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五章
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ぼんやりと意識が浮上する。少し遠くで人が話す声が聞こえてきたが、意識が覚醒しきっていないのか、はたまた声の主が別の部屋にいるのか、内容まではわからなかった。意識が覚醒しつつあると、次は体の痛みが主張し始める。痛みを認識したところでニナギは気がついた。
そうだ、自分は、川に落ちたのだと。
助かったのか。
漠然とそう思った。体の痛みが、自分が生きている事を教えてくれるとは皮肉なものだ。でも生きていて良かった。ニナギはほっと息を吐き出した。
そうして、状況を確認する。目を開けると一番に飛び込んできたのは天井の木目だった。そして体を包む温かくて柔らかい感触。ニナギはベッドに寝かされていて、そのベッドは小さな部屋にぽつんと置かれている。
この部屋の主はあまり物を置かないのか、この部屋には今にナギが使っているベッドと、小さな本棚、そして、机といすが一組。机の上は綺麗に片付けられている。
木で作られているその空間はとても気持ちを落ち着けてくれた。
上半身を起こして、部屋の中をぐるりと確認していると、ガチャリとドアが開いて、一人の男が入ってくる。
「気がついたかい。体はどうかな」
口調は柔らかく、ニナギを気遣う言葉安心して、ニナギはお礼の言葉を口にした。
「ありがとうございます」
「いいや、気にしないでくれ」
その男は、父より十歳ほど年下に見えた。身に纏う長めのローブで、体型は分かりづらくなっているが、筋肉質でなく、全体的に細い印象を受ける。力仕事をしているようには見えない。里の男達は同じくらいの歳でも体格の良いものが多いから新鮮だった。
優しげな表情を浮かべる顔には笑い皺があり、彼の人柄が感じられた。優しい、そして知的な印象を受ける人だ。
「あなたが俺を助けてくれたんですか?」
「そうなるのかな。でも君をここに連れてきたのは別の子だよ。僕はその子の知り合いでね。こうして場所を貸しているんだ」
「え」
男は片手に持っていた盆を机の上に置くと、お椀をニナギに手渡した。
「起きていたらと思って持ってきたんだけど。食べられるかな」
両手に収まった椀は温かく、中に入っているお粥は湯気を立てている。塩と卵でシンプルに味付けされているそれは匂いだけでお腹が小さく鳴った。
「ありがとうございます。いただきます」
添えられた木のスプーンですくって口に運ぶ。
おいしい。
それを伝えると、男は良かったと笑った。
「それで、俺を助けてくれた別の人と言うのは……」
「ああ、それはね」
男が話しかけたところで、ドアがバタンと開く。
「ニナギ!」
名前を呼ばれたことに驚いて顔を向けると、見知った影があった。褐色の肌に、ゆったりと波打った長い黒髪。はきはきとよく通る女性にしては少し低い声。ゆったりとした服には特徴的な刺繍模様。
「シーラ!? え、どうして?」
そこに居たのはよく知る少女だった。
「どうしてはわたしのセリフ! 川から男の子が流れ着いたってきいて行ってみれば、ニナギだってびっくりしたよ。ここまで連れてくるの大変だったんだから」
「え、じゃあ、俺を運んでくれたのって」
「そ、わたし」
きけばここはニナギの里から川を下ってしばらくしたところにある街なんだとか。シーラはニナギ達の里を出た後に、知り合いの居るこの街に立ち寄ったらしい。あと少し滞在したら町を出るつもりだったらしいから、ニナギを見つけたのは本当に偶然だと話していた。
「確かに知り合いが流れてきたらびっくりするよね。シーラがいて良かったよ」
「あのさ、そんな簡単な話じゃないから」
偶然に感謝するニナギを呆れたようにみながら、シーラが突っ込みを入れた。
「ニナギってほんとどこか抜けてるときあるよね」
「え、そうかな」
そんな会話を繰り広げるニナギ達を見て、男はクスクスと笑っている。
「なんかすみません」
「いいよ。見ててほほえましいから、こっちまで若返った気分だよ」
「そんなんじゃないです!」
突っかかるシーラが子供みたいで面白かった。
「それはそうと体はどうかな。怪我と言っても打撲程度だったみたいだけど、数日して痛むって事もあるから」
「少し痛みますが、動けないほどではないようです」
男が来る前に確認したが、大けがはないようでほっとしたのだ。川をここまで流されてきたのに、よくこれだけの怪我で済んだ物だと自分自身感心したものだ。
「見た目に寄らず頑丈だね」
「余計なお世話ー」
「はいはい」
茶々を入れるシーラを適当にいなし、相変わらず微笑んでいる男に体を向ける。
「改めてありがとうございます。シーラから聞いているかもしれませんが、俺はニナギと言います。霧の里の族長の息子です」
「丁寧にありがとう。僕はスオウ。この町で子供達に文字を教えているんだ。本業は呪術師だけどね」
「呪術師?」
「あれ? 知らないかい? シーラからは僕と君は同じような力を持ってると、聞いているのだけれど」
ニナギが首を傾げれば、シーラが説明した。
「ほら、山の声を聞いたり生き物の声を聞いたしりするじゃん」
「ああ、その事」
「そう、その能力をもって、仕事をしている僕らは、一般的に呪術師と呼ばれるんだ。と言っても日常的にしているのは、占いとか物探しとかその程度だけど。霧の里の一族っていうと元は、呪術師の家系だってはなしだし。その辺ちょっと興味はあるな」
「呪術師って珍しいんですか?」
「いや、そんなことはないよ、ただ、霧の里の呪術師が他とは違うから有名なんだ」
「他とは違う?」
「そう、龍を封じてしまうほどの力を持った者は少ないんだ」
「へー」
「へーって、自分たちのことでしょうが」
「そんな事言われても、里から出たことないからよく分からなくて。しかも実際に封印したのは何百年も昔の話しだしさ」
ニナギの里では一生里から出ない者の方が多い。と言うか、それが当たり前だ。里を守り、土地を守っていくのが使命のように感じていた。
「外の呪術師は流れ者の方が多いよ。一カ所にとどまるのは偉い人のお抱え呪術師くらいだ」
「スオウさんもこの町の出身じゃないんですか?」
「そう、生まれはもっと北の方でね。旅をしていた。故郷で師匠の目にとまってから渡り歩くようになって、一人前と太鼓判を押されてからは一人で各地を転々としているんだ」
スオウはそういうと、笑みを浮かべた。シーラが言葉を重ねる。
「わたしが初めて会ったときは、この街に来る前だったよね」
「僕がここに来たのは三年くらい前だから、あれは五年くらい前の話になるのかな」
「それぐらいだと思う」
意外な接点だ。ニナギは、外の世界に自分の知らないことがこんなにも広がっていることに驚きっぱなしだ。言葉を交わすスオウとシーラは何度も交流があるのか、気安い口調で会話している。
「あれ、じゃあ、旅は三年くらいしてないんですか?」
「遠出は何回かしたけど、ここ数年はこの町に住んでるよ。ここの気風があっているのか居心地が良くて」
スオウはそう言って笑った。
「それはそうとニナギ、里で何かあったの? 流されてくるなんて尋常じゃないでしょ」
柔らかだった空気がその言葉で一変する。
「そうだよ。里が大変なんだ。俺、帰らないと」
ニナギはなぜ自分がここまで流されてきてしまったのか、そして、里の最近の異変、夢で見た事を話した。
「俺、知りたいよ。里に何が起こっているのか、そして、どうすれば良いのか。思い出したんだ俺の母さんのこと。どうして死んでしまったのか」
そうだ。長雨の日。ニナギは十年前、母が死んだとき、すぐ傍でそれを見ていた。しかし、忘れていた。どうして忘れていたのか、今になってはっきりと分かる。それは自分がすべての原因だったからだ。
「俺は十年前、足を滑らせて川に落ちたんだ。それで、それを追って母さんも増水した川に飛び込んだ。母さんは俺を守ってどうにか岸にいた父の元に俺を送り届けたけど、母さんはそのまま目を覚まさなかった」
「そんなことが」
「このまま良くないことが続いたら誰かが母さんと同じように死んでしまうかもしれない。俺はそんなの嫌だ」
手に掴んでいるものは何が何でも離したくない。なくなってから後悔してももう遅いから。やれるだけのことはやってみないと。
そう言ったら、自分自身でも腹が決まったようで、心がすとんと定まった。何をすれば良いのか、それは分からないけれど、行くべき方向が定まっただけで、こうも気持ちが違う。
「分かった協力するよ」
シーラはいつものように仕方ないなと笑いながら了承した。
ニナギは改めてスオウに、手当てしてもらった事へのお礼と、里に帰らなければならないことを告げた。
「そうか、僕は止めないよ。でも少しは休んでから行きなさい。その体では、なせることもなせないよ」
「はい」
深みのあるその瞳にはまぶしいものを見るような色が浮かんでいた。
「そうだ、最低でも足の怪我は治しておいた方がいい。快癒のまじないをしておこう」
「!! ありがとうございます!」
「良かったねニナギ」
横にいたシーラも心なしか嬉しそうだった。ニナギはただただ、その良縁に感謝した。
それから大事をとって二日経った。ニナギが目を覚ますまでに二日かかったということだから、里を離れて少なくとも四日経っているということになる。
元々不安定になっていた里が、数日でどれだけ変わるか分からない。家族のような里の人たちが危険な目に遭っているのは見過ごせなかった。
そうだ、自分は、川に落ちたのだと。
助かったのか。
漠然とそう思った。体の痛みが、自分が生きている事を教えてくれるとは皮肉なものだ。でも生きていて良かった。ニナギはほっと息を吐き出した。
そうして、状況を確認する。目を開けると一番に飛び込んできたのは天井の木目だった。そして体を包む温かくて柔らかい感触。ニナギはベッドに寝かされていて、そのベッドは小さな部屋にぽつんと置かれている。
この部屋の主はあまり物を置かないのか、この部屋には今にナギが使っているベッドと、小さな本棚、そして、机といすが一組。机の上は綺麗に片付けられている。
木で作られているその空間はとても気持ちを落ち着けてくれた。
上半身を起こして、部屋の中をぐるりと確認していると、ガチャリとドアが開いて、一人の男が入ってくる。
「気がついたかい。体はどうかな」
口調は柔らかく、ニナギを気遣う言葉安心して、ニナギはお礼の言葉を口にした。
「ありがとうございます」
「いいや、気にしないでくれ」
その男は、父より十歳ほど年下に見えた。身に纏う長めのローブで、体型は分かりづらくなっているが、筋肉質でなく、全体的に細い印象を受ける。力仕事をしているようには見えない。里の男達は同じくらいの歳でも体格の良いものが多いから新鮮だった。
優しげな表情を浮かべる顔には笑い皺があり、彼の人柄が感じられた。優しい、そして知的な印象を受ける人だ。
「あなたが俺を助けてくれたんですか?」
「そうなるのかな。でも君をここに連れてきたのは別の子だよ。僕はその子の知り合いでね。こうして場所を貸しているんだ」
「え」
男は片手に持っていた盆を机の上に置くと、お椀をニナギに手渡した。
「起きていたらと思って持ってきたんだけど。食べられるかな」
両手に収まった椀は温かく、中に入っているお粥は湯気を立てている。塩と卵でシンプルに味付けされているそれは匂いだけでお腹が小さく鳴った。
「ありがとうございます。いただきます」
添えられた木のスプーンですくって口に運ぶ。
おいしい。
それを伝えると、男は良かったと笑った。
「それで、俺を助けてくれた別の人と言うのは……」
「ああ、それはね」
男が話しかけたところで、ドアがバタンと開く。
「ニナギ!」
名前を呼ばれたことに驚いて顔を向けると、見知った影があった。褐色の肌に、ゆったりと波打った長い黒髪。はきはきとよく通る女性にしては少し低い声。ゆったりとした服には特徴的な刺繍模様。
「シーラ!? え、どうして?」
そこに居たのはよく知る少女だった。
「どうしてはわたしのセリフ! 川から男の子が流れ着いたってきいて行ってみれば、ニナギだってびっくりしたよ。ここまで連れてくるの大変だったんだから」
「え、じゃあ、俺を運んでくれたのって」
「そ、わたし」
きけばここはニナギの里から川を下ってしばらくしたところにある街なんだとか。シーラはニナギ達の里を出た後に、知り合いの居るこの街に立ち寄ったらしい。あと少し滞在したら町を出るつもりだったらしいから、ニナギを見つけたのは本当に偶然だと話していた。
「確かに知り合いが流れてきたらびっくりするよね。シーラがいて良かったよ」
「あのさ、そんな簡単な話じゃないから」
偶然に感謝するニナギを呆れたようにみながら、シーラが突っ込みを入れた。
「ニナギってほんとどこか抜けてるときあるよね」
「え、そうかな」
そんな会話を繰り広げるニナギ達を見て、男はクスクスと笑っている。
「なんかすみません」
「いいよ。見ててほほえましいから、こっちまで若返った気分だよ」
「そんなんじゃないです!」
突っかかるシーラが子供みたいで面白かった。
「それはそうと体はどうかな。怪我と言っても打撲程度だったみたいだけど、数日して痛むって事もあるから」
「少し痛みますが、動けないほどではないようです」
男が来る前に確認したが、大けがはないようでほっとしたのだ。川をここまで流されてきたのに、よくこれだけの怪我で済んだ物だと自分自身感心したものだ。
「見た目に寄らず頑丈だね」
「余計なお世話ー」
「はいはい」
茶々を入れるシーラを適当にいなし、相変わらず微笑んでいる男に体を向ける。
「改めてありがとうございます。シーラから聞いているかもしれませんが、俺はニナギと言います。霧の里の族長の息子です」
「丁寧にありがとう。僕はスオウ。この町で子供達に文字を教えているんだ。本業は呪術師だけどね」
「呪術師?」
「あれ? 知らないかい? シーラからは僕と君は同じような力を持ってると、聞いているのだけれど」
ニナギが首を傾げれば、シーラが説明した。
「ほら、山の声を聞いたり生き物の声を聞いたしりするじゃん」
「ああ、その事」
「そう、その能力をもって、仕事をしている僕らは、一般的に呪術師と呼ばれるんだ。と言っても日常的にしているのは、占いとか物探しとかその程度だけど。霧の里の一族っていうと元は、呪術師の家系だってはなしだし。その辺ちょっと興味はあるな」
「呪術師って珍しいんですか?」
「いや、そんなことはないよ、ただ、霧の里の呪術師が他とは違うから有名なんだ」
「他とは違う?」
「そう、龍を封じてしまうほどの力を持った者は少ないんだ」
「へー」
「へーって、自分たちのことでしょうが」
「そんな事言われても、里から出たことないからよく分からなくて。しかも実際に封印したのは何百年も昔の話しだしさ」
ニナギの里では一生里から出ない者の方が多い。と言うか、それが当たり前だ。里を守り、土地を守っていくのが使命のように感じていた。
「外の呪術師は流れ者の方が多いよ。一カ所にとどまるのは偉い人のお抱え呪術師くらいだ」
「スオウさんもこの町の出身じゃないんですか?」
「そう、生まれはもっと北の方でね。旅をしていた。故郷で師匠の目にとまってから渡り歩くようになって、一人前と太鼓判を押されてからは一人で各地を転々としているんだ」
スオウはそういうと、笑みを浮かべた。シーラが言葉を重ねる。
「わたしが初めて会ったときは、この街に来る前だったよね」
「僕がここに来たのは三年くらい前だから、あれは五年くらい前の話になるのかな」
「それぐらいだと思う」
意外な接点だ。ニナギは、外の世界に自分の知らないことがこんなにも広がっていることに驚きっぱなしだ。言葉を交わすスオウとシーラは何度も交流があるのか、気安い口調で会話している。
「あれ、じゃあ、旅は三年くらいしてないんですか?」
「遠出は何回かしたけど、ここ数年はこの町に住んでるよ。ここの気風があっているのか居心地が良くて」
スオウはそう言って笑った。
「それはそうとニナギ、里で何かあったの? 流されてくるなんて尋常じゃないでしょ」
柔らかだった空気がその言葉で一変する。
「そうだよ。里が大変なんだ。俺、帰らないと」
ニナギはなぜ自分がここまで流されてきてしまったのか、そして、里の最近の異変、夢で見た事を話した。
「俺、知りたいよ。里に何が起こっているのか、そして、どうすれば良いのか。思い出したんだ俺の母さんのこと。どうして死んでしまったのか」
そうだ。長雨の日。ニナギは十年前、母が死んだとき、すぐ傍でそれを見ていた。しかし、忘れていた。どうして忘れていたのか、今になってはっきりと分かる。それは自分がすべての原因だったからだ。
「俺は十年前、足を滑らせて川に落ちたんだ。それで、それを追って母さんも増水した川に飛び込んだ。母さんは俺を守ってどうにか岸にいた父の元に俺を送り届けたけど、母さんはそのまま目を覚まさなかった」
「そんなことが」
「このまま良くないことが続いたら誰かが母さんと同じように死んでしまうかもしれない。俺はそんなの嫌だ」
手に掴んでいるものは何が何でも離したくない。なくなってから後悔してももう遅いから。やれるだけのことはやってみないと。
そう言ったら、自分自身でも腹が決まったようで、心がすとんと定まった。何をすれば良いのか、それは分からないけれど、行くべき方向が定まっただけで、こうも気持ちが違う。
「分かった協力するよ」
シーラはいつものように仕方ないなと笑いながら了承した。
ニナギは改めてスオウに、手当てしてもらった事へのお礼と、里に帰らなければならないことを告げた。
「そうか、僕は止めないよ。でも少しは休んでから行きなさい。その体では、なせることもなせないよ」
「はい」
深みのあるその瞳にはまぶしいものを見るような色が浮かんでいた。
「そうだ、最低でも足の怪我は治しておいた方がいい。快癒のまじないをしておこう」
「!! ありがとうございます!」
「良かったねニナギ」
横にいたシーラも心なしか嬉しそうだった。ニナギはただただ、その良縁に感謝した。
それから大事をとって二日経った。ニナギが目を覚ますまでに二日かかったということだから、里を離れて少なくとも四日経っているということになる。
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