126 / 164
第6章 シークレット始動
第112話 推し騒動
しおりを挟む「牛丼が一番に決まってるんだよ~!」
「焼き鳥の美味しさが分からないなんて。桜ちゃんはまだまだ子供ねぇ」
「中華こそ至高!! それに勝るものなど存在せん!!」
「なんでも良いから早く決めてくれ」
ギルドを見回った日の夜。
桜と陽花が買い物から帰ってきて、ご飯を食べに行こうと言ってきた。
どうやら食べて帰って来なかったらしい。
で、どこに行くって話になった訳だけど。
「お姉さんこそ牛丼の良さが分かってないんだよ~! あのお値段であの量と質! これはどの料理にも真似出来ない事だよ~!」
吉野さん推しは勿論桜。
今までは俺と二人だったから、行きたいって言えば大体OKだった。俺は基本なんでも食べるし。ご当地に行ったら名物を食べたいけど。
「お酒と一緒に食べる焼き鳥こそが一番良いんですよぉ」
鳥貴品推しは陽花。
陽花はこれまでの言動でお酒大好きってのは良く分かったからね。焼き鳥をアテにしてお酒を飲みたいって事なんだろう。
「餃子! 焼き飯! ラーメン! 全てに置いてパーフェクト!!」
玉将推しは公英。
こいつは筋トレ終わりに栄養をチャージしてたはずだけど、晩飯はそれと別腹らしい。
なんでもいいけど静かにして下さい。
「宅配でお願いしたら良くない? 各々好きな物頼んでさ。このままじゃいつまで経っても決まらないよ」
こいつら、あとちょっと放置してたら戦闘に発展しそうだったぞ?
晩飯をかけてバトルしようとすんなよ。家が壊れるだろ。
って事で桜がみんなの分を注文して丸く収まりました。俺は全部を少しずつ摘む感じですな。
俺と桜は滅茶苦茶食べる方なんだけど、陽花と公英はどうなんだろうか。
公英は無限に食べれそうな体型してるけど、陽花は未知数ですよ。でも注文した量的にかなり食べるんだろうなぁとは思う。
二人増えた事でエンゲル係数が爆上がりですよ。
いつかご飯代を稼ぐために狭間に行かないといけなくなるかもしれんな。
「よ、よ、よろしくお願いしましゅ!」
翌日。あいつらはまた夜通し飲んで騒いでと楽しんでたらしい。俺は眠たくなったので途中で抜けたけど。流石に連日のお酒は疲れる。
で、今日は神田さんの指導。
場所は13階の何もないスペースだ。一応軽く暴れても大丈夫なように結界は張ってある。
本当は桜も来てくれる予定だったんだけど、爆睡してらっしゃるので、俺とマンツーマンでの指導だ。あがり症の神田さんには少し辛い時間になるかもしれないが頑張ってほしい。
『変態』は可能性を秘めた能力なんだ。
異世界にも二人ぐらい居た。そいつらは魔物に変身して戦う事が出来てそこそこ強かったんだよね。
「神田さんが今変身出来るのは?」
「ヒグマとオオスズメバチです!」
お、小〇艦長ですか。
まだ二つだけだけど、これから数も増やしたいきたいところ。条件が結構厳しいけど。異世界の奴らと一緒なら時間が掛かるんだよね。
まず、変態したい生物をひたすら観察し続ける。すると急に、ピーンと閃く感じになって変態出来るようになるらしい。時間はその時によって違う。
ヒグマは一ヶ月で。オオスズメバチは半年かかったらしい。
制限があるタイプや条件があるタイプの能力ってクリアするとめっちゃ強いんだよなぁ。
神田さんもこれから強くなっていく事だろう。
俺達『シークレット』が全面的にサポートするしね。目指せ! テラフォーマー〇コンプリート!
毒があるやつとかも平気だからね! 万が一死んでも俺が蘇生出来るから! 安心して観察して下さい! 欲しいものはなんでも調達してきますよ!
「まぁ、でもまずは変態時間を伸ばす事からだな。魔力依存だよね?」
「は、はい!」
じゃあまずはひたすら能力を使って魔力を増やす所からだな。ついでに戦闘技術向上の特訓もやろう!
「七海ちゃんごめんね~。だんちょ~に変な事されなかった~?」
「だ、大丈夫です!」
訓練が始まって一時間。
桜が慌てて13階にやってきた。
「だんちょ~が起こしてくれないからだよ~!」
「気持ち良さそうに寝てたし」
ポテをお腹に乗せてそれはもうぐっすりと。
別にどうしても桜が居ないと訓練出来ない訳じゃなかったしさ。
「訓練も終わりそうなんだけど」
「もう~? 早くな~い?」
「神田さんはまだまだ魔力量が少ないんだ」
「す、すみません」
つい最近まで学生だったんだから仕方あるまいて。これからの成長に期待ですよ。定期的に狭間を落札して成長の度合いを確認すべきだな。
「ふーむ。桜と公英と陽花は今度の上位ギルドブートキャンプに放り込む予定だったけど、神田さんも一緒にやらせようか。一度命の危機ってのも味わうべきだと思うんだ」
「鬼畜~」
「ひえっ…」
いやいや、死ぬ一歩手前を感じるのは大事だぞ? それを知ってるか知らないかで実力は大きく変わると言っても過言ではない。
ここぞという場面で絶対に役に立つはずだ。
「ふっふっふ。次のブートキャンプで日本の2級は俺が手を出さなくてもクリア出来るぐらいまで鍛え上げてやる。みんなには地獄を見てもらうぜぇ」
今のうちから練習メニューを考えとかねば。
俺の指導は模擬戦がメインだけど、流石に大人数を相手するのは効率が悪い。
ゴーレムでも使うかな。確かアイテムボックスにそれなりに強いのが入ってたはず。異世界のゴーレム職人に作ってもらった特注品である。
男の子はロボに憧れるもんなんだぜ。流石に大きさは等身大サイズだけど。でっかいのは諦めました。
10
あなたにおすすめの小説
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる