伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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戦いの始まり

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クライス達は転送で屋敷の外についた。

クライスはつくなり、屋敷の入り口を魔法で壊し、屋敷に突入した。

「リア!!どこだ!!」

誰もいない静かな屋敷に、足元である地下から、とてつもない力を感じた。

そして、竜が地面から這い出るように、現れた。

三人は咄嗟によけたが、驚愕した。

「なんでこんな所に竜が…?」

カイは、二匹の竜に驚き呟くように言った。

「…破滅だ…。」

クライスは銀色の竜は破滅の竜だと思った。

「もう一匹は死竜だ!」

クライスが言うと、カイは益々驚いた。

「どうしてこんな所に死竜が?もう一匹は死竜には見えないし…!」
 「銀色の竜は破滅の竜だ!」

(リアのドラゴニアンシードが具現化した時破滅は銀色だった!あれは破滅の竜だ!リアはどうしたんだ!?)

その時、竜の咆哮と共に爆発が起きた。
爆発が起きた所には人が逃げていた。

「レイドールだ!」

クライスが叫び、三人はレイドールに近づいた。

「レイドール!リアはどこだ!リアを返せ!」

クライスはレイドールに掴みかかり、怒鳴り付けた。

「あ、あの竜だ!死竜の欠片まで竜になった!」

レイドールは、助けてくれ、と言いながら話した。

「リアに何をしたんだ!」
「殺される!」 

(殺される?ふざけるな!)
クライスは、怒りに任せて、レイドールを殴り飛ばした。

「死竜の欠片なら、キースとカイなら倒せる!頼む!」

「一人で行くつもりですか!?」

カイが止めるもクライスは止まるつもりはなかった。

「あれは破滅の竜だ!リアは絶対破滅の竜の側にいる筈だ!」


クライスは、後ろを向いたまま二人に言った。

「ここは人里離れているみたいだが、死竜を倒したら、近くにある町や村を襲わないようにしてくれ。もし人を傷つけたとしたら、リアは自分を責めてしまう。悲しませたくない。」

クライスは頼む、とそういうと風に乗り飛んで行った。

「キース…さん、」
「キースでいい。」
「キース、クライス様は死ぬ気でしょうか?ドラゴニアンシードがあれほど具現化し暴れるなんて、暴走しているってことですよね。」

キースは銀色の竜を睨むように見ていた。

「カイ、氷竜とは相性がいいか?」
「…いいと思いますけど。」
「なら一人で死竜をやれるな。」
「まさか、キースも行く気ですか!?」
「クライスだけでは無理かも知れん。」 
「キースも行けば、リア様も助けられますか?」
「このままには出来ない。俺も行く。恐らくマルクもすぐに来るはずだ。」

二人は荒れ狂う銀色の破滅の竜を見ていた。

「…死竜を倒したら俺もすぐに行きます。」
「なら決まりだ。」

カイはそういうと死竜に向かって走り出した。
キースはクライスのあとを追うように走り出した。

もう、リアの意識のないかもしれない。リアの魔力がつきるまで竜は暴れるだろう。
そうなったら器のないシードは竜のまま暴れるのではないか。リアは竜と共にどうなるのか。

三人はそれぞれ、最悪のことが頭をかすり、戦いを始めた。
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