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アーティスとヴィンが住む区域に、入れる者は限られている。常駐している使用人さえいなかった。魔王の片腕であるリュディガーと、ヴィンがうっかり従えてしまった使い魔のマルセルの居室が、少し離れた場所にあるだけだ。
ただ、ヴィンに懐く獣魔たちはその限りではない。意思の疎通はできても獣には代わりがないので、自由気ままにヴィンのところへ遊びに来た。
「ショクドウツイタ、ゴハンゴハン」
「そうだね」
食堂のドアを、ヴィンは自ら開ける。今は火の入っていない立派な暖炉が目に入り、造りのしっかりしたダイニングテーブルも、無駄な華やかさのない部屋で存在を主張していた。
「おはよ、ヴィン」
「おはよ、待たせた?」
テーブルの上にはまだ、料理は何も用意されていない。飲みかけのコーヒーのカップがひとつ、アーティスの前に置いてあるだけだ。
「そうでもない」
真紅の瞳を緩め、微笑む顔は美しい。以前は腰ほどまであったシルバーブロンドの髪は、ヴィンが鬱陶しいと切ってから、肩には掛からない程度の短めの髪になっている。そのせいか、爽やかな好青年に見えた。
斜め向かいの席にヴィンが座ると、料理の乗ったワゴンが音もなく近づいて来る。アーティスの操る魔法だ。料理自体は、腕のいい料理人が作っている。状態保存の魔法がかかったワゴンの上に料理を置いておけば、できたてのままで保たれていた。
料理人である彼もまた、人間だ。魔族では、こうも繊細な味は出せない。大抵が大雑把な性格なので、作る料理もまた大雑把な味になる。彼が来るまでは、ザ・素材、という食事が多かった。
そうなるのも仕方がない。魔族は、食事をしなくても生きていける。食事をするのは、嗜好品を口にするのと変わらない。それでもアーティスは、ヴィンと食事を共にしてくれる。だから朝どんなに眠くても起きて、朝食を取るために食堂へと足を運んだ。
ワゴンから皿が浮き上がり、カトラリーが行儀良く並んでいるヴィンの前に、静かに着地する。スープからはやわらかな湯気が立ち上り、香ばしい焼きたてのパンの香りが空腹を思い出させた。
「食べようか」
「ん」
さっそく、焼きたてのパンにヴィンは手を伸す。テーブルマナーに関しては完璧に覚えているが、ここでは必要としない。食べたいものを、気楽に食べる。教えられた貴族の食事風景は、息が詰まりそうだった。
「おいしい」
「新作だそうだ」
「へえ」
小さく千切って、ジュジュの皿の上に置く。さっそくとばかりにくちばしでつつく姿はかわいいが、気になり始めると、まるまるとして見えた。
「ねえ、この子、丸くなったと思わない?」
「……順調に太ってきているな」
「順調?」
「太らせて、焼いて食べるんだろ?」
「ぎゃ!?」
悲鳴のような声に視線を落とすと、ぶるぶるとジュジュが震えている。不穏な台詞に怯え、体が固まっていたらしく、ヴィンが指先でつついたらころりと転がった。
「冗談だ」
笑いを含んだアーティスの声を聞きひと呼吸、ぴょこんと丸い身体が起き上がる。そろりとアーティスを見て、ヴィンを見て、ジュジュは軽く首を傾げた。
「タ、タベナイ?」
「食べないよ」
安心させるようにヴィンが言ってもすぐには信じられないらしく、ちらちらと窺いながら、パンを啄む。怯えながらもしっかり食べるあたり、食い意地がはっている。本当に、体が重くて飛べなくなりそうだ。
もっととねだるジュジュに呆れていると、窓の外が一瞬明るく光る。雷だ。
「あれ、あなたが?」
「いや、自然だ」
「ふうん」
魔族の住む地であっても、人間の住む地と変わらない。木々が鬱蒼と生い茂る森で地を隔て、簡単には行き来できないように結界が張られてはいるが地続きだ。日が昇り朝は来るし、日が沈み魔族の好む夜もくる。雨も降るし、日照りが続くこともあった。
けれど自然災害はない。魔王は、天候を操ることさえできる。事情があり移り住んだ人間が育てる作物は、どれも豊かに実った。
圧倒的に魔族の方が多い地ではあるが、人間もそれなりにいる。傲慢な者はひとりもおらず、魔族とよい関係を築き共存していた。
むしろ、人の住む地には戻りたくない、そんな強い思いを持っている。そう思わせる環境に身を置き、同じ人間に居場所を奪われた者達だった。
異種族、と呼ばれる存在があたりまえのように存在するのに、人の世では多くのものと違えば忌み嫌われる。未知のものを勝手に恐れ、勝手に悪に仕立て、大多数であることを免罪符に、異端で少数を迫害し、排除して安堵した。
ああ、消えた。これで大丈夫だ。そんなのはただの気休めでしかない。まったく意味をなさないと、気づきもしない。
ぱっと見ただけでは、魔族なのか人間なのか見分けなどつかない。容姿の造形に、大きな異なりはない。中には異種族――魔族とわかる容姿の者もいるが、知性は持ち合わせている。言語も、流暢に操り対話に困ることもなかった。
猪突猛進型、要は脳筋で、話を聞いているようで聞いていない者もいることはいるが、それだって人間にも同じことが言える。むしろ、人間は理性があるといいながら、対話を試みることもせず、思い込みで動くから性質が悪かった。
人間は醜い、と人間であるにも関わらず、ヴィンの認識には刻まれている。自己中心的で、建前ばかりで生き、他者を平気で陥れ、貶めた。
それならば自分の利で動き、強者には絶対服従の魔族の方がわかりやすく接しやすい。魔族だからと忌避する人間よりも、人間というだけで排除しようなどと考えない魔族の方が、よほど思いやりがあると感じた。
むしろ一度迎え入れれば、仲間として受け入れ接してくれる。
今は人間との交流が少ないので、ヴィンの記憶が上書きされずにいるせいもあるが、必要とも思えない。幼い頃に刻まれた記憶は、鮮烈だった。
両親を、恨んではいない。感情を動かして、積極的に関わる気にさえなれないというのが正しく、ヴィンにとってどうでもいい存在だった。
ただ、ヴィンに懐く獣魔たちはその限りではない。意思の疎通はできても獣には代わりがないので、自由気ままにヴィンのところへ遊びに来た。
「ショクドウツイタ、ゴハンゴハン」
「そうだね」
食堂のドアを、ヴィンは自ら開ける。今は火の入っていない立派な暖炉が目に入り、造りのしっかりしたダイニングテーブルも、無駄な華やかさのない部屋で存在を主張していた。
「おはよ、ヴィン」
「おはよ、待たせた?」
テーブルの上にはまだ、料理は何も用意されていない。飲みかけのコーヒーのカップがひとつ、アーティスの前に置いてあるだけだ。
「そうでもない」
真紅の瞳を緩め、微笑む顔は美しい。以前は腰ほどまであったシルバーブロンドの髪は、ヴィンが鬱陶しいと切ってから、肩には掛からない程度の短めの髪になっている。そのせいか、爽やかな好青年に見えた。
斜め向かいの席にヴィンが座ると、料理の乗ったワゴンが音もなく近づいて来る。アーティスの操る魔法だ。料理自体は、腕のいい料理人が作っている。状態保存の魔法がかかったワゴンの上に料理を置いておけば、できたてのままで保たれていた。
料理人である彼もまた、人間だ。魔族では、こうも繊細な味は出せない。大抵が大雑把な性格なので、作る料理もまた大雑把な味になる。彼が来るまでは、ザ・素材、という食事が多かった。
そうなるのも仕方がない。魔族は、食事をしなくても生きていける。食事をするのは、嗜好品を口にするのと変わらない。それでもアーティスは、ヴィンと食事を共にしてくれる。だから朝どんなに眠くても起きて、朝食を取るために食堂へと足を運んだ。
ワゴンから皿が浮き上がり、カトラリーが行儀良く並んでいるヴィンの前に、静かに着地する。スープからはやわらかな湯気が立ち上り、香ばしい焼きたてのパンの香りが空腹を思い出させた。
「食べようか」
「ん」
さっそく、焼きたてのパンにヴィンは手を伸す。テーブルマナーに関しては完璧に覚えているが、ここでは必要としない。食べたいものを、気楽に食べる。教えられた貴族の食事風景は、息が詰まりそうだった。
「おいしい」
「新作だそうだ」
「へえ」
小さく千切って、ジュジュの皿の上に置く。さっそくとばかりにくちばしでつつく姿はかわいいが、気になり始めると、まるまるとして見えた。
「ねえ、この子、丸くなったと思わない?」
「……順調に太ってきているな」
「順調?」
「太らせて、焼いて食べるんだろ?」
「ぎゃ!?」
悲鳴のような声に視線を落とすと、ぶるぶるとジュジュが震えている。不穏な台詞に怯え、体が固まっていたらしく、ヴィンが指先でつついたらころりと転がった。
「冗談だ」
笑いを含んだアーティスの声を聞きひと呼吸、ぴょこんと丸い身体が起き上がる。そろりとアーティスを見て、ヴィンを見て、ジュジュは軽く首を傾げた。
「タ、タベナイ?」
「食べないよ」
安心させるようにヴィンが言ってもすぐには信じられないらしく、ちらちらと窺いながら、パンを啄む。怯えながらもしっかり食べるあたり、食い意地がはっている。本当に、体が重くて飛べなくなりそうだ。
もっととねだるジュジュに呆れていると、窓の外が一瞬明るく光る。雷だ。
「あれ、あなたが?」
「いや、自然だ」
「ふうん」
魔族の住む地であっても、人間の住む地と変わらない。木々が鬱蒼と生い茂る森で地を隔て、簡単には行き来できないように結界が張られてはいるが地続きだ。日が昇り朝は来るし、日が沈み魔族の好む夜もくる。雨も降るし、日照りが続くこともあった。
けれど自然災害はない。魔王は、天候を操ることさえできる。事情があり移り住んだ人間が育てる作物は、どれも豊かに実った。
圧倒的に魔族の方が多い地ではあるが、人間もそれなりにいる。傲慢な者はひとりもおらず、魔族とよい関係を築き共存していた。
むしろ、人の住む地には戻りたくない、そんな強い思いを持っている。そう思わせる環境に身を置き、同じ人間に居場所を奪われた者達だった。
異種族、と呼ばれる存在があたりまえのように存在するのに、人の世では多くのものと違えば忌み嫌われる。未知のものを勝手に恐れ、勝手に悪に仕立て、大多数であることを免罪符に、異端で少数を迫害し、排除して安堵した。
ああ、消えた。これで大丈夫だ。そんなのはただの気休めでしかない。まったく意味をなさないと、気づきもしない。
ぱっと見ただけでは、魔族なのか人間なのか見分けなどつかない。容姿の造形に、大きな異なりはない。中には異種族――魔族とわかる容姿の者もいるが、知性は持ち合わせている。言語も、流暢に操り対話に困ることもなかった。
猪突猛進型、要は脳筋で、話を聞いているようで聞いていない者もいることはいるが、それだって人間にも同じことが言える。むしろ、人間は理性があるといいながら、対話を試みることもせず、思い込みで動くから性質が悪かった。
人間は醜い、と人間であるにも関わらず、ヴィンの認識には刻まれている。自己中心的で、建前ばかりで生き、他者を平気で陥れ、貶めた。
それならば自分の利で動き、強者には絶対服従の魔族の方がわかりやすく接しやすい。魔族だからと忌避する人間よりも、人間というだけで排除しようなどと考えない魔族の方が、よほど思いやりがあると感じた。
むしろ一度迎え入れれば、仲間として受け入れ接してくれる。
今は人間との交流が少ないので、ヴィンの記憶が上書きされずにいるせいもあるが、必要とも思えない。幼い頃に刻まれた記憶は、鮮烈だった。
両親を、恨んではいない。感情を動かして、積極的に関わる気にさえなれないというのが正しく、ヴィンにとってどうでもいい存在だった。
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