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第5章 海外遠征

第104話 宣伝配信

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 「どうもー。織田天魔です」

 「八重桜だよ~」

コメント
・きちゃー!
・待ってました!
・ギャンブルクソ雑魚ナメクジさんだ!
・www
・草

 決まったのならば善は急げと配信を開始。
 さっきSNSで告知したばっかりなのに、かなりの人数が集まってくれている。
 なんか見たくないものが見えた気がしたけど、気にしない。俺は弱くないんだ。桜が強かっただけ。

 「今日はギルド事務所が完成したよーって事で、それを紹介する感じになるかな? 後、最後に告知もする予定。興味があったら最後まで付き合ってね」

 「ちょっと前から住み始めてる部屋も公開しちゃうよ~」

コメント
・お!完成したんか!
・って事はそろそろ本格始動か
・どんな感じになったんだろ
・気になる気になる!
・告知とな?

 「じゃあまずは最初の受付から」

 そう言って自動ドアを開いて受付を見せる。
 うーん。こう見るとなんか絵とか飾った方がオシャレになるかもしれんな。
 後でアイテムボックスの中にある芸術品を適当に放出するか。

 「まぁ、ここは他とそんなに変わらないよね。よく見る受付って感じ」

コメント
・大企業の本社みたいなんですが
・ここだけで圧倒される
・初見で足を踏み入れるのは勇気がいるぞ
・でも上位ギルドはこんなんなんだよなぁ

 俺は他のギルド事務所に行ったのなんて『暁の明星』だけだから比較しようがない。
 しかも『暁の明星』はでかい屋敷みたいな感じだったしさ。

 その後も次々と設備を紹介していく。
 まだ見られて困るもんは何もないからね。
 コメントで見たいって言われた所は余す事なく見せてあげる。これで次回面接の時に優秀な人が集まってくれれば万々歳だ。

 「ここまでが部門分けした階層の紹介だな。まだ何もないし、パソコンとかが置いてあるだけだからそんなに面白くないかも」

コメント
・いやいや
・一つ一つの設備がおかしい
・お金かけ過ぎだろw
・これがまだ始動してないギルドなのか

 「お金に糸目はつけないでお願いしたからね。どうせ働くなら快適に働いてもらいたいし」

 俺はパソコンとか良く分からんから、用意されてる設備がどれだけ凄いのか分からん。
 こういうのって高ければ良いってもんでもないんでしょ? 桜さんが目を輝かせてたから、良いものなんだろうなとは思ったけどさ。

 「じゃあ次は11階と12階ね。ここは働いてもらうギルド員の息抜き用として作ったんだけど、それは建前でほとんどノリで作りました」

 「あの時はなんか変なテンションになっちゃったよね~。悪ノリし過ぎちゃったよ~」

 ジム、プール、大浴場をサラッと見せていく。
 大浴場も良くみたらスーパー銭湯並みの施設になってるな。すげぇや。ここに偶に入りにくるのも良さそう。

コメント
・ひゃー
・え?ギルド員はこれ無料で使えんの?
・やばいでしょwww
・至れり尽くせりすぎる
・すみません『シークレット』に入れて下さい

 「わははは! 悪ノリの結果とはいえ、驚いて貰えたなら作った価値はあったな!」

 「後はギルド員のみんなが有効活用してくれると言う事なしだね~」

 さてさてお次は一番見せたかった場所。
 これにフリーの生産系能力者が食い付いてくれると嬉しいです。

 「ここからは専用のカードキーがないと入れない施設になってます」

 「機密を扱う場所だしね~」

 因みに13階はサラッと流した。
 特に見せるもんもないしね。
 
 「じゃじゃーん!」

コメント
・え!?
・これはやべぇ
・なんだこの施設…
・金かけすぎぃ!
・普通に億を超えるのがあるんだが

 「多分ここは今日しか見せられないからね。今のうちに紹介しておこうかと。これで生産系能力者が面接に来てくれると嬉しいなぁ」

 「だんちょ~はかなり気合い入れてたもんね~」

 うむうむ。コメントを見る限り宣伝に成功してるんではなかろうか。
 鍛治、錬金、調薬、研究。
 ありとあらゆる設備を現状揃えられる最高設備で用意したからね。インパクトは絶大だろう。

コメント
・め、面接はいつですか!?
・うぅ…。前回見送ったのは失敗だったか
・こんなの見せられて滾らない生産者はいない
・そこらの大学の研究施設より整ってる

 「んふふ~。次の面接の時にみんな応募してきてね~。待ってるよ~」

 「これで事務所の全貌の紹介は終わりかな。働きたくなったと思った人は是非是非応募してきてね。結構大きく作ったから、まだ人を雇う余裕はあるんだ」

コメント
・なら早く面接してくれー
・ウズウズしてきた
・そうか。これでまだ事務所だけか
・まだ自宅紹介が残ってたな

 「19階と20階が俺達の居住区になってるんだ。事務所のどのエレベーターからでも行けるけど、これも専用のカードキーがないと入れません」

 「生産区画とはまた別のカードキーだね~」

 って事でエレベーターに乗って19階へ。

 「エレベーターが開くとすぐに玄関。かなり広い」

 「あたし達も結構買ったと思ったんだけどね~。まだまだ余裕があるよ~」

コメント
・玄関だけで高級感が漂ってる
・これデザインしたの誰?
・かなりオシャレだよな
・シューズルームに対しての靴の少なさwww

 「あ~デザイナーさんの事は後で概要欄に載せとくよ~。宣伝して~って言われてるからね~」

 「だな。かなり良い仕事をしてくれました。大満足です」
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