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【135.5話】 “勇者リリア始めました“ ※少し前の話し※
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リリアはルーダ港の街に来ている。
「サンドガ山中の廃墟でミミックが沸いているって情報だぜ。一緒に行くか?」とタシン、セラミド、リョーガ達がリリアに声をかけてきたので、一緒に出掛けてきたのである。
「行くいく!まぁ、タシン達の耳に入る情報だから、もう狩られてると思うけどね」リリアは笑いながら了承。
サンドガの廃墟と言えば、炭が取れたとかで一時期炭鉱の街が出来たが、採掘量も落ち、魔物で危険となったこともあり、五十年以上前から町ごと廃墟となった場所だ。
ミミック等が沸いたとしてもリリアの周りにいる者達の耳に入る程度なら、誰か先に狩るであろう。
まぁ、そんな事でもないとわざわざ立ち入らない場所だ。現地を見ておくのも勇者っぽい務めだろう。
現地に行くと果たして、別パーティーが何組かいた。
「やっぱりね」思いながら廃墟、周辺を探索しているとミミックを倒した二つのパーティーを発見。
意外にタッチの差だったようだが、誰が先に攻撃開始したとか、とどめを刺したのがどっちのパーティーかで二組が揉めている。
こういう現場ではよくある光景だ。冒険者同士殺し合う事は滅多にないのだが、かなりヒートアップすると乱闘騒ぎになったりする。
「一足違いか…」リリア達がはしばらく様子を見ていたが、大きな乱闘にはならなそうなので適当に引き上げた。
「ここまで来たらルーダ港まで遊びに行こうぜ」タシン達が誰ともなく言い出した。
で、リリア達四人でルーダ港の街まで遊びに来たのだ。
「俺たちは夜の街で遊んで来るけどリリアはどうする?」夕食を済ませ、お酒が入って勢いがついたのか男性陣は解散したがっている。
「どうする?って言われても、遊びが違うから… 皆で乱交パブでも行くの? えっへっへ、冗談だよ。リリアは知り合いとそういう場所いかないから」
そんなわけで解散。各自自由行動へ。
リリアが娼館街を歩いていると声をかけられた。
「おねえさん、コスプレ娼館で遊んでいきませんか?安くてグッドサービスですよ。男冒険者がグレートソードで攻撃してくれますよ」と呼び込みが笑顔。
思わず受け取ったチラシを見ると。
“コスプレ娼館『冒険者』”とチラシに書かれている。どうやら、戦士、魔法使い、召喚士等様々な冒険者の恰好をして性欲にお答えするビジネスのようだ。
“女王様”もいるようだ。女王様は冒険しないはずだが…
“オークガールのブヒブヒサービス”とも書いてある。こんなサービスを受けたがる奴自体が真の冒険者だ… いや、もはや真の勇者を譲っても良い…
リリアは最近、女王様にどえらい目に合わされたばかりだ。あれ以来リリアはちょっと痛みが心地よく思えることが増えた。変態の入り口に立っている、危ない!
まぁ、勇者として痛みに耐性があるのは悪い事ではないが…
「… え!何これ?」チラシをゴミ箱に入れようとして手を止めた。
“冒険者に新たな仲間が加わった!勇者リリア始めました!”と書かれているのだ。
何だこれは!!職業ならまだしも、突然何でリリアだけ固有名詞が入っているのだ!
ふざけんな!かってに人の名前使いやがって!これは文句を言う必要がある!
こっちは痛い思いしながら勇者やっているのに変な噂立てられて空気扱いだ、これ以上余計な事してくれるな!リリアは娼館街の方に戻っていった。
で、コスプレ娼館『冒険者』の『酒場』なるロビーにいるリリア。
前回の潜入捜査ではものの見事に洗脳潜入捜査官としてペット化されてしまった。さすがに単純巨乳勇者リリアでも少しは学習する。
だいたい「あたしが本物の勇者リリアよ!かってに人の名前語って商売しないでよ!」と怒鳴りこんだところで、「誰あんた?」的になり「本物なら証拠見せろ」的になり「証拠になってない」とか「勇者っぽくない」とか「勇者のくせに生意気だ」とか「巨乳すぎる」とか何だかんだ言われ、用心棒が呼ばれいざこざした挙句「ぽいっ」と放り出されるのが関の山だ。
わかってんだ!読めてんだ!
リリアはいつでも立ち去れるように慎重に交渉に入った、受け付け嬢に…
「ごきげんよう!冒険者様は当冒険者の酒場は初めてですか?… 当店では冒険者仲間と… 冒険者仲間同士肉弾戦の大冒険… 身体を徹底探検クエスト… ベッドと言う戦場で… 最高の戦技と… 魔法のような素晴らしさ… 股間のソードとグローブが… 空前絶後の… えも言われぬ… 魔につかれたように… ストレスを消費し、魔力を注ぎ込まれ…」流れる様に説明する受け付け。
とっても物凄い事は伝わったが内容はリリアにはさっぱりわからない。ってか内容なんてどうでもよい!今すぐ勇者リリアを語るの辞めろ!!
「… いや、この… 勇者リリアって…」リリアが話しかける。
「勇者リリアですね!最近新たに加わった新米冒険者です。当冒険者の酒場にも多くの勇者が集いますが、勇者リリアはルーダリア王国唯一の公認勇者となっております。ピッチピチの駆け出しの新米勇者でして、噂通りのビッチガール勇者です。税金を貪るわりに腰が重いが誰とでもすぐ寝る尻は軽るガール、胸と態度が非常に大きい…」
“本物勇者リリアが黙って聞いてやればつけあがりやがって!!町の噂を寄せ集め人の形にしたら娼館の受け付け嬢が出来上がりました的な感じだ!バカにしやがって!”
イライラ我慢しながら大人しく聞いてやっていたら空気を察したのか
「あ… 失礼いたしました。当店は冒険者仲間と出会うコンセプトなのであちらの酒場ロビーで仲間を探してください」
さすが接客のプロ、空気勇者リリアの空気を察したようだ。
リリアは受け付け嬢にスゲー眼飛ばしながらロビーに歩いて行った。
どう考えても勇者リリアを名乗る本人は役であるから、店長にでもクレームを出すべきだろうが…
前回の事もあるし、リリアなりに慎重になったのでしょうねぇ…
「ふざけた設定付けやがって」リリアは憤慨しながら酒場ロビーに。
何故から今作ってもらったポイントカードを手に…
がんばれ、貧しい村出身、本物勇者リリア!
「サンドガ山中の廃墟でミミックが沸いているって情報だぜ。一緒に行くか?」とタシン、セラミド、リョーガ達がリリアに声をかけてきたので、一緒に出掛けてきたのである。
「行くいく!まぁ、タシン達の耳に入る情報だから、もう狩られてると思うけどね」リリアは笑いながら了承。
サンドガの廃墟と言えば、炭が取れたとかで一時期炭鉱の街が出来たが、採掘量も落ち、魔物で危険となったこともあり、五十年以上前から町ごと廃墟となった場所だ。
ミミック等が沸いたとしてもリリアの周りにいる者達の耳に入る程度なら、誰か先に狩るであろう。
まぁ、そんな事でもないとわざわざ立ち入らない場所だ。現地を見ておくのも勇者っぽい務めだろう。
現地に行くと果たして、別パーティーが何組かいた。
「やっぱりね」思いながら廃墟、周辺を探索しているとミミックを倒した二つのパーティーを発見。
意外にタッチの差だったようだが、誰が先に攻撃開始したとか、とどめを刺したのがどっちのパーティーかで二組が揉めている。
こういう現場ではよくある光景だ。冒険者同士殺し合う事は滅多にないのだが、かなりヒートアップすると乱闘騒ぎになったりする。
「一足違いか…」リリア達がはしばらく様子を見ていたが、大きな乱闘にはならなそうなので適当に引き上げた。
「ここまで来たらルーダ港まで遊びに行こうぜ」タシン達が誰ともなく言い出した。
で、リリア達四人でルーダ港の街まで遊びに来たのだ。
「俺たちは夜の街で遊んで来るけどリリアはどうする?」夕食を済ませ、お酒が入って勢いがついたのか男性陣は解散したがっている。
「どうする?って言われても、遊びが違うから… 皆で乱交パブでも行くの? えっへっへ、冗談だよ。リリアは知り合いとそういう場所いかないから」
そんなわけで解散。各自自由行動へ。
リリアが娼館街を歩いていると声をかけられた。
「おねえさん、コスプレ娼館で遊んでいきませんか?安くてグッドサービスですよ。男冒険者がグレートソードで攻撃してくれますよ」と呼び込みが笑顔。
思わず受け取ったチラシを見ると。
“コスプレ娼館『冒険者』”とチラシに書かれている。どうやら、戦士、魔法使い、召喚士等様々な冒険者の恰好をして性欲にお答えするビジネスのようだ。
“女王様”もいるようだ。女王様は冒険しないはずだが…
“オークガールのブヒブヒサービス”とも書いてある。こんなサービスを受けたがる奴自体が真の冒険者だ… いや、もはや真の勇者を譲っても良い…
リリアは最近、女王様にどえらい目に合わされたばかりだ。あれ以来リリアはちょっと痛みが心地よく思えることが増えた。変態の入り口に立っている、危ない!
まぁ、勇者として痛みに耐性があるのは悪い事ではないが…
「… え!何これ?」チラシをゴミ箱に入れようとして手を止めた。
“冒険者に新たな仲間が加わった!勇者リリア始めました!”と書かれているのだ。
何だこれは!!職業ならまだしも、突然何でリリアだけ固有名詞が入っているのだ!
ふざけんな!かってに人の名前使いやがって!これは文句を言う必要がある!
こっちは痛い思いしながら勇者やっているのに変な噂立てられて空気扱いだ、これ以上余計な事してくれるな!リリアは娼館街の方に戻っていった。
で、コスプレ娼館『冒険者』の『酒場』なるロビーにいるリリア。
前回の潜入捜査ではものの見事に洗脳潜入捜査官としてペット化されてしまった。さすがに単純巨乳勇者リリアでも少しは学習する。
だいたい「あたしが本物の勇者リリアよ!かってに人の名前語って商売しないでよ!」と怒鳴りこんだところで、「誰あんた?」的になり「本物なら証拠見せろ」的になり「証拠になってない」とか「勇者っぽくない」とか「勇者のくせに生意気だ」とか「巨乳すぎる」とか何だかんだ言われ、用心棒が呼ばれいざこざした挙句「ぽいっ」と放り出されるのが関の山だ。
わかってんだ!読めてんだ!
リリアはいつでも立ち去れるように慎重に交渉に入った、受け付け嬢に…
「ごきげんよう!冒険者様は当冒険者の酒場は初めてですか?… 当店では冒険者仲間と… 冒険者仲間同士肉弾戦の大冒険… 身体を徹底探検クエスト… ベッドと言う戦場で… 最高の戦技と… 魔法のような素晴らしさ… 股間のソードとグローブが… 空前絶後の… えも言われぬ… 魔につかれたように… ストレスを消費し、魔力を注ぎ込まれ…」流れる様に説明する受け付け。
とっても物凄い事は伝わったが内容はリリアにはさっぱりわからない。ってか内容なんてどうでもよい!今すぐ勇者リリアを語るの辞めろ!!
「… いや、この… 勇者リリアって…」リリアが話しかける。
「勇者リリアですね!最近新たに加わった新米冒険者です。当冒険者の酒場にも多くの勇者が集いますが、勇者リリアはルーダリア王国唯一の公認勇者となっております。ピッチピチの駆け出しの新米勇者でして、噂通りのビッチガール勇者です。税金を貪るわりに腰が重いが誰とでもすぐ寝る尻は軽るガール、胸と態度が非常に大きい…」
“本物勇者リリアが黙って聞いてやればつけあがりやがって!!町の噂を寄せ集め人の形にしたら娼館の受け付け嬢が出来上がりました的な感じだ!バカにしやがって!”
イライラ我慢しながら大人しく聞いてやっていたら空気を察したのか
「あ… 失礼いたしました。当店は冒険者仲間と出会うコンセプトなのであちらの酒場ロビーで仲間を探してください」
さすが接客のプロ、空気勇者リリアの空気を察したようだ。
リリアは受け付け嬢にスゲー眼飛ばしながらロビーに歩いて行った。
どう考えても勇者リリアを名乗る本人は役であるから、店長にでもクレームを出すべきだろうが…
前回の事もあるし、リリアなりに慎重になったのでしょうねぇ…
「ふざけた設定付けやがって」リリアは憤慨しながら酒場ロビーに。
何故から今作ってもらったポイントカードを手に…
がんばれ、貧しい村出身、本物勇者リリア!
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