異世界帰りの憑依能力者 〜眷属ガチャを添えて〜

Jaja

文字の大きさ
127 / 164
第6章 シークレット始動

第113話 第二回ブートキャンプ

しおりを挟む

 
 「天魔ー! きたでー!」

 「お久しぶりです」

 ギルドの見回り、神田さんの指導、面接の準備。
 そんな風に毎日を意外と忙しく過ごしてると、またまた仕事が増えた。
 いや、これは前々からやる予定だったので、仕方のない事なのだが。

 「今日からしばらく世話になるわー!」

 「柴田さんが一番最初ですね。適当に東京を観光するなりして時間を潰してて下さい。明後日には全ギルド揃うと思います」

 「なんや天魔が遊んでくれるんと違うんか」

 「俺はお出迎え役なので」

 前回の2級合同攻略で『暁の明星』の成長に感化されてみんながこぞって俺への指導をお願いしてきた。一つ一つのギルドに分けてやるのは面倒なのでまとめてやろうと思い、予定を擦り合わせていたのだが、ようやく実現したという訳だ。
 そして最初に東京に到着したのが『リア獣撲滅』の柴田さん。

 「この前の動画も見たで。なんややばいのが増えたみたいやんけ」

 「そうですね。あ、なんだったら公英を呼んできましょうか? 俺はちょっと付き合えないですけど、あいつはいつも暇してるんで」

 「やめてくれ。たたでさえうちのギルドは男世帯やねんから。そこに筋肉ダルマなんて見栄えが悪すぎるやろ」

 「桜は『風神雷神』と遊ぶのを楽しみにしてたから無理ですしねぇ。陽花を呼んできても良いですけど…まともに話せます?」

 「無理に決まっとるやろ」

 せっかくだから付き合ってやりたいのは山々なんだけどね。今日は俺がお出迎え役だから、ギルドを離れる事が出来ない。
 それならと公英か陽花をと思ったけど、残念ながら拒否されてしまった。
 桜は今日到着予定の『風神雷神』の毛利姉妹と会うのを楽しみにしてたから無理だし。

 「はぁ。そんなん言ってたらいつまで経っても彼女出来ないですよ」

 「余計なお世話や。あんな美人とまとも喋れるお前らがおかしいねん」

 世間話もそこそこに柴田さんと別れる。
 どうやらギルド員と東京観光に行くらしい。

 「ふーむ。『リア獣撲滅』は到着と」

 『夜明けの時間』と協会勢力。
 『暁の明星』に『風神雷神』。
 そして新たに参加したいと言ってきた上位ギルドが二つ。
 計、六つのギルドと協会勢力で約一ヶ月間のブートキャンプだ。

 かなりの報酬をもらってるので、手を抜く事なんてしない。とりあえず今回の指導で単独ギルドでの2級攻略は余裕でこなせるようになってもらう予定だ。

 「毛利ちゃん達はまだ~?」

 ギルド事務所の執務室でぼーっとしてると、桜が待ちきれないといった感じでやってきた。
 相当楽しみにしてるらしい。

 「予定ではそろそろ到着予定だけど」

 「んふふ~。一緒に遊びに行く約束してるんだ~」

 「さいですか」

 同年代ぐらいだしな。話が合うんだろう。
 しっかり羽を伸ばしてきてくれたまえ。


 「よろしくお願いします!」

 「します!」

 それから少しして毛利姉妹がやって来て、挨拶をしてくれたけど、すぐに桜に連れられてどこかに行ってしまった。
 今日は桜は毛利姉妹達とお泊まりするそうだ。
 ポテをよろしくと頼まれてしまった。

 「今日到着予定は初めましての所か」

 残りは明日以降。
 みんなそれなりに忙しいみたいだからね。

 

 「織田さん初めまして。『スキナー』のリーダーをやってます上杉と申します」

 「どうもどうも。『スキナー』の活躍はいつも耳にしてますよ。約一ヶ月間よろしくお願いします」

 30過ぎのひょろっとした体型の男性。
 全然覇気とか感じないよね。これで上位ギルドのリーダーとはとても思えない。戦闘スタイル的に上杉さんは鍛える必要がないからなぁ。
 
 
 それでも、『暁の明星』と『スキナー』は海外でも有名なんだよ。まぁ、これは以前の合同攻略の時に色々調べてて知ったんだけど。

 特にリーダーの上杉さんの能力がね。
 『召喚』って能力で、これは今までに自分が倒した魔物を魔力を使って召喚できるんだ。
 魔力さえ尽きなかったら一人軍隊も出来る。
 格下相手には無類の強さを発揮出来るし、格上相手でも数で圧殺する。で、倒した格上を召喚して優位に立ち回る。中々に面白い戦い方だと思う。

 正直、上杉さんには指導する事はほとんどないんだよね。魔力操作を教えるぐらい。
 だって上杉さん自身は戦わないし。主にギルド員への指導って事になるかな。

 1級とか出てきたら狭間に連れてって魔物を倒すのを手伝うとかも出来るけど。
 1級の魔物を召喚出来るようになれば、2級は大体勝てるだろう。偶に相性負けする事あるかもだが。

 「まだ全ギルド揃ってないんで、ゆっくりしてて下さい。明後日には揃う予定ですので」

 「了解です」

 よし。今日のお出迎えのお仕事は終わりだ。
 今日もよく働いたね。さっさと家に帰ってポテと遊んでやろう。桜が居なくて寂しがってるかもしれん。多分そんな事はないが。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...