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第六章 ゆるり旅
第165話 探索結果
しおりを挟む「クカカカカ。次ハ 我ガ 出スト シヨウカノ」
次はアギャイン。
ゾンビを使った人海戦術で都市中を探してたけど、果たして何を出してくれるのか。
「ん? これは…」
「我ハ 要塞ガ アッタ 場所ヲ 中心ニ 探シテ ミタノジャ」
都市全域を探してたけど、他の眷属も探索していたとあって、そんなにめぼしい物は無かったらしい。
そこで目を付けたのは要塞の跡地。
恐らく、お偉いさんが詰めてた場所だし、何か貴重な物でもあるのではと当たりを付けたみたいだ。
「青写真ってやつか」
「レト様ハ 城ヲ 作ル 予定 ナノジャロウ? コウイウノガ アッタ方ガ 作ル時ノ 参考ニ ナルノデハト 思ッテナ」
ふむふむ。確かに。
俺じゃなくて、ウェインが目を輝かせてるな。
お城作りの責任者はウェインだし、後で渡しておこう。
「後ハ アリフレタ 金銀財宝ジャノ」
魔法鞄から雑にジャラジャラと出すアギャイン。
まぁ、ありふれてるわな。
ってか、影の中にもそういうの山程あるし。
「すげーなーって思うけど、アギャインの縄張りにあったのを見た後だとな」
「クカカカカ」
アギャインの縄張りの玉座から少し離れた所に、昔に集めたお宝やら金銀財宝がしこたま保管されていた。
『腐死の森』は昔、小国家群だったらしく、国を潰して回った時に宝物庫から回収しては、綺麗に保管していたらしい。
俺との戦いで辺りは滅茶苦茶になっていたけど、何故かそこだけは無事だった。
俺の無意識の貧乏性が発動したのかもしれん。
そこにお宝があるなんて知らなかったが。
「お城を作ったら特大の宝物庫も絶対作ろう。金やら宝石を眺めて悦に浸るんだ」
新たな目標が出来てしまったな。
俗っぽい目標だけど、それもまた良いだろう。
「キュン!」
「ゴギャギャ!」
お次は妲己とアシュラ。
どうやら一緒に探し回ってたらしい。
はてはて。二人は協力して何を持ってきたのかな?
「おおー! 分かってらっしゃる」
二人は商会を中心に回ってきて、使えそうな日用品を片っ端から持ってきたらしい。
最初は一人でやってたみたいだけど、商会の数が多いし、二人とも同じ事をしていたって事で、途中から協力したみたい。
「キュンキュン」
「お! これこれ!」
俺がいつも吸ってる煙草をどさどさと魔法鞄から出してくれた。
高価な物じゃなく、本当に俺が喜びそうなものを探して来てくれたみたいだな。
俺の事を良く分かってらっしゃる。
「テレサが最後なの。大トリなの」
ふんすと気合いを入れてテレサが魔法鞄から取り出したのは大量の魔道具。
「うっひょー!」
「すげーいっぱいあるんだぞ!」
これにテンションが上がったのは俺とウェイン。
俺は魔道具コレクションを趣味としているので。
魔道具って使わなくても、見てるだけでワクワク出来るんだよね。
お城には絶対魔道具部屋を作ろうと思ってます。
ウェインは自分が作る時のインスピレーションを得る為に、ダンジョン産の魔道具や売ってある魔道具はひたすらバラして再構築したりしてる。
生粋の物作りジャンキーになってるんだよね。
「え? いやいや、凄い数だな?」
「適当に向かった場所が魔道具を売ってるお店が並んでる場所だったの」
テレサは何を探すとか決めてなくて、適当に歩き回ってたらしい。
で、たまたまたどり着いたのがそこだった。
「効果とかは分からないから、とりあえず魔法鞄に入れてきたの」
「ふむぅ。この見た目は中々」
「この仮面は凄いんだぞ!」
「ほほぅ。認識阻害とな?」
俺とウェインは魔道具に夢中だった。
なんでこんなにワクワクするんだろうね。
「どう?」
「むう? 普通に分かるんだぞ?」
「そこまで効果が強くないのかね?」
「後でバラしてみるんだぞ!」
仮面を付けてみたけど、普通に分かるらしい。
阻害ってどれくらいなのかも分からないしね。
これが完成したなら、身バレを気にする事なく街に入れるよね。
仮面してるだけで、怪しいって言ってる様なもんだけど。
「うむうむ。みんなが持ってきてくれた物は全部大満足じゃ。これに順位をつけるというのは、中々酷というもの」
どれもこれも必要というか、これからに役立ちそうな物ばっかりで、眷属の優秀さが改めて分かったね。
都市一つ潰れただけで、これほどのお宝が手に入るとは。
やはり定期的に街を潰してやりたいところ。
竜王に釘を刺されてなかったらなぁ。
「って事で、全員にレト君が一日なんでも言う事聞く券をプレゼント」
俺は一人で待ってる間に、紙に書いておいた小学生がおばあちゃんプレゼントする様な券を全員に渡していく。
肩叩き券みたいなもんだよね。俺も小さい頃にばあちゃんにあげた記憶がある。
両親には一切あげてないが。
「俺が出来る事にしてね?」
神になりたいとか言われても、俺の手には余る。
気軽に国が欲しいとかなら、叶えてあげられるよ。
「ふーむ。早まったか」
特にグレースの目が怪しくて妖しい。
一体なにを要求する気なんだろうか。
もう大半のプレイはやり尽くしたと思うんだけど。
まさか、ドラゴンカーセックスとか言うんじゃないだろうな?
俺はドラゴンでも車でもないから、流石にその要求には応えられんぞ。
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