伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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襲いかかる者

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カミーラの触手がリアを襲い、クライスは風で切り裂くがすぐに触手は生えリアをひたすら襲いかかった。

足元からも茨が一気に伸び逃げ道を塞いでくる。

触手は周りの建物や地面を破壊し、狂ったように暴れた。

「リア!イーディス!逃げろ!」

クライスが逃げ道を風で切り裂くが全く逃げられない。

リアは目の前の茨を爆発させるがすぐに別の場所から生えてきていた。

触手や茨により、皆が一気に叫び声と共に傷だらけだった。

「水竜よ!皆を癒せ!」

キースの魔法により皆に癒しの魔法がかけられるが、攻撃が止むことはなく、リアはイーディスを庇い、なおも傷を追った。

(私に向かって触手がくる!狙いは私だ!)

「イーディス!逃げて!」
「そんな!リア様!」
「早く!」

リアはイーディスを突飛ばし向かってきた触手をまた爆発させるがすぐに後ろから触手が物凄い勢いで伸びてきた。

「キャアア!!」
「リアー!マルク、先にイーディスを逃がすんだ!」

クライスが風で切り裂くが触手も茨も止まらない。

「クライス、マルク!先にリア達を逃がすぞ!俺の隠れ家に転送する!」

キースがリア達に走りよろうとするが、リアに向かう触手ですぐにたどり着けない。

(くそ!目の前にリアがいるのに!)

リアの周りが特に茨が四方に天に昇るように生えていた。
伸びてきた茨をリアは必死で爆発させるが全く追い付かなかった。

「キース!援護します!早く二人を!!」

マルクが光魔法で援護し、やっとキースはリアとイーディスの元にたどり着いた。

「リア、イーディス!離れるなよ!」

キースの転送魔法が発動するが触手と茨は止まらず、リアはキースとイーディスを守ろうと二人から飛び出した。

「狙いは私よ!早くイーディスを逃がして!」

(私のせいでイーディスまでが!!)

「私はこっちよ!」

リアはキースとイーディスから必死で離れようと走った。

「やめろ!リア戻れ!」  

クライスは風で切り裂き、リアの元へ行こうとした。

地面は触手と茨で割れ思うように走れず、リアは必死だった。

「マルク!イーディスを俺の隠れ家に送る!いいな!隠れ家だ!」

キースはイーディスだけを転送し、リアを追った。

「イーディス、すぐに迎えに行きます!待ってて下さい!」
「マルク!」

マルクが叫ぶと、転送は完了しイーディスは消えた。

クライスはあと少しでリアに追い付きそうだった。
だが突然上空から茨が肩に突き刺さった。

「キャア!クライス!」

叫ぶリアの周りは容赦なく触手が襲いかかる。

「リア!止まるな!」

その瞬間リアは茨に捕まった。

「クライス!クライス!」

叫ぶリアの前に一際大きな茨が生えてきた。
クライスが切り裂くと茨の中から大きなシードが現れた。
そのシードから根が生えるように立ち塞がった。

リアは爆発させようとすると首筋を茨が刺し一瞬で眠りに落ちた。

「リアー!」

クライス達は自分にも触手や茨が襲っていたが、そんな事より目の前の大きな根をはったシードを壊そうと攻撃するが破壊出来なかった。

クライス達はリアを見るとゾッとするように血の気が引いた。
リアの後ろの建物にレイドールがいたのだ。

「水のキースに、光のマルク!よくも俺の屋敷を壊したな!風のクライス!貴様に破滅のリアは帰さん!」

レイドールは茨を操り、クライス達を襲った。

「リアを帰せ!レイドール!」  

クライスが嵐のような風を起こすも、レイドールには届かなかった。

「フリーズランサー!」

クライス達の前に氷の槍が勢いよく飛び、触手は氷崩れた。

「氷のカイ!お前まで来たか!」

レイドールはそのままリアを連れて転送のシードで逃げた。

「逃がすか!レイドール!」

クライスは血だらけになり、飛ぶもレイドールには届かず、リアは連れ去られた。

キースも水を使い飛び上がるがキースも届かない。

マルクも助けられず、残ったカミーラは容赦なく触手で襲い続けた。

「クライス様!この一帯を凍らせます!皆!自分の身を守って下さい!」
 
「氷竜よ!舞い踊れ!」

カイは氷竜のシードを使い氷の吹雪と共に辺り一帯はカチンコチンに凍った。
凍りついた事により、やっと触手と茨の攻撃は止まった。

目の前の大きな根をはったシードも凍り、クライスは怒りに任せて風で破壊した。

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