159 / 164
第7章 生産者の底上げ
第142話 台湾の上位ギルド
しおりを挟むでかい車で台湾協会本部にやってきた。
そこで会長と話をして、これからの事について話をする。
「とりあえずは狭間を確認したいですね。あ、その前に面通しがあります?」
「はい。既に待機させております」
今回の台湾、韓国の1級狭間攻略にはちょっと面倒な条件があって。
それは自国の探索者も一緒に連れてってほしい。良ければ少し指導もしてほしい。そんな感じの事をお願いされている。一応上位ギルドの団長達が何人かだけって事にはなってるけど。
まぁ、面倒だよね。魔法ドッカンでさっさと観光に行きたいのが本音である。
それにいくら上位ギルドとはいえ、天魔ブートキャンプに参加してないのである。
3級攻略にヒーヒー言ってるレベルの実力で1級に放り込んでもあんまり意味がない。
ギリギリ魔物に勝てるならともかくね。2級相手に勝てないのに、1級に勝てる訳ないじゃんね。
結構な報酬をもらったし、契約したからにはしっかりお役目をこなさせてもらうけども。
何度か死なせても良いなら多少荒療治でやれない事もないんだけどね。例の如くカメラマンもついてくるし、蘇生薬や、蘇生の魔法の存在は大っぴらに出来ない。加減しないといけないんだよねぇ。
って事で期限を設けさせてもらった。
いざ指導を始めると俺はどうせ熱中する。なんだかんだ強くなっていくのを見るのは楽しいし。
でもそれに集中しすぎて台湾観光出来なくなるのは嫌だ。この後韓国にも行かないとだし。
なので1週間。1週間はちゃんと探索者の指導をする。それが終わったら後は俺が攻略する。
そんな感じになりました。ついでに桜達も鍛えてやろう。もっともっと強くなってもらいたいしね。
「なんか嫌な予感がしてきた~」
「わ、私も何故か鳥肌がっ!」
「き、筋肉が震えてるだと!?」
「あら、私も手が震えてますねぇ」
何かを感じ取った『シークレット』の面々。
大丈夫大丈夫。ちゃーんと加減します。
大阪の狭間攻略をした時ぐらいの疲労感で抑えるから。一回出来たんだし大丈夫でしょ?
これがクソ指導者ってやつね。俺は気にしないけど。乗り切ったら強くなれるんだから最終的には感謝してくれるはず。多分。きっと。めいびー。
それと陽花のその手が震えてる現象はアル中そっくりなんだけど? 違うよね? 酔ってるところは見た事ないけど気を付けてよね。
『ニギハヤミ』
『コハクヌシ』
『ニギニギ』
『コハクンチョス』
これが今回集められた台湾の上位ギルドだ。
ギルド名についてのツッコミは無しで頼むぞ。
ほんとに。無しで頼むぞ。なんだこの名前!!
とかそういうのは無しで頼むぞ。でも絶対このギルド長達は仲良しだよね。
こんなの狙ってなきゃ無理だもん。
はい。気を取り直して。
ギルド長達と軽くお喋りした後に、早速狭間へ向かう。やっぱりジブリファンでした。
実力は見た感じだけど、ブートキャンプ前の『暁の明星』よりも弱そう。でもこれが世界の上澄みレベルなんだよなぁ。日本は少し先をいったけど。
織田天魔のお陰ですよ。ファンレターお待ちしております。
「ほっ。禁忌領域じゃなさそう。禁忌領域なら守りながらはキツいことになるかもしれなかったからな」
せめて自衛出来るぐらいの強さは持っておいてもらわないと。俺も流石に禁忌領域で舐めプは出来ない。負けはしないだろうけど、それなりに苦戦はすると思う。
「じゃあ攻略は早速明日からで大丈夫ですか?」
「問題ありません」
代表して『コハクンチョス』の団長さんが答えてくれる。周りの既に集まってる野次馬に聞こえるようにも言ったし、明日からはお祭りだな。
台湾も日本の屋台みたいのを出してくれるんだろうか。天魔君気になります。
協会の人にもしっかり確認をとって今日は解散。
台湾の探索者協会でも『撮影』持ちの能力者を抱えてるらしい。羨ましいなぁ。うちのギルドにも欲しいんだけど、未だに応募が来ないんだよねぇ。
「じゃあ軽く観光して飯に行くか。神田さん観光雑誌持って来てる?」
「ばっちりであります!!」
「んじゃ、この近辺で面白そうな所…。いや、なんか良い匂いするし、観光は後にとっておいて、食べ歩きでもするか」
「賛成~!」
「私、この雑誌に載ってるのが食べたいですっ」
神田さんが見せてくれたのはルーローハン。
雑誌には甘辛く味付けしたトロトロの豚肉とゆで卵でご飯が止まらないって書いてある。
かなり美味しそう。飛行機の中では手品に熱中し過ぎて何も食べなかったからな。お腹はペコペコである。
「じゃあそのルーローハンを置いてる店を探しつつ、歩きながら食べれるもんを摘んでいくか」
「んふふ~! 旅行っぽくなってきたね~」
そうね。ようやくらしくなってきた。
ちょっと真面目な話を少しして疲れてたところ。
ここらでしっかり英気を養おう。
「きみちゃん。あれ買ってもらえる? 人ごみが凄くてあそこまでいけないの」
「がっはっはっ! 任せろ! 筋肉通りまーす!!」
陽花は早速目敏く見つけたお酒を飲む為に公英をパシっている。まぁ、人ごみが凄いから仕方ないよね。公英が歩くとモーセみたいに人ごみが左右に割れていくし。便利な奴である。
「さって。行くか」
ルーローハンが俺達を待ってる。
33
あなたにおすすめの小説
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる