伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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リアの偽物は

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騎士団の元へ、第二王子クライス様からの至急の伝令です!と行くとすぐさま騎士団長が出てきた。
リースの報告書に書いたクライスのサインを見せるとそれはサインでなくメモだった。

ーリアに化けてるー

と一言書いてあった。

「リアとは、まさか…」
騎士団長が驚くと、ケインは頷いた。
「クライス様の婚約者です!クライス様は中庭で討つそうです。至急配置をお願いします!」

騎士団長はすぐに騎士を集め動き出した。


「リア、香水を変えたのか?」
クライスはリアについた香水を聞いた。
「ええ、レイドール侯爵の領地で買いましたの。」
「そうか、そろそろお茶の準備ができる頃だ。一緒に行こうか?」
「嬉しいわ、クライス」
リアはクライスに腕を絡めくっついて歩いた。
クライスは怒りを抑え、偽のリアにばれないように中庭に連れて行った。

中庭につくとお茶の準備はしておらず、誰の姿も見えなかった。

「お茶はまだかしら。」
呑気に微笑むリアにクライスは腕を離した。
「リア、いつから香水をつけたんだ?」
「クライス?」
「リアの姿で俺の名を呼ぶな!」

クライスの周りに一気に風が吹き巻いた。

「今だ!騎士団、結界を張れ!敵を逃がすな!」

騎士団長の合図と共に中庭に結界が張られた。

クライスはリアの姿に化けていた事に怒り心頭で容赦なく風を放った。

「アイスシード!」

敵は氷のシードを投げ、空から氷柱が降ってきた。

「風の刃よ!切り裂け!」

クライスの風に敵は叶わず悲鳴と共に倒れた。

「解除師!来てくれ!」
クライスと解除師が近付きリアの姿を解くとクライスは驚いた。

「まさか、アリーゼか!?死んだ筈だ!」

「そう、死ぬわ、今クライスの風が私の胸のシードを砕いたから。」

アリーゼは傷つきながらも強気の表情で言った。

「リアはどこだ!」
「ジェイドのところにいるわよ。あいつの目的はリアだからね。」
「レイドールか!?」
「本当、化けてもすぐにバレるなんて最悪だわ。」

その言葉を最後にアリーゼは動かなくなった。

「クライス様、すぐに騎士団をレイドールに派遣します。」
騎士団長がすぐに言うとクライスは取り乱すのを抑えゆっくり話した。
「リースをもう一度調べろ。二人共同じ変身魔法で俺達に近づくなんてできすぎだ。」
「すぐに手配します。」

騎士団長の指示の元、バタバタと騎士団が動き出した。

クライスは今すぐ迎えに行きたかったが自分を抑えていた。

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