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Chapter 1/最初の国
№53 WWにおける設定⑩
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数分が経ち、[イッチューズ]らは、一階の敵を殲滅し終えている。
兵隊は20人ほどが亡くなったみたいだ。
そうした状況にて、総指揮官の頼みを受け、[中学生六人組]が“西側の部屋”を調査すべく、なかへと入ってゆく……。
「寝室みたいね。」
なんとなく呟いたカリンを余所に、八つぐらい置かれている“洋箪笥”をヤトとニケが片っ端から開けだした。
この光景に、
「え?」
「いいの??」
「勝手に…。」
エイトを中心とした女性陣が、戸惑いを隠せずにいる。
それに対して、
「あぁー、前にも説明したけど、通貨やアイテムなどがあったりするから、見て回っているんだよ。」
「ゲーム内では認められてる行為だから大丈夫だけど、現実だったら犯罪だよね。」
こう伝えながら苦笑いするクマッシーであった。
“東側の休憩室”には四棹のタンスが在る。
それらもチェックした結果、さっきの部屋と合わせて、銀貨2枚と銅貨5枚に、HP/MP/SPの回復ポーションを1本ずつゲットした。
二階に到着したところ、50数の魔物が待機していたのである。
反対側の階段から上がってきたのは、40人くらいの兵士だった……。
戦い後、兵隊は半分ほどに減っている。
[イッチューズ]は“北の会議室”と“南の食堂”を確認したものの、今回は何も無かったみたいだ。
三階にて。
“ゴブリン/ダークマウス.Jr/ダークドッグ.Jr”が5匹ずつ待ち構えていた。
当然、少年少女の“魔人”も1体ずつ見受けられる。
かくして、バトルに突入していくのであった…。
▽
[Team K]は、“神殿”をクリアして、ギルドに訪れている。
[受付の女性NPC]から“要塞のクエスト”を聞いて、
「ん~、……、とりあえずぅ、休もっかぁ。」
「それでぇ、18:00に装備品を買い替えてからぁ、受注しよう。」
「イベントの参加はぁ、その後だねぇ。」
このように提案するクーガだった。
▽
要塞ではヤト達が勝利を収めている。
兵隊で生き残っているのは約35人であった。
総指揮官から“証明書”を貰った流れで、
「帝都に戻る前に、あの二つの部屋も調べてみようぜ。」
そうリーダーが促す…。
西側は“執務室”になっていた。
床に置かれている“宝箱”に気づき、
「“ミミック”じゃないよな?」
ニケが警戒する。
「開けてみねぇ事には分かんねぇから……、いくぞ??」
こう返したヤトが、少なからず慎重にオープンしたところ、内側より“ホワイトゴールド”の光りが〝パァア――ッ〟と放出されるのと共に、“鉄製の両手剣”が宙に現れた。
その武器が自動的にヤトの“アイテムボックス”に転送される。
[画面]を操作したヤトが、
「騎士用だ。」
このように知らせた。
南側は“要塞の最高司令官”の部屋みたいだ。
そこにも宝箱が一つ在った。
こちらに納められていたのは“ナイトアーマー”である。
「どっちも売却だな。」
そう述べたヤトは、
「じゃ、要塞から出るぞ。」
[帰還の羅針盤]を選択したのだった…。
▽
[中学生六人組]は、“都の中央広場”に【テレポート】している。
こっちの世界は早朝のため、お店もギルドもまだ閉まっている時間帯だ。
「んじゃあ、夜の八時にな。」
そのように述べたヤトを中心に、〝バイバ~イ〟と手を振って、“ログアウト”する面子であった―。
兵隊は20人ほどが亡くなったみたいだ。
そうした状況にて、総指揮官の頼みを受け、[中学生六人組]が“西側の部屋”を調査すべく、なかへと入ってゆく……。
「寝室みたいね。」
なんとなく呟いたカリンを余所に、八つぐらい置かれている“洋箪笥”をヤトとニケが片っ端から開けだした。
この光景に、
「え?」
「いいの??」
「勝手に…。」
エイトを中心とした女性陣が、戸惑いを隠せずにいる。
それに対して、
「あぁー、前にも説明したけど、通貨やアイテムなどがあったりするから、見て回っているんだよ。」
「ゲーム内では認められてる行為だから大丈夫だけど、現実だったら犯罪だよね。」
こう伝えながら苦笑いするクマッシーであった。
“東側の休憩室”には四棹のタンスが在る。
それらもチェックした結果、さっきの部屋と合わせて、銀貨2枚と銅貨5枚に、HP/MP/SPの回復ポーションを1本ずつゲットした。
二階に到着したところ、50数の魔物が待機していたのである。
反対側の階段から上がってきたのは、40人くらいの兵士だった……。
戦い後、兵隊は半分ほどに減っている。
[イッチューズ]は“北の会議室”と“南の食堂”を確認したものの、今回は何も無かったみたいだ。
三階にて。
“ゴブリン/ダークマウス.Jr/ダークドッグ.Jr”が5匹ずつ待ち構えていた。
当然、少年少女の“魔人”も1体ずつ見受けられる。
かくして、バトルに突入していくのであった…。
▽
[Team K]は、“神殿”をクリアして、ギルドに訪れている。
[受付の女性NPC]から“要塞のクエスト”を聞いて、
「ん~、……、とりあえずぅ、休もっかぁ。」
「それでぇ、18:00に装備品を買い替えてからぁ、受注しよう。」
「イベントの参加はぁ、その後だねぇ。」
このように提案するクーガだった。
▽
要塞ではヤト達が勝利を収めている。
兵隊で生き残っているのは約35人であった。
総指揮官から“証明書”を貰った流れで、
「帝都に戻る前に、あの二つの部屋も調べてみようぜ。」
そうリーダーが促す…。
西側は“執務室”になっていた。
床に置かれている“宝箱”に気づき、
「“ミミック”じゃないよな?」
ニケが警戒する。
「開けてみねぇ事には分かんねぇから……、いくぞ??」
こう返したヤトが、少なからず慎重にオープンしたところ、内側より“ホワイトゴールド”の光りが〝パァア――ッ〟と放出されるのと共に、“鉄製の両手剣”が宙に現れた。
その武器が自動的にヤトの“アイテムボックス”に転送される。
[画面]を操作したヤトが、
「騎士用だ。」
このように知らせた。
南側は“要塞の最高司令官”の部屋みたいだ。
そこにも宝箱が一つ在った。
こちらに納められていたのは“ナイトアーマー”である。
「どっちも売却だな。」
そう述べたヤトは、
「じゃ、要塞から出るぞ。」
[帰還の羅針盤]を選択したのだった…。
▽
[中学生六人組]は、“都の中央広場”に【テレポート】している。
こっちの世界は早朝のため、お店もギルドもまだ閉まっている時間帯だ。
「んじゃあ、夜の八時にな。」
そのように述べたヤトを中心に、〝バイバ~イ〟と手を振って、“ログアウト”する面子であった―。
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