24 / 70
彼女の心境……
第24話彼の気持ち
しおりを挟む
時刻は午前12時……。
予行練習ということもあり、基本どの競技もすぐ終わってしまうので、次で最後だ……。
「次のプログラムは、学年別選抜リレーです」
そのアナウンスにあったように、この体育祭の締めを飾るのは、選抜リレーだった。
しかも、他の競技は予行練習だからと割愛してたくせに、何故か選抜リレーだけ全員走ることになっている……。
まあ別に練習だし、本気で走らない人もいると思うけど……。
なんて思いながら、選抜リレーに出場する生徒が出てきた。
まあ当然のごとく、矢木澤以外誰も分からないわけで、正直早く終わって欲しかった……。
「ではまず一学年女子からのスタートです」
そうして合図を出す先生が、ピストルを掲げる。
「よーい」
その言葉とともに、一走目の女子がクラウチングスタートの姿勢をとった。
「パン!」
銃声とともに、並んでいた三人の女子が一斉に走り出す……。
そしてニ走目、三走目とバトンがつながっていき、アンカーの矢木澤のもとへバトンが渡ろうとしていた……。
矢木澤がバトンを受け取るときには、最下位で渡ってきたので、一位との差がかなりあり、おい抜かすのは難しいと思う……。
だが矢木澤はバトンを貰うと、ものすごいスピードで少し前にいた白組の女子を抜かした。
「矢木澤さんはや!」
「すごーい」
近くにいた女子や男子までもが、矢木澤に目を奪われていた……。
そしてかなり先を走っていた青組の女子を抜かして、一位になった……。
「すげーな」
思わず声が出た。
その走りをみて、やはり矢木澤は完璧超人だと思った……。
その後も他の学年や男子が走り終えて、選抜リレーは終わった。
「よ、随分と速かったな」
俺は戻ってきた矢木澤に声をかける。
「それはそうよ、でもさすがに疲れたわ……」
「大丈夫か? そこに椅子あるから腰かけたらどうだ?」
俺は疲れた矢木澤に気を使って、近くに置いてあった椅子を持ってくるが……。
「何急に? まさか今の私の走り姿を見て惚れたの? でも足が速いだけで相手に好意を持つのは小学生までよ? って、あなたの脳みそは幼稚園児以下だったわね……」
「そこは小学生にしてくれよ……」
気を使ったのにこの言われよう……。
俺は手に持っている椅子を元の場所に戻し、教室に戻ろうとすると……。
「矢木澤さん、さっきの走りカッコよかったよ!」
「いやー今回の体育祭は矢木澤さんがいるから、優勝間違いなしだね!」
わらわらと矢木澤の周りに人が集まって来る……。
じゃあ俺は帰るか……。
話しかけられてる矢木澤を後にして、教室に戻る。
今日は帰りのホームルームは無しとのことなので、教室で着替えを終わらせて、帰る支度をする……。
別に今日は……というか、夏休みが明けてから一度も部活に行っていない……。
別に行かなくても矢木澤は何も言ってこないし、そもそも行く必要のない……。
そもそも何で俺は、あんな部活とも呼べないところに、毎日のように顔を出していたんだ……?
そんなどうでもいいことを思いながら、教室を後にした……。
予行練習ということもあり、基本どの競技もすぐ終わってしまうので、次で最後だ……。
「次のプログラムは、学年別選抜リレーです」
そのアナウンスにあったように、この体育祭の締めを飾るのは、選抜リレーだった。
しかも、他の競技は予行練習だからと割愛してたくせに、何故か選抜リレーだけ全員走ることになっている……。
まあ別に練習だし、本気で走らない人もいると思うけど……。
なんて思いながら、選抜リレーに出場する生徒が出てきた。
まあ当然のごとく、矢木澤以外誰も分からないわけで、正直早く終わって欲しかった……。
「ではまず一学年女子からのスタートです」
そうして合図を出す先生が、ピストルを掲げる。
「よーい」
その言葉とともに、一走目の女子がクラウチングスタートの姿勢をとった。
「パン!」
銃声とともに、並んでいた三人の女子が一斉に走り出す……。
そしてニ走目、三走目とバトンがつながっていき、アンカーの矢木澤のもとへバトンが渡ろうとしていた……。
矢木澤がバトンを受け取るときには、最下位で渡ってきたので、一位との差がかなりあり、おい抜かすのは難しいと思う……。
だが矢木澤はバトンを貰うと、ものすごいスピードで少し前にいた白組の女子を抜かした。
「矢木澤さんはや!」
「すごーい」
近くにいた女子や男子までもが、矢木澤に目を奪われていた……。
そしてかなり先を走っていた青組の女子を抜かして、一位になった……。
「すげーな」
思わず声が出た。
その走りをみて、やはり矢木澤は完璧超人だと思った……。
その後も他の学年や男子が走り終えて、選抜リレーは終わった。
「よ、随分と速かったな」
俺は戻ってきた矢木澤に声をかける。
「それはそうよ、でもさすがに疲れたわ……」
「大丈夫か? そこに椅子あるから腰かけたらどうだ?」
俺は疲れた矢木澤に気を使って、近くに置いてあった椅子を持ってくるが……。
「何急に? まさか今の私の走り姿を見て惚れたの? でも足が速いだけで相手に好意を持つのは小学生までよ? って、あなたの脳みそは幼稚園児以下だったわね……」
「そこは小学生にしてくれよ……」
気を使ったのにこの言われよう……。
俺は手に持っている椅子を元の場所に戻し、教室に戻ろうとすると……。
「矢木澤さん、さっきの走りカッコよかったよ!」
「いやー今回の体育祭は矢木澤さんがいるから、優勝間違いなしだね!」
わらわらと矢木澤の周りに人が集まって来る……。
じゃあ俺は帰るか……。
話しかけられてる矢木澤を後にして、教室に戻る。
今日は帰りのホームルームは無しとのことなので、教室で着替えを終わらせて、帰る支度をする……。
別に今日は……というか、夏休みが明けてから一度も部活に行っていない……。
別に行かなくても矢木澤は何も言ってこないし、そもそも行く必要のない……。
そもそも何で俺は、あんな部活とも呼べないところに、毎日のように顔を出していたんだ……?
そんなどうでもいいことを思いながら、教室を後にした……。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
デイジーは歩く
朝山みどり
恋愛
デイジーは幼馴染に騙されるところだったが、逆に騙してお金を手に入れた。そして仕立て屋を始めた。
仕立て直しや小物作り。デイジーは夢に向かって歩いて行く。
25周年カップにエントリーしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる