異世界帰りの憑依能力者 〜眷属ガチャを添えて〜

Jaja

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第7章 生産者の底上げ

第142話 台湾の上位ギルド

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 でかい車で台湾協会本部にやってきた。
 そこで会長と話をして、これからの事について話をする。

 「とりあえずは狭間を確認したいですね。あ、その前に面通しがあります?」

 「はい。既に待機させております」

 今回の台湾、韓国の1級狭間攻略にはちょっと面倒な条件があって。
 それは自国の探索者も一緒に連れてってほしい。良ければ少し指導もしてほしい。そんな感じの事をお願いされている。一応上位ギルドの団長達が何人かだけって事にはなってるけど。
 まぁ、面倒だよね。魔法ドッカンでさっさと観光に行きたいのが本音である。

 それにいくら上位ギルドとはいえ、天魔ブートキャンプに参加してないのである。
 3級攻略にヒーヒー言ってるレベルの実力で1級に放り込んでもあんまり意味がない。
 ギリギリ魔物に勝てるならともかくね。2級相手に勝てないのに、1級に勝てる訳ないじゃんね。

 結構な報酬をもらったし、契約したからにはしっかりお役目をこなさせてもらうけども。
 何度か死なせても良いなら多少荒療治でやれない事もないんだけどね。例の如くカメラマンもついてくるし、蘇生薬や、蘇生の魔法の存在は大っぴらに出来ない。加減しないといけないんだよねぇ。

 って事で期限を設けさせてもらった。
 いざ指導を始めると俺はどうせ熱中する。なんだかんだ強くなっていくのを見るのは楽しいし。
 でもそれに集中しすぎて台湾観光出来なくなるのは嫌だ。この後韓国にも行かないとだし。
 なので1週間。1週間はちゃんと探索者の指導をする。それが終わったら後は俺が攻略する。
 そんな感じになりました。ついでに桜達も鍛えてやろう。もっともっと強くなってもらいたいしね。

 「なんか嫌な予感がしてきた~」

 「わ、私も何故か鳥肌がっ!」

 「き、筋肉が震えてるだと!?」

 「あら、私も手が震えてますねぇ」

 何かを感じ取った『シークレット』の面々。
 大丈夫大丈夫。ちゃーんと加減します。
 大阪の狭間攻略をした時ぐらいの疲労感で抑えるから。一回出来たんだし大丈夫でしょ?
 これがクソ指導者ってやつね。俺は気にしないけど。乗り切ったら強くなれるんだから最終的には感謝してくれるはず。多分。きっと。めいびー。

 それと陽花のその手が震えてる現象はアル中そっくりなんだけど? 違うよね? 酔ってるところは見た事ないけど気を付けてよね。

 『ニギハヤミ』
 『コハクヌシ』
 『ニギニギ』
 『コハクンチョス』

 これが今回集められた台湾の上位ギルドだ。
 ギルド名についてのツッコミは無しで頼むぞ。
 ほんとに。無しで頼むぞ。なんだこの名前!!
 とかそういうのは無しで頼むぞ。でも絶対このギルド長達は仲良しだよね。
 こんなの狙ってなきゃ無理だもん。

 はい。気を取り直して。
 ギルド長達と軽くお喋りした後に、早速狭間へ向かう。やっぱりジブリファンでした。
 実力は見た感じだけど、ブートキャンプ前の『暁の明星』よりも弱そう。でもこれが世界の上澄みレベルなんだよなぁ。日本は少し先をいったけど。
 織田天魔のお陰ですよ。ファンレターお待ちしております。

 「ほっ。禁忌領域じゃなさそう。禁忌領域なら守りながらはキツいことになるかもしれなかったからな」

 せめて自衛出来るぐらいの強さは持っておいてもらわないと。俺も流石に禁忌領域で舐めプは出来ない。負けはしないだろうけど、それなりに苦戦はすると思う。

 「じゃあ攻略は早速明日からで大丈夫ですか?」

 「問題ありません」

 代表して『コハクンチョス』の団長さんが答えてくれる。周りの既に集まってる野次馬に聞こえるようにも言ったし、明日からはお祭りだな。
 台湾も日本の屋台みたいのを出してくれるんだろうか。天魔君気になります。

 協会の人にもしっかり確認をとって今日は解散。
 台湾の探索者協会でも『撮影』持ちの能力者を抱えてるらしい。羨ましいなぁ。うちのギルドにも欲しいんだけど、未だに応募が来ないんだよねぇ。

 「じゃあ軽く観光して飯に行くか。神田さん観光雑誌持って来てる?」

 「ばっちりであります!!」

 「んじゃ、この近辺で面白そうな所…。いや、なんか良い匂いするし、観光は後にとっておいて、食べ歩きでもするか」

 「賛成~!」

 「私、この雑誌に載ってるのが食べたいですっ」

 神田さんが見せてくれたのはルーローハン。
 雑誌には甘辛く味付けしたトロトロの豚肉とゆで卵でご飯が止まらないって書いてある。
 かなり美味しそう。飛行機の中では手品に熱中し過ぎて何も食べなかったからな。お腹はペコペコである。

 「じゃあそのルーローハンを置いてる店を探しつつ、歩きながら食べれるもんを摘んでいくか」

 「んふふ~! 旅行っぽくなってきたね~」

 そうね。ようやくらしくなってきた。
 ちょっと真面目な話を少しして疲れてたところ。
 ここらでしっかり英気を養おう。

 「きみちゃん。あれ買ってもらえる? 人ごみが凄くてあそこまでいけないの」

 「がっはっはっ! 任せろ! 筋肉通りまーす!!」

 陽花は早速目敏く見つけたお酒を飲む為に公英をパシっている。まぁ、人ごみが凄いから仕方ないよね。公英が歩くとモーセみたいに人ごみが左右に割れていくし。便利な奴である。

 「さって。行くか」

 ルーローハンが俺達を待ってる。
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