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第六章 ゆるり旅
第172話 サクッと襲撃
しおりを挟む「出品リストげーっと!」
パクる物に漏れがないように、出品リストを手に入れた。
中々面白そうなのが多く出品されるじゃん。
「絵画とかはどうでも良いや。俺に良し悪しは分かりません」
パクるけどね。なんか城を作った時に飾っておけばいいんじゃない。
「魔剣とかも出るじゃんね。楽しみ」
「本当に多いですね。流石王家が主催するだけあります」
王家が率先して人身売買をするのはどうかと思うけどね。中々お腐りになられてる国なんじゃなかろうか。
「この人部門のシークレットってなんだろ。余程の美男美女が出てくるのかね」
「珍しい種族とかじゃないですか? 竜人族とか」
ほほう。それは気になりますな。ユニークスキルを持ってるなら是非眷属に。
持ってなくてもキメラの材料として。ヴェガにも混ぜたけど中々優秀なんだよね。竜人族。
超越者じゃないから微妙かもだけど。
「魔物部門って。手懐けられるのか?」
「幼体とかじゃないですか? 小さい頃から世話してると懐く場合もあるみたいですよ。神聖王国では珍しい魔物をペットにしてるのが、一種のステータスみたいになってましたね」
ふーん? リスト見た感じそそられる魔物はいないけど。
「妖狐とか餓鬼みたいに面白そうな種族がいたら眷属にしてもいいけど」
「そう都合良く出てくるとは思えませんね」
いや、分からんぞ。異世界ってのはご都合主義が多く発生する不思議な世界なんだ。
なんか面白いのが出てきてくれるはずさ。
それから数日経って、あっという間にオークション前日。
俺はもうソワソワし過ぎて、我慢なりませんよ。
「あー早く盗みたい。いっぱい盗んでそれを眺める。そして悦に浸る」
「影の中の金銀財宝も中々の物ですけどね」
なんかそれは見慣れてるからさ。
新しい物ってのはなんだってワクワクするものなんだよ。
「さてさて。王城に侵入する訳だが」
「見つかったらどうするんですか? 絶対見つかりますが」
殺す一択っしょ。運が無かったと諦めてもろて。
ユニークスキル持ちは確保ね。
「出品リストよーし! いざ! 出陣!」
「行くのはレト様と私だけですけどね」
ノリが悪いな。妲己をみてみろ。ノリたくてソワソワしてるじゃないか。
君達も妲己を見習いたまえよ。
「よいしょっと」
「ここが保管場所ですか。厳重…だったみたいですね」
既に侵入させていたネズミ目掛けて影転移。
やってきたのは王城内の保管場所前。
「仕事が出来る男、レト・ノックスです」
「さっさと始めましょう」
保管場所前はかなり厳重な警備がされていた。
騎士みたいなのが100人ぐらいいたけど、既にネズミの視界から魔法を行使して処理済み。
これ、雑魚相手にはブッ刺さるな。
保管庫の鍵を【音魔法】で振動させて壊す。
警報とかあったらどうしようかと思ったけど、どうやらその心配はない様子。
「うっひゃー! 煌びやかー!」
「壮観ですね」
中に入ると、珍しい宝石やら魔道具やらがたくさん。ここに出品されるほとんどが保管されてるからな。
「よーし。まとめて影に放り込むぜ!」
「レト様。急いだ方がよろしいかと。何かが来る予感がします」
あまりのお宝に脳が蕩けそうだったけど、グレースの言葉で我に返る。
どうやら【シックスセンス】に反応があったらしい。
「思ったより早いな。ずらかるぞ!」
やっぱり警報とかあったのかしらん。
鍵を壊してから3分も経ってないよ。
俺は保管庫内の物を纏めて影へ。
そしてそのまま俺たちも影へ避難する。
「ちっ! やはりか! 侵入者だ!! 厳戒態勢を取れ! 王城を封鎖しろ!」
「はっ!」
壮年の騎士がダッシュで息を切らしながらやってきた。遅れてやってきた部下であろう人間に指示を飛ばす。
「おおー。超越者間近じゃん。さぞかし優秀なんだろうな」
「これからどうなさいますか?」
「このまま、人部門と魔物部門を見に行くに決まってるだろ。こっちはユニークスキル持ちとか面白そうな魔物じゃなかったらスルーだ。そしてそのまま宝物庫に襲撃じゃい」
「ぶれませんね」
あたぼうよ、べらぼうめ!
江戸っ子を舐めんじゃねぇぞ! 東京に行った事ないけどな!
「ヴェガ。もっと綺麗に食べなさい」
「………(ぺこり)」
保管場所を警備していた騎士の死体も影に取り込んだから喜んでヴェガが食べている。
その隣ではウェインが食べられる前になんとか、実験素材の確保なんだぞって頑張っている。
「あ、そうだ」
「ぐはっ!!」
俺たちの真上で唾を飛ばしながら色々指示を出している壮年の騎士を突き刺す。ついでに周りの騎士も。
「ほれ。追加だぞー」
「………(ぱぁああ)」
ヴェガはとても嬉しそうに万歳してる。
うむうむ。ほっこりしますな。たくさん食べて強くなるんだよ。
「さてさて。警備が更に厳しくなってるだろうけど、次の標的に向かうか」
「結構人を殺しましたね? 竜王に怒られたりしないですか?」
大丈夫だろ。たかだか100人や200人。誤差だよ誤差。今頃新しく生まれてるだろうよ。
節度を持った殺しをしろって言われたからね。
なるべく、必要以上の殺しをしないようにはしてるさ。
「今の追加とか必要ありましたか?」
「なるべくだって」
致し方ない理由があったんだ。
ヴェガが食べたそうにしてたから。
眷属の事を考える優しい魔王なんだよ、俺。
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