンは挨拶をし、街に帰ろうとすると、リアはありがとうと感謝した。
「グレンと演習出来てよかったわ。仲良くしてくれてありがとう。また会おうね。」
とリアが嬉しそうに言うとグレンも楽しかったと言ってくれた。

「クライス、心配かけてごめんなさい。」
「俺も悪かった。少し頭が冷えた。」
クライスは少し反省していた。

クライスはリアの手を引き、老齢の男性のところに近づいた。
「リア、こちらはグリアム伯爵だ。パトリックのお父上らしい。」
「初めてまして、リアナ・フィナールです。」
「こちらがクライス様の婚約者ですか。お初にお目にかかります。グリアムです。」
パトリックと違い父上は好意的な笑顔だった。
「父上、どうされたのです?何故リアに挨拶を?」
パトリックは父親がリアに挨拶をするのが嫌そうだった。
「パトリック、こちらは陛下の第二王子クライス様だぞ。リアナ様はそのクライス様の婚約者じゃ。」 
「まさか、」
パトリックとオリバーはひきつっていた。
「…パトリック、まずいんじゃ…」 
オリバーは蒼白になり、パトリックに話しかけていた。
「お二人にはリアが仲良くしていただいたようですね。演習の事はリアの希望で行かせましたから何も問題にするつもりはありません。」
パトリックとオリバーは問題にするつもりはない、の言葉にどこか少しほっとした。
「パトリック、オリバー、演習楽しかったです。では失礼します。グリアム伯爵様。」
「リアを早く休ませたいので失礼しますね。」 

クライスはリアの肩をだき、グリアム伯爵達と別れた。

「お噂通り、クライス様はリア様に夢中みたいじゃな。どうした?パトリック」
「何でもありません、父上。」

甘やかされて育ったパトリックはこのままだとリアが自分より階級が上になるのが許せない気持ちが沸き立っていた。
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